空の蒼さを 見つめていると

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21th Century 週記 Art Cinema Comics Novel Word 小野不由美 
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1997年7月

7/29

Novel 我孫子武丸「ディプロトドンティア・マクロプス」

 我孫子武丸といえば、多彩な趣向の下に、一貫してあるテーマを追い続けている作家だと思う(あの「かまいたちの夜」もそのテーマから生み出されたゲーム)。この小説もそこから外れているわけではないのだが、ま、作者お得意の大馬鹿噺として、軽く楽しめば充分。ただ、その「馬鹿馬鹿しさ」を堪能するためには、舞台背景の、京都の地理についてピンと来ないと今一つ辛いかも。具体的には、例えば川端通りと聞いてどの辺か分かるかってことなんですけどね。そういう意味じゃ、一回は京都に住んだことのある人向けか。

 興味があって、恐いものを読んでも平気という人は「殺戮に至る病」、楽しい方が良いなあという人は「人形はこたつで推理する」(どちらも講談社文庫)を読んで頂ければ、そのテーマが何か分かるかと。さらに蛇足として付け加えると、ちょうど逆のテーマに拘っているのが井上夢人というのが私見。こちらは「ダレカガナカニイル…」とかかな。

 

7/27

 台風がまだ上の方で停滞しているらしく、雨。出るのも億劫なので、買い置きの焼きそばを食べたら、ついそのまま、コンビニページ2章の作成に入ってしまった。今日は仕事の日、って決めてたのに… 

 夕方、雨が止んだので、CDを買いに出る。金月真美「サーフブレーク」虹野沙希「出会えて良かった」今井美樹「PRIDE」

 発売されたばかりの「On Your Mark」でも観て、重い気分を変えよう、と思ったのだが、LD売り切れのため、残念ながら予約だけ。

 帰ってきてからも、仕事モードに復帰出来ず。

 動画王VOL.2「スーパー魔女っ子大戦」読了。作品を知らない人に薦める、という趣旨の本で、まずまず良心的な内容なのだが、知らない人は最初から読まないよね。「内」で完結することなく、「外」から断定することなく、開かれた批評、というのはオタク文化にはあり得ないのだろうか?

 

 7/26

 今日は、外はすごく良い天気(^^;;; の中で行われたSSRの公開録音に参加。…やっぱり、地元のイベントは楽。でも、参加している人の 大半が地元の人じゃないような気がしたのは、気のせい?

 公録は本当にあっと言う間に終わってしまって残念、という感じだったけど、その後、謎のユニットSSKRのトークショーや、ちぇりっしゅ・もんきぃwith竹内葵(guitarist!)による「がんばれ!男の子」まで登場して、楽しませてくれました。

 まだ関東圏の人は車中の人が多いのでしょうか、無事に帰られると良いですが。あ、NHKでさっきから自分の街の様子を映しているなぁ。他人事じゃないか、台風。

 「恋するメリーヴェル」は、結構ドラマが進展してきてこの先楽しみ。SRの4や5で収録してくれるのを期待しています。幼なじみがエドワード、か。

 

7/25

 …はあっ。結局、来週、仕事がまた!破綻することが確実に。こんなに必死に働いているのにね、何故。やはり返す返すも腹立たしいのは、この2週間を完全に奪い去った報告資料作成。2週間、自分の仕事が出来なければ、仕事も回らなくなる… といってもツケを払わされるのは自分。

 えい、とりあえず土曜日まではそんなことは忘れよ、忘れよ。何と言っても地元でのちぇりっしゅ・もんきぃデビューコンサートだし。SSR始まるまで、「The Song for Songs」聴き直すかな。

 

 7/21

Cinema 宮崎駿もののけ姫

 映画についての覚え書き、作成。文章力というか、気力と感受性の低下には年々嫌になるが、まぁ、この映画についてはこんなもんで一応良しとしましょう。少しだけ精神的にすっきりしたって感じ。…こんなことやっている内に、3連休はもう終わりなのね。

 

 TVニュースで京都の下鴨神社の「御手洗祭り」の模様をやっていた。夏の京都はひたすら蒸し暑いんで、この時期は余り居なかったのだけど、大学生活の内、一回だけ、この祭りに行ったのを思い出した。

 このお祭りは、神社の中の池の端から端までを、手にロウソクを持って(火を消さないように)素足で渡るという… そう、映画好きな人なら、「ノスタルジア」!と思わず叫んじゃうような祭りで、夜は特に納涼感溢れる感じで良かったです。特に浴衣の裾を摘んで池に入る女の子の姿とか…

 あ、これでは、まるで妖しい日記になってしまふ(^^; まだ明日と8/3にも祭りは有るそうなので、近所の方は(て居るのかしら?)一度は行ってみてはどうでしょうか。

 

 さ、また明日からは、ため息ばかりの日々…

 

7/20

Cinema 庵野秀明THE END OF EVANGELION

 誘惑には勝てず、観に行ってしまった。

 まだ、公開日より2日目ということで、内容に触れるのは避けるが、あくまでエヴァらしい演出で語り切った(かどうかは人によって判断が違うかもしれない)のは、待ってた甲斐があったというもの。春の公開分を観て、何だかなぁと思った人も、あの(25話の)直線的な延長線上では、とても終わらないので、ともかく観て下さいね、ていうか観ろ。

 それにしても、途中のスタッフロールでは、このまま終わってしまったら、どうしようと心底心配したとか、あの予告編は実はちゃんとした予告編だったのね、とか観てない人にはさっぱり分からないことをこれ以上書いても仕方ないか。最終的な「補完」がLDの発売だとすると、それはまだまだ先のことになりそうだけど。

 

 7/19

 今日は一件、仕事の写真を撮りに行った後は(これが夏の休日の過ごし方かと思うと…)、「ナウシカ」後半の購入のため、本屋へ。

 まずたまたま目に止まった別冊COMIC BOX VOL.2『「もののけ姫」を読み解く』を買い、「じゃじゃ馬グルーミングUP!」11巻「GS美神極楽大作戦」27巻草薙琢仁「上海丐人賊」弐巻を買い、「もののけ姫初期設定版絵本」を久々に立ち読みした後、「THE END OF EVANGELION」とかいうものを(何となく)買い、最後に「ナウシカ」の絵コンテ集1・2とコミックス「風の谷のナウシカ」5・6・7巻を買って帰る。

 

 まあ、そんなわけで、さっきまで「ナウシカ」を読んでいた(まさに「読む」という感じ)。最後の3冊続けて読むと、流石に疲れる。成る程、そうだったのか。尚更、「もののけ姫」を文字通り?受け取って良いものか、なやむー。ま、一晩明けたら何か考えがまとまるでしょ。よし明日は感想作成だ! あ、でもエヴァも捨てがたいな…

 

7/18

 余りに忙しくて仕事を持ち帰ることさえ出来ずに帰宅した今日の私。これで来週にはソドムとゴモラというか、2000年9月13日、南極。というか、未曾有の危機に瀕することは間違いないのだが…

 まあ、しょうがないよね。とりあえず、今週末には「もののけ姫」の感想でも書くか。まずは「ナウシカ」買ってこないと。そうだ、実写版予告編になかなか意表を突かれたエヴァを早速見てしまうのも良いかも。

 

7/16

 今日は先月取れなかった有休の取得。本当はとてもそれどころじゃないんだけど。でも、休む私。平日1日だけで出来ることというと映画観ることくらいか、というわけで、もののけ姫を観る。

 本当は早速感想を載せようと思っていたのだが、意見がまとまらなかったのと時間が全然ないので、延期。もし、今週末普通に休めたら(仕事で出来ない可能性かなり大(T T))、載せたいなぁ、と。

 

Cinema 宮崎駿もののけ姫

 とりあえずの感想としては、今までの集大成的な感じがあったのは良かったです。キャラクターも以前の キャラを彷彿とさせ、宮崎組って感じで。特に クシャナとダイスの二人が…え、エボシとゴンザ?

 作品としては、果たしてこれでは「ナウシカ」と同じなのか、ラストに対する解釈に悩むところ。まあ、宮崎作品が好きな人は久しぶりに あの 屋根走りが満喫出来るし、そうでない人もせっかく1997年の日本に住んでいるのだから、これ位観ておいても良いのでは、という気がします。

 

7/15

 明日はいきなりお休み。というわけで少し更新作業を進めようと思っていたら、HPに繋がらない。サーバーダウン? あっけなく更新を諦めると、「虹色の青春」を始め…ずに、一緒に何となく?買ってみた中古の「暗闇」をやっている私。

 これって結構前のGameだっけ? 最近こういうの全然やらないんでよく分からないけど。思った以上に「かまいたちの夜」に影響受けまくった感じのソフト。流石にジャンルを反映してお手軽というか1エピソードが10分足らずで終わるのは良いかも。社会人向けだよね(^^; まあ、お約束の辺りは展開に無理が有り過ぎだったり、何かというと殺される/殺すエンディングが多過ぎだったりするけど、結構気合い入れたシナリオが有ったりして思わぬ拾い物って感じ。

 そういえば、「かまいたちの夜」だけど、ピンクのしおりのさらにその先、って本当に新たなシナリオがあるのでしょうか? 知っている人がいたら、ぜひその発生条件を教えて頂きたいです。

 

7/12

 …いきなり、一週間空いてる(笑) まあ、今週は大人しくしてたんで、しょうがないか。

 

 今日は久々にコンタクトを替えようかと眼科に行ったのだが、どうもこれ以上(今、左1.2 右1.0、作った時より少し=0.2くらい、落ちた)より、度が余り上がらないみたい(T T) その少しがすごく気になるんだけど。でも、この前作ってから4年くらい経っていることもあり、作り直すことに。ところで、今の私の裸眼視力って、0.02だそうだ。この一つ下は勿論0.01なんだろうけど、そのさらに下は? 考えるのが恐い…

 で、両方とも替えてみたところ、え、前よりよく見えない。まあ、右は若干upなんだけど、左がdown。もう一度替えて貰わなきゃ。でも、今のレンズより、良くなるかどうかは分からないんだけど。5万円出してスペア作っただけ、て気が。う〜ん。(ちなみに、メガネだと乱視が強くて矯正出来ない。)

 

7/5

 暑いね。もう夏だな。というわけで、この前、街で発見したのれん屋さんで、の旗を買う(^^; 毎年この時期には、夏用の必須?インテリアとして探していたのだけど、いつも見付けることが出来なかった。やっぱり、物を探すなら専門店、だよね。

 

Comics ふくしま政美聖マッスル

 その後、やはり専門店、というか濃い本屋に行って、この前から探していたこの本(太田出版の復刻版、3000円)をとうとう発見!

 この天下の奇書、最近、大泉実成氏の「消えたマンガ家」などで有名になったが、元は76年の「少年マガジン」。当時小学生低学年の私に読める筈もない、のに始まりが「 筋肉隆々の全裸の青年が野原で目覚める」と聞いて、はっと思い出したマンガが…

 中学生の頃まで父の田舎に行くと、やることが無いので、押入に積んであったマンガ雑誌を読んでいたり したのだが、その中で凄いインパクトを受けた作品があって、それがそういうマンガだったのだ。いきなり人間の体で作った城の 描写から始まったりして、正直うなされた。しかし、恐い物見たさというか、何だったんだあれは、という トラウマはずっと蓄積していた。

 長い前振りだったが(^^; そんなわけで、今までの疑問「あの続きはどうなったんだ?」に決着を付ける日が ようやくやってきた。今回、それは氷解したのだが( 長生きはするものである(^^;)、同時に更なる疑問が待っていた。何と「聖マッスル」は、 これから、という所で未完、なのだ!

  …まぁ、普通に終わることが可能な作品とはとても思えないが 。しかし、このキャラ、このアングル、この書き込み。そしてこのセリフ。「聖なる筋肉 聖筋肉(セントマッスル)!!」 …凄ぇぜ! いや、本当に。

 

 …最近の日記、ちょっと濃すぎ、という気も。

 

7/4

TV 宮崎駿風の谷のナウシカ

 金曜の夜に、久々に割に早く帰って、TVを付けると、途中だった。…つい、最後まで観てしまう。観たのは何年振り? 「宅急便」までの宮崎駿作品は、探せば実家のどこかに(熱心なファンの友人から昔頂いた)ビデオが有る筈なのだが、TVでやってるとつい観てしまうのは何故? 年を取るごとに人間丸くなるというか、今では死んだ振り(笑)エンディングにもそんなに腹が立たなくなったけど、それが良いことなのかは不明。

 ともあれ、久しぶりに見直すと新たな発見が有ったりする。久石譲といえども最初の宮崎作品なんで、場面に対し結構、安易な作曲の音楽が多いな、とか。

 そういえば、この映画での「奇跡のポーズ(宮崎作品での、主人公が両腕を横一杯に広げるポーズ。次の瞬間、それが物語の核心となる感動的な出来事を引き起こすことが非常に多いのに、ある時気付き、勝手に命名)」はまさしく奇跡のポーズだな、とか。

 あ、そういえば、といえば、わたしゃ、コミックスを5巻までしか読んでいないことを思い出した。とはいえ、今「ナウシカ」を読むべきかどうかは、ちょっと分からない。「もののけ姫」観て考えることにしよう。

 

7/3

 …はっ! 久しぶりに恐い夢を見て目を覚ましてしまった(←あんた、歳幾つや)。

 まあ、他人の夢ほど退屈なものはない(by ベルトルッチ「ルナ」&「シェルタリングスカイ」)というので、詳しくは語りませんが、一言でいうと「安達ヶ原」。一番の被害者に見えた女性が実は… 「ゴールすんぜんっ」を聴いて幸せな気持ちで眠った筈なのに、何故(T T)

 

7/1

 7月ということで、久しぶりにお給料UP。これで、資金繰りは、少しは楽になるのかもしれませんが、それより、 今日みたいにお昼抜きでも仕事が回らない、という悲惨な状況から抜け出したいです。

 ところで、少し暇になったのでは、 というお話を頂いたりしますが、あれからどうなったかというと、 実は今も、ほとんど破綻寸前な状況が続いているのです。

 ……て、そんなつげ義春な落ちは嫌だぁ! しかし、日記を読む限り、自分でも全くそういう気がしないのは不思議だ。

 昨日は香港返還カウントダウンのTV画面を付けたまま、Countdown dbを聴いていました。だから、何だということもないですが… あ、国旗掲揚の兵士の歩き方、ほとんどSilly Walk。これは、片桐さんなら、 絶対頷いてくれるに違いない(^^;


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