10/16(火)

 寒い。やはり秋の寒さなのか、朝晩は何か余分に着ないと身が持たない。機会ある毎にボカディーリョをパクつくことを決心。

 今日はプラドの残りをそうざらいする。しかし、多い。中世、フランドル、ボッシュ(最高!)、ルーベンス(やはりすごい)と3時間見たところでdown、館内のカフェテリア(高いが言葉無しで済むので便利といえば便利)で煮物を食べた後、ゴヤとグレコとティッツィアー ノを見て、本館を片付ける。全体でおよそ6〜7時間。こんなにも名画を続けて見ることは(まあ今後のルーブルを別として)もうないだろうなあ。

 その後、装飾美術館を探すが、見付からず、おまけに地図もなくしてしまい断念する。その代わり、ゲルニカも見てしまうことにした。ゲルニカは事前の情報量が多くて余り何も感じないというところ。カタログをここで買う。3000Pts、当然の値段だが、かなりの出費。

 地図を貰いにマヨール広場のInformationに行って、日本人の女の子と話す。オランダに住んでいたが、日本に帰るので(神奈川!)その前にスペインを少し旅するという。英語には問題がないがスペイン語が出来ないので苦労すると言い、数日前までいたバルセロナは最低だったとその経験を語る(宿で代金を吹っ掛けられケンカして追い出されたとか)。う〜む、次に私はバルセロナに行くんですが。

 彼女は、日本人は道で会っても冷たいと言うのだが、日本人というのは他人同士のコミュニケーションというのに向いていないのではないだろうか。日本人が話をするのには「場」が必要なのだ(だから多くの日本人は「団体」という場―極めて日本的な―を海外へ持ち込む)。基本的にはそれを良いこととは思わないが、私だって道で突然話し掛けられたりしたら避ける、だろうな、多分。やっぱり恐いもの。その後、近くの美術館に行くが閉館が7時なのに6時を過ぎるとどんどん窓を閉め、早く終わりたいという感じ。そういうところ、スペイン人は非常に現金である。

(15)スペインといえども、秋は寒くなる

 


・ボカディーリョ …固いホットドッグみたいなパン。中に、固いベーコンやチーズ等を挟む。生ハムを挟むのが一番美味しいと思う。
・近くの美術館 …puerta del sol近くのhostalに泊まっていたので、すぐ近くのサン・フェルナンド美術アカデミーのことだと思われる。


写真:1   Vasco, Cantabria, Madird, Toledo  観光案内:マドリッド  スペインの地図:small(日本語)  small  large


翌日
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