空の蒼さを 見つめていると

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21th Century 週記 Art Cinema Comics Novel Word 小野不由美 
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1999年5月

5/30

 とりあえず、買い物をする街を決めないと。

 定期券で行ける範囲の街まで行ってみたのだが、生活雑貨はともかく、肝心な本屋については不十分。…やはり、横浜まで出掛けるようにしないと駄目なのかしら。そういえば、メイトとか妖しいお店(笑)も横浜くらいまで出ないと無いんだよな。



 そんなわけで、「これからの生活パターン」は未だ出来ていないのだけど、せっかく関東に戻ってきたことでもあるし、とVideo Tapeを買う。勿論、今週からTV東京のアニメを一通り、チェックすることにしようかと。 …私にとって、関東人である意味って、ひょっとして、それだけ?

 

5/29

 というわけで、ようやく戻ってきました(^^;



 というか、5/23に実家に移り住んで以来、毎日、ノートで一応繋いではいたので、ネット無しの生活というのは実は、一日も存在しなかったのだけど。今日になってやっと初めてデスクトップ(&電化製品)だけは何とか整理したので、更新に戻ったという次第。

 一週間が経過して、新しい勤め先にも良し悪し、色々有ることが段々分かってきたが、ともあれ、出勤時間については大幅に早くなったこともあり(前回比、一時間半くらい)、これからは、平日中の更新は基本的に厳しいかな、という感じ。



 そんなわけで、更新スタイル及び内容も少し変えていくことになりそうな。具体的には、多分、日記が極めてシンプルになる見込み。読んでいる本のタイトルだけ、とか。その代わり、週刊ペースの文章を書くようにしようかと検討中。まぁ、日刊から週刊へと戦略的撤退という奴です。

 ともあれ、更新、それ自体は、続けていきますので、引き続きよろしくお願い致します。

 ちなみに、最後の日の荷造りは結局、朝の5時まで掛かったのだった。

 

5/22

 あれからどうなったかというと、実はまだ荷造り中なのです(笑)



 あと、10時間弱で業者が来るんだけどね(^^;;; ていうか、あと12時間したら、私も新幹線に乗らないといけないのだった。

 …こんなもん書いてないで、早く作業に戻らないと(^^; ようやく、この地を去るという感慨がやや湧いてきたような気もするが、その辺の話は、移り住んでから、いずれ、また書ければということで、とりあえず、こちらからの更新はこれが最後。

 

5/20

 というわけで、まだまだ転勤準備中。というか、これから2日はもう寝られない、という有様なのだが、とりあえず、中間報告という名の現実逃避。



 行き先→実家。5/24から。ネット復帰、近い内(希望)

 普通に考えれば、実家に戻る(といっても、私は大学以降、実家に住んだことはないけど)だけなので、面倒なことなど何も無い筈なのだが、実は、実家の親が出掛けていて、連絡不能が3日続いたまま、荷物を送るどころか、家の中に入ることさえ、危ぶまれる事態が発生していたとか、こちらの寮の寮母さんの家族に不幸が発生して、管理人不在のまま、全てを片付けて引っ越さないといけない、とか、ええ、世の中色々有るもので。

 

5/17

 びっくり。

 
…今日、突然転勤の発令が出たりして、青天の霹靂というか、有為転変の理というか、要は、いささかならず慌てふためいていたりします。



 いや、「出る」こと自体は待っていた、と言っても良いのだけど、もう2ヶ月先だと思っていたから、…片付け等が全く進んでいないのだった(^^;; ていうか、分かっていたら、京都なんか行ってないって(笑)

 ともあれ、今度は多分、実家から通うことになりそうなのだが、良かったのかどうなのか。



 で。こういう事態を(準備していない形で迎えてしまったので)、暫く、更新は思い切り停滞すると思います。何か一言程度は、書き込むかも知れないけど。それと、実家、ということになれば、来週中には復帰するとは思いますが、生活パターン等が色々変化すると思われるので、今後の更新頻度もどうなるか不明だったりしますが、今まで以上に投げやりになっても、その辺はご了承下さい。

 というわけで、暫くネット上からは撤退中です。

 

5/15

 葵祭り。

 というのとは全然関係ないが(笑)、京都まで足を延ばす。朝館さん(本人によると何故か、私の「弟子」らしい。「弟子など取った覚えはない」のだが)と待ち合わせして、洛北の借景庭園巡り。とりあえず、「借景」については「教えた」ということで。ちなみに行ったのは正伝寺、太田神社、円通寺。円通寺の庭をもう一度見れたので私としては満足。

 で、朝館さんの下宿にお伺いして、…以下略(笑)

 何はともあれ、お手製カレーは美味しかったです。次回はルーを2つ使ったり、隠し味を工夫したりするともっと良いかも。それにしても、あっという間に寝てしまい、済みませんでした。まさか、テレホ前に意識を失うとは思わなかったけど。何だか、もう眠くて。



 久々に一乗寺辺りを歩くと、その変化に感慨深いものが。まぁ、10年経つと街並みも色々変わっているものだ、というのは当たり前で、むしろ10年経っても全然変わっていないような気もする自分の方がむしろ問題なんでしょうけどね…

 

5/13

 「モーニング 新マグナム増刊No.8」。もう買えないかと諦め掛けていたので嬉しい。黒田硫黄の「デビルマン」だけは読んでおきたかったのだ。

 

5/12

 すごく久し振りのTelePALチェック。



 …暇だったら観たい作品が並んでいるのだけど、録っておいても観ない気が>BS アントニオーニとかキアロスタミとか。あるいは、ピーター・ブルックの有名な「マルキ・ド・サドの演出により、シャラントン精神病院の患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」。 ちなみに、有名というのは、もちろん、題名が長いことで、だ(笑)

 そうだなぁ、5/21深夜のドイツ時代(’28)のフリッツ・ラングによる「スピオーネ」は間違いなく良質のサスペンスなので録っておこうかと。5/15の「ブリキの太鼓」はまだ観てないのだが、そういう気分でもないので? 思案中。

 それから、関西ローカルだが、5/25深夜の読売TVでのエルンスト・ルビッチ淑女超特急」は必見のコメディ。いや、「お嬢様特急」ではない(笑) ていうか、そのタイトルはこの戦前の映画からパクったに違いないのだが、その事実は、Gameを買った人の恐らく99.7%は知らないと思われる(^^;;; しかし、考えてみたら、これってビデオで既に買っていたっけ。

 

5/9

 つき合いで、お城の前の広場での日野皓正の演奏を見に行く。…ジャズは全然無知なんで、良かったのかどうなのか不明なんですけど。確かに聴かせるだけのことは有ったような気が。曲目は、「川の流れのように」とか(笑)

 それは良いんだけど、日も暮れてそんなのを聴いていたら、すっかり冷えてしまったので、お好み焼きなど食べてから帰ってきたら、既に11時。まだ何もしてなかったりして(汗 いわゆる、ピーンチ、という奴?

 

5/8

 再び起きてTVを付けると、東山魁夷が死去したとのこと。

 …私は東山魁夷の絵というのは、余り好きではなかったので、さしたる感慨は無し。絵の精神性の無さ(=俗っぽさ)と、その表面的な名声。悪い意味での「日本画壇の象徴」というような印象が強くて。これでまた、市場価格が高値安定化するかと思うと、ちょっとウンザリ。あ、別に本人自身がどうこうと言うわけではないんですけど。

 

 本屋で、上遠野浩平夜明けのブギーポップ」と山田章博ボーナス・トラック」を発見。(特に後者は)ゆっくりと堪能することに致しませう。

 帰って、何となく気になって録っておいた「驚きももの木20世紀」の「コティングリー妖精事件」の回を見る。有名な「妖精と一緒の写真」は実は、年下の女の子を慰めるための自作自演だった…。なるほど。ネッシーの話を思い出したりもしたが、事件の背景には感傷的な「真実」が有ったわけだ。

 FF8に少しだけ復帰。1枚目はお終い、みたい。

 

5/7

 久々にスピリッツ系の酒を飲む羽目になった結果、気が付くと数時間過ぎており、付けっぱなしになっていたTVからの「テレコンワールド」のフィットネス何たらかたらの連呼でようやく目を覚ます(^^;;; …外はもう明るいじゃん。

 

 そういえば、「方舟ノ彼女」、新しいのに変える時期(2ヶ月に一度)が来ていたのに気付き、貼り替え。…モノクロの方に書いてある言葉、どっかで聞いたことがあるような。この前買った、須田泰成モンティ・パイソン大全」を見ると、やはり、あの!偉大なスコットランドの詩人、イワン・マクティーゲルである。

 紹介されている、評論家のコメント。「初期の彼は、小銭を要求していましたが、後年、借金はより大きな金額になっていき、文学的に成長します。彼の満たされぬ思いは、ついに代表作を生み出します。」

 で、その代表作とやらが「物置の修繕に50ポンド貸してくれ」というわけで(笑)

 『物置の修繕に50ポンド貸してくれ。貧乏で死にそうなんだ。郵便為替で必ず返す。オーストラリアからカネが入りそうなんだ。今度は本当なんだ。問題ないんだよ。』

 いやぁ、この本が、何かの役に立つとは思わなかった。それにしても、このカレンダーに引用されている言葉って、どれも一見もっともらしいけど、実はこんなんばっかりなのか? ちなみに、この詩人のスケッチが納められているのは、第2シリーズ第3話、「デジャ・ビューの世界」の回。ビデオで言えば、第1巻…私、持ってるわ、これ。後で、見直してみようかな。 

 

5/6

 ええと… おめでたい日では有りますけど、実際は非常に散文的というか、要は忙しいだけで、終わってしまったという。

 ま、世の中、そんなもんですけどね。とりあえず、今月は、「羊のうた」のリトグラフが来るのが楽しみなくらいかと。

 

5/5

 もう、GWも終わりなのね…

 というわけで、→現住所。それだけ(笑)

 

5/4

 雨。大人しく本読んだり、マイナーな更新をしたり。

 

Novel 平野啓一郎一月物語

 「日蝕」とは題材的にはうって変わって、明治30年代の奈良の山中でとある書生が遭遇する怪異譚。いわゆる、泉鏡花高野聖」的な話。しかし、文体的には相変わらず。鏡花のあの美文調の語りでは全然無いので、受ける印象は全然違う。あえて言えば中島敦、みたいな?

 こうやって二作を読んでみると、なるほどとは思うが、特に目新しくはないというか。こういう作品を書いてみせること自体は別に悪くないと思うが。要はもっと書いてみないことには何とも言えない、というタイプの作家かと。長打ではなくヒットをどれくらい量産出来るかという。

 ちなみに、作品を読む上では全くどうでも良い話なのだが、世間的には、私の「後輩」らしい、ということで、履修したゼミがどこかということが少し気になっていたりする。多分、基礎法のゼミと思われる以上、実は同じゼミの可能性も割と高い気がするのだが、ゼミについての情報はメディアでは全く分からないまま。まぁ、メディアは大学という学歴しか興味がないからなのだろうけど。…それと、彼自身、ゼミには余り熱心に参加していなかったからかもしれない(^^; とりあえず、情報求む、ということで。

 個人的には一作目より面白かったです>「一月物語」。でも、どうせなら鏡花の再来というような作家が現れてくれた方が嬉しいのだけど(^^;



 それ以降の時間は、FF8。8時間弱経過。ようやく、カウボーイな脇役が加わったところまで

 それにしても、セルフィって、完璧に志穂さん系キャラだっ、と思ったのは私だけではあるまい(笑) いや、ヒロイン系じゃなくて、みあ→大黒→ベスタな路線の方なんだけど。あるいは、アマノヒカルとか。 というわけで。セルフィのメッセージは頭の中で半ば自動的に、声:菊池志穂として響いているのだった(^^;;;

 

5/3

 …うつらうつら。久々に昼寝をしてしまった。



 しかし、気が付くと既に5月3日であることを思い出し、慌ててカードを書くと例のものを発送しに行く。実家へ帰ると丘の上なので、こういうのが割と不便。町に出たので、平野啓一郎一月物語」を買う。PS買ったこともあるし、一冊読むのがせいぜいと見た。

 さて、そのPSではFF8を少しだけやってみたところ。SeeDになったところ迄、なので本当に序盤だけ、ですが。せっかく買った「旅立ちの詩」の方はGW中、開封することないままになる予感。

 明日は、読書&HPの更新でもしようかと思いつつ、今日と同じく、寝倒して終わりそうな気がしないでもない。

 

 そうだ、書こうと思っていて忘れていた話題。

 「May Day」といえば、当然、5/1の労働者の祭であるわけだが、SOSの別の呼び方でもある。私は、長いこと、この(SOSの)Maydayが、資本家層から見た緊急事態というような意味合いを転じて、SOSにも使われるようになったのだろうと一人で勝手に納得していたのだが、このLet's Noteに前に入れておいたBookshelfとか言う辞書を、ふと引いてみたら、英和でのMaydayの説明にn.メーデー:船舶・航空機が発する無線による救難信号.語源 フランス語 m'aider(help me)より」とあるではないか。…私の思い違いだったらしい(笑)

 しかし、こういう間違いって誰にでも有るよね? フリーマーケットって聞いて「FreeなMarket」なんだろうと思い込んじゃうとか。Flee Market=のみの市って、普通の日本人なら、音からは変換出来ないと思うんだけど。…いや、もしかしたら、これも私だけ?

 

 5/2

 →実家。

 とりあえず、今日は大して書くことはない。

 帰る途中「星空のパワー」を聴いていたら、やらないといけない気がしてきたので、そのまま「旅立ちの詩」と実家用PSを買ってしまった(笑) そんなわけで、GWはもしかしたら、更新さぼってPSをずっと稼働させているかもしれない。今までは、娯楽に乏しい部屋だったので、昔のComicsを読み返すくらいだったのだが。

 …まずは、ついでに買ってきたFFのOPでも観てみようかな。

 

5/1

Cinema ロベルト・ベニーニライフ・イズ・ビューティフル

 「ボンジョールノ、お姫様!

 というわけで。神戸で買い物のついでに観る。いかにもイタリア映画、という暖かさに満ちた作品で、観ていてとても気持ちが良かった。

 ところで、昔「小さな悪魔」という彼の映画を観た話は前にもしたが、あの映画では彼自身がイノセンスな(=無垢な)キャラクターを演じていたのに、「ライフ…」では、イノセンスなのは、彼の子供であり、彼自身は既にそうでは無くなっていた(それにも関わらず、「イノセンスであることを演じ続ける」というのが、感動的なのだが)。

 これは今回の作品の内容に依るのだろうか。それとも「小さな悪魔」から「ライフ…」に至るまでに、彼の映画において「イノセンスの喪失」ということが起きているのだろうか。その辺が気になっている。

 

 買い物の間に本屋で見掛けた「Comic cue」の特集が「手塚治虫のリミックス」だったのでつい買ってしまう。

 しりあがり寿吉田戦車のはいつも通り、という程度だが、島本和彦の、マグマ大使が他の目障りなヒーローを(逆恨みから(笑))倒していくという短編が熱い

 とはいえ、それだけならば立ち読みも可能なわけで、わざわざ買っているのは、やはり黒田硫黄が読めるから、なのだろう。黒田硫黄は「来るべき世界」のキャラによる「野球漫画」(本人談)という、かなり不思議な世界を繰り広げていて、非常に充実。そういえば、読んでいて気が付いたのだが、黒田硫黄が描く女の子の表情というのが、どうやら私は前から好きらしい。


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