空の蒼さを 見つめていると

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21th Century 週記 Art Cinema Comics Novel Word 小野不由美 
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1998年10月

10/31

 日記をつけるところまで復帰していない、というか書くようなこともないのだが、もう10月も終わってしまうことだし。



 間もなく、寮祭(T T) というわけで、ただいま部屋の掃除中。

 日が暮れる前から始めた筈なのに、未だ部屋の風景が全然変わっていないように見えるのは何故。

 CDがTVとかパソコンとか机とかの上に散乱していたので、整理のためにラックを追加。今度のは一段に40枚入るタイプなのだが、下の二段のほとんどはコナミのロゴ入りのCDで埋まってしまった。その9割近くに「ときめき」という文字が見受けられるのは多分、気のせい。…ではないな。

 それにしても、一体いつになったら、終わるんだろう… あ、掃除の方ね。コナミのCD発売じゃなくて(^^;

 

10/25

 起きてみると風邪も小康状態のようなので、仕事の後、Touch and Go」を掛けながら、とりあえず、床が見えるようになるところまで掃除。

 

CD 金月真美Touch and Go

 金月真美というと個人的には結構、微妙な位置にあって、CDは買っているものの、ライブに行きたいとまでは思わない、ちなみに某ヒロインは特に好きというわけでもない。

 だから、「K−Brand」よりは、オリジナルの歌の方が好きだったりするし、前作「サマーブレイク」も去年の夏以来、聴いていないのだが、そんな私でも、やはり、彼女の歌声には、強い力が有るのを、改めて感じる。しばらくずっと聴くことになりそう。とはいえ、今さら「もっと!」は無いと思うが…

 広谷順子作曲・岸村正実編曲な「MAY I KISS YOU ?」とかは期待通りの新曲なんだけど。

 

10/24

 急遽、11/3に寮祭なるものをやらないといけない羽目に陥っており、非常に面倒な状況。

 寮祭といえば、もっともらしいが、全員で7人しかいない(当日は5人しかいない)寮で何故そんなものが必要なのか理解に苦しむ。

 ちなみにどうでもいいことだが、私は一応、寮長ということになっているので、何かに付け、雑用が降ってくる状態。色々、面倒なことはあるのだが、一番うっとおしいのは、その日までに、好奇心だけのギャラリーのために部屋を大掃除しないといけないこと。今は、床すら見えてないからなぁ。仕事もしないといけないのに(T T)



 そんなわけで、午前中は料理の調達先の下見、とか。何だか、くしゃみ止まらず。

 終わってから、あの神楽の社名入り手ぬぐいと共に「ジオブリーダーズ」3を回収。合わせて「lain」lif.02金月真美Touch and Go」を買い、戻ってきてからLDをぼーっと見るが、くしゃみと筋肉痛と眠気に、風邪が悪化しつつあることを自覚。掃除どころではなく、諦めて、8時半過ぎに寝てしまうことにする。



 lainは、とりあえず期待を裏切らないだけのレベルは維持。しかし、相変わらず、何をやろうとしているのか、よく分からない。ジオブリはまぁこんなもの? コメディに流れてしまった気がするのが残念だけど。そういえば遠藤浩輝「EDEN」2巻を買ったのに、まだ読んでない。

 

10/23

 いやあ、もう月末も近いというか。何か、日記にほとんど何も書かない内に月も変わりそうだ。



 そんなわけで、ちょっとした小ネタ?は無くはないのだけど、一々フォローしている余裕もなくて。というか、もうどうでも良いって気分。
 …不満しか書いてないという、悪い日記の見本かも。でも、明日も余計な用事だし… ふらすとれーしょんが溜まってしまうのも仕方ないような。

 

10/18

 久々に歩いて街まで出る。散り掛けた金木犀の香りがあちこちに漂っている。こうした季節の移り変わりにも気付く余裕がないのが、今の生活…

 ……て、去年も書いたな、確か。

 

10/16

 そういえば、LD「New Frontier」は「FREE」のビデオクリップ部分以外、そもそも作品になってないという指摘も有るような。

 

 いや、 実は 全くその通りなんですけど。素人ビデオ集かという。でも、音楽のプロモーションビデオというもの自体、「映像作品」なんかじゃないと、思っているので、別にどうでも良いかと。

 極論すれば、カラオケの背景と同じくらいの、音楽と映像の醜悪な様式美でしかないというか>プロモビデオ。勿論、そういう紛い物にも、それなりの楽しさと美しさがあることは否定しないけど。そういえば、ビジュアル系バンドというのにも、同様のことを感じたりする。何が中世だ、とか。

 

10/14

Comics 冬目景イスエスタデイをうたって

 第2シリーズ終了。この切なさが良いです。この作品だけは、登場人物に対して作者の視線が暖かい気が。「ハル〜っ!」と叫びたくなるのを押さえる私。

 さて、ラストで魚住くんは高田の馬場の映画館でオールナイトを観てきたハルを自転車に乗せるのだが(冬目景作品での自転車て結構、重要な小道具かも)、そのオールナイトのプログラムは「後味の悪い映画特集」だったらしい。

 ちなみに、監督は、サム・ライミ、テリー・ギリアム、クローネンバーグ、バーホーベンだそうな。

 まぁ、順当かなぁ… サム・ライミなんかは観た後、却って気分壮快だと思うけど。「キャプテン・スーパーマーケット」とかね。クローネンバーグはその通り、というか、後味の悪さ、それだけは譲れない、て感じの作品ばかりだし。バーホーベンはそれに比べれば可愛い方だと。え、でも、テリー・ギリアムって後味悪かったっけ?? やはり「未来世紀ブラジル」のラストを指しているのだろうか。あれは「バラ色の未来」じゃん(笑) どうせなら「ブラジル」とソダーバーグの「KAFKA」とかの組み合わせとか(食傷するか)。でも、オールナイトでいかにも有りそうなプログラムって感じがナイス。

 

10/13

 何故か、少女マンガと少年マンガの違いが話題になっているところもあるようなので。



 私が前に読んだのは、大塚英志の定義。少女マンガとは、吹き出しの外のセリフ=内省の意識、の活用がされているもの、というものでした。確かに、あのモノローグというか、内面の独白みたいな文章が入ると、いきなり少女マンガ的な気分になるような。

 で、大塚は、この少女マンガの「内面」とは何かということを当時(7年位前)問題にしていたのだったが、昔のことなんで結論は忘れた。吹き出し外のモノローグは、ストーリーを語るために必要なものではないので、少年マンガで、お目に掛かることがほとんどないのは事実かも。

 つまり、内面が有る少女マンガと、無い少年マンガは、主人公がしゃべるFFとしゃべらないドラクエくらい違う、て却って意味不明?(^^;

 私的には白泉社系なのか…な? 日渡早紀を除けば、わかつきめぐみ川原泉、(ずっと昔では倉田江美)って、いわゆる少女マンガと何か違うような気もするのだが、少年マンガ的とも思えないし。あ、読んでいる中では、川原由美子辺りは少女マンガらしい、かな?

 

10/10

 「屍鬼」も読み終えてしまったし、後は…というわけで、この際、あの作品との差異をチェックしておいた方が良いかも、と本屋へ。

 実はほとんど作品を読んだことのない作家なので、どの文庫で出ていたのか探すのに一苦労。…結局、集英社文庫で発見。これも上・下か。原題を見る。「'SALEM'S LOT」(にやり)。

 いや、邦訳タイトルを書くと、この手のに詳しい人なら、屍鬼のネタバレになる気がして。本自体は読んでいて当然、みたいな気もするんですが(^^;



 メイトでLD「TRIGUN」STAGE3丹下桜New Frontier」、CDS「DUVET」(何となく)を回収して帰る。

 「New Frontier」は特段、期待してなかったが、割と良いのでは。音楽的に、というより、キャラクター的にということで。音楽的には、アコースティック・ヴァージョンで、歌っている桜さんをシンプルにただ右斜め前方から(←注文が細かい)捉えているという何の芸もないようなものを強く希望。

 

10/9

Novel 小野不由美屍鬼

 読了(所要時間計、約14時間。最後は、3時間一気)。

 語りたいことは幾らでもあるのだが、ネタバレにならずには書けそうもない。

 読後の印象としては、完成度の高い、落ち着いた傑作というよりは、むしろ、もっと生々しい、評価しにくい作品のような気がするのだが、それは主人公(の一人)に過度に感情移入しているということなのだろうか。振り返ってみると、欠点はどこにも見当たらないので、傑作と言うことは不自然ではない、というか当然過ぎることなのだが、何か他人事のように、傑作と、切り離して評価出来ない状態。

 あえて欠点を述べれば、後半部分が短すぎる!ということだろうか。少なくとも、あと200P位は有っても良かった気がする。

 

10/8

 先月来、会社の来客用のコーヒー・フレッシュが給湯室から無くなる、という事件が起きていたらしく、最後に会社を出る私達が、消去法的に、犯人ではないかと疑われるというかなり心外な出来事が有った。



 いくら何でもフレッシュを持ち帰るほど、生活に困窮してはいないのだが、否定するにも、他に容疑者が居るわけでもなく、言ってみれば証拠不十分による不起訴処分というか、要は疑い晴れず。全くひどい話である(^^;

 ところが、今日、そのコーヒーフレッシュ横領疑惑(笑)が急遽、解決に。顛末は割と単純。電気コードの点検に来た業者が、床を剥がしてみると、そこにはコードの周りにビッシリ敷き詰められた40個以上のフレッシュの入れ物が…

 そう、ネズミ、だったのだ。ミルク好きのネズミもいるらしい。さぞかし、つやつやした奴だろう。しかし、そんな奴が床の下をガサゴソはいずり回っていたかと思うと…

 

10/7

 今週は個人的には屍鬼週間だが、世間的には祭りの週。



 というわけで、朝、寮を出ようとしたら、毎年の恒例の注連縄?が寮の外壁にも頭の高さ辺りに張られていて、思わず頭を突っ込むところだった。

 祭りの期間、この町では恐るべきことに、この縄が壁という壁に沿ってずっと張り巡らされ、町中が神域へと変化する。私の居る寮のように、行事に積極的に参加していないところにも誰かが(町内会の人だろうが)知らない内に張っていて、気が付くと、今日のように、いつの間にか、その中に取り込まれていることに気付く。

 あれだけの長さの縄がいつもどこに仕舞われているのかとか、考え出すとかなり不気味な気もしないでもないが、こうして祭りが生きているのは、多分、良いことなのだろう。

 ところで、毎年、この縄を見て思うのだが、一体どちらが「内側」なのだろうか? 家々が内側だとは思うのだが、そもそもこの縄は、道々を神輿が通るために張られる気もするわけで、そうすると神域なのは道の方かもしれず… 

 

10/6

 屍鬼、続行中。



 この前、タクシーの中のラジオで、滋賀県知事が、琵琶湖内に市町村の境界線を引くために尽力する方針であることを聞く。

 つまり、今は琵琶湖は、滋賀県の中には有るけど、どの市にも所属していないらしいのだ。

 普通なら、どうだって良いじゃんそんなの、と言いたくなることだが、勿論、得にも成らないことをわざわざする筈もない。線を引くと言うことは、市町村の面積が増える、ということ、即ち、面積に応じて地方交付金が増えると言うことで、琵琶湖の場合、それは年間2億円にはなるのだそうだ。割ってしまえば、大したこと無いのかもしれないが、それにしても、線を引くだけで毎年2億。それは引く気にもなるよな(。話によると、諏訪湖とかでは既に導入済み。今ややってないのは、琵琶湖くらい、というところなのかも。

 でも、湖の上の境界線というのは、見て分かるわけでもないし、何だかなぁ。とはいえ、もともと境界線なんて言うものは、どこだって勝手に引いているだけのものか。

 

10/4

 城のお堀の石垣の上には澄み切った青空が広がり、すっと伸びた飛行機雲が空の高さを感じさせて。



 というわけで、「屍鬼」下巻を買うため、自転車に乗って(MDには「New Frontier」を入れて)街まで出掛ける。本屋で手に取った下巻は更に厚い。726P…推定所用時間は8時間。とりあえず、下巻と加納朋子月曜日の水玉模様」だけ買う。どうせ「屍鬼」にあと一週間は掛かるんだろうし。

 CD屋で市川実和子のSCD「ポップスター」。Sound ProducerがEiichi Ohtakiなので。本人がどういう人物なのかは全然知らなかったりする。あとはもう一度本屋で、今まで買いそびれていたもの(「アワーズ11月号」とか「VoiceAnimage」vol.22とか)を買って撤退。



 さて、昼食時に「屍鬼」の上巻は読了。「人数」は恐らく50人を越え…上巻はそれでもまだ半分も水が溜まっていない感じだが、そろそろ、勢い良く注ぎ込まれてきそうな気配。平日の夜も読むべきかどうしようか、悩んでいるところ。

 

10/3

 大阪に向かう電車の中で「屍鬼」を読み始める。30分経過。…45ページ。ということは上巻を読み終えるまで6時間は掛かる見込み。



 大阪について、とりあえず西へ。途中の公園で「屍鬼」の続き。しばらく読んでから、今日の会場を探そうと…なんだ、隣のビルじゃん。しかし、Snow Brandなビルの地下のホールが、Heat Beatとはこれいかに。

 時間はまだ有るので、公園に戻って、「屍鬼」に復帰。ところで、この公園の作り、曲線を強調した構成に、タイルの貼り方、とまるでガウディ。以後、ここはグエル公園と呼ぶことに決定。…どうして、こういう公園って、ガウディそっくりになっちゃうんでしょ。



 上を見上げると空はあくまでも高い… ただこうしてそよ風が流れていくだけの時間を過ごす、というのは久々で、何か感動してしまった。

 じきに、会場でさんのコンサートが始まる。…内容は、私などが書くまでも無いので、省略。 とりあえず、からっと除湿の白熊くん♪とシークレットシューズの必要性をひしひしと感じていた2時間だったらしい。



 終わってから、通行人Aさんと梅田の地下街で夕飯。東モールを通る際(ローカルネタ)前から気になっていた「本当に美味しいカレー」とかいうのぼりが出ている店に入ってみる。結論、割に美味しかったかと。でも、ボウル一杯(一人分)のサラダの印象の方が強くて、カレー自体の味は余り覚えていないけど。お値段はコースで2000円位。カレーとしてはちょっと高めかな。

 金曜の夜ということで、店員さん(ややメイドさん的ユニフォーム(^^;)が帰る客に対して、必ず「良い週末を!」と声を掛けていたのが印象的だったけど、そのあと、店員さん同士で「いやぁ、今の、全く心が籠もってへんかったわ」とか話していたのが笑えた。



 帰ってからも、「屍鬼」。今は未だじわじわと緊張と恐怖が増加している最中。

 バスタブに静かに水を張っているようなイメージ。水音はほとんど聞こえないのだが、確実に水面は上がり続け、しかも、ちょっと目を離したすきに思っていた以上に水は増えている。近い内に、水面はきっと最初は音もなく、そしてすぐに盛大に溢れ出す…

 溢れ出したら、と思うだけで、こんなにも恐いのに、実際に溢れ出したら、どうなってしまうんだろうか。

 というわけで、今晩はもう少しだけ、水を張ってから寝る予定。(全部張っちゃったら、多分寝れなくなると思うので(^^;;)

 ちなみに。死んだのは、まだ5人(帰りの電車で1人増えたらしい)

 

10/2

 日記をさくっと更新するはずが、気が付くと余計なとこばかり手を入れていたりして。今夜はすぐにでも「屍鬼」に取り掛かる予定だったのだが… でもそういえばBBCの大バカSFも見ようとか言っていたような。どうしよう。



 というわけで「屍鬼」。とりあえず、最初のページを開くと「ヱホバ言給ひけるは汝何をなしたるや…」と聖書の一節が引かれている。これは…ああ、カインとアベルの一節かと。

 ということは実は「屍鬼」はジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」みたいなお話、なわけないって。読み終えてから、この引用の意味を振り返るのが楽しみ。

 久々に手に取って思い出したのだが、私って、旧約聖書は申命記の辺りまでしか読んだ記憶が無いや(笑) モーセが死んだ後のイスラエルの民の話は、歴史の教科書とかでしか知らないという…

 

10/1

 体調が悪いのでと、本屋がまだ開いている時間に何とか会社を出て、小野不由美屍鬼」を買いに行く。

 でも、お金を下ろせる時間はとうに過ぎていたので、上巻しか買えず。お金が足りなくて欲しい本が買えないなんて、何たる屈辱。勿論、「宴の始末」を買うお金も…あ、何と、加納朋子の新刊まで出てる! ここ2年程、秋に新刊が出ていたからそろそろ、と期待していたのは確かなんだけど、まさか同じ日に出るとは。…こちらも買うことが出来なかったのは言うまでもない。



 ぱらぱらめくってみる。2段組、ということで畏れを成していたが、結構、読み易そう。

 とはいうもの、土日は全て「屍鬼」に当てるとか言っておきながら、そういえば、土曜日は、 某ひーとびーとにいる予定だったりした(爆)



#ちなみに顔文字禁止月間はとりあえず、終了しました(^^; 顔文字を使わなくてもまだ文章が書けることを確認して 一応、安心(笑) …だからって、早速使うか、普通。


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