10/26(金)

Valencia

 くもり。うっとおしい。すべては天気で決まる。そのせいか、ここValenciaは(どちらかというと)余りおもしろくなかった。

 大体、久し振りにゆっくりと昼食を食べようと思っているとレストランが見つからない。たまたま、私の歩き回った地域(旧市街)がレストランの少ない所だったのかもしれないけど、それにしても、ここならと思って入ると2時から (!)と言われたりして、全然見つからない。

 結局、安食堂でパエーリャを食べたのだが、驚いたことに具がとり肉と豆で魚が全くない。バレンシアに来てパエーリャを食べ損なう。同様のことは、県立美術館は見ることが出来ても陶器博物館は閉まっている 、という形で起こる。

 何よりも、ここでもまた予約に500Ptsを要求されたことが頭に来る。ユーレイルパスには既にSupplementが含まれていること(当然の常識だと思っていた)を、スペインの国鉄職員は全然分かっていないのだ。これでは何のための パスだか分からない。運賃だって元は取れず、簡便さだけが取り柄のはずなのに、却って問題を起こすようでは。ユーレイルパスなんて買うんじゃなかった。

 とりあえず、明日、予約無しで乗り込んでみよう。それでうまく行かないようだったら、あきらめて(こちらが絶対正しいのだけれど) 500Pts余計に払うしかあるまい。金でカタがつくことはそうして済ませたほうがマシだ。

 唯一良かったことはマラガのパラドールに電話で予約するのに成功したこと。まぁ英語が通じたからではあるが。ともかく、一泊(平凡な所にしろ)パラドールに泊まることが出来てよかった。

 狭いようで変に広い街をムダに歩いて疲れたので(5時過ぎにmercadoに行ったら、もう閉まっていて、それはないだろと思った) hotelへ戻り、久し振りに(2週間振り?)バスにつかり、サンドイッチ(ガレリア・プレシアドスの奴、但しエル・コレテ・イングレスの方が美味しかった)とオレンジを食べる。オレンジは小型と中型とりまぜて13個で190Pts(2kg?)、さすがに本場の安さと美味しさである。

 明日の電車はうまく行くだろうか? 心配だ。

(21) スペインではユーレイルパスは役に立たない(本当は、そんなはずはないのだが)。「真実」は少数が持つことがあっても、通用する「現実」は大多数の考えに過ぎないのだ 。

 


・Valencia …バルセロナから、朝、電車に乗り、昼過ぎに着いた。
・パエーリャ …ここは、パエーリャの本場である。
・Supplement …追加料金? 昨日の話と基本的に同じで、どうやら「嘘」の「真実」を掴まされていたんじゃないかと今では思う。
・久し振りにバスに …とはいえ、勿論、毎日シャワー付きの部屋には泊まっていた。
・ガレリア・プレシアドス …これもチェーンのデパート。
・オレンジ …言うまでもなく、バレンシア・オレンジの本場。


写真:  Barcelona(Gaudí), Montserrat, Valencia  観光案内:バレンシア  スペインの地図:small(日本語)  small  large


翌日
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