空の蒼さを 見つめていると
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21th Century 週記 Art Cinema Comics Novel Word 小野不由美
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今月 ご指摘・ご感想など → ひとこと
「宇宙X兵衛」を読んだり、「ジオブリ2」を見たり。…早く、仕事始めろよ。
今月、他に読んだもの。
ハードボイルド。最後に立ち現れる真実は必ずしも説得力があるというわけでもないが、そこまで一気に読ませる。文章が落ち着いているというか、大人の文章て感じ。で、内容が子供を亡くした父親の痛みという、私にはなかなか想像も出来ないこと。なのだが、著者って実は私と同い年だったりする。
う〜む。て感じ、なんて書いている歳じゃないだろ>自分。いや、作中の14歳とまではいかないにしろ、小学生くらいの子供だったらもう居てもおかしくない歳なんだよな…
何となく手に取った1冊。サル学が人類と類人猿の共通点と差異を解き明かすことで、人類の特質を理解しようとする学問であるなら、より高次の存在との比較考察をすることにより、人類は今後どういう存在となるべきかが理解出来るのでは、という著者による、文字通りの天使学。
そんなわけで、天使の知とは何かとか、言語とは何かとか、罪を持つとしたら何かとかが並んでいる。…マジすか?
神学というのは今でもこういうことをやっているのか、という門外漢にとっての興味深さは有るものの、何か途方もない机上の空論、という印象は否めず。
娯楽に徹した時の井上夢人はやはり面白い。あっという間に通読。安楽椅子探偵もののパロディとでも言える作品で、演繹的に披露されるその「回答」が毎回真実とは全然違うというオチが付く。ちなみに、加納朋子とかなら最終話にひねりを加えて、全体を有機的な構成にするところだと思うのだが、最後までワンパターンで押し通すのもこの作品らしいと言えば言えるかも。
昨日買った紅茶はさすがに、どれがどれだか忘れてしまうと思うので、飲んだ都度、感想をここに付けていくことに。番号はレピシエの商品番号。
「春摘みと夏摘みのダージリンに、爽やかなオレンジピールをブレンド。ダージリン特有の香り高いすっきりとしたのど越しが気品を感じさせます」
ダージリン+オレンジピール、てそのまんまやん。大体予想される通りの味と香り。さっぱりとしているので、今の時期向けかも。
で。行って来ましたよ、「葛の湯」へ。全体的にはコストパフォーマンス高く、良い感じ。
ただ、微温湯のコーナーが無いのがちょっと残念。あれが一番リラックス出来るのだけど。
ともあれ、こういう所に行ったからには勿論、受けるしかないでしょ。と久々にマッサージも40分ほど。背中が凝っているらしい。ちなみに私は、もう大昔の新人研修(缶詰め状態)で同期の奴に今一番の望みは?と聞かれ、マッサージと即答したため(笑)、今からそんなことでは20年後にはどうするんだと言われてしまい、思わず「その時はマッサージ師2人」と言い返してしまった記憶があるのだが(^^;;;、何だか今日の人もふうふう言いながら、やってくれていた… 「マッサージ師2人」の時期も近いかも?
ところで、露天風呂に浸かりながら閃いたのだが、前にも書いたように温泉に入った日本人は必ず「ふぅ。極楽、極楽」とテンプレートな独り言を(頭の中で)言いますよね。ということはだ、日本人の考えている天国、極楽には温泉が付帯設備として必ず付いているということなのでは?
酒は美味いし、ネェちゃんもキレイだ、わっわぁー、という以上に(しかし、古い)、日本人の極楽の条件としては、温泉付きは外せない(断言)。勿論、生活様式から言って、他の民族の天国、パラダイスには温泉があるとはそうそう思えない。ボッシュの「悦楽の園」みたいな絵もあるから、泉がある場合はあるのだろうけど。この辺の民族的な極楽観の違い、ぜひ梅原猛先生辺りに書いて欲しい気がするなぁ。
帰りにヨドバシでマッサージャ(孫の手型電動肩叩き機)を買おうと考えて、結局、振動タイプのパナブレータなるものを買う。何とかチョップという、肩叩き機と悩んだのだが、実質的効果は振動タイプの方が有るような気がしたのだ。いや、本当はアーバンリラックスとか所謂マッサージチェアが望ましいのだけど、値段もさることながら、さすがにそんなものを置く場所は無いし。
本屋で乙一「石の目」、野尻抱介「ピニェルの振り子」を買い、コミックスの棚で「最終兵器彼女」2巻と「宇宙X兵衛」とこがわみさきの新刊を買う。「ピニェル」の表紙は何と草g琢仁。今までの冨士見の作品とはかなりイメージが違う。今度はソノラマ文庫だし、変えていて当然だけど。
ついでにHanakoの別冊で「ツボの本」などを買ってしまっている辺り、思考が完全にそっちに行ってしまっているらしい。
で、最後に紅茶屋で念願のテイスティング・セット(5千円)を購入。50種類ということは、毎週1種類ずつ飲んでも1年掛かる、ということだよな…
一昔前のジュブナイルを読むような懐かしさ。勿論、初版が出たのは、十年一昔なのだけど、それよりもっと昔の少年ドラマシリーズ的というか。私は元々素直に育っていないので、十年前読んだらきっと耐えられなかっただろうと思われる、ドリームカムズトゥルーな世界観。今はかなり軟弱に?なっているので、こういうのもそれはそれで、と素直に楽しんだが、でも自分では絶対考えない種類の話。
十年前といえば、同じく人間を宇宙の癌と捉えるアニメ作品も作られたりしていたが、その「トップをねらえ!!」が必要以上にパロディという形を取っていたように、ストレートに語ること自体が敬遠された当時の風潮の中で、こういう作品を描けたというのは、私のような者にとってはある種、羨ましくもある。
しかし、最近のライトノベルは逆にどれも素直で優し過ぎるのが気になるのだが、それに違和感を持っているのって私くらいなのだろうか… そういう時代だからこそ、これも復刊されたような気はする。とりあえず、来月の新刊に期待か。
地元の海岸での花火大会だったのだが、流石に金曜の夜ではそれまでに帰ることは出来ず。当初予定の水曜なら、何とか見れたのに… 今年は花火抜きの夏で終わりそうな。
先日の失せ物については一応、見付かったんですが、万事めでたし、というわけでもなく、依然としてへろへろでゆーうつな状況。せめてもの現実逃避策として、週末には風呂で「生命の洗濯」をと、夜中、仕事をする合間に、ネットで神奈川県内の入浴スポットを探したりしていた。
勿論、温泉ということなら、箱根なのだが、毎回行くにはちょっと遠いので、今回のテーマ?はスーパー銭湯。座間に出来たばかりのそれにたまたま行く機会が有って、そこは非常に良い感じだったのだが、座間は遠過ぎ。とりあえず、今回は戸塚のに行ってみようかと。って、神奈川県人以外にはどこのことやらサッパリな話題かも。
実はもう一つのテーマもあって、それは駅前のサウナ。どうやら横浜駅東口のスカイビルに眺望良好なサウナがあるらしく、こちらも非常に惹かれたのだが、それはまた次回ということで。
ともあれ、明日は銭湯(サウナ)に入ってリフレッシュし、帰りに本屋で乙一と野尻抱介の新刊を忘れずに、CDショップでジオブリ2と何かの映画のDVDを出来たら、紅茶屋で50種類入りのテイスティング・セットを(と行きたいが、少なくとも夏向きの紅茶としてアールグレイだけでも)、ヨドバシでマッサージャないしでも(笑)買って帰る予定。ふっふっふ、完璧だっ、てどこがだ。
と思ったら、何故かほぼ密室上にも関わらず、ものが無くなったまま見付からないという自体が発生。……。人生に絶望するには遅くない、とまでは言わないにしろ、呆然、言葉も出ない。私って、ひょっとしてモノを無くすことにかけての天才? いや、洒落にならないんですけど、本当に。
とはいえ、ため息を吐いてばかりでも仕方ないので、「小学館なウルトラジャンプ」とかを買いに行く。
末尾のGXって、仮面ライダーとかシリーズ物の末期を連想させてやや不吉。え、ジェネックスと読むんですか?
創刊号の目玉は「スプリガン」の外伝。同名の駄目な映画を昔見て後悔した私には不要タイトルだが。細野不二彦「ザ・スリーパー」は流石に安心して読めるけど、こういうドロロンえん魔くん系?の細野作品は余り興味ないし、てそれはライバル誌に載っている「タケルヒメ」もそう。あ、そういえばこのバクのアイデアって最初に読み切りで描いたの、「ウルトラジャンプ」じゃなかったっけ?
読み切りと言えば「少年探偵団」のプロトタイプとなった読み切りをどこかで単行本化してくれないものだろうか? 多作の作家だけに短編(傑作多し)まで省みられていないのが、昔からのファンとしては残念。
ともあれ、創刊号だけだとイマイチ感が強いものの、来月からは伊藤明弘の『銃撃戦漫画』な「Wilderness」が連載開始となれば、購入継続不可欠。
これも創刊誌。大体、予想の範囲内、かな。とりあえず、こちらの世界の?TAGROの連載がある限り、こちらも継続。ところで、10月発売予定とかいう「OURs girl」。「少年画報社なネムキ」? 勿論、川原由美子も入っているし。……あの、本家ネムキでの連載の方は?
DVDソフト購入検討第2段。
いっそアクション系でタランティーノでもどうかと。「パルプフィクション」とか。あるいは、本家悪ガキ映画ということでキューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」辺り、映像的にもグーかと。
などとは思ったのだけど、どうも心が弱っているせいか?決心が付かず。多分、普通にスカッとする映画がまずは観たいんですが。「トレマーズ」とか「プリンセス・ブライド・ストーリー」とか。でも、そういう普通の映画のDVD化はまだ進んでいなくて欲しい奴に限って見付からず(T
T) ヨーロッパ映画でもゴダールじゃなくて、エットーレ・スコラとかを観たいのに(マイナー過ぎ?)
というわけで、今日もソフトは買わず。買い出したら、D.リンチもジャームッシュもヴェンダースも皆セット物を集めてしまいそうな気配ではあるけど。
割と平穏無事な一日。
なので、書くことがない。今日は、二つのお茶、セイロンの現地ブレンダーのブレンドティーと凍頂烏龍の春摘みの新茶を試してみた、とかFFを一時間半だけ進めてみた、とかBSで「アトランティス」の、マンタが出るところだけ観た、とか凡そどうでも良いことだけなので。
明日行けばまた休み、なので人生に絶望するにはまだ早い、という珍しく楽天的な?気分。学生さんなどは、もうとっくに休みなんでしょうけど。
休日前日の早帰り。本屋で新刊を買ってから帰り、夕食を食べてから、BSで、いっこく堂の海外公演の番組を見て、自分の部屋でネットをチェックしてみても、まだ21時半。素晴らし過ぎ(笑) というわけで、こうして日記の更新などしてみたり。毎日こうだと、日記も「日記」の筈なのだが。
現実逃避モードの今週。何となく手に取った、お手軽逃避用の一冊。
なので、真面目に述べるのもどうかと思うけど、こういう寓話性の高い話って、誰でも一回やってみたくなるパターン? 色々な「世界」を訪ねるという。有名なのだと「星の王子さま」とか。アニメだと何と言っても黒帽を被ったヒロインとSLに乗り込むアレですか。ただ、この本で描かれる世界の寓話性はそれと同程度なので、少し困ってしまう。いや、別にスウィフトを期待しているわけではないですが、電撃文庫に。
まぁ、そんなに悪くもない、かと。ちょっとした現実逃避用としては。
実はこの前の日曜、PS2を買いました。とりあえずのDVD再生用に。
で、お店で悩んだのが、何を買うべきかということ。勿論、スペシャルディスク目当てにビクトル・エリセ2本パックはまず購入したものの、多分当面、本編を見ることは無いと思うし。店頭に並んでいる作品で目が行くのは、オールド・マスターというかモノクロの名作が中心だったりするのだが、とりあえず大画面(私としては)+DVDらしい、見栄えのする作品をまずは観たいでしょ。尚かつわざわざ買うからには再視聴に耐えるもの、という辺りで考えたのは、画面自体が隅々まで美しい作品。
例えば、テレンス・マリック 「天国の日々 」とか。しかし、見当たらず。「シン・レッド・ライン
」で代用する、という考え方も有るが、後者は1回しか観ないと思うし。あるいはホウ・シャオシエン「非情城市」とか。しかし、これも見当たらず。「冬冬の夏休み」で代用、するのは無理有り過ぎだし。
というわけで、なかなか思い付かず。リュック・ベッソン
「グラン・ブルー
」なんかでも良いような気もしたが、LDで持っている物(そんなに多くない)を買い直すのも馬鹿みたいだし。フィックス画面の美しさとかではなくて、もっとアクション系の作品とかを考えるべき?
そんなわけで、まず最初にDVDで観るべき映画について何かお薦めが有りましたら、ぜひ教えて頂きたいです。
ちなみにアニメはまだ未購入。買い出すとキリが無いので、少し計画的に購入しないと。とりあえず「_7」と「リヴァイアス
」の補完辺りから? 他に集めてしまいそうなのが、やはり、モンティパイソン。学生の頃から暑い夏の昼間の暑気払いにビデオを借りてはよく観ていたので。
そうそう、ついでに「FF\
」も買いました。まだデモを見ただけに近いけど。ていうか、PSのソフトはPSのメモリで無いとセーブ出来ないことを知らず、仕方ないので既往のメモリーにセーブしようとしたら、空きメモリが無かったという。
朝、起きてみると、何とか少しは良くなっているようなので、先日行ったゴルフ場へ、置き忘れたピッチング(無事有った)を取り戻しに行く。
午後、TVが届く。ビクターのAV-32MP900(旧型になったため、安かった)。改めて家で画面を見ると、今まで21型だっただけに、で、でかい(笑) 何というか、画面それ自体に新鮮な感動が。多分、1週間もすれば慣れちゃうんだろうけど。
ゴーストリダクションの性能にも時代の進歩を感じる。2階の自分の部屋のTVの画面とはえらい違い。同じアンテナから取った映像とは思えない位。しかし、これだけの画面を持ってしてTVしか見ないというのは勿体なさ過ぎ。FF\を買っておくべきだった… とりあえず早いことDVDを購入して、映画を見てみたいもの。V.エリセの2本セットとか。
「S.O.S」といっても救援信号のそれではなく、SUPER
OBSERVANT STALKERの略。というわけで、とある署の女性刑事と、彼女に付きまとうストーカーの話。ストーカーの存在に嫌悪感を抱きつつも、彼の行動及び助言によって、彼女は目の前の事件を解決していく…
小学館以外での細野不二彦の作品というと、今までは伝奇系に傾斜した作品が多くて、娯楽作品としてそれなりに読ませはするものの、内容的には物足りないという印象が強かったのだが、これは久々にhit。取材したディテールを元に所轄の刑事の世界を描く、細野不二彦らしい作風に、生き生きとしたキャラクター、そして何よりもヒロインの刑事とストーカーとの微妙な関係の面白さ。
そうそう、こういう作品こそが読みたかったのだ。早くも続きが読みたくなる作品。
ちなみに、ヒロインのキャラクターを分かり易く例えれば、大沢ちえりと三田村館長の中間くらい? …全然分かり易くないって、その例え。
あの「トムは真夜中の庭で」の作者として、ファンタジー好きにとっては知らぬ者などないフィリパ・ピアス。その彼女の短編集が、岩波少年文庫の新版の発行に際して追加されたとなれば、読まないわけにはいかない、と思ったのだが。
イギリスの片田舎を舞台に、少年達のある日の出来事をスケッチ風に綴った8篇。…う〜ん、味わい深い。とは思うのだが、ちょっと渋すぎ。少なくとも、中学生がこういう短編集を読んで面白いと思えるかは疑問。どうせなら「幽霊を見た10の話」の方を文庫化して欲しかった。
夏といえば、やっぱり花火。それも夜空を彩る花火大会の華やかさ。とはいえ、
今年は地元の花火も平日で観に行けそうにないし… せめて?花火についての知識でも増やしておこう、
と悲しい理由(笑)で手に取った一冊。
内容は花火好きの著者による、花火の楽しみ方についての案内と、基本的な花火の種類の解説。前半は
まぁどうでも良いとして(^^;、後半は花火初心者にとっては勉強になります。菊と牡丹の違いとか。勿論、
これを読めば、知る人ぞ知る、あの「昇り龍乱れ七変化」がどういう花火であったのかも、大体分かる
というもの。
ちなみに、著者のHPはここ。ていうか、HP見れば、本書を読む必要、無いかも(^^;
風邪を引く。今まで夏風邪というのは余り引いた記憶がなかったのだが。とにかく、クラッと来て、一日お腹を下して苦しむ。薬局に行ったら「柴胡桂枝湯」を薦められる。カネボウの漢方薬って本当に効くのか?と思いつつも、症状的には<効能>の通りなので、薦められるまま買って飲む。
とはいえ、夜になるといよいよ辛くなってきたので、仕事は適当に切り上げる。コンビニで林檎ジュースの1Lパックを買う。風邪で食欲が無い時は林檎ジュースだけ飲んで耐えるのがパターン。良く言うところの、林檎ダイエット?(違) レジにはFF\も置いてあったが、とても買う気力無し。駅のホームで1Lパックをラッパ飲みするという挙動不審な行為によって栄養を補給しつつ、何とか家まで辿り着く。ネットに繋ぐこともなく寝る。
・「柴胡桂枝湯」…<効能> 多くは腹痛を伴う胃腸炎、微熱・寒け・頭痛・はき気などのある感冒、風邪の後期の症状。
ようやく家にBS用のアンテナを取り付ける。これでついに、今までのアンダーセブンな暮らしともオサラバ。そうか、これでノンスクランブルなWOW
WOWも見れるようになったわけだ。来週末には居間のTVも届くし(今週末買った)、何かやっと20世紀最後の年まで戻ってきた感じ。(液晶だったり壁掛けだったりはしないので、21世紀とまでは言わない) あとはDVDを買ってと。とりあえず、自分の部屋含めた2部屋共用ということでPS2で代用?
PSといえば、いつの間にか7/7が過ぎていたことに気付いた位なので、FFも当然ながら買い忘れていた。いいや、その内で。
加納朋子の代表作。…この作品については余り語る必要を感じない。読んだことで、もはや充足してしまっているので。
幼い頃に読むべき絵本といえば、例えば、「いやいやえん」で知られる中川李枝子の絵本であって、その中には確か「ももいろのきりん」という作品も含まれていたと思うのだが、大きくなって、疲れてしまった全ての人たちが、何を読めばいいかというと、それはきっと加納朋子なのだと思わせる佳作。
私」の持っている、あの夏の記憶。迂闊にも、4篇目まで気が付かなかったのだが、これは1人の「私」ではなくて、11人の少女の、それぞれの記憶の話だった。そのどれもが、恐らくは「可愛くない」子供だった「私」の、ひどく遠い、だけど鮮明な記憶。
懐かしい、とか感傷的な甘さは全くないのに、どうしてこんなにもその夏の日差しが、読者の「私」の目にもありありと浮かぶのだろう。まるで、いつか夢で見たような風景。自分のことではないのに、確かに、自分が見た風景がそこにある。
いわゆる、モノノケ居候物。オバQとか、ガンモとか、とにかくそんなもの。元侵略者と同居という点では、「うる星やつら」とか。そういえば「ニア アンダーセブン」も宇宙人居候物だった(^^; そんな今さらな作品がどうしてこんなにも魅力なのかというと、それはやはり「キャラが立っている」ということに尽きるのかと。ていうか、主人公のケロロ軍曹のキャラ立ちすぎ(^^; カエルだし。
舞台となる日向家の家族構成(母・姉・弟)を考えれば、居候たるケロロ軍曹は、今どきの父性を象徴する存在なのか?とか色々考察したくなるので有りマスが、そういう難しいことは置いといて、今風に洗練された「昔ながらの少年誌のキャラの線」を見るだけで幸せ。
たまには紅茶の新茶も飲まないとね、というわけで、レピシエでダージリンのファーストフラッシュ(春摘み)から一つ選んでみる。レピシエのメニューには、ダージリンのファーストフラッシュだけで、農園別に20種類以上有るので(^^;、甘そうな香りが強い物を適当に選んで来ただけなのだが。
葉が緑色で、なるほど新茶らしい。フレッシュで若々しい香り。こういうのも(こういうのこそが?)、ダージリンなのかと感心。
とはいえ、今回の目玉?は間違いなくこれ。何と言っても極品!ですもの。勿論、これは台湾の文山包種茶なので、安渓鉄観音とはまた違うわけですが。
文山包種茶は「発酵度が低く緑茶に近い味わいで、ほのかな甘さと芳醇な香りが後を引く」というような烏龍茶で、その中でもこれは
特定の農園で「5月初旬の晴天の日に摘まれた」とのこと。夏も近付く八十八夜。というわけで、まさに新茶そのもの。
淹れてみると、色も綺麗な緑色で日本茶みたい。良い香り。飲んでみる。…爽やかな甘さ。すっと喉を通る美味しさ。
渋みのほとんど無い、極上の煎茶という感じ? 甘露、甘露という言葉が思わず出たりして(^^;
まさに日本人好みの、美味しいお茶。極品というのも伊達ではない。お値段も伊達ではないけど(笑)
付き合いで、ゴルフ。場所が鎌倉だったので、何となくOKしてしまったのだが。生まれ付き、白雪姫並に?白い肌をしている上に、お肌の曲がり角をとうに過ぎて久しい私としては、日焼け止め対策に万全を期したつもりだったが、終わってみると右の甲と首筋が真っ赤になっていて悔しい。ていうか、今日ってゴルフをやるには、ちょっと暑すぎ。後半、へろへろになっていて、どこかのホールでピッチングを無くしてしまいました…
著者のデビュー作でもあり、薄井ゆうじという作家の世界を理解する上で何よりもまず欠かせない作品として、本当に待望の文庫化!
もちろん、巻末の高橋源一郎
の解説を読むまでもなく、電子ペットの時代は既に来ている。予言的な意味合いとしてはもう古い作品なのかもしれない。しかし、それだけに、この小説を流れる叙情性そのものをむしろ味わいやすくなったとも言える。
薄井ゆうじの作品は寓話性に満ちており、いかにも教訓を導きやすいのだが、それは芳醇な作品世界を楽しむためには避けるべきことで、あえて教訓を求めず、ただ登場人物の生き方の軌跡を辿ること。というのが、私がこの「天使猫のいる部屋」を読んで得た「教訓」。
ちなみにこの作品、私がこのHPを始めてから、最初にレビューを書いた小説だったりする。あれから、もう3年、と思うと感慨深い。
語り口はユーモラスだけど、犯罪内容は陰惨。という、西澤ミステリの典型のような作品。どうして、この人は、登場人物にそういうワイドショー的な動機&行動を与えるんでしょうかね。いつも、読んでいて、ドーミエの風刺画を思い浮かべてしまうんですが。
内容的には、タック&タカチ(&ボアン先輩)の遭遇する第一の事件。彼らって「解体諸因」に出てきたような。全然覚えていないけど(笑)(←記憶力貧困)
上の作品の、いわば続編。著者はこのシリーズがあちこちの出版社に分散してしまったことをお詫びしていたが、しかし、同じ月に一緒に文庫化されることは、逆に一つの出版社ならあり得ないわけで、読者としては却って、有り難かったりする。少なくとも、続けて読めば、いくら私でもキャラクターを覚えているし(笑)
お話は、まるでエヴァのミサトさんのマンションかという、沢山のエビスビールを詰め込んだ冷蔵庫とシングルベッド以外の物がない別荘に迷い込んだ面々が、その謎を推理しながら、ひたすらビールを飲み続けるという、清々しいまでにバカバカしい設定の安楽椅子探偵小説。
通勤の帰りなので、素面で読んでしまったのが悔やまれるが、面白かったです。今まで読んだ西澤作品の中では一番好きかも。
ちなみに、エビスビールといえば、今日ゴルフから帰ってきてから飲んだばかり。のどが渇いていただけに一缶は一気に飲んでしまったけれど、彼らみたいに浴びるようにはとても飲めない。