最後の悪あがきというわけで、今日はSegovia行である。
9時7分の電車にぎりぎり間に合った(Metroを何故か逆に乗ってしまったので)と思ったら、Chamartín−Atochaの間が故障のため、しばらく電車が通るようすがない。日本で言えば東京−上野間である。そんな所がいきなり故障するかと思うが、いつになったら直るか知れたものではないので、予定を変更してバスにする。どうやらバスの方が早くSegoviaに着くらしい。11時40分頃、到着。
しかし、寒い。それにのどがかわく。そこで初めてマンサ二ーリャをためす。
まずは水道橋を見て、次にカテドラル。ここの美術館(というほど大したものではない)で守衛のおじいさんがいちいち、ものの名前を連呼するので親切な人だと思っていたら、果たして出口でチップを要求された。細かいのがないので5Ptsを出すと、少ないと絶対に通そうとしない 様子。しょうがないのでCienと言って、500Ptsを出し、400Ptsおつりを受け取るが、あの程度のことで100Ptsも取るとはサギもいいところである。全然ガイドでも何でもない。
まぁ教会というのは、とかくたかる連中が集まる所だから、しょうがないと言えば言えるが、まだ乞食の方がProに徹している。ああいう甘い汁を吸う人間は許しがたい。結局、どうでも良いものを見ただけで250Ptsの出費。アルカサルの充実した内部とちゃんとした説明(但し、全然わからない)で225Ptsと比べるといかにもムダである。
さて、アルカサルを出ると1時40分なので、急いで水道橋の方に反り、レストランに入る。勿論、子豚の丸焼きを食べるためである。とはいえ1人なので、出てきたのは片足だけだった。しかし、ボリュームはあって、食べ切れないかと思った。2250Ptsの出費をするだけのことはある。皮がパリっとして、中の肉は非常にやわらかい。なる ほど、おいしい。
満腹の体を引きずるようにして、アルカサル全景を外から見ることが出来る所まで行った後、急いでバスターミナルに戻るとちょうど発車10分前、その後は2時間半もない。今日はついてると思いつつ、バスに乗って帰る。
部屋に戻って(結局、今日も2部屋である)荷物の整理。いよいよコートを出すことにする。明日は時間が少ない。有効に使わなくては。
・そんな所 …今や、JRも何かが起きる度にすぐ止まるので、もはや、東京上野間が止まっても誰も驚かない。
・マンサニーリャ …つまりは、カモミール、カミツレ茶。Barだと、紅茶と同様、ティーバッグが出てくる。
・水道橋 …「すいどうきょう」であって「すいどうばし」ではない。ローマ人が作った巨大な水道橋がこの街には残っている。
・許しがたい …この時の私は今から思えば狭量だし、そういう人の生活を理解していないと批判されても仕方ない。しかし、例え100Ptsでも、自分が納得しないものには払おうとしないその姿勢は、今よりも身の回りの世界に対してもっと真剣に向かい合っていたとも言え、そういう純粋さが、今では、少し眩しくもある。
・子豚の丸焼き …セゴビヤの名物。奮発して食べてみた。柔らかいので、皿で肉を切り分けるパフォーマンスを見せる店もある。
・アルカサル全景 …ディズニーの「白雪姫」のお城のモデルとなったことで有名。
写真:5 Montefrio, Segovia 観光案内:セゴビア スペインの地図:small(日本語) small large