空の蒼さを 見つめていると
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21th Century 週記 Art Cinema Comics Novel Word 小野不由美
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今月 ご指摘・ご感想など → ひとこと
ようやく観てきました。どちらも「映画」と言い切るには語弊が有るけど。
「アキハバラ」は物足りないとはいえ、期待値は超えていて、ま、良いかと。「ウテナ」はTVシリーズ観ていない以上、偏差が測れないので、何とも。マッハGoGoGo?とか思ってしまったくらいだし(笑) あえて言えば、分かり易すぎ?
…何か、また仕事が溜まってきてしまっていて、かなり憂鬱。
多分、おさるな最終回を聴きに行くことも不可能(T T) 学生でなくなってから久しいというのに、どうしてこう、いつまで経っても「毎日が夏休み」、なんでしょう(苦笑) もちろん、ここでいう「夏休み」は、「終わってない宿題が山積みな、8月31日」のこと。て、数年前にも書いたけど。
でも、このままでは余りにもあれなので、明日は映画でも見に行こうかと。ジオブリ5巻も買ってこないといけないし。
お馴染み(な人にはお馴染みな)ロケット・ガールズの第3作。実は、クレギオン・シリーズの方が好きだったりするのだが(^^;、それでも、そのエンターテイメントとして王道な物語展開に、じわっと感動。
「正しいジュブナイル&正しいハードSF」という奇跡のような作品を書き続ける作者ならではの、小気味良い佳作。
何と言っても題名が素晴らしい。「私を月に連れてって」ではないのが、いかにもこの作品らしいというか。
ちなみに、「オラの前には何人たりとも…」と叫ぶレーサーとか、「7だけが孤独」と話す天才数学者とかは一切登場しません(笑)
題名のFはFalse=落第のF、というわけで、本業(バレエ)を怪我で休業中のダンサーが、ラジオの覆面ディスクジョッキーとして名乗る時の名前。彼と、とあるOLとその幼なじみの青年の三角関係とでも言う話。鷺沢萌原作、らしいが、デビュー作以外読んだことない私。
金子映画のヒロインと言えば、例外なく輝いている、というか魅力溢れる存在なのが、映画それ自体の魅力でもあるのだが、……この映画のヒロイン、羽田美智子は何だか、地味過ぎ(^^;;; 「足が地に着かない」という金子映画の特色を文字通り体言しているのが、ダンサーの方だから? あ、でも「どっちにするの。」での真田広之は、ピョンピョン飛び跳ねていたけど(笑)、中山美穂も文句無く魅力的だったよな。
もちろん、予想通りのちゃんとしたロマンティック・コメディというか、安心して観ていられる作品では有ったのだけど、多分、対象とした筈の20代後半のOLを映画館に呼び込むことは出来なかったに違いない。勢いで観てしまう「香港パラダイス」みたいな、金子映画の楽しさが弾けていないのだ。しかも、題名が「F」、では誰が観に行くという。というわけで、好きな監督だけに、ちょっと辛目だけど、評点はF。
というよーな、予定調和な感想の纏め方、最近多用し過ぎかも。
あ、今日も相模原まで行ったと言うことで。車の方が早いことを知る。…それは良いけど、仕事はいつ?
「2011年の夏休み」でも見に行こうかと、横浜に着いてから情報誌を見ると、横浜オスカーだったか、要は100席程度の映画館でしかやっていないのだった。もう一つの目的、みず谷なおきの「新刊」が無事に確保出来たこともあり、映画の方は、とりあえず諦めて帰る。
今年の2月に亡くなった作者の未完の代表作として、追悼の意味も含め刊行された愛蔵版。未完、といっても着手寸前だった最終話以外の16話迄が収録されており(92年の単行本の2倍)、かなり分厚い。
可能性を残したまま世を去った作者に対し、言い切ってしまうのは酷だが、特別な傑作とかを生み出せる作家では無かったように思う。いわば、定石のキャラクター設定とストーリー展開。しかしながら、その丁寧な画面による暖かい物語は、彼にしか描けなかったとも思う。
無い物ねだりとはいえ、最終話の恵美さんの笑顔(それが素顔となったかは不明)を見れなかったのは、やはり「ネコ科」以来の読者としては非常に悲しいのだが、今回ここ迄を読めただけでも喜ぶべき、なのだろう。80年代の増刊サンデー的世界の中で最良の、「定番のラブ・コメディ」がここに残されている。
内容は非常に明朗なだけに、読後、却って切ない。再度、ご冥福をお祈りしておきます。
今週は割と早帰り。後で苦しむだけ、なのは明白なのだが(^^;;; ま、とりあえずは安逸を享受。私って絶対にキリギリス型だな…
なので、最近(外で)読んだものでも記入しておこうかと。とはいうもの、実は「ムーミン」シリーズしか読んでいなかったりして(笑)
この歳にもなってから、改めて読んでみると、登場人物の憂いとその癒しが重要なテーマであることに気付かされる。「Peanuts」、というより「スヌーピー」と言った方が分かり易い?、の登場人物、特にチャーリー・ブラウンの永遠の「タメイキ」のような感じ。
なかでも短編集の「仲間たち」はそういうエピソードをちりばめた珠玉の作品。まるで、チェーホフの短編のような、というのはオーバーとしても。特に「しずかなのがすきなヘムレンさん」という話は感動的だった。
ところで、今回の再読で初めて知ったのだが、ムーミンとかとは違い、スナフキンという名前は英訳の音を使用しているのだそうだ。では、元々のスウェーデン語ではどう呼ぶのかというと、何とスヌスムムリク! …この名前のまま紹介されていたら、日本では「ムーミン」は子供達に全然受けることなく終わっていたに違いない(^^;;
ちなみにスヌスムムリクとは「ムーミン辞典」によると(横浜の丸善に何故かムーミングッズと一緒に置いてあった)、スヌス=嗅ぎ煙草、ムムリク=野郎、というわけで、嗅ぎ煙草な奴という意味らしい。もっとも、更に注があって、スナフキンはいつもパイプを愛用している、とのことなのだが。
他にも、ニョロニョロは種をまくと生えてくるとか、目からウロコな事実が色々あったりする(^^;
そういえば、前2作を読んだことも日記上に書いていなかった。でも、森博嗣の小説については特に書いておきたいこととかは思い付かないのだった。何でだろう。多分、私は「ミステリー」それ自体は特に好きでもない、というか、愛を感じていないからではという気がする。それ以外の萌えな要素(笑)は理解出来るけれど(^^;
しかし、あれだ、このシリーズ、身近にいたら嫌なタイプ(笑)が続出しているけど、学者を一般の人に嫌わせるのが目的、ではないよな… もちろん、犀川助教授もあんまり好きになれそうもない。
というわけで、相模原某所へ「おさるのうっきーサマー」(生放送)を聴きに行く。結構、遠い。一昔前なら聴けるところに住んでいたのに。もちろん、内容の方は、こちらで聴ける通りだが、今日掛かった、志穂さんの新曲はあいにく再放送?では聴けないわけで、ちょっとお得な気分。
ちなみに曲名は「手紙」。聴いた感じは、大雑把に言って、割と硬派なイメージの歌詞を、南の島風なサウンドに載せて、ラップ気味に歌っている、という。…とはいえ、この言葉から想像しようとしても多分、大誤解するだけだと思うので、虚心に9月の発売日を待って頂く方が良いです。まぁ、少なくとも、今までには無かった系統の曲というのは確かで、ちょっと驚き。
で、町田で(この数年で、結構変わっている!)、全然ささやいてはいないらしい「コウとルーティ“ひみつのささやき”」を買って帰る。
…こんな休日の過ごし方で良いのか、という気もするけれど(笑)、それはそれで、good
summerというものなのかも(^^;
雨。世間は大変なのですね…
「天使になるもんっ!」のサントラなど掛けながら(笑)、仕事(T T)。これ、「ぷるるん」が55回繰り返される曲とか、「ねぇねぇ」がずっと続く曲とか、そんな感じ(笑)
作曲は周防義和って、確か、あの周防監督の弟さんだったかと。基本コンセプトは、ジャック・タチらしい。そう言われても、ジャック・タチの映画なんて昔、ビデオで2、3本見たくらいなんで、音楽がどうだったかまでは全然覚えていない(汗。
ちなみに「天使になるもんっ!」。実は今一番観るのが楽しかったり(^^; いや、お約束なやり取りだけの作品、という気もしないでもないけど、丹下桜キャラは、やはりこうでなくてはいけないのでございます、でございますっ! ミディ系の、真面目なようでトホホな落ちがパターンのキャラね。
ロン・ハワードって、カットの繋ぎ方が誠実?だと思う。凄いとかいう画面はないのだけど、無理なく無駄なく、きちんと話を見せていく、というか。
感想としては、アメリカも迷っているんだな、という感じの映画。子供を誘拐され、犯人と対決する父親を演じているのは、メル・ギブソン。本来なら、イーストウッドのように、タフな、アメリカの正義のイメージである彼が、取る行動は…
現実に起きた場合、どう評価するかはまた難しい問題だが、少なくとも映画の中では綺麗なハッピーエンドにすることも出来た筈。しかし、受ける印象は(ハッピーエンドにも関わらず)余り晴れ晴れしくないのは何故? ずっと目を離せないという感じで、つまらなくはないが、ちょっと地味だったかも。
さぁ、仕事もしたし、明日は、おさるを聴きに行くぞ。て、起きれたらだけど。
(ごく一部の)世間では、まんがまつりとかで暑い夏の一日だったかと。私はと言えば、さすがに盆の最中、静かに仕事が出来て何より。
(会社の)付き合いで入会していた、近くのレンタルビデオ屋に寄る。前居た街では近所に無くて利用していなかったので、実は数年ぶりな私。せっかくなので、品揃えをチェック。…へぇ、本のレンタルとかもやっているんだ。一週間で300円。宮部みゆきとか、ミステリの単行本とかだったら良いかも。ビデオは…、まともすぎてイマイチのような。特にアニメが(笑) でも、「ザンボット3」や「コンバトラーX」のシリーズには心揺れていたり。問題は、言うまでもなく見る時間。TV東京系の分さえ、しばしば溜まっているというのに。
とりあえずロン・ハワードの「身代金」と「カウボーイ・ビバップ」3巻と「ネオランガ」1巻を借りてみる。
久々に、平日の更新だ(笑)(もちろん、先週は除いて)
何と言っても、今日のように「バーズ」「ビジネスジャンプ」「モーニング 新マグナム増刊」と「冬目景が読める雑誌」が3冊も!買えてしまうという、夢のような日には更新しないわけにはいかないでしょう(^^;;;
いや、言いたかったことはそれだけ、なんですけど。
二人して、味噌汁を飲むシーンはなかなかしみじみとして良かったかと。て、わざわざ書くような感想かい。
…やっぱ、こりゃマズイんじゃないかいって思うのは、今回初めて、おいらみたいな「話者」を登場させてしまったことで。まぁ仕方ねぇかって言うか、この話の場合、そうでもしないと成り立たないというのは分かるんだが、そのせいで、もともとジュブナイルのこのシリーズの持つメッセージ性みたいなもんが、どうしてもストレートに出ちまっている。それも、おいらみたいなキャラクターに説教されるなんてな。ひひひ。読者も気の毒だぜ。
改めて観ると、脚本はかなり良く出来ているとは思うのだけど… ブルース・ウィリスじゃなかったら、もう少し繊細な佳作になったかもしれない。ブラッド・ピットは良いんですけどね、楽しそうにバカやっていて。
聴き込むほどに、「快作」というか、「怪作」な気が。14歳から34歳までの色んな「女のキモチ」を歌ったというコンセプトだが、同時に音楽史の展開のようにも(「はっぴいえんど」風の細野晴臣の曲とか)なっていて、しかも、歌詞と言えば色々「変」。
しかし、何と言っても御大作曲の「雨のマルセイユ」。「冬のリヴィエラ」と「フィヨルドの少女」を足して2で割ったような”お馴染みの”メロディーライン、「モロッコ行きの船」が出てしまう、森進一の港3部作での松本隆のような歌詞、それに森進一のパロディーかという、この曲だけ妙な低音の声(笑)で歌う市川実和子…
聴いていて可笑しさの余り、のたうち回ってしまった。
さて。夏休みも終了。明日からは、また以前のように更新が停滞し、多分、終末週末のみの更新となると思いますが、ご了承下さい。
だらだら3 (爆)。ではあんまり過ぎるので、買い物に出掛ける。目的は、市川実和子の新曲。
と、その前に、本屋に寄る。あ、ブギーポップの新刊がまた出てる(笑) 「紅茶カタログ」とか「お茶の作法入門」とか「サプリメントのすべて」とか、趣味の実用書?と合わせて買った後、店頭で見掛ける度にずっと気になっていたブックレット?をパラパラと読んでみる。
…。題名から、昔有った「こんな物要らない」的な、必要度を再評価したようなものを何となく想像していたのだが、実際は「大手メーカーの食品&製品には、こんなにも危ない添加物が入っていて怪しからん」という、昔からよく有る(今は亡き三一書房とか)文章。
実は、こういう文章は大嫌い、だったりする。別に、大企業の味方、だからではない。社会を正と不正、善と悪で分割出来、しかも自分は必ず正の側に立っていて、しかも弱者だから声を大にして叫んでも構わないと思い込んでいる、その姿勢が許し難いのだ。
「週刊金曜日」とかいう雑誌に連載されていた記事らしいが、その雑誌の編集人を見て納得。本田勝一、佐高信、筑紫哲也… それでは、こういう文章になるのも無理はない。(本田勝一的な)偽善的社会主義的言説なんて、とっくに滅び去ったと思っていたんだけど…
というわけで、結論的には、こんな本など「買ってはいけない」。
と締めくくればオチが付くのだが、彼らのように傲慢ではないのでそこまで言うつもりはない。買う(読む)価値なんて無い、と思うけど。
他に買ったもの。OKAMA「スクール」とか水原賢治とか。
「ときめきメモリアル サウンドトラック」と市川実和子「PINUP GIRL」。シングルと信じ込んでいたけど、実はフルアルバムだったんだ(^^)>「PINUP
GIRL」 まだ、一回聴いただけだけど、いかにも大瀧詠一Produceという、これぞPop
Musicというサウンド。
あとは一緒に買ってきた「12モンキーズ」のビデオをこれから観ようかというところ。
#割に散財した一日、だったような気もするけど、一番有効な買い物は、ハンズで買った「足ツボDr.」なる健康サンダルだったかも(笑)
だらだら2(笑)
あえて言えばよしもとよしとも「コレクターズ・アイテム」や桜玉吉「幽玄漫玉日記」2巻を読んでみたくらい。
あとは、週記用のネタに使えないかと、段ボールの山から「ペルシア神話」なんて本を掘り出して読み返したり。「予言」というか「教え」の不成就に直面したゾロアスター教徒が、どういうウルトラCを持ってそれに対処したか、ということの確認だったのだが、あえて書くほどのことではないかも。
ついでに大昔、スペインを一ヶ月うろうろしていた時の日記が出てきたので、HP上で「再利用」出来ないかとも考えたのだが、私含めて平均的な日本人のパソコンには、スペイン語のアルファベットが入っていないことに気付く。かといって地名とかをカタカナで書くのもかなり間抜けだし。
そんなわけで、結局何もなし得ぬまま、夏休み最後の「平日」は終わっていくのだった。
だらだら。と昨日買ってきた物を聴いたりしながら、過ごす。
…期待の新曲は「Destiny」、「また逢えるね」共に、正直言ってイマイチ? 本編をやっているとまた印象が違うのかもしれないけど。
「三大博士地球最大の決戦」は予想通りの懐かしさ&馬鹿馬鹿しさで、良い意味で?ゆうきまさみ&とまとあきらしい、すちゃらかドラマだったので満足。でも、やはりこのノリってば、足し算のみのドラマ(実際は、噛み合わない足し算だが)で、今から聴くとちょっと古過ぎか。
so longなドラマの方はいずれ… でも、いつ聴けば良いんだろう。
買い物。久々に菊池志穂(関連CD)補完計画、の実施。
とかいいつつ、LDの「十兵衛ちゃん」1巻とかCD「PURURUN! tenshi ni Narumon! Original Soundtrack」とか、実は前から探していた「鉄腕バーディ カルチャースクール特別編 三大博士地球最大の決戦」とか、関係ない物の方が多かったような(^^;;;
関係ある方はというと、「メルティランサー THE
3rd PLANET オリジナル・ゲーム・サウンドトラック」に「旅立ちの詩 so long 〜館林見晴〜」、そして「アイドル雀士スーチーパイ コレクション」(笑)。…他にも買うべき物が残っていたような気もするんだけど。
自覚しているものでは「黒い瞳のノア」なるドラマCDと「ときメモ」のOVA位かと。
昨日、「夢がたり」とよしもとよしとも「コレクターズ・アイテム」を共に買ったのだが、帰りの車中、読んでしまったのは「大王」。既に半分は読んでいたとはいえ(私ってば、実は結構deepな黒田硫黄Fan?)、私が電車の中でComicsを読むこと自体珍しいわけで、それだけ待ち焦がれていたのかも。なら、「天狗」も早く揃えろよ、という気もしないでもないが。実は、もうほとんど入手困難みたいなのにショックを受けたりしている。
とにかく読んでね、ていうか読め、という作品。読むこと自体が至福。その意味で、黒田硫黄のマンガというのは、「まるいもの」なんだな、と思ったのは私だけではないだろう。
というわけで、映画を観に出掛ける。
渋谷パンテオンにて。う〜ん、評価しにくい。どんな場面のカメラ移動もブレが無いとか、室内を室内の光だけで撮っているとか、そういう技術的な高さは、さすがキューブリック作品ならでは、なのだが、何というか、これを作った意図が何だったのか分からない。と思わされるのも、彼の意図の内?
とりあえず、原作のシュニッツラーの「夢がたり」を買って、次の「ラ・ジュテ」が始まるまで喫茶店で読んでいたら、予想以上に、基本的には原作通りだったので、また驚き。そうすると、最後のセリフは、皮肉とかではなく、文字通り受け取るべきなのだろうか… (映画の中ではそのセリフは全然説得力無く聞こえたんで、そういう「演出」かと思ったのだけど)
続いてシネセゾン渋谷でゴダールの短編「未来展望」と共に観る。「未来…」は「アルファビル」の短編版みたいな感じだが、でも正直言って、よくまぁ真面目にこんなのを撮ったというか、皆観たというか、内容、幼稚過ぎ(^^;;; で、「ラ・ジュテ」。スチール写真とナレーションのみの構成、なのだが、今観てもかなり新鮮。
少年の時に目撃した、目の前で倒れる男は未来から来た自分の最後の姿。
という基本的なストーリー自体は、リメイクの「12モンキーズ」と同じとは言え、非常に単純で、「12…」の方が遙かにドラマティックになっているのだが、印象が逆なのは、そのスチール写真でのヒロインの表情が非常に魅力的だから、なのだろう。写真という「過去」の記録であるからこそ、その時点の「現在」を定着し得ている、という逆説。それはこの映画のテーマでもあるわけで。
押井守と言い、ギリアムと言い、この作品にインスパイアされたのに、納得。観た時はイマイチ、と思った作品だが、「12モンキーズ」、もう一度観てみたくなってきた。
久々に「ぴあ」を買って、現在上映中な映画のチェック。
キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」は当然として、う〜ん、たまにしか観れない者に取ってこれだ!というのが見当たらない(T
T)
おっ? な、何とクリス・マルケルの「ラ・ジュテ」がシネセゾン渋谷で公開中!? 「ラ・ジュテ」と言えば、勿論、T・ギリアムの「12モンキーズ」の元ネタ&、押井守の「紅い眼鏡」の元ネタとして超有名な作品でありながら、日本では今まで正式公開されたことのないという作品。DVDでは何故か発売されているため、この映画のためだけに一年前からDVDを買おうか、ずっと悩んでいるという、個人的にはそんな事情も。これはもう観に行くしかないでしょ。レイトショーは億劫だけど。
後は暇があったら「エピソード1」かな… ロン・ハワードの映画みたいな、心から「良かった」と思えるようなのを本当は観たいのだけど。
#ところで、「ぴあ」を観ていて気付いたのだが、そういえば、「今の私」って「1999年の夏休み」じゃん(笑)
昼に住宅地の外れまで一応出掛けてみるが、聞こえないのを確認。その後は、昨日の(そ)とか(と)とかを聴きながら、仕事。て、いつもと変わらないような(T
T) とはいうもの、夕方には終わったので、隣町まで海岸の花火を見に出掛けることに。
夏と言えば、やっぱり花火。しかも、花火と言えば、何と言っても水中花火、というのが、海辺の民の信念、て前にも書いたな。
さすがに不景気なのか、最初の30分は哀しくなるほど貧相だったけど、後半、水中花火だけは豪華に6、70発もやってくれたので、満足(^^)
なお、見たことのない人のために説明すると、水中花火というのは、走るモーターボートから、後ろの海に花火を放り込む奴で、海面上で花火が爆発するもの。その光景自体もかなり、バクハツッ!という戦隊モノ的な爽快さに満ちているのだけど、身近で見ていると、音がとにかく凄い。Dannと体に響くソニックウェーブ。しかも、この辺の海だと後ろの丘が迫っているので、反射する音が即、背中に響くという、ドルビーサラウンド状態。
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