Life in town

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 新社会人になり、神奈川県の私鉄急行駅にある寮から都心の会社へ通勤を始めた私は、仕事以外のことを話す相手もなく、会社帰りの電車で文庫本を読むくらいが数少ない現実逃避という有様で、その感想を話すことも出来ないという日々が続いていました。

 …このままでは仕事だけの社会人になる一方だ。そう思った私は、その週に面白いと思ったtopicsを選んで、短いコラムのようなものを書いてみよう、と考えたのでした。当時はまだインターネットの時代では無かったし、というかパソコン自体持ってなかったのでワープロで書いては、友人等に(迷惑きわまりないことに(^^;)送りつけてみたりした記憶があったりします。

 

 尤も、この手の思いつきが大体そうであるように、幾つかのファイルが残っている以外、幻の企画で終わってしまったのがその結末だったのですが、最初の半年で取り上げようとした「項目だけ」は残っていて、改めて眺めてみると1992年のサブカルチャー(私にとって、ですが)の一覧と言う感じでなかなか面白かったので、そのリストを掲載してみます。

 残っているファイルについては、ここに載せておきます。多少なりとも興味を引く項目が有れば幸いです。

 

Life in Town in 1992
  Media Title Subtitle
  「会社までの長い道のり」  
2   「混雑した電車で出来ること」 いかにして現実から逃避するか
3   「二つの町、二つの歴史」 相模大野と町田
4 comics 「寄生獣」 マンガ的想像力の使い方
5 TV 「カルトQ」 深夜のブレインパーティーは「オタク」を復活させる
6 Game 「レミングス」 この「残酷さ」は、駒が復活しないチェスと共通?
7 cinema 「ツインピークス劇場版」 90年代のヒッチコックとしてのD.リンチ
8 TV 「セーラームーン」 すごい、すごい、すごすぎる!限りなく倒錯したTVアニメ
9 comics 「むらかわみちお」 ゆるやかな時間、ゆるやかな線の魅力
10 cinema 「グランブルー」  
11 Art 「Interdepo」 重機甲半裸美少女は何の夢を見るのか?
12 TV 「ミンキーモモ」 久々に「最終回」の感動を与えてくれた(but 番組は続く)
13 cinema 「バットマンリターンズ」 幼児の頃の理不尽な悲しみ
14 TV 「歌う!竜宮城」 クレージー・キャッツは生きている!
15 cinema 「紅の豚」 飛ばねぇ宮崎はただの豚だ
16 novel 「小野不由美」 異界の夢を見る異邦人
17 TV 「らせん階段」 純粋極限メロドラマの傑作
18 comics 「外園昌也、しのらさとし」 時には懐かしい世界に浸るのも良いかもしれない
19 comics 「3X3 eyes」 100%エンターティメントの良し悪し
20 cinema 「ゼイラム」 チープだけど胸が熱くなる
21 TV 「おにいさまへ…」 もはや様式美の世界、私に言えるこどなど何もない
22 novel 「指輪物語」 ファンタジー(もどき)全盛の今、元祖を読み直してみる…
23 cinema 「いつかギラギラする日」 面白いけどずっと前に作られるべきだった映画

残っているファイル

  Media Title Subtitle
34 comics 「妖女伝説」 子供の頃の空想力をもう一度
37 comics 「フレックスキッド」 性差なき桃源郷
43 cinema 「秘密の花園」 文芸映画も悪くない
45 comics 「Pの悲劇」 素直に味わいたい、この巧さ
  comics 「犬家の一族」