空の蒼さを 見つめていると


2001年1月

1/31

 渋谷まで「PARTY7」を観に行く。夜7時の回の10分前に行ったら、既にほぼ満席。水曜半額のせいだとは思うが、「Avalon」とはえらい違いだ…

 

Cinema 石井克人PARTY7

 そんなわけで、割と流行っているらしいこの映画。以前観た予告編が印象的だったのと、とりあえずコメディが見たい気分だったので観ることに。

 一言で印象を述べるなら、「表層的な」作品かと。決して全く笑えない作品ではないのだが、一つ一つの場面が、組み合わさって笑いを生む、とかそういうことへの意欲というのは、まるで無い映画。大体、登場人物7人は、壁を挟んで二組のグループに分けられるのだが、実はこの二組のストーリーは結局、物語的な水準では重ならないまま、なのだ。

 私が捉えている意味での映画的な才能というかセンスは凡そ感じず。あえて言えば、演劇的な面白さなのかもしれない、とは思った。それも新感覚というようなものではなく、もっと古くさい「新喜劇」的な。でも、それだからこそ、受ける要素を持っているというのも多分、事実で、だからそれが悪いというわけでは無いのだが。でも、私は、「映画」が好きなので、見終わった後、ちょっと溜め息。

 ちなみにOPのアメコミ調の、飛ばしまくっているアニメPartの制作はマッドハウスで、川尻義昭らが原画を描いているらしい。なるほど。

 

1/30

 (今度の職場では、たまに発生する)出張で、群馬の榛名町へ。ふと「成恵の世界」を思い出したけど、勿論、何の関係も有るわけではない。

 

Essay 押井守犬の気持ちは分からない 熱海バセット通信 エンターブレイン

 犬好きとして知られる著者が、その果てしない犬バカぶりを余すところ無く、綴ったエッセイ。ここまで来ると、普通の人には到底、ついていけない世界だが、逆に、恐いものみたさみたいな面白さは有ると言えば有る。食事時には読まない方が良いとは思うけど。

 

Comics 幸村誠プラネテス 講談社

 こうやって取り上げるのも、何を今さら、的な感が否めないけど、読んだことを書かないで済ます、というのも素直ではないので。キーとなる1枚絵が非常に決まっている、というか上手い作家だと思う。SFニュースタンダードという帯は言い得て妙。

 

1/29

Novel 加納朋子螺旋階段のアリス 文藝春秋

 加納朋子のミステリは、もともとあっさりとした印象のものが多いのだが、その中でも最もライトな作品のような。そんなわけで、悪くはないのだが、何となく物足りなくもある。というか、二つの「アリス」に対して多少なりとも思い入れのある私としては、「アリス」を引用する作品には、やはり原作のような毒が欲しいわけで、基本的に「いいひと」の世界の物語である、加納朋子の作品には、向いていないような気が…

 ところで加納朋子といえば、2月には「掌の中の小鳥」が待望の文庫化!らしい。これで、主要作品はほぼ文庫化されることになるのかと。

 

1/28

 前に読んだ物も、少しずつ載せていくことにする。今までの休日から仕事を抜くと、単にぼーっとすごすだけ、のような気もするけど、まぁ良いか。

 

Novel 押井守獣たちの夜 富士見書房

 映画「BLOOD」の小説版、といっても映画のノヴェライズではなくて、映画の主人公・小夜と別の場面で遭遇することになった、とある高校生の物語で、いわば外伝というべき作品。帯に「自伝的小説」と書いてあるように、学生運動が盛んだった1969年夏の、政治的な青年だった主人公には、著者・押井守の当時の姿が色濃く反映されている。

 こう言うのも何だが、意外な力作、と言っても良いかもしれない。懐かしさと悔恨が入り交じった、青春小説としてのテイスト。かつての「うる星やつら2」でのお好み焼き屋での討議シーン(「異議ナーシ!」)を思い出させる焼き肉屋での討議と膨大な蘊蓄(あるモノの処理方法についての)。決して、片手間に書いた小説、などではないのはよく分かる。

 それだけに、後半の更に膨大な蘊蓄の応酬の末に明らかにされる、物語の構造には、やや失望。一言で言えば、陰謀史観なのだけど、いくら何でも安易過ぎるだろうという… 星野之宣の歴史物くらい、嘘もそれらしく吐いてくれるとそれもまた有り、とは思うのだが。

 とはいえ、人と動物の違いについての西欧の思想史を巡る莫大な蘊蓄、それ自体の面白さというのは確かに有るわけで、そういうのが好きな人は読んでみる価値はあるかも。ストーリーテリング、としての面白さとは違うかもしれないが。

 

1/27

 雪も、雪。本当は、雪景色での温泉も良いかも、と箱根の温泉でも行こうかと考えていたのだが、朝起きるなり、一歩も外に出ないことを決定。午後までには、20cmは優に積もっていた。勿論、この辺ではかなり記録的な大雪なわけで。従って、この前買ってきたDVDを観たり、昔の押井守のCD作品を久しぶりに聴き直してみたりと、ひたすらダラダラと過ごす。

 

DVD 「Spirit of Wondervol.1

 「男心は男でなけりゃ」「分かるもんかよ、ねェ、あんた」。というわけで、鶴田謙二の「Spirit of Wonder」から、少年科學倶楽部のエピソードをアニメ化。監督、その他色々は、安濃高志なので、予想される通り、安心して観ていられる作品。なんだけど、ここまでで前半を終わられてもな。本来は、前半、後半と分けるのなら、それ相応の引きを用意するものでは? まぁ確かに1本1万円超だと商品として成り立たないのは分かるけど。あと、チャイナさん@日高のり子、が久しぶりで懐かしかった。「チャイナさんの逆襲」とか思い出したりして。

 

Novel 恩田陸不安な童話 祥伝社文庫

 今年は、未読の恩田陸読破月間をその内、設けようと前から考えているのだが、その前に、文庫作品を先に読んでおこうという趣旨。ところで、これはやや期待外れだったかも。全体的なバランスの調整が今一つ、というか。中途半端なホラーのような、ミステリーのような…

 

1/25

 仕事の帰りに、「Avalon」を観に行くことにする。雨なので、濡れないで辿り着ける、渋谷の文化会館へ。映画の前に、4階のトンカツ屋で、夕飯を食べていると、隣の席に父子連れが座る。聞こえてくる話から、大阪の親子で、息子は去年、東京の大学に受かって家を出、今回、親戚の慶弔のため上京してきた父親が息子を連れて食事をすることにした、というシチュエーションであることが分かってくる。何だか、 小津安二郎の映画みたい、だと思う。いや、小津の映画では親子は決して正面で向かい合わない、とかそういう指摘は抜きにして、会話の感じが。

 場内は、非常に空いていた。平日の夜7時だし、こんなものかと。ところで、予告編の内、3本までも、「超拡大ロードショー」と題していたのだが、最近、そういう言い回しが映画業界では流行しているんでしょうか? 私としては、そんなセンスの予告編だと本編も決して観たくない、と思うけど…

 

Cinema 押井守Avalon

 完全な「押井映画」という評判を聞いていたので、やや危惧していたのだが、少なくとも破綻無く、端正に語られた、美しい作品ではあったので一安心。しかし、確かに「押井映画」であることは間違いない(^^; 前作の「攻殻機動隊」ほど気の抜けた印象はないものの、やはり温度が低い映画というか、濃い(笑)押井守の観客にとっては、既知のフィールドを今回も徘徊しているという感じだし、逆にそういう基礎教養?の無い観客にとっては、若干、説明不足な作品に映るのではないかという気が。

 ここは色を抜いた独特の画面と、川井憲次の音楽を楽しむ作品として割り切った方が良いかも。エンディング曲なんか、メインのメロディに加え、ドンダンドンダンと低音が、これぞエンディングという感じで盛り上がるし。

 それにしても、勤め帰りに映画を観に行けるなんて、本当、夢みたい、…って、ひょっとしてこの「現実」、もしかしたら「虚構」なのでは?

 

1/24

 とりあえず「Avalon」のサントラを買おうと秋葉原まで。…何故だろう、見付からないんだけど。その代わりに?気が付くとDVDの「Spirit of Wonder」と「ジオブリーダーズ」3を買っている私。あれっ、「Spirit of Wonder」って「前編」なのか。ということは更に7,800円… 今回は、ポスターも付いてきたし、まぁ良いけど。

 開封はまた今度にして、昨日の「アルジュナ」とか「地球防衛家族」を再生してみたりする。どちらも見るのは初めて。なるほど。「地球防衛家族」のノリの良さは確かに素晴らしいとか、そういえば、坂本真綾の「マメシバ」って「アルジュナ」のエンディング曲だったんだ(知らないで買っていた)とか。

 

Novel 梨木果歩裏庭 新潮文庫

 穏やかな緑色の表紙が気に入って購入、したので、どういう話なのか、全く予備知識が無いまま読んだのだけど、実は、オーソドックスな英国風ファンタジーだった。第1回児童文学ファンタジー大賞受賞作。というか、そんな賞があったこと自体、全然知らなかった。なのに、こういう作品を偶然読んでしまった時ほど、その幸運と、世の中にまだまだ巡り会うべき、知らない作品/作家が多いことを改めて思い知らされることはない。

 「庭」を「特別の場所」として物語の舞台にした英国のファンタジーと言えば、何と言ってもフィリッパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」だが、この「裏庭」は、あの作品に比べて、勝るとも劣らない出来 と言って良い。「トム…」を読んだことがある人なら、それがどれくらい最大級の賛辞なのかよく分かって貰えると思うし、さらに「裏庭」を読んだ人はこの賛辞が決して誇張ではなかったことも分かって貰えると思う。

 久々に、読み終えてもしばらく、心の震えが収まらなかった一冊。

 ちなみに河合隼雄 の解説は、割と無邪気にネタバレしまくりなので、本文の前に読まない方が良いです。

 

1/23

 新しい勤め先の身分証明(社員証のようなもの)を貰う。

 「これって何かの役に立つんですか?」「別に何も…あっ、見せれば、省庁の建物にも入れるから、どの省の食堂でも食べれるようになる」 ということらしいので、その内、食べ比べをしてみようかと。多分、どこが美味しいという程では無いと思うけど。ちなみに、入るのには単に名刺でもよい、という説も。



 帰ってきて、「プロジェクトX」のゴジラの回を見たり、録っておいた教育TVの「中国茶の愉しみ」のシリーズを見たりする。他人が飲んでいるのを見るだけ、ってやや拷問のような気がしないでも。

 そういえば、昨日は「未来少年コナン」のBSでの再放送の第1回目を見たんだった。横たわった姿で登場する少女。上空を制圧する悪人の飛行機。さらわれるヒロイン。追い掛ける主人公。ここには既に宮崎駿作品のオープニングの全てがあるっ! て当たり前と言えば当たり前なんだけど。

 

1/22

 新しい勤務先になってから初めて、歓送迎会や前の店での片付け等もなく、真っ直ぐ帰宅。食事してからBJの「イエスタデイをうたって」を眺めて、キネ旬ムック「押井守全仕事 増補改訂版」の増補改訂部分を読み終わって…まだ10時前だ。というわけで、そろそろ更新を復活しようかと思う。

 今までの箇条書き部分は徐々に追記していくことにして。

 

Novel 小野不由美図南の翼 講談社文庫

 この作品が出たのは、もう5年も前。即ち、読み返すのも5年振り。ということになるのだが、古さなど全く感じさせない、読者をぐいぐい引き付ける面白さに満ちた作品であることは言うまでもない。とは勿論、当時も思ったことなのだけど。

 とはいうもの、当時の私が人並みに某アニメ作品に填っていて、パソコンのエラー音は「あんた、バカ?」にしていたとか、これを読んで、やはり自分はこういう少女に実は弱いことを再確認してしまった、というのは、そう思ったこととは関係がない筈。ていうか、これは断じて…

 などとバカなことを言っている場合ではなく、こうしてホワイトハート版の既刊全てが講談社文庫化された、ということで、いよいよ4月には待望の新刊が! 5年振りの続編。多分、長いのだろうな。「屍鬼」ほどでは無いと思うが(勿論、いくら長くても可)。期待に胸が膨らむ。

 

1/20

 しばらく更新も止まったままなので、忙しさの渦中にあるように見えるかもしれないが、実際のところ峠は越したというか、金曜日からは既に新しい勤め先の方に行っていたりする。とはいえ、前の店の仕事を、つい先程までやっていたりする辺り、不幸な「過去」(一応)とはまだ完全に手が切れていないという、中途半端な状態。今暫くは、新しい先にも前の店からの「不幸の電話」が掛かって来るんだろうな…

 ともあれ、ここ2週間は両方の歓送迎会だけでも(計6回)割とハードな日々であったことは確かだったので、今日は、体をリフレッシュすべく、今では縁が切れた(筈の)街にある、スーパー銭湯へ初めて行ってみる。露天風呂に浸かっていると上からチラチラと白いモノが… 銭湯を出る頃には降り方は激しくなっていて、どこかへ寄るということも叶わず、大人しく帰る。



 そんなわけで、HPの更新は、まだ完全復活ならず。今回も省力化モードで。読んだもの。庄司薫「バクの飼い主めざして」(再読)。押井守「獣たちの夜 BLOOD THE LAST VAMPIRE」。加納朋子「螺旋階段のアリス」。押井守「犬の気持ちは、わからない 熱海バセット通信」。押井守ばかりだ…

 来週辺りは「Avalon」? とりあえず、明日は渋谷のQUONにいる予定。これからは日曜日もまず大丈夫、なので。

 

1/7

 というわけで、以後、省力化モード(=箇条書き)

 風邪気味。先週以来、読んだもの。西原理恵子「サイバラ式」、押井守「注文の多い傭兵たち」(再読)。他の購入物。月刊アルカディア2月号(表紙=冬目景)、JOE RINOIE「Synchronised Love」(武富士のあれ。色物ばかり買っている私…)。消化したDVD。銭湯アニメの4と5。

 そんなわけで今日は、ぼーっとした頭で仕事をしていたり、あるいは単にぼーっとしているので(^^; 他に、書くこともなし。

 

1/6

 まだ正月気分が抜けきらない1月4日の昼前、突然、上司に呼ばれて、「内命」を告げられる。よく分からないが、要は、転勤の発令の予告らしい。そういうものが出る、というのは、私の会社では、通常の転勤ではあり得ないわけで、行き先はとある省庁関連の事業体の一つ。所謂、「出向」だ。

 …ええっ? 驚愕は緩やかにやって来る。何せ、今いる場所での在籍期間はまだ1年8ヶ月。正直、あと1年以上はここにいるだろうと思っていただけにまたしても、完全に予想外。不意打ちを食らった、といっても過言ではなく、何だか、実感が湧かない。

 しかし、これで私も、憧れの(暇な)公務員生活。「2年間の休暇」を堪能してやる(笑) と期待したいところだけど、実際どうなるのかは不明。通勤時間がやや増える分、読書量が増えることだけは確実、というくらい。ともあれ、今回は引越が無いのだけは有り難いところ。

 こういう形での転勤は予想もしていなかっただけに、今の仕事の状況は結構、色々抜き差しならない状態にあり(汗、引継は、かなり頭が痛い。というわけで、ここ一二週間は、その引継準備に専念すべく、HPの更新は手を抜くことにします(^^;;

 とはいっても、元より大したことはしていないので、見た目、そう変わるわけではないですが。さらに今後の更新状況は、向こうの勤務状況次第。もしかしたら、毎日更新の復活も…多分、ないと思うけど。

 そういえば、この前の、いい加減な星占い、当たってるじゃん。ラッキーかどうかは、まだ分からないけど。

 

1/3

 少し長い休みの終わり、というのは憂鬱なもの。気分を和らげるために、こういう時のために?取って置いた文庫本を読む。

 

Essay 江國香織絵本を抱えて 部屋のすみへ 新潮文庫

 著者が今までの人生の中で出会った様々な絵本について、その魅力を語ったエッセイ集。

 引用された絵本の言葉、そして著者の、絵本の魅力を語る言葉。そのどれもが素晴らしく、あちこちを切り取って書き写してみたい誘惑にかられる。絵本といえば幼児の頃までで「卒業」してしまった「普通の男の子」であった私にとって、ここで触れられている絵本は、ごく一部を除けば知らない本ばかりなのだが、著者の言葉を読むと同時に、どの本も、まるで古くからの友人のように思えてくるから不思議だ。

 それにしても、なぜ絵本というのは(普通の本以上に)世界の秘密を垣間見せてくれるような、特別な一冊、という気がするのだろう?

 きっとそれは、絵本というのは、それ自体「一つの世界」なのであり、そして良い絵本とは、子供達をその「新しい世界」に連れて行ってくれると共に、大人達を、自分の住んでいる世界もかつては「新しい世界の一つ」であったことを思い出させてくれる、からではないだろうか。

 好きな絵本が繰り返し読まれるように、このエッセイは手元に置いて、時折、繰り返し読みたくなるに違いない。人生の幸福というものを感じさせてくれる絵本と、その絵本を読むことの幸福さを伝えてくれるエッセーと、その魅力的なエッセーを読むという幸福。読むことで、読者は、その全ての幸福さを味わうことが出来るのだから。

 

1/2

 箱根駅伝、往路。今年は、わたし的には満足な展開。



 あと「大豪快。」の巻末座談会でも話題の「ハッチポッチステーション」の公開録画バージョンを見る。確かに、お子様、どころかお母様にも分からないような、濃いネタが凄すぎ。今日の番組でもエンタツ・アチャコとか出てきたし。これって、「未来のとり・みき」養成のための幼児番組なのか?

 これだから、NHK教育は油断がならない、とゆーか。しばらく、チェックしてみた方が良いような気がしてきた。

 

DVD ラース・フォン・トリアーヨーロッパ

 「エレメント・オブ・クライム」とか、この時期まではこの監督、滅茶苦茶、凝った画面の映画を作っていたんだよな… とまずは唸らされる。いかにも、当時の押井守が絶賛していたような、画面、色調、そして世界。そういえば、これって秘密組織・人狼を巡る話だ(笑) でも、内容的には「紅い眼鏡」の方が多分、近いけど。

 ただ、結局、戦前のフリッツ・ラングとかのサスペンス映画のイミテーション、とも言えるわけで。勿論、ラングの方が面白いわけだし…

 

Novel 押井守Avalon 灰色の貴婦人 メディアファクトリー

 文章の大半が、この「世界」で使用される銃器類の蘊蓄と、パーティ編成論に当てられていることに応諾出来れば、押井守世界の一つとして読んでおく価値はそれなりにある。ラストに到達する「世界認識」は、紛れもない押井守作品のあれであり、その意味で、読者は裏切られることはないし。しかし、この手の作品はやはり映像で見ないと面白くはないわけで、素直に、まず映画を観に行った方が良さそうな。

 

1/1

 のほほんと、穏やかな一日。散歩を兼ねて、近所の神社に初詣に行ったくらい。

 初詣と言えば、混んでいる神社と空いている神社のどちらにお参りした方が、より「効果」があるのか、と悩んだことはないですか? 「力」が強い神様に越したことはないのだろうけれど、明治神宮みたいな神社に行っても、自分のお祈りを聞いてくれる確立なんて宝くじに当たるようなものだし… あ、この「問題」て、どこで宝くじを買うか、というのと、割と似ているような。

 私は混雑とか行列が嫌いなので、この時期、有名な所には行きませんが、呪力を勘案すれば、やはり稲荷系? 近所だと銭洗弁天も良いかも。あれって確か、蛇だよな…とか、怪しげな知識を反芻してみたりする。でも、神様でも「長いもの」は余り得意ではないです。

 

Comics 藤原カムイH2O Image1〜3巻 ソニー・マガジンズ

 ようやく通読。終わり方としては、これはこれで良いか。15年くらい気になっていた永年の懸案が自分の中で片付いて、やっと、すっきり。