空の蒼さを 見つめていると
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21th Century 週記 Art Cinema Comics Novel Word 小野不由美
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今月 ご指摘・ご感想など → ひとこと
とりたてて書くようなこともない一日、なのは仕事消化日なんで仕方ないか。昨日買ったものでも書いておこう。
Comics。藤原カムイ「西遊記」地の巻、あびる義明「東京タイムマシン」2巻、有馬啓太郎「お気楽極楽ノストラざまス」。CD。「彩のラブソング オリジナルサウンドトラック」、丹下桜「Stand by Me」、LD「Lain」lif0.3。あ、士郎正宗の画集「BLADES」を書くのを忘れてた。
…まぁ、暇な時間は小中千昭「scenario experiments lain」を読んでいたということで。
またしてもトリストラム・シャンディ現象が。とりあえず、今日はlain関係なもの(LDとか本とか)を回収してきたくらい。
LD封入の泣き虫?「れいん」なピンナップがhit(笑) というわけで、HPの更新も打ち切って続きを見ようと考えているダメダメな私。あ、もう発売されているGameはどうなんだろう?
ちなみに今朝は元上司を駅で見送りしたりして、いきなり暇になったので、帰ってから、先週辺りの日記を書いてみたら…無意味に長過ぎ。
所属している課の人間だけで、飲み会。課長に対する悪口、というか罵詈雑言で、大いに盛り上がる私ら。……ああっ、サラリーマンな週末。
再び、京都行き。何故二度もという気もするが、最後にもう一度見ておきたかった紅葉が有ったから。それが今日の目的の善峰寺。
ちなみに、京都は太平洋側の気候と日本海側の気候がミックスされる土地で、この時期は、晴れているのは主に午前中。午後は曇ってしまうことが多い。だから、紅葉を見るためには午前中が勝負?なのだが、今居るところから京都駅まで、2時間… 着くともう、見て回るのはちょっと辛い。
ともあれ、昨日より早めの朝8時に出る。善峰寺は西山の山中にあり、直通のバスがない。そんなわけで、学生時代は下から歩いて登ったものだが、さすがに?社会人、最寄り駅から当然、タクシーで直行。1600円、大したこと無いじゃん、と思ってしまうのはそれはそれで悲しい。
しかし、世の中そんなに甘くない。寺の横の駐車場が工事中で、やや下の駐車場から登る羽目に。15分登っただけで息が切れてしまう私(^^; 山門に11時45分に辿り着く。何とか午前中だ。紅葉はやはりかつての4/10くらいだったけど、ともあれ一応、納得。これが、紅葉なのだ。
というわけで、見るべきことは見つ、と15分で撤退(笑) 往復7時間だというのに。まぁ、往復とも昏睡状態だったけど。
地元に戻って買い物と映画。安永航一郎「火星人刑事」、駒井悠「そんな奴ァいねえ!!」4巻。…この2冊だけ買っている私って、バカ?
ピーター・ウィアーといえば「ピクニックatハンギングロック」。で、「刑事ジョン・ブック/目撃者」と。その後は…?? あ、「今を生きる」ね(見ていない)。とにかく、あのピーター・ウィアーが監督したこの手の話ならきっと、
という期待は裏切られず。 かなり良かったです。
それにしても、自分以外の全ては虚構に過ぎない、という世界認識はどこかで見たことが。やはり、押井守なのか、「とどのつまり…」とか。あ、それで思い出した、今年「ゲーム」とかいう映画も見たっけ。でも、他にも何かあったような… この手の話と言えば「プリズナーNo.6」かなぁ。「村」から脱出しようとする話だし。そういえば、司令室で自転車を漕ぐシーン、オマージュっぽかったんですけど。
とにかく、私好みの話なのは間違いないところ。考えてみればピーター・ウィアーって、『私達が堅固だと信じている「世界」は簡単に亀裂が入ってしまうものだ』という映画を作ってきた監督だった(「今を生きる」は知らないが)。というわけで、演出も悪くなかったです。
ジム・キャリーも好演していたとは思うけど、何と言っても美味しいところを持って行ったのは、「世界」の「神」の役を演じたエド・ハリス。「アポロ13」での司令官並の格好良さだ、というかどっちも司令の役じゃん。
京都行き。
途中からは昏睡状態(^^; …気が付けば、京都。まずは久々に学校。
いつの間にか、最寄りのバス停名が変わっていて驚く。…いいじゃん、別に「東一条」で。
せっかくなので、某サークルに寄って、ご挨拶など。世間は狭い。学部の方に戻り、自分の居たサークルのBOXに行ってみると、当時(10年前)に私が壁に勝手に貼りまくった映画のチラシ(「暗殺の森」とか「サクリファイス」とか)がそのまま残っていて、
ちょっと感動。ていうか、壁くらい、少しは片付けろよっていうか(^^;
もちろん、映画のサークルではないです。
少しは紅葉も見たいので、嵯峨野へ。時間がないので、超抜粋版?嵯峨野巡り。 渡月橋→亀山公園→大河内山荘→祇王寺→宝筺院。
ちなみに通常版だと、常寂光寺と二尊院と大沢の池も寄ることに。
しかし、今年も果たして紅葉が遅く、嵐山など黄色いし、やはり葉は綺麗じゃないし、一言で言えば駄目だったかと。
でも実は、京都の紅葉は、ここ10年ほどまともに色付いたことが無いというのが、真実。私が初めて京都に来た1987年(ああっ、遠い)は本当に綺麗だったのだが、その年を10段階評価で満点とすると、その後は良くても7点、ここ5年くらいはせいぜい2,3点。
夕方、自分の居たサークルのOB会。一応、これが今日の目的。そこで名簿を見ていて。
京都府亀岡市篠町見晴… こういう地名も有るのね。呉市にも有るみたいですが
帰りの電車で、ようやく「塗仏の宴 宴の始末」に着手。
実は一回目を見逃してしまい、その後、見る気力を失っていたのだった。作品の良し悪しを判断するのはまだ無理だが、とにかく、いつもながら菅野よう子の音楽は圧倒的に素晴らしい。音楽だけでも観る価値は充分。
こんな20年近くも前の作品が、何故今頃、アニメ化されるのか、とても不思議。
原作は細野不二彦のサンデー(週刊)での最初の連載。さすがに今読み直すと古いが、SF、ラブコメ等当時のサンデーの要素が全て詰め込まれていて、「うる星やつら」にも影響を与えている、というか、とにかくほぼデビュー作でこれだけ完成度の高い作品を描いてしまった細野不二彦は凄かったということなのだ。
そして「GU-GUガンモ」、「さすがの猿飛」という少年マンガでの傑作を残した後、細野不二彦は段々と掲載誌を青年誌に移していく。それは今の「ギャラリーフェイク」等に見られるように概ね成功だったとは言えるのだが、反面、私が待ち望んでいた少年誌での復活は出来なかったという気がしてならない。
作者としては、何回かその意志はあったようだ。しかし、かつてのスマートなラブコメ調の「I'm ナム」が人気を得られ無かった辺りで、彼の作品は少年マンガとしては時代とすれ違ってしまったのかもしれない。その後は少年誌的と言うより、幼年誌的な作品(例えば「ロボQ」)を幾つか描いているのだが、それはかつてのファンとしては読んでいて、辛い。
変に、はしゃぎすぎている。そういう気がしてならないのは私だけだろうか。
変わったのは、作者なのか、時代なのか。「どっきりドクター」からの読者としては、「東京探偵団」のような、スマートな作品をぜひもう一度、読んでみたいのだが…
なお、細野不二彦を論じる場合、彼を「ギャラリーフェイク」のフジタになぞらえる、というのが基本だと思う。
というのも彼の作品の多くは、かつての名作の再解釈と読めるからだ。例えば、「ガンモ」=オバQ、「ママ」=めぞん一刻… それだけに、「ギャラリーフェイク」はそれ自体が勿論「ブラックジャック」のフェイクであると同時に、極めて自己言及的な作品でもあるともいえよう。
言うまでもなく超一流の職人である細野不二彦。しかし、それに満足することが出来ず、オリジナルであることを模索し続けている、という気もする。その意味で「BLOW UP!」は彼の本心が吐露されたようにも見える、重要な作品だったのかもしれない。
ちなみに。アニメは脚本がどうしようもなく寒かったです。キャラは可愛かったけど。なんか、昔の(出来の悪い時の)「うる星」みたい。
「BLOW UP!」での主人公オサムのセリフ
『あのときいうたやないか浅田… 菊池君って何をやらせてもたいして苦労せずにそこそこサマになってしまう=cそこがつまらない≠チてな… けど…今のオレは……サックス吹いてるときだけはサマにならへんホンマモンの菊池オサムになれるんや!』
いっそ天気が悪いなら諦めもつくのに…
しし座流星群を見る暇が無い自分が悲しい。いや、考えてみると昨日も仕事終えてみたら3時くらいだったし、それからちょっと見に出る位なら決して不可能ではないのだが、問題はこの近辺に暗闇を確保できる空間が無いことだったりする。
う〜ん、ま、どうせ流星雨にはならないとは思うのだけど(1833年のイラストを見せるのはだから絶対誇大広告だと思う)、かつて星好きな少年だった者にとって、こういうのって辛い。
(後記)…この日は思ったよりも早く仕事が終わったこともあって、とりあえず仮眠とか思ったら…、
目を覚ます前に夜が明けてしまった……
帰りのCDは2枚。
一枚目に比べれば安心して聴けたというか(^^; でも、こういう枠構造を作ってみることが果たして良かったのかどうかは、やや疑問。ペットの話がいかにもおみまゆ的なエピソードだったかと。
そう、まだ2、だったりする。というのも部屋で聴く気にはならないし。あえて、良い悪いとか言うほどのものではないので、特には言うことも。そうそう主人公の独白は片桐さんが代わりに読むわけね。変と言えば変だけど、仕方ないか。
小品というのは否めないが、小粒でもいかにも加納朋子らしいエッセンスにところどころでニヤリとさせられる佳品。中でも、小田急線通勤者小説というのが、経験者にとっては何とも楽しい。勿論、主人公陶子の降りる駅は町田駅だ。
ちなみにフルネームだと片桐陶子、というわけで、余計なところで反応してしまった自分があれかも。
…海を見ていた午後。
というわけで、海岸線に沿って森戸神社から長者ヶ崎まで2時間ほど歩く。気が付けば過ぎ去って行く南風。いやとっくに過ぎ去っているってば。
ほどよく歩いたので? バスで戻りChayaで休憩。Chayaといえばチョコレートケーキかシュークリームが基本だけど、
ここは季節限定ということで、洋なしのタルトにチャレンジ。
あ、ローカルな話題過ぎたかも。でも、日陰茶屋といえば、サザンの歌にも登場しているし。
Chayaから疎開先までは歩いて戻る。コンビニで買い物すると消費税還元セール中だった。数十円でも戻ってくるとすごく嬉しかったりして。消費税の単なる廃止には反対なのだけど、それはそれ、として(笑)、5%のキャッシュバックというのは非常にインパクトが大きい。
再び、森戸神社で夕景。今日はうっすらとであるが、正面に富士山が浮かんでいて、その西側、伊豆半島に陽が沈んでいくのをぼーっと眺めていた。私の「原風景」というのは、江ノ島が見えて、そしてその更に向こうに富士山が見える、相模湾の風景なのだなと改めて思う。
疎開先に戻り、駅前の本屋で今さらながら発見した、マルチな表紙の雑誌を読む。ときメモの制作者のインタビューが目的、だったのだが、余り得るところは無かったような。驚いたことにふくしま政美のインタビューを読めたので買って損は無かったけど。
2週間で4日も休みになれば、当然、仕事は破綻して、本当に泣きそうな状態なのだが、それだけに、どうせ休みなら現実逃避、というわけで、家を建て替え中のため、疎開中の?実家へ帰省してみる。
というわけで、非常に久々にドラマのお時間が(笑) 行きのCDは3枚。
についてはまた今度(汗
ようやく聴く。予想される展開なのは、そういう?作品なんだし、もっと緻密に伏線を張れるストーリーの筈とはいえ、そんなの張ってどうするという気もするし。ただ、黒崎さんのためだけにCDを買った者としては、平池さんの活躍が前回より少ないのは残念(T T)
いや、これは良いです。「カウントダウン db」が終わって以来、この手のマヌケなコントを演じている志穂さんを聴くのは久しぶりだったので、もう嬉しくて。…しかし、本当にミュージシャンなんでしょうか、彼ら(^^;;
建て替え中の実家の疎開先は葉山。森戸神社まで徒歩7分というわけで、夕景を見に行く。
森戸神社といえば、この辺はもう「丘の家のミッキー」なロケーション。…あ、ひょっとして今やもう誰も「丘ミキ」を知らないかも(汗
10年以上前のコバルト文庫の久美沙織のヒット作で、挿し絵はめるへんめーかーだし、いかにもコバルト文庫な作品だったのだけど、白状すると大学1回生の夏の2週間で一気に読んで、かなりハマリました(笑) ほとんどはサークルの先輩(男)から借りたのだけど、最後の1冊を本屋で買うのが恥ずかしくて、…はっ、何を書いているんだ、何を(^^;
ま、それくらい?夕方、海を眺めるには良いところ。そんなわけで、この辺には色々会社の保養所が有る訳なのだが、帰り道、ひときわ瀟洒な施設が。で、正門には「長銀葉山マリンリゾート」の文字(爆) 広い庭にはソテツなどが意味もなく植えられていたりして、何ともバブリー(^^;
天気予報での「しし座流星群」の詳細な案内。いつから、こんなにもTV局は天体現象の案内に熱心になったのだろう。今回も流星雨になればともかく、流星自体は別に珍しくも何ともないわけだし… 何か、背後に巨大な陰謀の陰が(無いってば
精霊達が西の海の向こうに去り、そして人間だけの時代が始まっていく、というこの物語の終わり方は、トールキンの「指輪物語」の最終巻「王の帰還」下巻を思い起こさせる。紫堂恭子はこういう感傷的な時間の描写が本当に上手いと思う。
今日は、大阪の研修所で試験。例年同様、午前中はTOEIC、午後は専門の試験というわけで、TOEICの解き方がますます「feeling英会話」になってしまっているのは言うまでもないところ。
ところで、その間には、当然、昼食が出るわけで、今まではとにかくも弁当だったのだが、今年は何とサンドイッチの箱詰め一つ(T
T)。……確かに、冗談じゃなく今やこの業界、どこもリストラが至上課題だし、ウチの会社も色々減るらしいし
ボーナス13%減(予想)とか。仕方ないのか、これも。
しかし、ここまでやるか、とか思い、サンドをつまみながら計算など。この試験を午前・午後両方受ける人数は多くて900人くらい(多分)、一人当たり1000円→500円と500円くらいは節減したとして、え〜と…、900X500=450,000円。何だ、全国で50万円以下。それくらい出せってば。
このまま帰っても虚しいので、とりあえず古本屋に寄って帰る(それもまた虚しい気もするが) 某所での資料用に安永航一郎「県立地球防衛軍」1〜4巻、「陸軍中野予備校」1〜5巻を買い直した位だが。
憂鬱な「寮祭」とやらも何とか無事に終わって。…ちなみに、寮祭の間中、私の部屋はガキどものPlaystation部屋と化していた。
読了。月も変わったし、ネタバレ規制も外しても良いかな、ということで、邦題は「呪われた町」。勿論、作者はあのスティーブン・キング。
キングというと、思い出すのは「IT」の自転車。もっとも、実を言うと今まで読んだ作品は「IT」しか無い。
とにかく、最初はギアが凄く重くてのろのろとしか進まず、スピードが出るまで必死に漕ぎ続けないといけないが、一度走り出したら止まらない、主人公ベンのあの自転車。あれこそがまさにキングの文体という気がする。
で、何が言いたいかというと、走り出した後のキングは凄いとは思うが、そこまでがのろのろ重すぎる(笑) 暇な時ならともかく、そんな自転車を漕いでいる余裕は今の私には無い。
とはいえ、「呪われた町」はまだ初期作品ということもあって、ペダルは割と軽快。ベストセラー作家になったのも頷ける。ただ、同じ設定での、あの「屍鬼」を読んでしまうと…やはり、物足りないのは否めないかも。
というところで、「'SALEM'S LOT」関連作品。モダンホラー界では大きな影響を与えた作品らしく、P.ストラウブの「ゴースト・ストーリー」、ロバート・R・マキャモンの「奴等は乾いてる」が辺りがよくそう言われるらしい。
「ゴースト・ストーリー」? そういや、読んだこと有るな。あ、「屍鬼」の最初と最後はむしろ「ゴースト・ストーリー」のそれ(私が今まで読んだ中で最もインパクトのあったプロローグ)の方に近いかも。マキャモンは、未読。本屋で探しても消えているし。何故売っていない!
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