空の蒼さを 見つめていると
転入者が持ち込んだ風邪を引いたりしているせいで、準備が全然、進まず。まぁ、基本的には後は詰めるだけ、なんですけどね…
今回の旅行の参考図書。
森田善之「メディチ家」(講談社現代文書)。川原泉「バビロンまで何マイル?」(白泉社文庫)。鶴田謙二「Forget-me-not」(講談社)。
…それだけかよ、と突っ込まれること請け合いだが、それ以外の時間はごく初級のイタリア語会話のテキストを読んでいたため。ちなみに、「メディチ家」を読んで分かったのだけど、私ってこの時期の知識って今まで全くなかった。何せ「バビロン…」に出てくるチェザーレ・ボルジアを、メディチ家の遠縁か何かかとずっと思い込んでいた位なので(^^;;
「Forget-me-not」は連載時に読んでいたので、単行本化された時、雑誌の紙面とじっくり見比べようと思ったまま、1年間放置していた作品。しかし、これを読む暇さえ無くなってきてしまい、雑誌とのチェックなど出来る筈もなく。朧気な記憶との対比だと、マリエルの輪郭線?が強調されたりしているような気もするけど、もう既によく分からず。
ところで、先程ちょうど国際電話の掛け方を一応確認したばかりなのだけど、この作品に出てくるイタリアへの電話の掛け方は間違っているような。イタリアから日本に掛ける場合は、国番号の後の市外局番の0(東京03の0とか)は外すけど、日本からイタリアに掛ける場合は、市外局番の0(ヴェネツィア042の0)は外さない筈。
それとも、フランスからだと、やっぱり外す、のだろうか(漫画ではフランスから掛けているようなので)。いや、まぁ、どうでも良いことですが。
フェニーチェ歌劇場の「アッティラ」F席のプレリザーブは落選。それでは、翌月(6月)のサンカルロ歌劇場の初来日公演もチケットを取ろうとしても大丈夫だな(…懲りてない)。
「ニニンがシノブ伝」最終話。海外留学の話が舞い込んで…という余りにも唐突な展開は、ひょっとして「さすがの猿飛」へのオマージュ? というのは考え過ぎですか、やっぱり。
留守中に始まる作品を一応チェックしてみたものの、幸か不幸か、今までの更新時期より更にどうでも良い感じ(全体的に)。あえて言えば、前田真宏の「厳窟王」となかむらたかしの「ファンタジックチルドレン」が気になる程度。今こそ、この世界から足を洗うチャーンス? と思いつつ、とりあえず録れるだけは録っておく予定。でも、見ないかも。
今期だって、最後まで見たのは、後は「忘却の旋律」位。素材を広げておきながら全部を料理しないまま終わってしまった気がする作品だったけど、「ウテナ」みたいに3クールにして、だらけ切った中盤が入るより、2クールで終わらせたのは良かったかと。そういえば、GAINAXが絡んだ作品で、ラストを投げずに終わったの って、結構、久し振りでは?(^^;;
旅行の準備で忘れていたことを一つ思い出す。何の文庫本を持っていくか、だった。どういうのが良いかというと、旅行中持つくらいの量で、内容的に余り重くなくて、少しずつ読んでも続けられる位は面白くて、しかも読み終えたら捨てても惜しくない、というもの(少しでも軽くしたいので)。
最後の2つの条件を合致させるのがなかなか難しい。まぁ、実際にはほとんど読まなかったりするんですが、10日間も手元に日本語の小説が1冊も無いと思うと、不安でしょ?
そんなわけで。旅先でパラパラ読むのに相応しい小説orエッセイ(かつ、捨てても惜しくないもの)で良い物は無いでしょうか。普通に本屋で入手出来る文庫本で。
気が付けば一週間前。という割には(遊び惚けていたせいで)準備が全然出来ていなかったりして大変。ともあれ思い付く限りのことをバタバタと実施中。シティバンクのカードに入金しに行ったり、昨年は非常に役に立った(笑)旅行保険をまた申し込んだり、後回しにしていたローマの予定を立てた上でボルゲーゼ美術館の予約を入れたりと。
基本的には「歩き」の旅行なので、何と言っても一番重要なのは靴。今履いているウォーキングシューズは底が磨り減ってきたので買い直さなければ、と最初思ったが、インソールの交換で改善するかも、と思い付き、東急ハンズへ出掛けてみる。そこで知ったのは、インソールにも色々有る、ということ(^^;;
疲れないインソール、と一言で言っても、土踏まずを支える、踵にクッション、足の甲に抗圧力素材、全面に低反発クッション(テンピュール)もしくは無菌水と、その思想も違えば、どこが盛り上がっているかも皆バラバラ。あるいはもっと積極的に足ツボ刺激を目指す一群が有り、それに抗菌・防臭・エアの機能が加わったり加わらなかったり、とよく言えば多種多様。
「山切りカット」「先端が極細」「奥まで届く」等、各社がそれぞれの形態を売り文句にしている歯ブラシ業界について、かつて清水義範の「インパクトの瞬間」で、何で一つの歯ブラシに全部まとめてくれないのかという話が出てきた覚えがあるが、インソール業界についても、同じことを私は言いたい。
結局、ウォーキング用のインソールを試しに一つ購入。正しいかどうかは知らないが土踏まずを支えるタイプで。実際に歩いてみた限りでは、今までよりは改善した感じ。ただし、茶色のシューズに、エメラルドグリーンのインソールを入れたため、履く前の眺めは、まるで火口に溜まったカルデラ湖のような妙なコントラストに(^^;;
でも靴を脱いだ時は一目で自分のだと分かるから便利かも。て、トルコでモスクを訪ねるわけじゃないから、外で靴を脱ぐ、なんてことは、今回はまず無いなぁ。
と準備で時間が無いのだが、チケットを取ってしまっている以上、仕方ないので?新国立劇場へ「ラ・ボエーム」を観に行く。
暑さ寒さも彼岸まで。とはとても言えない今日の蒸し暑さとは打って変わって、真冬の話だった(初めて観た)。納涼? 第3幕の雪景色の舞台は綺麗だった。内容としては悪くは無かったけど、「ラ・ボエーム」って、多分、中景(ミドルショット)で観るべき話のような。3階席(今回)とか4階席とかから遠景(ロングショット)として眺めるような話ではなくて。
ちょっと乗り切れずに、淡々と観てしまった感じ。オケは良かった気がするけど。いつか、もう少し表情が良く見える席で(^^;;、観る機会を持ちたいところ。
ところで、アキ・カウリスマキが前に映画化していたような覚えが。確認してみたら、邦題はオペラと区別するためか「ラヴィ・ド・ボエーム」。
「原作を台なしにしたプッチーニへの復讐を込めてこの映画を撮った」というのがカウリスマキらしい(^^;; 私、この映画って観たことがあるような、無いような… あれかな、公開当時、観ようかなと思っていて、結局、観過ごした、という奴? でも、最後に「雪の降る街を」が流れるシーンって、記憶にあるような気も… 嘘記憶?
昨日は夕方から谷山浩子・猫森集会2004へ。参加したのは、昨年と同様、オールリクエストデイズのプログラム。
ロビーでのCD販売で、中学生の女の子達が買うCDを真剣に選んでいる様がすごく新鮮だった。本当は、こういう年齢にこそ相応しい曲なのではないかと。
会場の大半は30代以上の(5,60代までの)ファンが占めているわけだけど、ここにいる人達って、言ってみれば、その歳にも関わらず、現実との接点を何%か見失っているような人達なわけで。 いや、他人のことを、とやかく言える筋合いでは全くないわけですが。
というか、相変わらず、会場からの奥深いリクエストの数々に、私などはまだまだ浅い、と改めて実感。実は私も好きな「犬を捨てに行く」(という歌があるのです)をリクエストした人がいたのは嬉しかったけど、自分のリクエストしたい曲は昨年同様、出て来なかったので、来年また行かないと(^^;;
準備もそっちのけでチケット購入が続くが、Bunkamuraメンバーズ会員発売分で、フェニーチェ歌劇場日本公演2005の「椿姫」を購入。
公演は来年5月なので鬼が笑うような話なのだけど。出来たら、「アッティラ」と両方、F席(9000円)が買えないものかと虫の良いことを思っていたのだが、会員分に関しては10分でF席は売り切れ。どうしても観たい「椿姫」だけ、思い切ってE席(16000円)を購入。
厳しい…と思ったが、座席表を見ると、F席(5階席)は確かにちょっとしか無い。E席も4階席で天井桟敷な人々だけど、私にはそれが今の精一杯、というか。S席43000円なんて買えません。…まぁ、オペラなんてものは元々そういう人達のための娯楽なんでしょうけど。
最近、チケット代に関する金銭感覚がマヒしてきて、7千円位なら安い?とか思ってしまい勝ちな私だけど、1回で15千円を超えるチケットは初めて。「アッティラ」の方はさすがに見送りか、と思いつつ、@ぴあのプレリザーブに、駄目元でF席だけ入れておくべきか、まだ思案中。まぁ、いざとなれば定価以上では捌けると思うし。
NHKが昼の1時から、ひっそりと放送していた「マティス 幸せ運ぶ“色彩の旅人”」。
現地の子供を主役にした物語風の家族向けドキュメンタリーという形式は、レンブラントの「夜警」の時と同じで、説明の仕方がどうしても単純化され過ぎるきらいは有るものの、マティスの絵の主な特色を明快に分からせてくれる、思った以上に良質の番組だった。何より、主役のポネットという少女も結構可愛かったし(結局、それがポイント ?)。
マティスもまた北の町に生まれて暗い絵を描いていたのが、南の海辺に来て「色」を発見した画家だったのか。初期の作品は全然知らなかった。絵描きにとって、生まれる(住む)街は重要だ、という大切な教訓を学んだ1時間。もっとも、光と色彩に溢れた南の海辺に住んでも誰もがマティスになれるわけではない、ということもまた真実だったりするわけで。
ともあれ、マティスの到達点と呼ばれるロザリオ礼拝堂の内部をじっくり紹介してくれたので、満足。ここはやはり、20世紀美術にとっての一つの聖地というべき場所だと思った。
前から行ってみたいと秘かに思ってはいたのだけど、放送を見て、いつかきっと行こう、と改めて決意。それまでは…ディック・ブルーナのうさこシリーズでも眺めて、我慢していることにしよう(^^;;
シティバンクのワールドキャッシュカードは無事、到着。やれやれ。
昨日、「ケルティック・クリスマス2004」のチケットをPlanktonのサイトで購入。
今年は平日行けるか不安なので、土曜日の「アルタン特別公演」だけ。チケット代も馬鹿にならないし。滋賀の会場位、安ければ、両方行くのだけど。
久々のアルタン+昨年来日したハウゴー&ホイロップということで、意外性は無いものの、非常に心地良いライブになりそう。なお、残りのコッターズは、10代の兄妹2組のグループらしい。
ところで、「赤鬼」日本バージョンの10/12分については、希望の申し出を頂いたので、募集は打ち切りと致します。というわけで、ヤフオクデビューもまたの機会に延期(^^;; 来月発売の「走れメルス」は買う方に回る可能性が大なので、プレミアム会員からの脱退はもう少し後にするけど。
9/15以来、更新していなかったのですが、実態は下に書いた通り。普段とそんなに変わってません。
ただし、日記を書く暇が無くて。しかも、書かないでいると、書くことがいよいよ億劫に。でも、幸か不幸か3連休の最後の休日が有ったので、補完してみた次第。
下にも書いたように、10/12(火)19:00開演の「赤鬼」(日本バージョン)のチケットを処分しないといけなくなったので、出品の仕方を長々と読んだ後、いざヤフオクへ出品、と思ったら。住所の確認が済んでないと出品出来ないですって? 出品の仕方の説明書きには全然出て来なかったのに、そんなの。
今からそのための葉書を依頼しても(したけど)、出品出来るようになるのは今週末では、もし落札されても、来週一杯までしかいない以上、実際の受け渡しが間に合わないじゃん… 仕方ない。出せるようになったら、定価より安く出した上、早期終了で、何とか週末の休日明け位に決着させることを考えるしか。
そんなわけで、非常に困っているので、ここでも事前に募集してみようかと。
もし定価7500円より1000円安の6500円なら購入しても良い、という方がいらっしゃいましたら↑メールにてご連絡下さい。席はS席(L列の1桁台)の1枚です。送金確認後の配達記録郵便での発送(送料はこちらで負担します)という形でよろしければ。
思い切って、行ってきました>府中市美術館。辿り着くまで、約3時間弱。やっぱり遠い…
実際に見てみないと分からない絵というものがあるとすれば、遠藤彰子の絵はまさにそうだと思う。なるほど500号、1500号という画面だからこそ伝わってくることが有る 。
ご本人によるギャラリートークにも参加。もの凄い盛況振りを想定出来ていなかった美術館の準備不足のため、大変な状態だったけど(200人以上いるので、一部屋に入り切らない!)、話は面白かった。500号という大きさだと、「魔」が無いと絵が持たない。「視えないもの」をいかに表象していくかといったことを繰り返し語り、大きいだけの絵であってはつまらないということを強調していた のが印象的。
あとはその飄々としたキャラクター。絵を描き足していったら、大きすぎて部屋から出せなくなって、搬出するために柱を切ってしまったことがあるとか、絵を毎日描かないと駄目で、描かずに寝ると3時間で起きてしまうとか、絵を描くために生まれてきた人とはこういうものなのか、という感じ。その後で行われた対談でも(こちらも会場が狭くて、十分前に行ったら、座るどころか、会場の入り口までしか入れず)、スランプというものを体験したことがないといった話で、(美大生も多い様子の)会場に溜息を吐かせていた。
図譜(と本人編集のブックレット付き)が1500円と非常に安かったのも素晴らしい。図譜は、色の再現性は悪かったけど、その値段だし、仕方ないか。そのブックレットに収録されていて、会場にも展示されていた小学3年の時の水彩画。当時の先生が「貴方の絵は非常に個性の強い独自なものです」と褒めていただけあって、確かに、非凡な色彩センス。
栴檀は双葉より芳し?
ちなみに、実際に眺めて連想したのは、黒田硫黄。あの見開き画面でのダイナミズムの感じと、資質的に共通するものがあるような(正しくは、黒田硫黄に、遠藤彰子と共通するセンスがある、というべきなんだろうけど)。それが証拠に、遠藤彰子のエッシャーのような街でいつも見掛けるのが、自転車を漕いでいる人の姿なのですよ、ええ。
休出で仕事。 とはいえ、昼前には終わるので楽と聞かされていて、実際終わったので、昼を食べたら帰ろう。と思った矢先に、溜まった仕事を1時間位手伝ってくれないか、と上司から依頼される。
実際に内容を見たら、1時間どころか、午後一杯掛けても終わりそうもない分量。騙された…と思いつつ、意地でも定時よりは早く帰ろうと必至に作成したお陰で、30分前には何とか終了する。ぐったり。普段の日以上に疲れて帰る。おかしい、こんな筈では…
「世界不思議発見」はレオナルドとミケランジェロの回だった。タイムリー!
レオナルドとミケランジェロとのライバル関係、というテーマで放送していたが、実際には両者は親と子ほども離れていたので、番組が焚き付けるような「ライバル」という感じでは無かった筈だけど。あと、レオナルドが鏡文字を書いていたのは、別に暗号ではなくて(暗号にしたい時はアナグラムを使っていた)、左利きでその方が書き易かったからだとか、色々突っ込みポイントは有ったけど。
という私も、先週の土曜、近代美術館葉山館の図書室で、この前の続き「イタリア・ルネサンス」2、3を読んだだけの、知ったかぶりだったりしますが。
そういえば、本屋で「図解 ダ・ヴィンチの謎」という宝島社のムックを見掛けたのだけど、中学生が夏休みの自由研究でまとめたらこんなものか、という程度のレオナルドに関する雑学集。誰が買うと思って作ったのか、そっちの方が遙かに謎 。
いや、「ダ・ヴィンチ・コード」の読者を狙って、らしいことは明白だけど。というか、そもそも「ダ・ヴィンチ・コード」って、本当に面白いの? (このムックで紹介されていた)「ダ・ヴィンチ・コード」でのダ・ヴィンチ作品に関する新解釈の数々がトンデモ系だったので、読む気がさらに無くなりつつある…
う〜ん、変わり映えしないなぁ(^^;; 展示替えされた点数は、そんなに少なくない筈なんだけど。
今回はこれを見せたかったんだな、という目玉となるような作品が普通、一点位は展示替え毎に有るものだが。…果たして、何か有りましたっけ?
まぁ、そういう意味では抱一の「夏草秋草図屏風」は琳派を代表する、純然たる傑作で、実物を見たことが無い私としては一番楽しみではあったんだけど、割と傷んでいるんですね、実際に見ると。今現在の見栄えということだけで言えば、展示替え前の、其一の「萩月図襖」の方が、魅力的だったような。
あとは、変わった前の作品をもはや思い出せない位、前も後もどっちでも良い程度の作品が大半。どうせ似たり寄ったりなら、「風神・雷神図」を抱一のに替える位の洒落心が欲しかった。菱田春草ともなると、さすがに前も後も良かったけど。まぁ、動物の絵は今回の黒猫の方が、落葉は前回の方が良かった気はしますが。
小林古径の「鶴と七面鳥」は絵の良し悪しはともかく、何故ゆえ七面鳥?という巨大な疑問符が頭から離れず。誰かから貰ったのか?描いた後は食べたのか? 珍しかったと思われる七面鳥を夢中になって描いたことが窺える反面、鶴は形式的にパターンで描いているのには苦笑。気持ちは分かるけど、バランス取れてないよ。
しかし、あの「RIMPAの世界」だけは展示替え無いのか。一番、入れ替えが必要な(全取っ替えしたら?と言いたい位の)セクションだというのに(^^;;
結局、朝顔をもう一度眺めるための訪問と割り切って、閉館間際まで、朝顔の前の椅子に座っていた。個人的には、それはそれで満足。
シティバンクへの行政処分。
シティバンク自体には元々余り良い印象を持ってないし、この際、きっちりと処分して貰った方が望ましいのだが、今回の旅行で使用しようとワールドキャッシュのカードを申し込み中の者としては、ここで新規の取引停止とかされると非常に困るわけで。いや、9/29から新規顧客に対し禁止された外貨預金、の範疇には多分、入ってないと思うのだけど。というか、本当に旅行までに来るのか?>カード
ヴェネツィアのベエンナーレと並んで、暇さえ有れば覗いてみたい気もする(が、そんな暇は有りそうもない)場所の一つが、フィレンツェのMuseo la Specola。
犬好きの映画監督が、人形の映画を作る前に精巧な人体標本模型を見に行ったというアレ。爬虫類から人類までのあらゆる生物の解剖模型を展示する、いわば巨大な「理科準備室」で、普通ならこういう場所には好奇心から是非寄ってみる、というのが私の信条ではあるのだけど(そして、しばしば「好奇心は猫をも殺す」という諺を実感する羽目に陥ったりもするのだけど)、残念ながら、初めてのフィレンツェでそんなものを見学している暇はとても無さそう。すぐ隣のピッティ宮殿(のパラティーナ美術館)には行くだけに、勿体ない気もするけど。
ちなみに、「イノセンス」はスタンダード版を購入。絵コンテは公開時に入手済だし、他の付録は別に要らないので。
「赤鬼」日本バージョンのチケットが追加発売。
既に購入済のチケットが10/12、旅行から戻った翌日夜の公演、というのは幾ら何でもさすがに無理が有る、とは前から思っていたので、この機会に金曜日のチケットを買い直したのは良いのだけど。前のチケットは一体、どう処分すれば。やはり、ヤフオク位しか無いか。出品したこと無いけど。
ていうか、冷え切った入札状況を見る限り、火曜のチケットなんてとても売れそうに無いんだけど… 金曜分なら何とか売れそうだけど、ってそれでは買い直した意味がないし。
誰かが引いてきた風邪で、職場の同僚は皆、ごほごほ咳き込んでいて、今月は体調を崩したくない私から見れば、まさに四面楚歌状態。自分だけは引くものか、と出来るだけ努力してきたものの、ついに風邪気味な体調に。うー、辛い。という日に限って芝居のチケットを取っていたりする。しかし、勿体ないので行く。幸い、見ている間は体調の悪さは忘れていた。
「赤鬼」タイバージョン。
今回はエリア指定席を確保。いわゆるかぶりつきの最前列(四角い舞台なので、その一辺)で、文字通り目の前で役者さんが飛んだり跳ねたりする様を見るのは、中学校の体育館でバスケットの試合を応援するような感覚で楽しかった。
こうやってシンプルなタイバージョンを見たために、先日見たロンドンバージョンの良さも分かってきた。ロンドンバージョンでの役者の演技力というか、丁々発止な掛け合いというのは凄かったんだなと。
いや、タイバージョンが悪いわけではなくて、方向性が違うことがまず第一にあるのだけど、タイバージョンは(イヤホンガイドを聴く限り)日本バージョンの脚本そのものなので、日本の話を翻訳して演じているという違和感がどこか感じられて。もっと話自体、自由にアレンジされていることを期待していたような。
白を基調にしたシンプルな舞台は良かったとは思いますが。あと、ちゃぶ台?の使い方とか。
ロンドンバージョンで魅力だったのは、何と言っても「ミズカネ」。その調子良くて、ずるくて、だけど、どこか抜けている感じとか。一方、タイバージョンでは「とんび」の笑顔が一番印象的だった。「あの女」は個人的にはタイバージョンの方がイメージに近かった。ロンドンバージョンの人だとタフ過ぎるというか、自殺しそうもないように見えるというか。ちなみに、日本バージョンのメンバーだと、どうしても「とんび」(=野田秀樹)の存在感が圧倒的になってしまうと思うのだが、どうなんだろうか。まぁ、それは見てのお楽しみ、ということで。
「ウルトラQ」。最近TVを見ている暇が無くて、ほとんど録りっぱなしなのだが、よりによって実相寺な回だけ録り逃してしまったのは、不幸なのか、それとも幸せなのか。
テレ東のワールドビジネスサテライトで、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の日本館(別名、OTAKU館?)の紹介(この番組だから、世界に流通するOTAKU文化の経済効果、という切り口だった)を見ていて、はっと気付く。この展覧会って、私が行くときもまだやってんじゃん。
色々と話題になっているこのパビリオンを現地で実際に見学してくる、というのもそれはそれで有り?
とはいえ、僅か一日の滞在期間でどれだけヴェネツィア派の絵画を見て回れるか、計画に四苦八苦している中、そんな余分な時間はとても無いのだった。というか、遥々ヴェネツィアまで出掛けてまで、何故、秋葉な店先(のような光景)を目にしなければならないのか。自分の部屋を、とまでは言わないにしても。
でも、せっかくだから足だけ運んで、大嶋優木のフィギュア付き「週刊わたしのビエンナーレ」カタログだけでも記念に買ってこようかな、と思ったが、日本でも売るみたいだし。
NHKの新日曜美術館。
東博リニューアル、はどうでも良くて。アートシーンで紹介されていた府中市美術館の遠藤彰子展。ブリューゲル・ボッシュ系の絵が好きな者としてはやはり、行かなければいけない気が。9月は余り暇がないから、(こういう面白そうな)展覧会の情報は出来る限りシャットアウトしていたんだけど(^^;;
ぱっと見た感じでは、一昔前の闇を抱えた児童文学のイメージ。「光車よ、まわれ!」のような、周りの景色が蠢く気配に満ちたあの世界(…しまった、まだ注文してなかった)。実際にその「大きさ」で見ると、受ける印象はまた違うのだろうけど。
しかし、府中市美術館かぁ。ここからだと遠い(一日掛かりだ)のが何とも…… 前に行った時もとにかく遠いと思った覚え しか。でも、行くなら本人のギャラリートークもある来週日曜辺り?
参考までに、府中市美術館のサイト←やる気無さ過ぎ… 一方、 本人のOfficial Siteは、非常に充実していて素晴らしいです。
更新が途絶えていたのは、予約の続きで悩んでいたため。
フィレンツェは、ドゥオーモの広場に面しているホテル(名前もHotel Duomo) がそこそこ安かったので、悩まず決めてしまった(シングルの場合、どこに泊まろうと、「眺めの良い部屋」など余り期待出来ないので)。しかし、ヴェネツィアについては、サン・マルコ広場横というのも良し悪しで、次のフィレンツェへの移動等で、駅近くの方がベターかもしれない、と悩んだ末に、前の先をキャンセル、駅近くのホテルを取り直したりしていた。一歩後退してどうする、という感じ。
ちなみに、今回のホテル予約だけど、ほぼBOOKINGSで済ませた。あとHotel Clubも比較(全体に、前者の方が安かった)。
最初は、昨年同様、Octpustravelや旅窓もチェックしてみたのだけど、イタリアに関しては手薄で、リスト自体少ないので役に立たず。HISや地球の歩き方、みゅうといった日本の旅行会社が運営する(日本円で決済する)サイトは、1EURO=150円で計算しているのでは?という位、高いので却下。4travelの価格比較サービスは便利そうだったけど、数が少なく使えなかった。
実際のやりかたとしては、BOOKINGSでその都市で当日泊まれる2,3星(今回はそのクラスに限定)をチェック。駅近くか地図で確認し、値段が許容範囲のホテルをPick up。グーグル様に、「ホテル名と都市名」でお伺いを建て、実際に泊まった人の旅行記、あるいは他の日本の旅行会社の紹介を探し出して、検討材料にする、の繰り返し。で、ここが良さそうと決めると、もう一度、色々なレップと宿自体のサイト(が有れば)で値段を比較し、一番安いところで予約する。
参考といえば、アップルワールドのリストで、「当社の特選ホテル」に指定されている宿に利用者の苦情や不満が山積みになっている様が、(他人の不幸という)読み物としては面白かったのだけど、今回泊まることを考えた先とは余り重ならず。venere.com(「来てねっと」みたいな意味?)というイタリアのサイトは、多くのホテルに利用者の評価が載っているので、星の数という大雑把な印象だけでも、それなりに参考にはなったけど。
問題だったのは、簡単に決まるだろうと思っていた最後のローマが、BOOKINGSのリストで、駅の近く、値段そこそこ、設備及び環境まぁまぁ、のこれだというホテルが見付からなかったこと。一晩悩んだ末に、ここだけは、ガイドブックその他ネットの評価で、割と手堅い評価がされているホテルをvenere.comで予約した。
結局、ミラノは☆☆☆(90EURO)、ヴェネツィアは☆☆(80EURO)、フィレンツェは☆☆☆(85EURO)、ローマは☆☆☆(114EURO)、と平均すれば何とか1泊100EURO以下に。ローマが思ったより高かったのが誤算だったけど。でも、まぁ、それなりの安心感も大切だし。
とりあえず、一番面倒な段階が、ようやく終了。もはやこれで、旅も半分終わったようなもの(まだ出掛けてません)。
実は今日は、来週末に休日出勤をするため、振替休日だった。
といっても、どこにも出掛けることなく、家に閉じこもって、どこのホテルを予約したら良いかずっと悩んでいた。お終い。
という感じの一日だったのだが、そのまま終わってしまったのでは、余りに虚しい。というか、一向に進まないので、とりあえず思い切って、ミラノのホテルを予約。そしてその勢いでヴェネツィアのホテルも予約してしまった。これで悩まなくてはいけないのはあと半分だ。
基本的には、1泊朝食付きで100Euroまでで抑えようと思っているのだけど(それでも円換算で13000円強になるわけだし)、ヴェネツィアはやや予算オーバーして110Euro。といっても、サン・マルコ広場近くの3つ星ではかなりお得な方と判断。この島のホテルは200Euroでもごく普通という観光地価格なので。隣街で安く上げる、というのも検討したのだが、やはり風情がある街中で泊まることにしようかと。
そんなわけで、(優柔不断な私としては)精神的にかなり疲労したので、今日はこれだけ(^^;;
新居昭乃インターネットライブ。Liveなライブじゃなかったのね… そりゃそうか。ともあれ、こういうのがネット上で無料で見られてしまうなんて良い時代になったものだと。そんなわけで、今日届いたCDの方の「エデン」はまだ聴いてません。
あと、今回初めてプロバイダーがOCNなのを感謝することに。前のプロバイダーがOCNに吸収合併されただけで、自分で入ったわけではないんですが。
締め切り間際の某検定を、衝動的に申し込みしてしまう。受けようと思う人ならまず受かる内容(英検3級みたいなもの)としか思えないけど、それだけに落ちると凄くみっともない気がするので、終わるまでは秘密(^^;;
別冊宝島EXの「図解:名画の見方」。
筆者は、数年前からTV(といってもTV東京位)に登場するようになった西岡文彦。前にパラパラと眺めた時、「最後の晩餐」を始め、ルネサンス御三家が取り上げられていた記憶が有ったので、本屋で目に留まったのを機に、一応読んでみたのだけど。…別にどうということは書いてなかった(^^;; まぁ、それはそれで安心というものだが。
同じ別冊宝島でも、更に昔の「わかりやすいあなたのための現代美術・入門」(しかし恥ずかしいタイトルだ)は結構、刺激的な内容だったのにな、と本棚から引っ張り出してきてみたら、そちらは筆者が若林直樹だった。あらら、どうやら、今まで同一人物と勘違いしてた?
明日23:00からは新居昭乃のインターネットライブ。忘れないようにしないと。
と、サイトをチェックしに行ったら、10/10の新居昭乃ライブ2004「エデンにて」、『反響が大きかったため、急遽追加公演を決定!』とあったのだけど、追加された公演日は10/11。……。結局、私が行けないことには変わりないじゃん 。
「赤鬼」ロンドンバージョン、見てきました。
驚いたことに、休日なのに当日券が有る! 実際、席は全部埋まってなかった。タイバージョンのチケットもまだ売っていたし、結局、野田秀樹の芝居が好きといっても、日本バージョンしか興味がない人が多いのかなぁ。まぁ、3つは高いけど。
でも、勿体ない。「赤鬼」は野田秀樹の作品の中でも最も秀逸な脚本の一つだと思うんだけど。ぎりぎりまで凝縮されていて、しかも不足がない。
実際に見たのは今回のロンドンバージョンが初めてだったので、演技や演出の良し悪しは何とも言えないが、脚本の良さはストレートに伝わってくる舞台で、ここ1年の「オイル」や「透明人間の蒸気」や「マクベス」より、(時間も空間もコンパクトだけど)遙かに充実した体験だった。野田秀樹の鬼っぷり?も、堪能出来たし。
イヤホンガイドはデポジットのみで無料だったので、借りて付けてみたのだけど、英語と日本語と演技の間で、一人時間差状態というか、頭の中で宙に浮いてしまった気も。それはそれで作品のテーマに沿っていた気もするけど、日本版の脚本を読んだことがあるなら、ほぼ忠実だったので、思い切って英語の台詞に専念した方が賢明 だったような。
全体に真面目に演じていた、という印象のせいか、古典的な「悲劇」としてのニュアンスが強かった(終盤はかなり痛切な話だと思う)のだけど、残りの2バージョンでは受ける印象はまた違うのかも。特に、歌や踊りが入っているというタイバージョンが楽しみ。
ちなみに日本版では計4人が色々な役を代わり代わり演じるけど、ロンドンバージョンでは8人だった。タイバージョンは14人らしい。村人総出で、という感じ?
ところで、この作品のキーワードが、役者の口からは「hopeless」という台詞で、イヤホンガイドからは「絶望」と聞こえてくるのが、頭の中では不思議だった。確かに「望み」を「絶つ」のが「絶望」なのだからおかしくはないのだけど、私の中では「絶望」とは、「絶望」が「有る」のであって、「希望」が「無い」ことだと考えたことは無かった のだ。
一つの言葉を取ってみてもこの断絶なのだから、言語の差というのはやはり難しいものだと(こんなところで躓くのは私だけ?)。
東急ハンズで旅行用の買い物。手提げカバンとかチェーンとか。何かセール期間中らしく、ごった替えしていたので驚く。
セール品で、2千円の双眼鏡という激安商品を見掛けたので、つい買ってしまう。ちょうど旅行用に、小型の双眼鏡を一つ欲しかったので。システィーナ礼拝堂とか絶対必要そうだし。本当はニコンかカールツァイスが欲しい ところだけど、無くなっても惜しくないものを持っていった方が気分的に楽。ちなみに、メーカーはナシカ光学というのだけど、全然聞いたことがない(^^;; 特売品専用メーカー?
「美の巨人たち」のブリューゲル「バベルの塔」。
むー、少しだけ期待してしまったのが悪かったのかもしれないが、凄く浅いレベルで無難にまとめ過ぎ。今さら、民衆を描いた画家と単純に言い切られてもなぁ。
「バベルの塔」の細部には、日々を一生懸命送っている民衆の一人一人が描かれている。それはそうだろうけど、しかし、王の視点の高みからバベルの塔を描いているのもまたブリューゲル自身だということを忘れてない? 世界を一望しようとする強い欲望と、描かれた景色の細部の全てが等価値である画面、その両方向が同時に存在することこそ、ブリューゲルの魅力だと思うのだけど。全体か細部か、ではなくて、全体と細部。
私としては、ウィーンよりロッテルダムの「バベルの塔」こそ着目して欲しいところ。つまり、ニムロデ王のいない「バベルの塔」。その代わりに、塔の外周の真ん中辺りに聖職者の輿が運ばれている様がもの凄く小さく描かれていて、当時の宗教関係者への批判が込められているらしいというのも知ってはいるけど、しかし、それはあくまでも点景に過ぎない。
誰も指示しなくても「バベルの塔」の建設は着々と進んでいく、というビジョンにこそ、より現実的な恐ろしさが有ると思うのだが…
野田秀樹「解散後全劇作」を引っ張り出してきて、「赤鬼」を再読。
思っていた以上に、言葉とコミュニケーションの関係性が重要な作品だった。最初に見るのがロンドンバージョンということで、その辺がどうなるのか(というか、細部まで理解出来るのか)やや不安。まぁ、逆に演技の肉体性という点ではよりストレートに伝わるのかもしれないが。
「ジェーン・エア」を読み始めてみたら、孤児、寄宿舎、と余りにもメロドラマ的な物語の始まり方にめげる。多忙な今月の時間を割いて、わざわざ読むべきとも思えないので、続きは旅行から帰ってきてからにしようかと。多分、最後まで読んでも好きになれそうにない気はするけど。
う〜ん、勿体ない。集めた作品自体の一つ一つは高水準。なのだけど、学芸員の自己満足企画というか、頭の悪さが一番印象に残る展覧会。せっかくの琳派展なのに…
誰でも思うことだろうけど、そもそも宗達の出品が弱過ぎ。今は亡き萬野美術館の「蔦の細道図屏風」辺りが有れば、出発点としての宗達の凄さが明確に伝わるのに。「風神・雷神図」も、そのイメージに拘るのなら、当然、オリジナルの宗達の筈。この作品に関しては劣化コピーの光琳じゃなくて。比較的借り易い所から借りてきた、ようにしか見えない。
宗達・光琳が弱く、「十二ヶ月花鳥図」が来なかった抱一も(前期は)影が薄かった反面、脚光を浴びていたのが鈴木其一。というか、其一の「朝顔図屏風」(メトロポリタン美術館)こそ今回の主役と言っても良い位。其一の明快なグラフィカルセンスが存分に発揮されている気持ちの良い作品。「萩月図襖」(東京富士美術館)の繊細な美しさも良かった。
近代以降の日本画家の作品については、さすがホームグラウンドとしての充実振り。菱田春草の「落葉」とか、川端龍子の「草炎」とか、加山又造の「千羽鶴」とか、ドリームチーム的な華やかさ。まぁ、それだけに今一つな作品は普段以上に厳しく見えてしまうわけだけど。大観の「秋色」の色彩感覚の雑さとか。
問題は(やはり誰でも思うことだろうけど)、最後の「RIMPAの世界」。いや、言いたいことは分かるんですけどね。でもさぁ、やるなら本気でやれよ。
クリムトやボナールを引き合いに出したいなら、そのものズバリ、という画家の代表作を何としてでも出すべき。予算の都合で集められるものを並べてみたので、あとは(見る側で補完)よろしく、という日和見をする位なら、最初から出さない方がマシというもの。
渡辺始興と李禹煥の作品が「似て見える」というのも、美術館(の学芸員)が単なる思い付きで1,2点並べて得意になることじゃないでしょ。そういうことをしたいなら、上の階を全部使って、何百点か並べた上で、どの一対が一番似て見えるか観客に選んでもらう位の覚悟?がないと。
菅浩江の「永遠の森 博物館惑星」を読んだ時も思ったのだけど、似ているという直感から、非歴史的に作品の分類・評価付けを行うというのは、実際にはかなり難しいのでは? 少なくともムネーモシューネのようなデータベース無しには余り意味がないと思うんだけど。この展覧会を企画した人は、マシュー並の自信の持ち主だったんでしょうか。
ともあれ、結論としては、似ているとか似ていないとかそういうのはもう良いから、近代美術館は、全力を尽くして本格的な「鈴木其一展」を一回やるべきだ、ということ。
ちなみに、ショップで一番気になったのは、展覧会グッズではなくて、「銀座あけぼの」のおかきセットだったり(^^;; 応挙展の時も応挙寺のある町のかりんとう屋が販売していたし、展覧会にお菓子のお土産というのは、今後定番になるのかもしれない。
あと、気になっているのは、モニター募集と題してツアー客(の情報)を集める商法をやっている阪○トラ○クスのワゴン。企業努力のお陰か、最近(メジャーな)どの展覧会に行っても見掛ける。公共施設が私企業のああいう宣伝を認めて良いものなのか、前から疑問なのだけど。あれって、ある種の勘違いを前提とした商法で、結構、問題があると思うのに。
まぁ、独立行政法人なら何を収入にしても良い(当然、ショバ代?は取ってる筈)、ということなんですかね…
ちなみに、「栄光のオランダ・フランドル絵画展」の時はオランダ・ベルギー旅行、とあたかもその展覧会の協賛ツアーみたいな印象を与えさせるのが特徴らしいが、今回はアメリカ旅行だった。…全然関係ないじゃん、「RIMPA派」と。
ついに種村季弘氏までも鬼籍に入ってしまったのか…
シアターコクーンでこの秋、公演の「赤鬼」。最初に見に行くのは、この日曜のロンドン・バージョン。「赤鬼」って、確か昔読んだ戯曲集に入っていた覚えが… 「解散後全劇作」とかそういった名前の奴。日曜までに、何とか探し出して再読しておかないとな。
ところで、野田地図のNEWSによると、9/5の深夜24:40〜27:25にBS2で「キル」を放送予定らしい。
「キル」も同じ戯曲集に入っていて、しかも、その後でNHKで放送したのを見ているので(今回は多分、その時の再放送)、今見る必要は必ずしも無いのだけど、「オイル」や「透明人間の蒸気」の再演等、最近の公演がどこか「行き詰まり」感を感じさせる中で、この原点というべき「キル」を今見直すとどうなのか気になるので、とにかく録っておこうかと。
暫く放っておいた、行きたい展覧会の一覧を久々に見直し。とりあえずは、こんなもんでしょ。10月半ばまでは、この程度ですら行けないかもしれないけど。