これからはセーター必携だ。しかし、今日は天気が良く、日が差すと暖かくなって又困ってしまう。
さて、今日は多くの所に行く。まずラザロ・ガルディアーノ美術館。とにかく物で一杯である。こちらの金持ちはケタが違う。こういう金持ちが日本にもいたら、茶道なんて貧乏なものを有難がることもなかったろうに。展示品のなかでは、ヨロイが一番面白かった。足なんかアマゾンの半魚人。要するに飾りなのだ。
次はソローリャ美術館。初めてこの人の絵をちゃんと見たのだが、一遍で好きになってしまった。こんな風に海辺の光と影と風を描いて生きていけたら、どんなに良いだろう。
昼は中華のmenú del día。575Ptsという安さが嬉しい。それから現代美術館に行くが、残念ながら常設は工事中で見られなかった。
疲れた足を引きずって、最後に、近くにある2つの修道院に行く。ガイドブックでは水曜はタダとなっているのに金を取られて損をしたような気分になる。スペイン語のガイドが付くがサッ パリ、私は何故こんな所にいるのかと思ってしまう。それにスペイン人の好奇心にも参った。私はサッサと回りたいのに(だって、どうせ何言っているのか分からない んだもの)、みな質問の山である。
ところで、片方の宝物室は何と聖者の骨を収めてある所だった。いろんな骨が造花のバラと共にガラスの箱の中に入れてある光景はどうも異様である。この辺、日本人には理解出来ない。たかが骨ではないか。キリスト教は精神というより肉体に支えられた宗教ではないだろうか。もう片方での、全て絵で描いちゃった部屋というのもオカシイ。これなんか日本でもありそうだけど(何せ貧乏だから)、壁が石じゃないと出来ないのかな。
(16)困った時の中華料理
・2つの修道院 …王立エンカルナシオン修道院とデスカルサス・レアレス修道院だと思う。いずれもソルの近く。
写真:1 Vasco, Cantabria, Madird, Toledo 観光案内:マドリッド スペインの地図:small(日本語) small large