空の蒼さを 見つめていると |
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Art Cinema Comics Novel Word Past 旅行 あんてな bloc
ひとこと
「元素の不思議」展@国立科学博物館。
元素記号といえば、お馴染み「水平リーベ僕の船」から始まって、最後「てこにドアーがゲアッセンブルク」(←意味不明)まで、つまりKrまでくらいしか暗唱できない、しかも 暗唱する以上のことは多分殆ど出来ない、化学に縁のない私 だけど、(それだけに?)思っていた以上に面白かった。夏の最後にこういうのを見るのも夏休みの宿題みたいでちょっと良かった。
帰りに、某CDを探して久々に秋葉原を彷徨うが見つからず。それにしても、年々、自分と縁のない場所になっていくな…
井野瀬久美惠編「イギリス文化史」。今の私には全体に余り役に立たなかったが、「イギリス人はなぜ傘をささないのか」の考察は、なかなか興味深かった。 傘は元々、主に社会的身分(主に中流階級。上流は傘をさす必要は無かった)を示すためのアイテムで、といった話。
「いのくまさん」@横浜そごう美術館。3ヶ月の会員券の有効期限がそろそろ切れるので。猫と鳥の絵が楽しい。
ロンドン月間。ようやく「ホームズの冒険」を読み始める。 忘れていた筈なのに、懐かしい、この感じ。というか、もはやホームズはジェレミー・ブレットの顔、というか露口茂の声でしか思い浮かべることが出来ない。いや、当時もそんなに熱心に見ていたわけでもないのに。
情報処理の試験申込期限。だけど、今回は申込せず… いや、悪夢のような2年間が過ぎ、プレッシャー無く気楽に受けられるという意味では勿体無いところなのだが、今もって全然準備していない今年はさすがに受けるだけ無駄だろうし。せめて旅行が当初の予定どおり、一ヶ月前の9月だったら…なんだけど。まぁ、今回は忘れることにしよう。
ネットで急にeufoniusの名前を見掛けるようになったので何かと思えば、菊地創のTwitterの発言で炎上しているらしい。随所で過去の発言がまとめられているので、読んでみると、…うん、確かにこれは確かに痛いな。それも弱い犬ほどよく吠える的な、無意味に誰かに突っかかっていくような吠え方。ライブでは割と無口だったので、こういう呟き方を繰り返しているとは思わなかった。
曲を聴く方からすれば、作曲家の実際の性格がどうだろうとどうでもいいが、対外的にはせめて普通の人程度でないと、さすがに困る。「ナルキッソス」とか良い曲も作っているのだけど。9月にソロライブがある筈だが、そこで今回の件についてはどう言うつもりなのやら。チケットを取り損ねたのだが、それで良かったような、今回こそ取っておけば良かったような…
小池滋「ロンドン-ほんの百年前の物語」(中公新書)。
海保眞夫「イギリスの大貴族」(平凡社新書)。
暑いので、今日こそは休養。
ところで、前回の旅行で行けなかったホームズ博物館に今回は行ってみたいと思っているのだが、改めて振り返ると、ホームズの話自体、どれも微かにしか思い出せない。
アニメの「氷菓」で「愚者のエンドロール」関連の回で、ホームズの短編に◯×が付けられているのを見ても、各作品のネタを全然思い出せない有様(というか、古典部シリーズも少なくとも「クドリャフカ」までは読んだのに、これまた細部が全然思い出せない有様…)。この状態ではベーカー街の博物館に足を運んでも、意味なかろう、ということで、ホームズの文庫をネットで探してみたら、21世紀になってからの新訳での文庫全集が出ているのね。読み 易いという評判なので、ちょうど良いかと。とりあえず、最初の3冊を注文。
というわけで、江ノ島、再びw (いや、行こうと思えば、家から一時間掛からないところだし)
2回めなので楽をしようと船に乗るつもりが、台風の影響か、波が荒く、船自体が欠航… 仕方ないので西回りに島の奥まで行ってから(スタンプラリーもついでにやった)戻ってきた。
今回は無事に(再度、流通していた)クリアファイルを補完。 さらに、あぶらやで甘味、えのまるでバナナケーキを食べて(←滅法、美味。確かに3個は軽く食べられる)、やるべきことはやった感。地方の人だと、江ノ島の外でも鎌倉高校前 駅からの坂を登ったり下りたりと、色々回って忙しいところだけど、地元民としてはその辺はいつでも良いやと、江ノ電でそのまま戻る。
帰りに市立図書館に寄って、少しだけ本を補充してから帰る。
「ダークナイト ライジング」@丸の内ピカデリー1。
突っ込みどころ満載の展開を、皆真面目な顔して演じている、という感じの作品だった。いや、嫌いじゃないですよ。これなら「バットマン ビギンズ」で十分じゃん、という気はしたけど。ただ、日本人には受けないのか、金曜の夜なのに丸の内でガラガラなのは予想外だった。 もっと混んでるかと昨晩、ネット予約してた私、馬鹿みたい…
ところで、いつの間にか、ゴッサム・シティの場所変わってない? 今回はどう見てもNY。「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」ともに街の元のイメージはシカゴだった筈(というか、当時シカゴに行って「ダークナイト」 だ!と思った)。その辺の違いが一番違和感があった。しかも、その設定を余り上手く使ってなかったし。個人的には最後までシカゴの物語として閉じて欲しかったな。
池澤夏樹「パレオマニア」読了。 3日間(3時間半)で読みきるのは結構大変だった。で、読み終えての感想なのだが、…やっぱり、駄目だった(汗
作家本人にほぼ相当すると思われる「男」による三人称の旅行記で、大英博物館で気になった作品の出土した土地に実際に行ってみるという、ある意味、贅沢極まりない高等遊民的な旅行記なのだが、その生活感のない羨ましさはさておいても、世界中どこに行っても、日本の駄目なところ(と「男」が思っている)を引き合いに出してばかりの、後ろ向きの思考がどうにも受け付け辛い。
自称「パレオマニア」つまり「古代妄想狂」たる「男」の思想が、文明批判的なトーンを帯びるのは当然とはいえ、否定する先がいつも日本(の現代文化)という感じで。 私は平均的なナショナリズムからは遠い方で、オリンピックで日本が優勝しても余り嬉しいと思わないのだが、しかし、この自虐的目線はさすがにどうかと。日本文化にも良いところはありますよ、多分。
この本で取り扱われている教養の深さは一般的な小説としては類がないし、文章も非常に読み易く、作者本人も尊敬しているだけに、それだけに却って残念。
池澤夏樹「パレオマニア」読書中。
帰りの電車で、図書館から借りた本を読むロンドン月間の続き。池澤夏樹「パレオマニア」に着手(本が厚くて重いので、なかなか取り掛かれなかった)。
刊行時にも(前回、ロンドンに行く前の頃)、大英博物館のコレクションをテーマにした旅行記ということで、凄く気になったものの、その厚さと、リンドウマンの辺りをパラパラ眺めたところ、何か取り付く島がない感じがして、決心がつかず、購入しないままでいた本。この前、市立図書館のロンドン特集のコーナーに置いてあるのをみて、思わず借りてしまったのだ。
この前の休日出勤の振替休日。 インドア人間なんで、この暑い日中に出歩くなんてことは普通しないのだが、遠くから来ている人達がやけに楽しそうなので(地元民としては)行くしか無いでしょうとw ええ、例の作品のスタンプラリーで江ノ島へ。普段しないことをしようと、行きは鎌倉から、あえてバス。鎌倉山を超えて行くので、時間以上に疲れた(^^;;
で、午前中の島内をうろうろと。久々に歩くと(数年に一回位しか来ないので)、観光地だけ有って結構、楽しい。というか、今まで秋や冬にしか来たことがなかったので、真夏だとこんなに眩しい緑の島だとは知りませんでしたよ。で、スタンプラリー自体はまぁ良いとして、販促品が色々売り切れだったのは残念… この中途半端な状態は悔しいので、もう一回来るかな… 暑いので、昼前には撤収。帰りはモノレール。実は江ノ島から大船まで全線乗ったのは 実は生まれて初めて。こういう感じの路線だったのか。
帰ってからは庶務事項など。6月にクレジットカードの種別を変更した際に、各種の引落情報も変えたのだが、NTT、イーモバだけ放置していたのだ。後者は電話番号等、契約情報が部屋の隅に埋もれていたからだし、前者は 手続のサイトすら不明だったからだが、電話で問い合わせて該当のHPを初めて知る。分からんわ、こんなの。まぁ、これで前のカードの期限が切れても、督促が来たりはしない筈。
天気が回復したので、北浦和、練馬、表参道と回る。
「ウルトラマン・アート! 時代と創造−ウルトラマン&ウルトラセブン」@埼玉県立近代美術館。
「ウルトラマン」の各話タイトルは当時の映画タイトル風(西部劇とか)だけど、「ウルトラセブン」の各話タイトルは当時のやSFやジュブナイルの翻訳タイトルみたい、と各話台本の背表紙を見ていて気付いた。安永航一郎のパロディタイトルとかでバイアスが掛かってしまっているけど(それもどうかと)、改めて読んでみると、「セブン」のタイトルって、センス良いのが多いですよね。
「生誕100年 船田玉樹―異端にして正統、孤高の画人生。―」@練馬区立美術館。前に代官山のギャラリーへ土砂降りの雨の中、見に行った時は、晩年の、樹樹で覆われた画面に圧倒されたのだが、今回はそういう作品がやや少なく、ちょっと残念… 展示替えも含めれば登場したのかもだが。
「応挙の藤花図と近世の屏風」@根津美術館。改装前に半分だけ見た蘆雪の屏風絵を目的に。前見たときはすごく面白いと思ったんだけど、…あれ、これだったっけ? それほどでもなかった?
「Tari Tari」 8話。 元から無理筋の話だったことは否めないが、まぁ、でも最後、馬で来たので許したw 地元民的には鶴ヶ岡八幡宮で流鏑馬をする展開も見たかった気もするけど。
雨。なのでどこにも出ず。地元の住宅地では、それでもお祭り。
金曜日だが忙しく、展覧会は断念… 金曜夜間に行きたいのが幾つかあるのだが。
ロンドン月間。小林章夫・齊藤貴子「風刺画で読む十八世紀イギリス-ホガースとその時代」(朝日選書)。
ホガースというと、ジョン・ソーンズ博物館とかで見て、名前を覚えた画家。その絵物語の情報量とジャーナリズム的な切れ味に感心したものの、実際のところ、描かれている内容の細部まで理解できないもどかしさも感じた覚えがあるので、こういう解説は有難かった。
日中は相変わらず忙しい。しかし、仕事自体は普通に終わったので、帰りに恵比寿 へ。「自然の鉛筆 技法と表現」「田村彰英 夢の光」「鋤田正義展」@東京都写真美術館。
ロンドン月間。君塚直隆「ジョージ四世の夢のあと-ヴィクトリア朝を準備した「芸術の庇護者」」(中央公論新社)。
肥満の浪費家として極めて評判の悪いジョージ4世を、その意外な政治的功績と社会資本(特に芸術面)のインフラ整備への貢献度の高さといった観点から再評価する、(多分意欲的な)評論。ナショナル・ギャラリーも大英博物館もジョージ四世なくして今の形にはなっていなかったと思うと、それだけでも(個人的には)確かに感謝し切れないなと。
土日の仕事は自分たちの領分では正常に終了したのだが、他で上手く行かなかった部分の影響調査とかが急遽発生したりで、週明けの今日の方が忙しい…
クリストファー・ノーランも良いのだが、ティム・バートンの「バットマン」が見直したくなって、amazonで探してみたのだけど、1作めはブルーレイが廃盤になっているらしい。まぁ、繰り返し見るのは2作めの「リターンズ」だけで良いと思うのだが、1作めも「ビギンズ」との比較も兼ねて、もう一回見たいわけで。…どこかで借りる方が早いか。ここ十年ほど、レンタルする習慣は全く無いのだけど。
そんな感じでブルーレイのカテゴリをウロウロ見ていて、「ブレードランナー 」の30周年記念のコレクターズBOXの発売予定を知る。7月くらいには出ていた話らしいので今さらだけど。
「ブレードランナー」というと、ファイナルとかアルティメットとかクロニクルとか、25周年の時のあれやこれやを含めて何回も何回も何回もコレクターズ版が発売されていて、頭の中の理性が、2つで十分ですよ、分かってくださいよ!と説得しても、その度に買い続ける状態に陥っている人も多いようだが、実は私の場合、LD黎明期のキラータイトルだったLD版を持っているだけで、その後のDVDやブルーレイは一切買ってなかったので、今回くらいは流石に買っておいても良いかと。LDなんかもう再生出来ないし…
といっても、amazonは定価?だったし、HMVとか他は既に予約受付終了。探していたら、ヨドバシが意外にもそこそこ安い価格で受付していたので予約。
休日。ただし、本日出勤している同僚から、トラブル報告の電話 が有ったりして、余りほっとできず… まぁ、でも何もする気が起きないので、休養。
土曜日だけど、システム的な変更があって、休日出勤。半日で片がつくはずが、予定外のことがあって結局、一日フルに勤務することに。疲れ たが、せっかくなので帰りに六本木へ。
「与えられた形象―辰野登恵子/柴田敏雄 」@国立新美術館。 柴田敏雄の写真は面白い。ただ、他の人がやってももう駄目、みたいな感じも。コンセプト勝ちな部分が6,70%みたいな。地元の有料道路を夜撮った写真が有って驚く。ああ、こうなるのか。ミッドタウンで夕食を食べて3階へ。
「来て、見て、感じて、驚いちゃって!おもしろびじゅつワンダーランド」 @サントリー美術館。体験型の展覧会。東博1階のような感じ。個人的には「驚いちゃって」というインパクトはなかったかな… 敢えて言えば、武蔵野のジオラマ??が一番印象に残った。あれ、この後、どうするんだろう。
ロンドン月間。小林章夫「物語イギリス人」(文春文庫)。
ロンドン月間。林望「イギリスは不思議だ」(コロナ・ブックス) 。エッセイ+ビジュアル本。巻末の、家の前に置く、泥落としの鉄(何と言ったっけ?)を筆者がコレクションしている話は面白かった。
明日は朝早いので、寝る…
帰りに市立図書館でロンドン本を追加。 図書館では今何故か(いや、どう考えてもオリンピックのためだけど)ロンドン特集をしていて、ロンドン・英国関係の書籍が一箇所にまとめられているので、探すのに非常に便利。特集は13日までか。次に借りるときはもう、元の場所に探しに行かないと。
「ハラ ドキュメンツ9 安藤正子 ― おへその庭」@原美術館。先週映画館に行ってしまったのでw 今回は美術館まで。夕方の品川は思ったほど蒸し暑くなく、何とか歩いていけた。寡作とは聞いていたが、原美術館の狭い展示室を埋めるだけの作品数すらなかったのには少し驚く。
ホテル、決定。精神的に限界になってきたので(^^;; 結局、アールズ・コートで探した宿に7泊!してしまうことに。途中で飽きる可能性も多々だが、宿を移動することを考えたら、そのままの方が楽という気がしてきた。というか、もう一件決める精神的負担を考えたら(←優柔不断)、これでお終いに出来るだけで、もう十分かと。7泊(朝食付)、20%の税込で740£なので、高いというほど高くはないが、安いというほど安くもない感じ。まぁ、安心して過ごせる程度の宿ではあるかと(と思いたい)。
ホテル、難航中。空港からはヒースロー・エクスプレスかコネクトを当然使うつもりでいたが、別に地下鉄でも良いんじゃね、ということで、中間地点、例えばアールズ・コート辺りも有りかな、と探していたら、結構良さ気なところが。ただ、若干高いので、前半はそれより以下で、かつ悪くなさそうなホテルをパディントン周辺で探そうかと、条件付けすると、…結構難しい。同じ系列だとあるんだけど、それってわざわざホテルを移る意味がないような… う〜ん… そして、また今日も夜遅くに…
ロンドン月間。南條竹則「ドリトル先生の世界」 国書刊行会。いつかパドルビーへ実際に行く事が出来る。そう考えていた時がぼくにもありました、というわけで、生涯に初めて読んだ(小2くらい?)外国の小説の単行本がドリトル先生だった者としては共感多く、また発見も多い本だった。…といいつつ、実は高校以後、読み返したことがないので、シリーズの細部はほとんど忘れているのだけど。
ホテル探索。前回泊まったホテルがパディントン駅周辺だったので、今回も土地勘が多少有る、その辺が良いかな、と。ただし、思ったより10月前半のホテル代が安くなく、これといったホテルに決められず。前回は駅から10分近く歩かされたので、今回はせいぜい5分程度にしたいとか、今回は7泊なので、前半、後半で分けたらどうだろう、とか思いながら、一件一件チェックしていくと、いつの間にか深夜に。今週忙しいのに…
ロンドン月間。渡邉研司 「図説ロンドン都市と建築の歴史」(ふくろうの本)。 7つの視点(eye)からロンドンを見る、という真面目なタイトル通りの本。殆ど読み流してしまったけど、ロンドン動物園のあのペンギンプールの歴史的意義というか、革新性についてよく分かった。一度は見てみたいかも(まぁ、そんな時間はない が)。
暑い。全く何もやる気が… 夕方から、そろそろ旅行の宿を決めておかないと、と急に不安に感じ、ホテル探しをようやく始める。この工程が、旅行の中で一番苦手なんだよな…
「TARI TARI」6話。期待以上に良かった。こういう作品をTVでリアルタイムに見られる幸せ。
暑い。土曜日ながら一歩も外に出る気力がないので、「ライジング」の予習を兼ねて、実は観ていなかった「バットマンビギンズ」 をネットで見た。
方法としては「show time」で購入。PCの映像をTV側に出力して、TV画面で鑑賞。ぶっちゃけDVD画質だけど、音声はサラウンドヘッドホンでそこそこの迫力があるので、結構、見れた。
あー、なるほど。面白いじゃん。公開当時、渡辺謙がヘンな東洋人とか、微妙な批評を読んで見に行かなかったんだけど、行っておけば良かった。ちなみに、あのヒマラヤっぽい氷河のシーンは本当はアイスランドで撮ったというのは、今年アイスランドに行く時に予習?したことの一つなのだが、実際に映画を見て納得。あー、これはアイスランドの氷河だわ。
アイスランド(の東南部)の場合、火山活動が活発なので、氷の上に火山灰が積み重なっていて、氷河の上がすこし黒いのだが、確かにそういう氷河だった。 現地に行った者だけが分かる、あの秘密結社は実はアイスランドにあったんだよ!? な、なんだってー!? みたいな、妙なおかしさ。
「ドビュッシー、音楽と美術 − 印象派と象徴派のあいだで」@ブリヂストン美術館。
オルセーやオランジュリーとの共催らしく、意外にも凄い作品がちらほらと。しかし、肝心のドビュッシーの音楽に余り詳しくないため、今一つ盛り上がれず。結局、何が中心なの?と思ったが、よく考えてみれば(というか、考えてみなくても)、ドビュッシーは画家じゃないので、決定的な、中心となる(本人の)作品がないのだった…
「バーン・ジョーンズ展」@三菱一号館美術館。
バーン・ジョーンズといえば、ラファエル前派の中では絵が上手い方の1人、と漠然と思っていたのだが、実際にまとめて見たら、ちょっと違ったかも。いや、ロセッティよりは遥かに上手いけどw 何というか、イラストレーター的な上手さ。別にけなしているわけではなくて、挿絵やイラストとしてのセンスが高かった人なんだろうなと。
ちなみに、多少早足で歩いていたら、眠り姫の部屋で、この 写真の風景に遭遇。
容姿(特に髪型)がいつも見ているのと違うのと、TVで見るようなハイテンションではないので、あれ?と実は最初、確信が持てなかった位なのだけど、最後のジョーンズの漫画風自画像に感心してはしゃぐ様に、やはり、そうかと納得w 館長の説明に加えて、どこでもオーディオガイドを耳に当て、熱心に聞き入る辺り、好奇心と知識欲の深さは、さすが話に聞く通り。
ロンドン月間。7月に続き、図書館で借りてきた本を帰りの電車で読む毎日。出口保夫「ロンドン塔」(中公新書)。 前回は全く観光名所に行かなかったけど、今度は行こうか…
映画の日。渋谷で細田守監督の映画を見ようと思ったら、2時間先なのに満席。原美術館でも行くか、と品川で降りるが、そういえば映画館が、と寄ってみたら、普通に空いていた。
「おおかみこどもの雨と雪」@品川プリンスシネマ。
う〜ん… いかに失敗しないかという計算が表に出ていた(出過ぎていた)前作と比べると、最終的な着地が見えないまま取り掛かった企画という感じで、好感は持てるものの、結果として出来たものが「完成品のエンターテイメント」と言い難い辺り、見ていてどうも居心地が悪い。過程と、細部は素晴らしいところが沢山あるのだけど。
日常の話に戻る前に、フェルメールの話をしようかと思う。ある意味、この数ヶ月の要約にもなるので。
ここ数年、「(海外からの)◯◯美術館展」の目玉といえば、とにかくフェルメール、という傾向が甚だしい。最初は驚きだったり、微笑ましかったりしたその傾向ももはや、今となっては悪弊としか言いようがなくて。
大体、西洋美術史(といっても、とりあえず油彩画家限定で)の中で、歴代のドリームチームみたいなメンバーを仮に選抜する なら、フェルメールはスタメンに選ばれるような超一流 (ベストメンバー)の画家では全然ないわけで。一軍にぎりぎり登録されるかどうか、という辺りの微妙なポジションというのが順当だろう。
そのフェルメールが日本では毎回、四番打者として紹介され続けているということは、逆に言えば、もっと優れた画家が全然来てないということ(ダ・ヴィンチとか若干の例外を除くと)。
勿論、輸入貿易では、向こうでは割安なモノをこちらで高く売ることで利益が生まれるわけで、いわば、日本国内での「過大評価」が、展覧会の収益の大きな源泉となっていることまで否定するつもりはないのだが、それにしても 。
この十年、(日本では未だ無名だった)誰かを、日本の美術興行界は他に目玉として新しく紹介し、定着することができたかというと、全然思い付かない。…2008年のハンマースホイ展くらい?
しかし、この喪われた十年のツケをそろそろ払うべき時期に。もはや、借りることが可能な(移動が禁じられていない)フェルメールはそう残されておらず、そして、だからといって、他の誰かを大々的に紹介しようにも、今まで唱え続けてきた、フェルメール最高!の美術観に上手く繋げることは容易に出来る筈もなく。
…今後、どうするんだろうね?と他人ごとながら、やや気になる。
そんな気持ちの中、次の旅行の行き先をようやく決定(したのが6月の末)。ロンドン再び。
オリンピックとはまるで関係なく、というか、混んでるところは嫌なので、(紆余曲折を経て)10月第1週の予定ですが。で、その目的はというと、…フェルメール(^^;;
旅行までする価値があるかというと、自分的にはかなり???ではあるのだけど、気が付けば、(盗まれた「合奏」を除くと)(今年は)ロンドンにある、あと2枚さえ見たら、一応、全制覇ということのようなので、一回くらいはフェルメールが主目的でも良いかと。いや、別に私はツンデレとかではないですよ?
実際のところ、フェルメールより、もう一度、ナショナル・ギャラリーで正統的な美術史の作品と価値観を再確認してきたい、という気持ちの方が強い かも。日本では絶対得られない体験なので。