空の蒼さを 見つめていると


2007年1月

1/28

 オペラのチケット。とりあえず、ベルリン国立歌劇場のEF席のプレリザーブとプレオーダーをどかどか登録。

 それにしても、もし3公演も取れてしまうと、それだけで4〜6万… 昨年、ドレスデン国立歌劇場(=ゼンパー・オーパー)を現地で見た時は、最上階席(の最前列)とはいえ3千円台だったことを思えば、余りの値段の違いに切なくなる。まぁ、多分どれも駄目だろうから、大丈夫だと思うけど(^^;; 逆にもし確保できてしまうと、その時期(9月末〜10月前半)、旅行に行けなくなってしまうな… ドレスデン国立歌劇場はその点、11月だから安心だけど。

 あ、昨日、新国立劇場の「西部の娘」を取っておくの、忘れてた。やむを得ず、こちらはC席(6千円)を購入。

 

 今頃になって、昨年に出たダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品を通読中。

 一年間放置していたら、次の新刊が出てしまい、やや慌てたというのも有る。ようやく「ウィルキンズの歯と呪いの魔法」に加えて、「バビロンまでは何マイル」上下まで読み終わったので、本来の順番通り「花の魔法、白のドラゴン」を次に再読することにして… 新刊はその次だな。感想ページもいい加減、追記しないと 。

 

1/27

 「巴里憧憬―エコール・ド・パリと日本の画家たち」@埼玉県立近代美術館 → 「新春の寿ぎ―国宝雪松図、卯花墻を中心に―」@三井記念美術館 → 「書の名筆III 書のデザイン」@出光美術館。

 

 「巴里憧憬」は、エコール・ド・パリに加わった日本人画家の展覧会。と見せ掛けて、斎藤豊作(とその交友関係)を紹介するための展覧会だった(^^;;

 前者としてはかなり物足りなかったけど、常設展スペースも活用していた後者は興味深かった。斎藤豊作というと、埼玉出身の画家として当館で展示している画家の一人、という程度の認識しか今まで無かったのだけど、住んでいた地方の古城に、渡仏中の岡鹿之助や長谷川潔を招いていたりとフランスでの交友関係の他、後の 大原美術館のために、マティス等の絵を購入していた一人だったとか、木曽の山奥に引っ込んでいた時期の熊谷守一を東京に呼び戻し、フランスに行くまでの間、資金援助していたという意外な話まであるらしい。らしいというか、熊谷の自伝「へたも絵のうち」にそういえば、そんな話があったような気が。

 埼玉県立近代美術館はうちからは正直「遠い」のだけど、行くとそれだけのことはある、という感じ。美術館が5年振りに新規購入したという斎藤豊作「にわか雨」もちょっと不思議な印象の絵だった。

 

 「新春の寿ぎ」は、昨年同様、「雪松図」等、吉祥の作品を並べた「お目出度い」展覧会。展示趣旨は分かるのだけど、毎年どうしても似たようなものばかりが並ぶことに… と分かっていながら何故、行ったかというと、「新寄贈品」の紹介として『久方ぶりのお披露目となる室町時代の絵巻物「放屁合戦」』という文字を見付けたから(笑)

 会場の説明によると、古くから、ユーモアに満ちた室町時代の絵巻物の佳作として知られるが、公開されるのは数十年振りらしい。というか、何故このような作品を入手しているのか、三井家(←寄贈先)。

 作品はまぁ、タイトル通り(^^;; 有る意味、三井美術館の客層に最も相応しくない種類のユーモアのような気もしたけど。放屁で他人の絵帽子を飛ばしてみせたりとか。おおらかといえば、おおらか。

 

 「書の名筆」はいつも通り、美術館の説明センスが素敵という以外、特に感想は無いのだが、書の展覧会は裾野が広いとみえ、普段よりは多少、混んでいた。

 ここで一番印象的だったのは、休憩所のソファーで、お茶(給湯器の)を飲んでいた時に、前に座ってい老婦人2人の会話。

 「私は猪年で…」「私もそうですよ。一回り違うんですから」「あら、そうでしたわね。それじゃお年は」「今年84歳に…」「見えませんわ、いつもお若くて」「いえいえ、もう良い歳ですよ、孫も7人になって」

 どのような関係なのかは不明だったが、二人とも猪年でしかも年輩の方の方が84歳というのにはびっくり。さすがに傍らには杖を置いていたけど、話しぶりも姿勢も矍鑠としていて、84歳には本当に見えなかった。私も(いつまで生きるかはともかくとして)ああいう元気で好奇心旺盛な老後を目指したい。…無理か。

 

1/21

 MOA美術館の「将軍家への献上 鍋島」を見に、熱海まで。

 行ってみると、意外に近いんですけどね…>熱海。都内の美術館に行くより近い位。でも、何となく億劫に感じてしまうのは、箱根の向こう側は(自分の)心理的な境界線外にある、ということらしい。ともあれ、行って良かったなと。完成度の極めて高い盛期は勿論のことながら、様々なアイデアに溢れた初期のものが面白かったです。

 せっかく熱海まで行きながら温泉に入ってこなかったのが心残りではあるけど、やや風邪気味(ちょっと頭が痛い)なので、無理に入ってこなくて正解だったかも。

 

 意外に早く戻って来れたので、録っておいた今週放送の「プロフェッショナル仕事の流儀」での浦沢直樹の回と「にんげんドキュメント」の神山健治の回をまとめて見る。

 どちらも面白かったのだが、後者で放送前の作品を有る程度ネタばれで(オリジナル回とか)紹介してしまうのはどうなんだろう…

 

1/20

 1〜2月は、秋に来日する海外の歌劇場の発売時期。今日は「チューリ ッヒ歌劇場」のEF席発売日。に敗北…

 (まともに繋がることの方が珍しい)電話受付のみだったので、予想の範囲内の結果ですが。電話なんて購入者に時間的負担を強いる(繋がるまで、売り切れか確認出来ない)手段はいい加減、もう止めて欲しいんだけど、興行側からすると、EF席なんてサービスで若干数設けているだけ、という認識なんだろうな。

 チューリッヒ歌劇場+フランツ・ウェルザー=メスト指揮は、映像ソフトで見る限り「外れがない」ので、この機会にぜひ見たいのだが。この際、「ばらの騎士」に絞ってC席位までなら買うことにしようかな。CNプレイガイドとか、ローソンチケットとかの会員になって優先購入の手段を増やしておいた方が良いのだろうか。これ以上、余りカードを増やしたくないんだけど…

 これからの発売予定では、ベルリン国立歌劇場のEF席発売日が2/3(一般発売日は2/10)、ドレスデン国立歌劇場の一般発売日が2/18、(今日敗北した)チューリ ッヒ歌劇場の一般発売日が2/24と、2月は毎週末にチケットの発売日が。2月は休日出勤が(幸いにも他の日で)2日間も予定されていたりするので、2月の休日はチケットを取る日か、休日出勤かのいずれかの2択になりそう。遠出が出来そうにない…

 

 今日の土曜版でようやく紹介された、日経主催の今年の展覧会。

 …う〜ん、正月の速報と余り変わらない? 増えたのは、東京芸術大学創立120周年企画「パリヘ−洋画家たち百年の夢」展(4/19〜6/10)位。

 あ、相国寺で若冲の「動植綵絵」三十幅を一同に展示するという、あの「若冲」展(5/13〜6/3)は日経だったんだ。東京国立博物館の「京都五山 禅の文化」展(7/31〜9/9)と並んで、相国寺繋がり。というか、昨年からの「若冲と江戸絵画展」からの若冲繋がりというべき? それしても。「イタリアの春」イベントの一つとして名前の挙がっていた「ペルジーノ展」はどうなったんだか。

 

 そんなこんなで、どこの新聞社でも、今一つぱっとしない気がする、今年の展覧会だけど、京都国立博物館の「これからの展覧会」をふと見てみたら。

 「H19.10. 16(火)〜11. 18(日)  特別展覧会 狩野永徳(仮称) 」の文字が。

 本展は初の永徳展として国内外の名品をはじめ、初公開、新発見の作品を網羅し、真の天才とうたわれた永徳芸術の真髄に迫ります。さらに父の松栄、弟の宗秀らの代表作も加え、天正年間の狩野派の全貌を紹介します。

 ですって! 狩野派というと以前は、江戸時代の絵画をつまらなくしたというイメージ、いわば仮想敵のように(何も知らずに)思っていたこともあるのだけど、一昨年、九州国立博物館で、豪快な「唐獅子屏風」と緻密な「洛中洛外図屏風」と極めて対照的な2つの屏風を見て、「永徳、恐ろしい子」(いや、子じゃないですが)と認識を新たにした覚えが。やっぱり、永徳は(上手い)探幽より「凄い」みたいだなと。

 とはいえ、他にはじっくり見たことも殆ど無いだけに、この機会に永徳の凄さを心から実感したい。京博が「真髄」「全貌」というなら、それに見合う内容であることには不安は無いし(ただし、大きな展示替えが有りそうなのは不安)。 

 

1/17

 BShiで「古地図で旅するヨーロッパ都市物語−ロンドン」を見た。(→1/25分の番組表

 漱石のロンドンでの下宿跡(5カ所)等を中心に古書街等、漱石が通った場所を訪ねるドキュメンタリー。なかなか面白かったのだけど、自分が一昨年の旅行で訪ねた場所/地域とは全然重なっていないなぁ。せいぜい、大英博物館とテートブリテン位か。そういえば、私が行った時は、テートブリテンではミレイの「オフィーリア」は展示されていなくて、非常に残念な思いをしたんだっけ。

 ところで、これって2002年の再放送だったのね。そういえば、番組中で2002年に行われた女王即位何十年だかのパレードを紹介していたような。そうか、テロに遭う前のロンドンの風景だったのか…

 

1/14

 休出の日。意外と早く終わったので、最終日の「戸方庵井上コレクション名品展」に行こうかと思ったのだけど、気力が起きず、結局、帰宅。板橋区は余程、気力がないと行けません…

 

 Novel。加納朋子「モノレールねこ」。

 昨年12月に出た、最新の短編集。上手いのだけど、殆どもうミステリじゃなくて、「ちょっと良い話」集みたいになっているのがやや物足りない。主人公のバリエーションを増やそうという試行錯誤は窺えますが。

 ところで、表題作の「モノレールねこ」を読んでいたら、佐藤さとる(のコロボックルシリーズ)の名が文中に登場する辺り、小学生の男の子が主人公ならではのディテールにしても割と唐突だな、と思っていたのだが、読み終えてみると、確かに、佐藤さとるの小説的なアイデアとロマンティシズムで出来ている作品と気付いた。(恐らくは子供の頃からのファンだった)加納朋子からのオマージュという意思表明なのかも。

 でも、こればっかりは、佐藤さとる本人の作品の方が、やっぱり決まっているわけなのだが。

 

1/13

 先週の日曜日に見掛けた、近所のパン屋でのロケ撮影は、その後数日続いたようなのだが、様子を見ていた人の話(のさらに伝聞)によれば、高岡早紀が来ていたとか。

 高岡早紀? …ということは。もしかして、撮っていたのって、日テレ版の方の「愛ルケ」? そうだとして、あの小説にパン屋のシーンとか有りましたっけ。更に不可思議なのは、ついでに?住宅地の自治会館でもロケをしていったとの情報が有ること。せいぜい、談話室が有るくらいの、どうってことないごく小さな建物(選挙の際には投票場所で使ったりする)なんですが、あんなところ、一体、何に見立てて使ったのやら。

 まぁ、あくまでも伝聞なんで本当かどうかは定かではないですが。とりあえず、放送時にはチェックしようかと(^^;;

 

 BShiの「天才画家の肖像「レンブラント自画像が語る光と影」。

 本放送時に見られなかったので。新しいことは無かったけど、正攻法のレンブラント紹介。「目を潰されるサムソン」を対象に、ライティングを解説するパートが、自分で見たばかりの絵だけに、そうそう!みたいな親近感が有った。あと、映像でも、やっぱり「ユダヤの花嫁」は凄いなと。あれが日本に来ることは… やっぱり無いか。万が一来ても、その前で、数分の間、一人でじっと見続けるという至福の体験は出来ないだろうし…

 

1/12

 ベルガモ・ドニゼッティ劇場「ランメルモールのルチア」@東京文化会館。

 先月以来の状況から、平日18:30からの上野での公演に間に合うのか、非常に危ぶまれたが、当日がビル全体での(全員参加の)新年会だったのを利用して、(新年会には出ずに)何とか無事に到着。

 考えてみれば、オペラを見るのは昨年10月末の「イドメネオ」以来。久々の観劇で、やけに新鮮に感じられた。

 ショックだったのは、その間に目が随分と悪くなったな…と。対オペラ用の(1,2段階強い)コンタクトにしても字幕が読み難いなんて… やっぱり、資料に追われる生活が目に良くなかったのか。というか、帰っても、TVかPCのモニターを眺めている生活だし。ちょっと考えよ…

 内容の方は、冒頭いきなり、ふにゃふにゃのオケ(特に金管)にどうなることかと思ったけど、2,3幕はそれなりに盛り上がり、相応に楽しめたかなと。ただし、ランカトーレは高音は出るし、きちんと歌ってはいるのだろうけど、ドキドキさせられるほどの凄さは感じさせず。むしろ、エドガルドの人(誰だっけ)の方が心に響く声だったような。

 

1/11

 今週から仕事が一種の正念場を迎えていて、色々と大変だったりもするのだけど、今日は無事に落ち着いて終了したので、この機会を逃すべからず、と早帰りして横浜で途中下車。

 

 「有元利夫展」@そごう美術館。

 まとめて見るのは、2002年冬の東京ステーションギャラリーでの展覧会以来。あの時は、「灰羽連盟」の放送中だったこともあり、中有としての世界というイメージが強かったのだが(当時の感想)、作品が赤煉瓦の壁と余りにも似合っていたステーションギャラリーの時とは違い、そごう美術館の白い展示パネルの上ではどうも落ち着きが無くて、今回は「世界」に上手く入っていくことが出来なかった。

 その分、マチエールというか、作品の質感、特にそれをどうやって描いたのかという辺りが初めて気になった。どちらの見方が良いのかは分からないが、前回の方が、精神的には得るところが多かった気が…

 

1/8

 メロンパンで有名な近所のパン屋で、何かの映画のロケ。

 どれだけのカット数なのかは不明だが、私が長い散歩(9:30〜12:10)の間、撮影(or準備)を行っていた。店先を取り囲んでいた40人位のスタッフの今日の昼食は店のパン、なんだろうか。

 

 海外旅行(というか美術館訪問)の中期計画は、どうしても行きたいヨーロッパの美術館という点では昨年までで一つの目処が付いたので、この先は行けるのなら行くというスタンスで。

 勿論、今年も行けるのなら行きたいので、新たな観点から検討中。方向性としては2つ。実質、パリしか行ったことのないフランス(特に南仏)を訪ねるか、あるいは一度は行きたいエルミタージュ美術館。

 後者については検討してみて初めて、ロシアはビザ無し渡航が出来ず、ビザを受けるためにはバウチャーを旅行会社に発行して貰う必要が有るとか、宿泊登録を行わないといけない等、今までのお気楽旅行とは勝手が違う世界であることを知る。まぁ、パッケージツアーに参加してしまえば楽なのだけど、それではエルミタージュはろくに見られないし… 空港からは事前に送迎を手配した方が良いと「地球の歩き方」にさえ書いてある位なので、色々とハードルが高い国のよう。一人でも歩けるフリーツアーを申し込んで…ということになるのだろうけど、思うようなツアーが確保出来るかは分からないし。

 とりあえず、(今年でなくても)一度は行くことを考えた時、文字が全く読めないままの状態というのは恐いので、初歩のロシア語を学ぶことだけは先にやっておこうかと(2週間前くらいに)思い立つ。

 …で、ようやく、最近、キリル文字が何とか発音出来るようになってきた(気がする)ところ。

 昔、文字を最初に余所から持ってきたご先祖が途中、池に落として幾つかの文字が裏返ってしまったというロシアの小咄を読んだことがあるけど、確かに色々「裏返って」いたりして大変。特にラテン文字にある字なのに発音が違う文字が厳しい。「P」なら発音は「r」、「H」なら「n」といった案配で(勿論、「p」「h」に当たる音はまた別に存在する)。しかも、せっかく活字体で発音を覚えても、斜体文字だとまた全く違うデザインだったりして。例えば「T」の斜体文字はどう見ても「m」そっくり。なんでやねん。と何回、手の甲を返したくなったことか。でも、挫折するまでは(^^;; 続ける予定。

 他ならぬ自分のことなので、ロシア語自体が習得出来るとは全く期待してないけど。文字が発音出来て、日常の基本的な単語について意味の類推が出来るくらいまでにはなれたら良いなと。

 

1/7

 ようやく晴れたので、初詣がてらの散歩。

 鎌倉宮で素焼きの皿(1個100円)を厄割り石に投げ付けて、ささやかなストレス解消をしたり、荏原天神で甘酒を飲んだり。これでもう少し暖かければ…

 

 帰りに市立図書館に寄ったので、「夜は短し歩けよ乙女」の中で、過酷な争奪戦が繰り広げられた、あの絵本「ラ・タ・タ・タム」<bk1>を探 してみた。

 恥ずかしながら、今まで手に取ったことが一度も無かった私。言い訳をするようだけど、「しろいうさぎとくろいうさぎ」のような一部の作品、あるいは岩波の絵本等を除くと、外国の優れた絵本が大量に紹介されたのは1970年代も終わり頃になってからのことだと思う。つまり、私が現役?として絵本を読む年頃だった時代には、こういう作品は手に取りようが無かったのだ。 今思い返すと、ちょっと口惜しい。

 ページをめくってみると、なるほど小説中で書かれた通りの絵本だったので、満足。話で引っ張ると言うより、絵に余韻があるというタイプの絵本だった。

 

 新潮社から先月出た雑誌「yom yom」vol.1。前から気にはなっていたけど、小野不由美が本棚についてのエッセイを書いているという話を聞いて購入。

 題して「すべての本を一列に並べよ」。読んでみたら、本当にその通りの話だった。書庫を造るに当たって、必要な本棚の総延長を算出するところから始めるのだが、その長さはさすがに凄かった(本人によれば「微妙」な長さらしいが)。その1/8でもあれば、とりあえずこの部屋の本程度なら片付くな…

 

1/6

 今週の「天保異聞 妖奇士」を見ていたら、(後の)河鍋暁斎が美少年キャラで登場してきたのには、ちょっとびっくり(^^;;

 

 今更にも程があるが、今頃になって年賀状(返信)を書いている私。

 昨春にPCを買い換えた後、ソフト(というより住所データ)を入れ直して無かった、というだけで、書く(印刷する)のが億劫になっていたのだった。 (返信しか書かない長年の努力?が有って)10枚足らずなんだから、さっさと書けば良いようなものなんだけど。

 

 毎日新聞のイベント欄には、「靉光展」が追加。重要な展覧会だとは思うけど、それだけ?という感じも。というか、ここって、とっくに終了したものを長く載せ過ぎ。

 

1/3

 正月は結局3日間とも、曇りがちで寒いと思いながらも、運動不足解消のため、リスが駆け回る近所の雑木林を1,2時間歩き回り、帰ってきては(体が冷えているので)ココアを入れて飲む毎日でした。

 そういえば、チャーリー・ブラウンが自分の一日を語る四コマによく似たものがあったような(確か最後はホットチョコレート)。 この歳になって、チャーリーみたいな一日を送っているなんて… タメイキ。

 

 日経新聞の今年の美術イベント。

 既に神戸で開催中の「オルセー美術展」の他は、、国立新美術館の「日展100年」展やサントリー美術館の「BIOMBO/屏風 日本の美」展といった既報のものばかり。読売も今年は寂しいらしいし、マスメディア的には割と谷間の年、なんでしょうか… まぁ、日経の場合、土曜版の方が詳しく載っていた気がするので、まだまだ隠しているのかも。イタリア関係でも、確か「ペルジーノ展」は日経だった筈だし。

 今日の中で少し気になるのは、「京都五山 禅の文化」展。「相国寺、天竜寺など京都五山の仏像、仏画、水墨画、詩画軸などで、京都の禅文化を総合的に紹介。7月−来年2月東京、太宰府で」。相国寺が筆頭ということで、いかにも怪しい気が… って私が気に病むことでも無いんですが(^^;;

 

 今日は日経なら、河出書房新社の広告の方がインパクトが有ったかも。

 ロレンス・ダレル2大傑作として、「アレキサンドリア四重奏」全4巻(3月より刊行)と「アヴィニョン五重奏」全5巻(11月より刊行)の文字が!

 恩田陸といえば「アレキサンドリア・カルテット」。という感じだったので、前から一度は読んでみたいと思っていたのだけど、それに加えて五重奏の方まで刊行ですか(^^;; 楽しみ、楽しみ(と言いつつ、置き場所と値段が馬鹿にならないので、基本的には図書館にお願いする方向で…)

 

1/2

 NHKのフィレンツェ中継。思ったよりは小ネタが詰め込まれていて、何となく見てしまった。全体にメディチ家を褒め過ぎでは?と思わないでもなかったけど。

 そんなことより、ふぐ。今日届いたので、ふぐ刺しとか、ふぐチリとか。量的には、まぁまぁ堪能。しかし、普段縁がない分、美味しく料理するスキルに若干欠けていたのだった。雑炊はそうじゃないんだってば…

 ちなみに、当初検討していたJALワールドコレクションでの松阪牛は、予定以上に注文が相次いだらしく、発送日までに品数が用意出来ず、発送不可となる非常事態を招いた様子。そのお詫びとして国産和牛を粗品として発送、マイルは返還したらしいので、実はそれでも良かったかな、と思ったりも(^^;;

 

 ところで、先月(2週間前くらい)に、おむらよしえさんからバトンを頂いていました。バトンの類は基本的にスルーすることが多いのですが、正月だし?お答えしてみようかと。「好きなバトン」とのことですが、内容的には漫画+女性向け?バトンですよね。最近、漫画は殆ど読んでいないので、結構、回答に困りました(^^;; 回答についてはこちらで。

 

1/1

 あけましておめでとうございます。

 こうして書いているのも、実は既に11年目だったりしますが、振り返ってみると、その間、変化とか進歩といったものが余りにも無かったような… 今年は少しずつでも進めることが出来る一年にしたいなと(…日記とか)。

 

 今年は、展覧会情報の公開が例年より遅い気がします(少なくともnet上では)。年が明けて更新したのは、とりあえず、読売新聞(大阪本社)と東京新聞の2つだけかな?

 

 読売新聞(大阪本社)での追加は「フィラデルフィア美術館展」。

 六本木でやっていた某展覧会の巡回展?と最初、勘違いしてしまった。せっかく米国の美術館から借りてくるなら、米国の画家の作品だけを沢山展示すれば良いのに…と又しても思うわけだけど、それでは全然儲からないと判断している人達がいるんでしょうね(実際のところ、多分、その通りなのだろうし)。東京都美術館で会期も長いので、行くとは思いますが…

 

 一方、東京新聞はいきなり13件も追加。

 相変わらず、(私好みの)渋めの企画が多いな、今年はbunkamuraが多いな、と思いつつ、下まで眺めていたところ、東京新聞にしては珍しく(失礼)、目玉 作品をタイトルに謳った派手な展覧会が目に入る。

 『フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展』 日時:2007年9月26日(水)−12月17日(月) 会場:国立新美術館

 国立新美術館の企画展リストにあった、あの「アムステルダム国立美術館所蔵品展」ですね。やっぱり、そう来たか!という感じ。

 一昨年に兵庫県立美術館が開催した「オランダ絵画の黄金時代」展に(目玉では)劣りたくないと、国立美術館の威信?に掛けて頑張ったのに違いない。個人的にはどうせ頑張るなら、レンブラント(「ユダヤの花嫁」ですよ、勿論)で頑張って欲しかった気がするけど、今の日本では、フェルメールの方が人寄せ効果が高いのだろうな。まぁ、「面白い作品」ではあるとは思うので、こうして来日することは慶事だと思いますが。

 ちなみに、向こうで見た時の感想はこちら

 

 その他、以前から話の出ていた西洋美術館での「ムンク展」の主催は東京新聞だったのねとか。「北斎とシーボルト展」も切り口によっては面白そう。

 あと、気になったのが「怪獣と美術 −作家の心象風景に立つ怪獣たち−」。

 成田亨や高山良策が中心の展示なんだろうけど、開催場所が、三鷹市美術ギャラリーと足利市美術館に加えて、山寺芭蕉記念館というのが割と謎。山形って誰か関係者の縁故地だったりするんでしょうか。あるいはコレクターの?