空の蒼さを 見つめていると
昨日までの日記に、状況を付け加えてみた。(写真にも名前を追加)。まぁ、そんな感じでしたよと。
さて、ここでお知らせ。小津安二郎の誕生日&命日に受ける羽目になった某試験について、事前準備が全く出来ていないことが改めて判明したので(^^;;、さすがにまずいと反省。これからの2週間は一夜漬けに専念する予定。元々週一くらいしか更新していませんが、2週間ずっと、放置していても、気にしないで下さい。多分、生きてます。
…まぁ、現実逃避のためにいつも以上に更新する、という方がありがち、な気もしますけど。
今週は京都に行っていたこともあって、戻ってからも、まだ色々と雑事が滞り中。そんなわけで、今日のところは、(個々の感想は置いといて)行った場所だけを報告しておこうかと。(11/24〜11/26)
今年は定番の場所を除くと、初めてとか、学生時代以来行ったことがない場所を積極的に訪ねてみたのだけど、長らく行かなかった場所にはそれなりの理由がやっぱり有ったんだな、と(苦笑)
ちなみに、今回写した写真の抜粋をここ(かここの「京の紅葉2008」のフォルダ)にup(約70枚)。見ての通り、今年は全体には余り綺麗ではない+天気が良くなかった、ので、残念ながら、気持ちの良い写り方をしているのは少ないです…
17時に行ったら既に500〜1000人程度の行列が。無料より安いものはない、と思った。アルミ箔の建物は、なかなか良かった。ピカピカ光っているんだけど、貼った感じがするという辺りが。
「山本麻友香展」@ギャラリー椿。
人気が有るのは確かに分かる。多分、数年来にもっと人気が出るようになるかと。ただ、この先にどういう絵を描くかこそ、知りたいような…
京都行き3日目。晴。
東福寺(通天橋)〜泉涌寺(仏殿〜楊貴妃観音堂〜宝物館〜御殿)〜来迎院〜東福寺駅→→出町柳〜北大路橋→→修学院道〜鷺森神社〜曼殊院〜詩仙堂。
今回の移動ルート(宿)がJR沿いだったので、朝一番で通天橋に行ってみる。ここも朝行ったのは初めて。入ってみて今まで何故朝来たことが無かったを悟る。朝は駄目なんだ、ここ… 赤茶けた葉に「汚い」という言葉しか浮かばず。ついでに学生時代に一度だけ来たことのある泉涌寺にも。楊貴妃観音は当時、見過ごした(^^;;ので初めて見る。前に色々なお守りが売っていて、中には「美人祈願」なども。
たまたま一緒に参観していた70代位のお婆さん達がそのお守りについて、「もう遅いわ」「いやいや、これからじゃ」「200円で美人になるなら安いもんじゃ」と盛り上がっていたのがおかしかった。
曼殊院には昔以上に散々な場所に。600円も取りながら、撮影は全面禁止、しかも座って庭を見るな、と来たら、何様なのと言いたくなる。オフシーズン以外、もはや入るべき場所ではないなと。これだから門跡観光寺院は嫌いなんだよな… 一方、詩仙堂は混雑する中でも、庭を見せるシステムを作り上げていて感心。そして、庭の紅葉がとても良かったので、ようやく満足。多分、11/26時点でのベスト紅葉ガーデンかと。
というわけで、余計なものを見てがっかりする前に、そのまま帰ることにした。
京都行き2日目。晴のち曇り、最後は雨。
長岡京→→光明寺〜西向日→→上桂〜地蔵院〜池大雅美術館〜月読神社〜松尾大社〜法輪寺(電電宮)〜天龍寺〜大河内山荘〜常寂光寺〜壇林寺〜護法堂弁財天〜愛宕神社一の鳥居〜鳥居元。
光明寺・地蔵院・松尾大社は学生の時にそれぞれ一度来たきり。光明寺は、やはり参道だけだった。悔しいので、30分掛けて駅まで歩く(←馬鹿)。でも、途中、5本の道が交わっている五辻という、横尾忠則の絵みたいな場所に出くわしたりしたので、それはそれで面白かった。
池大雅美術館は長年、気になっていた場所。どちらかというと書の展示だった。
横の茶店で「とろろ蕎麦」を食べる。こんな辺鄙な場所でも、元祖と本家の2軒が有るのに笑った。というか、この手の名物に付き物な「元祖」と「本家」の争いだが、これって「競争」なのではなくて、むしろ生存(共存?)のためのシステムなのかも、と今さらながら思い当たった。1軒だけだと、客の意識は「食べる」か「食べない」かの二択なのに、2軒有ると、「Aで食べる」か「Bで食べる」かの二択にすり替わるのでは?という。
松尾大社は製酒会社にとって一番の神様、というのは前来た時に知ったが、なぜここが酒の神なのかはよく分かっていなかった。秦氏が氏神として奉ったということと、秦氏が当時、新しい酒造りの技術を伝えたということが関係しているらしい。日本酒という位で、日本酒は日本古来のオリジナルのものかと思っていたが、実は渡来の新しいテクノロジーで生み出された(作り直された?)ものだった、ということなのかと。
言ってみれば、スコットランドの古代史について、よく冗談交じりに、「(アイルランドから来た)ケルト人に占領されたことで、一つだけ良かったことがある。それはウィスキーを伝えたことだ」と言われるのと似たような感じの話? それにしても、秦氏の果たした役割(駄洒落みたいだけど)、というのは私が漠然と思っていた(養蚕、機織等)ものよりも遙かに大きいのかも。その辺、一度確かめてみた方が良さそう。
壇林寺はいつも素通りしているのだけど、この機会に初めて、と思って入ったら、予想の遙か斜め上を行く、怪し過ぎる宝物展示だった。中には貴重なものも有るのだろうが、明らかに偽物(複製)だろうというものが多すぎて、真面目に見る気を失う。まぁ、ネタとしては美味しいところかも。今まで入ってなかった、のも無理はなかった… というか、どこかで「行くな」と言われたから、今まで入ったことが無かったと思うのだけど、どこだろう。学生時代の友人の体験談かな…
京都行き1日目。雨、雨、そしてかなり強い雨。(「→」は交通機関、「〜」は徒歩での移動)
嵯峨嵐山駅〜嵐山公園〜常寂光寺〜祇王寺〜厭離庵〜宝筺院〜清涼寺〜大覚寺〜大沢池〜嵯峨駅前駅→→北野白梅町→→光悦寺〜岩戸妙見宮〜源光庵。
今年はいつもより遅めの上洛なので、(京都内の紅葉順序で)後半となる厭離庵・宝筺院辺りももう大丈夫かと思っていたが、まだ早かった。というか、祇王寺すら早かった。例えば地球温暖化、のせいで「京都の(後半の)紅葉は12月から」という時代が既に来ているのかも。雨の中、紅葉を見て歩くという今までにない体験(^^;;をする。お陰で、午後の雨の中では色が失われて見えることを発見した…
もう少し、違うコースも有り得たのでは?と終わってから反省したが、学生の頃を含めて雨の日は引き籠もっていたので、「雨の日の京都の歩き方」は殆ど知らないのだった。何というか申し訳ない、という感じ。
3日続くと、さすがに疲れる(特に字幕を読むのに)ので、午前中起き上がれず。明後日以降の旅行(そうだ、京都行こう。)の予定もあるので、そのまま一日(半日?)休養。
というか、ここ数日、元々の予定の11/24〜11/26だけではなく、11/23も前泊しようかと予約サイトを毎日チェックしていたのだが、さすがに関西全般が全滅に近い状態で。名古屋駅前に泊まるという案も考えたが、値段はともかく、時間的にそれほどのメリットを見出せないので、素直に11/24に早起きすることに。朝5時半起き、だけど(^^;;
問題は11/24だけ(!)、雨の見込みだということ。この一週間、毎日こんなにも天気が良かったというのに。何故?
鎌倉の長谷寺では、紅葉のライトアップに合わせて、境内の建物「経蔵」をアルミ箔で包むというインスタレーション展「銀燦堂」を実施中らしい。
最初、新聞で読んだ時は、「何、アルミ箔でくるむ?」と、アルミホイルでぐるぐる巻きにされたお堂のイメージについ笑ってしまったが、実際は結構、格好良さそう。12/7までらしいが、一度行ってみたい。
ロッシーニ・オペラフェスティバル「ロッシーニ・ナイト」@Bunkamuraオーチャードホール。
当時の誰かの結婚祝いのための歌劇をコンサート形式で。内容は有ってないようなものだけど、気持ち良かった。
例によって3階席からの観劇だが、オペラ好きで知られた元首相の姿(というか主に髪型)を下の席に見掛けた。今日のようなプログラムにまで来るとは、イタリア歌劇が本当に好きなのだな、と思った。ちなみに、元首相と共に歌劇を見たのは初めて、のような。まぁ、今回みたいにたまたま反対側の席に座ることでもない限り、来ていても知る由もないので、実際は既に結構有るのかも。
新国立劇場のトーキョーリング(の前半2作)。プレリザーブ、プレオーダーとも敗北。「ワルキューレ」の方は実質、4/12(日)以外、(普通に働いている人には!)行ける公演がない上に、発売日が11/24なので、発売分を入手するのは無理。ネットで入手しようと思えば、出来るだろうけど、何だか面倒になってきた。見なくても良いかな…
関係ないけど、今週チケットを入手したものとしては、天王洲 銀河劇場で1月に公演予定の「鉄人28号」とか。
実のところ、演劇としての出来には凡そ期待してはいないのだけど、長年、押井守作品に付き合ってきた者として、これは立ち会わないといけない方の押井作品、という気がするので。しかし、かつての映画化断念企画がまさか、こんな形で復活するとは… あの幻の「ルパン3世」もこの際思い切って、演劇化したらどうか(それは絶対無理)。
それにしても、演劇だけは手を出しては駄目、と昔から言われていたようだったが、もはや止める人もいなくなったのか…
ロッシーニ・オペラフェスティバル「オッテロ」@Bunkamuraオーチャードホール。
18時開演という無謀な開始時間にも関わらず、会場はほぼ満席。私の場合、たまたま職場が近いから何とか間に合ったわけで、普通、勤め人が参加できる時間じゃないよな。(休みを取った人もいるとは思うけど)この日本には働く必要もなく、日々オペラを見て楽しんでいる人達が結構いるらしいです。まぁ、オペラとは元々そういう層のための娯楽、という気もしないでもないですが…
3人のテノールの競演とか、ヴェルディの「オテロ」とはまるで違う物語進行とか、悲劇なのにハッピーエンドのような明朗さで盛り上がる終幕とか、滅多に見られない演目だけに興味深いところは多々有ったのだけど。空色の3面の壁から飛び出して、舞台上をぐるぐると動き回る9つの(同じく空色の)ドア、が何と言ってもインパクト大で。正直言って、他のことはあまり頭の中に残っていない(^^;;
(この前の引っ越しの)慰労会という名の飲み会が急遽、差し込まれる。明日明後日と観劇が控えている者としては個人的には余り有り難くはないのだけど、欠席するほどの理由もないので参加。
今朝から凄く寒い、ということで、とりあえず、今年の正月明けに買ったダウンコートを着用。カシミアのコートはまだ早いかなと。もっとも、暖かさの方向性は少し違っていて。分かり易く言えば、カシミアの方は、柔らかい毛布にくるまれるような暖かさなのだけど、ダウンコートの方は羽毛布団を両手で背負い込んだような暖かさ? 特に背中が羽毛布団的にポカポカ。
「シェル美術賞2008」@代官山ヒルサイドフォーラム。
隣街なので、行ってみた。代官山などというお洒落?な街には縁がないところに加えて、日が落ちて暗い夕方では、方角が全く分からず。駅から僅か数分の場所なのに、帰り道、行きとは違う道を適当に歩いていたら、道に迷い掛ける。人の進む方向を目指して何とか駅に辿り着いた(^^;;
作品は全体に優等生な感じ、というか。
想定外のトラブルが2件同時に起きて、その対処に一日追われる。…まぁ、こんな日も有りますよね。
今週末に配線の点検が有るとかで、やむを得ず、部屋の一部を片付け(して通路を確保)。要らないamazonの空き箱を十数箱整理したり、今ある物を違う場所に移し替えたり。
もっとも、根本的には収納スペースを増やさない限り、本当の意味での片付けは無理なので、今その辺を考慮中。とりあえず、溢れている衣服の収納ケースだけでも買わないと。というわけで、フィッツとかアイリスとかのページを色々見ているだけで、一日が暮れていく…
そして収納ケースを置くためには、その場所を占領している(使っていない)CRTのモニターを早く処分しないと。ということで、処分業者も検討中。今年の内に、その辺までは何とかしたい。本当は、更に要らない本を全て処分したいのだけど、その販売先(送付先)を検討するのがまた面倒で。いや、二束三文で全てブックオフに売ってしまうというか、廃棄処理してしまうという考え方もあるのだけど…
大阪市立美術館で開催中で、来年にはサントリー美術館に巡回予定の「国宝 三井寺展」。
三井寺といえば晩鐘ですが、さすがに鐘は出ていない様子(当たり前か)。じゃあ何が、と公式サイトの「見どころと作品紹介」を見ると、秘仏の開扉というのが最大のトピックらしいのだが、秘仏 について、シルエットのみの紹介が有るのに、思わず吹いた。「本像は、三井寺においても秘仏中の秘仏としてお姿の掲載が限られています。」
こういうシルエット処理というと、一般には、初期段階の攻略本では明かせない中盤以降の敵ボスとか、著作権的に非常に危ない黒鼠のイメージ映像とか、そんなものしか思い付かないだけに、さすがは密教、とよく分からない感心をしてしまった。
でも、秘仏だけど公開、と言う時点で何か色々と矛盾しているような… 大体、B1・B2サイズのポスターの掲載はOKでそれ以外はNGというのは、教義的にどう違うのか。いや、まぁ、見せてくれるものは有り難く見せて頂きますけど。
「鎌倉の精華」(第3期)@鎌倉国宝館→「岡村桂三郎展」@神奈川県立近代美術館鎌倉館→「横浜ステーション物語 〜そこは昔、海だった…」@横浜都市発展記念館。
「鎌倉の精華」は展示替えでついに東慶寺の「水月観音菩薩坐像」が登場。東博の「鎌倉 禅の源流」展で、そのアールヌーボー風な優美さに感動した仏様なので、この機会に再見するのを少し楽しみにしていたのだけど、フラットな照明のせいか、生彩が感じられず、残念。会場で東慶寺では綺麗に見えると力説しているおじさんがいたので、今度、東慶寺に確かめに行ってみようかなと。
「当麻曼荼羅縁起絵巻」の下巻は何度見ても楽しい。阿弥陀如来の来迎の場面は周りの従者はいわば楽団で、音楽が盛大に鳴り響いている筈なのに改めて気付いた。この場面を音付きのアニメーションで誰か再現してくれないだろうか。あと、当時は雅楽だとしても現代なら、ここはフルオーケストラになるのかなと。ふさわしい音楽というと、…ジョン・ウィリアムズとか?(^^;;
今見ても素晴らしい螺鈿蒔絵の硯箱とか、展示替えの中では、今の展示が一番充実している感じ。七五三の人出に合わせた構成?
「岡村桂三郎展」はチラシ等からは余り期待していなかったのだが、予想外に、非常に面白かった。
うっすらと暗い会場の両側に2メールを超える絵の壁が伸びていて、壁面からは鱗状の動物の姿が段々と浮かび上がってくる、その壁の間をずっと進んでいく… 有る意味、お化け屋敷とかそういう「非日常」空間を通り抜ける時の高揚感というか。これを体験するためだけでも、見に来る価値はある(かも)。
「横浜ステーション物語」は交通の文化史好きとしては押さえておきたい展覧会&地元トリビアなので。
横浜駅は3回移動している、というのは知っていたが、色々な事情に左右された、その事情が何か、今回初めて理解。他にも、横浜線が何故、東神奈川で乗換する不便な路線なのかとか(元々、東神奈川で国鉄に接続した独立の私鉄だったから)、由来を知って初めて納得したことが多々。
戦後は先頭車両に白線を引いたGHQ用車両(白線部分がGHQ専用)が走っていたとか、写真を見ないと知ることのないディテールって結構有るものなので。
ディテールと言えば、鉄道模型が幾つか展示されていたが、「個人の制作物なので、細部は実際と違う場合が有ります」と、その全てに注意書きが。言われなくても普通そうだと思うが、鉄の人は細部まで厳しいんだろうな。こう書いておかないと、微妙な違いを指摘する人がきっと沢山いるに違いない(^^;;
「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」@新国立美術館。
質量ともに充実した、今まで新国立美術館で見た中では一番「展覧会らしい」展覧会だった。
とはいえ、「…で、何?」と言いたくなってしまうのは、やっぱり、私はピカソにはあまり感心がないんだろうな。ピカソのドローイングはすごく上手いのだけど、線がさほど好きではなくて。マティスの線は見ているだけで嬉しくなるのに、この違いは何なのだろう、とか、そんなことばかり考えていた。
「ヴィジョンズ オブ アメリカ 第 三部 アメリカン・メガミックス」@東京都写真美術館。
振替休日。12時40分位に渋谷の東側を歩いていて、青山通りの奥に空高く上っている煙を見る。 その時点では渋谷側ではサイレンの音もせず、…あの煙って火事にしか見えないけど、火事じゃないの?という、非現実感のある光景だった。食後に店を出ると、上空にヘリコプターが飛んでいて、消防自動車も走っていたので、ああ、やっぱり火事だったんだ、と思った。
帰ってから、青山で起きた火薬爆発の火事の煙だったことを知った。
「池田史子 静寂の次」@松濤美術館。
静かな空間で、静かな絵を見る喜び。こういう時間の使い方が一番贅沢、な気もする。
休日に東京まで出て来たのは銀行に行く用事が有ったから。先月来の円高ドル安状況に対して、ただ手をこまねいているのは、(また円安になった時に旅行をすると)余りに悲しいので、保全の意味と、あわよくば運用の意味も少し兼ねて、外貨預金を作っておくことにしたのだ。もっとも、本気で運用するなら、銀行の外貨預金でどうなるものでもないので、あくまでも無いよりマシという程度なのだけど。
とりあえず、様子見なので、今日は口座のみ開設。預け入れのタイミングについてはもう少し、状況を確認する努力を続けてからにしよう…
引っ越し作業のため、休日出勤。午前は各回線の開通確認。午後はずっと肉体労働(段ボールの中のものをキャビネットに収納)。で、17時に終わってからはそのままduoに直行。
「twilight listening party Vol.5」@duo music exchange。
登場順(敬称略)で、松来未祐(5曲)、清水愛(5曲)、marble(2曲)、中原麻衣&清水愛(2曲)、marble&"社長"(松来未祐)(1曲)、marble(1曲)、中原麻衣(5曲)。
肉体労働を半日した後の(待ち時間含め)4時間半のスタンディングはやはり試練だった… けど、ストパニEDの生デュエットを聴けたり、「あたしが苦手な艦長役を毎週やっていた頃…」(本人談)の「モノクローム」が聴けて懐かしかったり、それに何より、愛さんの歌う姿を初めて見られたり、と色々楽しかったんで、後悔はしていない。
職場の引っ越しのため、明日は休出して一日中、段ボール400箱の開封作業… 終わってからはそのまま某ライブ会場へ駆け込み。翌日はいつもより早出で引っ越し後の各種立ち上げ作業。
という感じで、明日以降、割とハードな感じの数日が予想されているので、今日はどこへも出ずに、一日だらだらと休養。
来年、新国立美術館では「加山又造展」を開催予定らしい。
加山又造は好きな画家の一人で、2007年の茨城県立近代美術館での回顧展を含め、ここ数年の展覧会は出来るだけ見に行っているので、多分、代表作は既に大体見ているとは思うのだが、東京でしかるべき規模の回顧展が行われるのは良いことかと。(これから 毎年、新国立美術館が物故画家ばかりを取り上げた展覧会を開いていったら、それはそれで嫌ではあるけど)
というか、最近は琳派ばやりのようだし、その意味でも、割とタイムリーな展覧会?
朝の山手線で向かいに座ったサラリーマン風の中年の男性が開いていたのが、オランダ語のテキストだった。江戸時代かよ!と思わず、頭の中で突っ込んでしまった私。まぁ、オランダ語が必要な仕事というのも中にはあるんでしょうけど、身近にいないので、なかなか想像出来ないな…
「巨匠ピカソ展 魂のポートレート」@サントリー美術館。
今週は職場の引っ越し準備等もあって、帰りにどこかに寄る、というのも難しかったのだが、この週末含めて一週間どこにも行かないのもストレスが溜まるので、予定より早く事前準備が終わったのを良いことに、地下鉄を乗り継いで、サントリー美術館 まで足を伸ばしてみた。
…まぁ、わざわざ来なくても良かったような。
パリのピカソ美術館というと、学生時代、スペインを旅行した最後のパリ滞在時に寄った場所の一つ。1990年11月11日って、もはや18年も前のことなのか(^^;; その時の日記を読むと、「ピカソの展示はいつでも不十分という気がする」と書いているのだが、その印象は今も変わらない。つまりは、私はあんまりピカソには興味がないんだろうな…
新国立美術館の方が多少、点数が多いようなので、そちらはもう少し、「見た」気がするのかもしれないが…
今回の「巨匠ピカソ展」で一番、力が入っていたのはミノタウロスをテーマにしたコーナー。ところで、前々から思っていることなのだが、ピカソの描いたミノタウロスを見る度にカプセル怪獣のミクラスが頭に浮かぶ 、のは私だけなんだろうか。まぁ、私の場合、三つ子の魂百まで、というだけなのかもしれないが…(私のTVの原体験は「ウルトラセブン」の最初の再放送らしいのだ)
もっともらしいことを言えば、ミクラスのデザインに当たって、成田亨はどこかの先住民族(インカ帝国とかアフリカとか?)の仮面を参考にした、というのが定説らしいので、アフリカの仮面から大きなインスピレーションを受けたピカソの芸術と、成田亨の怪獣デザインが 重なって見えたとしても不思議はない、不思議なことなど何もないのだよ。と京極堂ばりに言っても断言しても良いのかも。
でも、そういうオタク言説を得意げに語る人には余り好感は持てないことが多いので、強くは主張しません(^^;;
モカの輸入が事実上停止している、というニュースは夏前から目にしてはいたが、厚生階にあるカップ型自動販売機のうち、「モカ」のレギュラーコーヒーが売り切れ表示となった後、補充されることなく、他のコーヒーに入れ換えされた。
いや、紅茶ならいざ知らず、コーヒー豆に特別の拘りがあるというわけではないのだが(有るなら、カップの自動販売機では飲まないというもの)、ブラックで一番飲み易かったのが、「エチオピア大使館御用達」といかにも怪しげな宣伝文句が自販機のボタン上のラベルに印刷されているそのコーヒーだったため、ショックが大きい。少なくともここ数年の昼はほぼ毎日、それを飲んでいたというのに…
こういう時、自分の貧弱な日常も、世界とつながっていることを急に思い知らされますね(大袈裟)。
展覧会を訪ねていると、自分では行くことのない、従って使い道のない展覧会情報が、チラシ等で自然と溜まっていくもので。
「コミカライズの匠・一峰大二 原画展」@さいたま市立漫画会館、などという展示もその一つ。この人が活躍していたのは主に昭和30〜40年代だった筈で、「ウルトラマン」辺りが辛うじて記憶に残っている(気がする)世代の者としては、今ごろ何故?という疑問は尽きないが、近くであれば、ちょっと確認しておきたいような展示かも。
とはいえ、埼玉県は、私の世界地図において、地平線の向こう側にある地域なので、このためにだけ行くことはまず有り得ないけど…
ところで、全然関係ないことだが、先月「ライオネル・ファイニンガー展」を見た時に、「ファイニンガー」が、妙に特撮ヒーロー系の名前に聞こえるなぁと思っていたのだが、このチラシを見て、何となく納得。小さい頃に見た「電人ザボーガー」等の刷り込みに違いない。あと、「ライオネル」と「怪傑ライオン丸」も何となく似ている(^^;;
テンションが上がらず、何となく先延ばしにしていた、秋の京都行きのホテル予約。当然の事ながら京都市内では既に空き部屋はなく、またしても隣接県で確保する羽目に…
ちなみに、例年は展覧会の期日等もあって、勤労感謝の日を挟む連休の前に、休みを取っていたのだが、京博の「japan 蒔絵」展は(サントリー美術館に巡回予定なので)無理に見なくても良いし、ここ数年の地球温暖化による紅葉シーズンの遅延傾向を踏まえて、今年は連休の後に、休みを取るつもり。具体的には、11/24〜11/26という予定で。今年の紅葉巡りは 、基本?に忠実に、という方向性かな。
で、そのスケジュールは確か、ロッシーニオペラフェスティバルを避けて決めた筈だよなぁ、と思いながら、念のため、@ぴあのマイページ で購入履歴を確認してみると。
新国立劇場オペラ「リゴレット」、「お引き取り出来ます」公演終了。って何これ…
10月31日(金)って先週の金曜じゃん。うわ、引取り漏れ? ええっ、前は引取未済の場合、「開場の準備をお願いします」というメールをくれなかったっけ? まぁ、先週末は「大琳派展」に行った方が「正しかった」とは思うので、それ自体は後悔はしていない、とはいえ、ちょっとショック…
こういう事態を繰り返すと、余りに切ないので、現在チケットが有るライブやコンサートを全てbloc上にup。
11月はロッシーニオペラフェスティバルの「オテッロ」と演奏会。12月はケルティッククリスマス2008、1月と2月は野田地図の「パイパー」。あと、次の日曜の「twilight listening party vol.5」。忘れていたものは無かったが、書き出してみると、役に立つもので、先日、出席可否の問い合わせが来た早めの忘年会(11/21)が、ロッシーニの演奏会と 同じ日なのに初めて気付いた。あぶない、あぶない。
今日は晴れの特異日として有名な11月3日だというのに、どんよりと曇った、寒々とした空。という特異な一日。
体調も今一つなので、部屋に閉じこもって、HDDの中の番組をひたすら消化。1話を見た後、溜め込んでいた「魍魎の匣」も一気に4話まで。本気のときのマッドハウスというか、手を抜くところのない絵作りで、まとめて見ると良い出来かと。平日の夜だと、これを見る気分には滅多にならない(から溜まる)のが難点だが… でも、来週からは榎木津も登場するようだし、掛け合い漫才?が始まれば、印象も変わるかも。
とりあえず、今までのところでは、鳥口君のあの台詞が実際に聞けたのが、ちょっとツボだった。うへぇ。
連休二日目はwalking day。と決めていたのだが、天気予報と違い、全然気持ちよく晴れない一日。どうせ野山を歩くのなら、昨日と今日を替えるべきだった…
その後、横浜まで一旦出て買い物をした後、鎌倉で途中下車。八幡宮で「鎌倉の精華」(第2期)@鎌倉国宝館を見てから、そのまま歩いて(上って)帰る。第2期はイマイチ。行かなくても良かったかも。
昨日のように普段行かない美術館に寄ると、普段とは違うチラシを発見するもので。その中で一番気になったのが、相模原市民ギャラリーのこれ、「片野湘雲とその一門展」。
片野湘雲って、実のところ初めて聞いた名前なのだが、「きょうは信州、あすは東海 絵筆一本世間をわたる謎の遊歴画家 片野湘雲!!」ってチラシのコピーが、任侠芝居のようで(^^;; 興味を引かれる。こういう対象への「愛がある」展覧会は大抵面白いので、ぜひ行ってみたいのだが、相模原駅って、……遠いな。
ああっ、そうか、これこそ、町田の国際版画美術館とセットで行くべきだったのか!(もう遅いけど)
「近代日本画の巨匠 速水御舟−新たなる魅力」(後期)@平塚市美術館→「S氏のコレクション−日本画の名品を中心に−」@茅ヶ崎市美術館→「ピラネージ版画展2008―未知なる都市の彼方へ― 」@国際版画美術館。
「京の舞妓」のためにもう一度、平塚の「御舟展」へ。「京の舞妓」はなるほど、病的なまでのリアリズムへの執念。ヤン・ファン・エイクですか、あんたは。と言いたくなるほどの壮絶な細密描写だった。特に畳の目一つ一つまで描かれている画面下半分は、着物からぬっと覗いた足袋の存在感が圧倒的で、仮に現存するのが下半分だけだったら、御舟の大傑作として歴史に名を残したことは間違いない。
いや、今でも歴史に名を残しているのは確かだけど、「…迷作?」な疑問符がどちらかというと付いているので。その原因となったのは、疲れた感じの不細工な顔。はっきり言って、美しくも可愛くもない。かといって、リアリズムを極めた凄さを感じるかというと、そうでもなく。どう描けば、もっとチャーミングな絵となったのか、不遜ながら、絵の前で色々と考えてしまいましたよ。
大体、この中途半端な横顔の向きに、まずは苛々する。顔そのものよりも髪型を見せる目的があったのではないかと想像されるけど、西欧での肖像画の歴史から言えば、ここは当然、こちらを向いているべきだった。あるいは、「細部にこそ神は宿る」という有名なフレーズが図らずも示す 通り、細密描写はある種の宗教的精神性と無縁でないのだから、(モデルのポーズに)疲れた、ただの舞妓をそのままリアリズムで描こうとしたこと自体に、破綻の主因があったというべきなのかも。
ともあれ、この歴史的名作/迷作を直接じっくり見ることが出来たのは良かった。結局、解決策?は見付からなかったですが。
茅ヶ崎市美術館と国際版画美術館は両方とも、過去に縁があった街に有りながら、一度も入ったことが無かった美術館。(自分の頭の中に)道を付けるという意味で、今回、訪ねてみた。
後者は相模大野の寮に住んでいた新入社員の頃、一度だけ前を通ったことが有ったので、何となく場所は覚えていたのだけど、途中、南北に延びる広い道路が出て来たのに驚く。原町田大通り? こんな道路、私がいた頃の町田市にはなかった けど… 帰りはその道でJRまで戻った。後で調べてみたら、2002年頃に出来た通りらしい。そりゃまぁ、知らないわけだ。私の頭の地図のこの辺は相模大野から転居した1995年以降、更新されて無いから な。
「ピラネージ展」は受付で貸してくれるルーペで、各版画の細部を拡大してみるのが妙に楽しくて。こういう楽しみって、究極の(無駄な)暇つぶしかも。貴族の娯楽とはこういうものかも、とふと思ったり。
「牢獄」のシリーズは縦に何層も広がる地下空間の広大さが(よく分からないながら)凄い臨場感で。自分がSF映画とか、ヴィクトリア朝の地下を舞台にした映画を作る機会がもしあれば、まず「牢獄」シリーズを壁に貼って、美術監督に、 今回はこれで行くからな、と無理難題を突きつけるところ。まぁ、そんな機会は絶対来ませんが(^^;;
これに対抗出来る空間を構想出来る人というと、…例えば、小林七郎? 「ウテナ」の劇場版とか、割とこんな感じだったし。