空の蒼さを 見つめていると
今日はハロウィンだね。trick or treat!ビシッ。とか何とか。
この秋にリニューアルした美術館にまだ行ってなかったので。
「新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形」@根津美術館と「速水御舟−日本画への挑戦−」@山種美術館へ。
いずれも結構、混んでいた。根津美術館は実際上の展示スペースはそんなに増えた感じでもなくて。空いているとこれでも良いのだろうけど、券を買うのに並ぶくらいだと、ちょっと…
そんなわけで、久々の那智瀧図も最初は全然、「入ってこなかった」けど、館内を一周してからもう一度見た時にようやく、滝の勢いが「見えて」きたので、ほっとする。
山種美術館へは根津美術館からそのまま歩く。途中で道に不安を覚えたので、携帯のナビを使用。下り出すと基本的には一本道で900m位。まぁ、歩けない距離ではないか。
山種美術館はようやく美術館といえる広さになった。でも、別にさして広くはない(^^;; というか、今どき、地下1階の展示室まで原則、階段で往復ってどうなのかと。「御舟展」としてはやはり、昨年の平塚市美術館の方が大きな規模で、その画業の広さに発見することが多い展覧会だった。今回のはまとまってはいるものの、それほど新たな発見はなくて(山種の所蔵品は既に見ていることもあるけど)。
ただ、ここで持っている中には代表作が多いわけで、そういう意味では見た気がする展示だった。特に今までガラスが反射してよく見えなかった「炎舞」のライティングには凄く拘って、まるで焚き火が燃えているようにさえ見えたのが印象的だった。
図譜(買ってないけど)の山下裕二の文章は「挑戦的」で興味深かった。けど、この美術館に来ている年輩の観客の内のどれだけに伝わるかは疑問。「名作」だと思って来ている人達なんだし。
帰りは更に恵比寿駅まで歩く(800m強)。こちらは完全に下りだったので、恵比寿から来る時は素直にバスに乗った方が良さそう。
「THE ハプスブルク」@新国立美術館。
色々な条件の中で借りられる作品は、まぁ、こんなものかな、とは思うけど、水増しな感じも結構あって。作品的にはハンガリーの方が思い切って貸してくれた様子。美術史美術館は…ベラスケス2点出したんだから、それで満足しろ、という感じ? まぁ、確かにその2点だけでも足を運ぶ意味は有るけど。
ベラスケスを除くと、本当に息をのむ作品はクラナッハの「サロメ」だけだったかも… でも、この「サロメ」は数多あるクラナッハ作品の中でも最も優れている作品の一つなのは間違いないし、「サロメ」絵画史の中でも特筆すべき一枚であるのも確か。これを見られたのは素直に嬉しい。
でも、19世紀ウィーンの小市民趣味、の更に劣化コピーに満ちたグッズショップの雰囲気にはちょっとうんざり。そういう気取った人達のためにある展覧会なんでしょうね、やっぱり。
新人歓迎会。 といっても10月初めに来たので、今さらな気もするのだけど。別部署から配属になった(勤務2年目の)20台前半の大人しい男性なのだが、自己紹介でアキバ系と名乗るのはどうかと思った(^^;;
二次会で(久々に)カラオケ。新人はマキシマムザホルモンを唸るは、どすの利いた?裏声で「もののけ姫」を歌うは、と今までにないタイプの選曲でなかなかアピールしていたが、つい、それを上回る盛り上げ方をして、場を完全に攫ってしまった私。…今は、ちょっと反省してます(^^;; いや、前回のリベンジをしたかっただけなんだけど。「大爆発No.1」とか(^^;
そして、こちらも、ここからが…
結論。そこに器がある以上、世界を満たすのはむしろ必然の理。というわけで、サバ缶の人も始めました(^^;;
天気も悪いので、補欠選挙の投票所以外、(現実の中では)外出せずに、日記の補完(10/13〜)などをして一日過ごす。 いつも思うことだけど、まとめて書くものではないよなぁ…
ところで、唐突だけど、多元宇宙の存在も是とすべきか、それとも世界とはあくまで一つであるべきなのか、現在、割と真剣に悩み中(^^;;
中野京子氏「怖い絵―華麗なるハプスブルク家の人々」@国立新美術館3階講堂。
「THE ハプスブルク」記念講演会。といっても展覧会はまだ見ていない(^^;;(券は買ったけど)
14時開始予定だが、多分、人がかなり来るだろうなと、13時10分に講堂前に着いたところ、(今回初めて?整理券を発行していて)貰ったのが285番。全部で300番までで、5分後には配布終了していたので、ちょうど予想通り、だったかと。講演も予想通り、普通に面白かった。
品が良いかどうかはともかくとして、有名人のゴシップを語るのが上手い人なんですよね(^^;; ハプスブルク家はオーストリアは600年、スペインは200年足らずという説明から始まったのに、スペインハプスブルク家(主にフェリペ2世)だけで延々と話が続き、オーストリア側へのスイッチとなるマルガリータが登場した時点で15時20分。予定時間は15時半まで。これってどう考えても時間が足らないよな、と思ったが、マリア・テレジア(の十代の頃)の絵とフランス革命の話をさらりと流して、15時半に予定通り、終了。
内容よりも、時間厳守でさっと終わらせる辺り、講演のプロだな、と妙に感心した(^^; まぁ、無料だし、充分に楽しませて頂いたので、別に文句は無いですが。
超巨大モザイク一般公開@テレビ朝日本社・アトリウム。
先日行った「古代カルタゴとローマ展」関連の展示。他のイベント目当てで来た家族群れが行き交う1階の廊下みたいなホールに(殆ど誰も見ない感じで)立ててあった。まぁ、地図が書いてあるだけだし。印象としては(いわばドット絵なので!)ファミコンの世界地図(それぞれの街が大きなイメージ表示されている)みたいな感じ。
それぞれの街の横に名前が書いてあって、それを何の気無しに眺めていたらcyprosという文字が目に入り、キプロスか、と知っている地名に急に親近感を覚えて、他の文字も見てみるが、どれも知らない(^^;; と思ったら、左下端の方に「rhodos」と書いてあるのを見付ける。これって、あのロードス島?
そういえば、「ロードス島戦記」って確か「Lodoss」とか、Lだったような印象があるけど、現実の島の方はRだったのか、知りませんでしたよ。
「皇室の名宝 日本美の華」(1期)@東京国立博物館。
油断していたが、皇室、日本美術、若冲、NHK主催、平成館と、高齢者とおばさんが詰めかける要素に満ちている展覧会であることに気付き、金曜日の夜を慌てて割り当て。入れないほどではなかったけど、想像通り、若冲の三十幅の前では渋滞。いつも の三の丸尚蔵館なら(大して)混んでないじゃん、しかも無料だし、と思うと、なんだか並ぶ意欲もなくて。それにまとまりとしてはやはり、相国寺の展示の時の方が(当たり前だけど)決まっていた。そんなわけで、 若冲は飛ばして、空いているところだけパラパラと。
とはいえ、岩佐又兵衛の「小栗判官絵巻」(部分)だけは今後、三の丸尚蔵館で見られるとはなかなか思えないので、(途中から割り込む人がいるので)ちっとも動かない列に並んで、じっと待つ。そういえば、絵巻物に対して「列は作っていないので空いているところから見て下さい」と割り込みを推奨する会場案内係はどうかと思った。ひどく混雑している時は仕方ないとは思うけど、ってそれが当たり前になっているのか。
で、「小栗判官絵巻」だけど、地獄から生きミイラみたいな餓鬼姿で生き返り、周りの人達によって引かれていく小栗の表現がスペクタクル。全長324mを(写真でも良いから)一度全部見てみたい。
明治の工芸は有り得ない位の労力と技巧を注ぎ込んで作られた物に驚嘆の連続。王室の所蔵美術品はこういうものかも。しかし、有る意味、お金と技術の壮大な無駄使いという気も… こういう工芸品、特に(会で賞を取った)彫像とかもコレクションしていたのなら、今も集めれば良いのにとか、ちょっと思った。 例えば、ワンフェスとかで(え
思ったより時間が余ったので、7時半を過ぎてめっきり人が減った永徳の「唐獅子図屏風」の前に戻り、その迫力をボディソニックのように体で感じて退館。これだけは充分な広さがあるところで(目の前に人がいない状態で)向き合わないと、その体に伝わる迫力を楽しめないので、今回は久々に「出会えて」良かった。 それだけでも、一応満足。
今週開始したあれはモード変更となって一区切り。というか、ここからが多分、スタート? ちなみに、普通に進めていたので、選択結果も普通に真ん中です。
帰る前にちょっと寄ってみた。
「女子脳小部屋」@パルコファクトリー。
現役高校生アーティストということで、もっとキッチュでポップ、つまりはイケイケ?な作品なのかと思っていたけど、思ったより普通というか、作品も内向的なファンタジーという感じで、映像で紹介されている本人も普通に高校の美術部にいそうな、特に派手ではない感じの(失礼)女の子だった。
絵は…、私は自分で絵を描いたりもしないし、ついでにいえば女子高生でもないので、それなりに新鮮だったけど、同世代の描き手から見れば、もっと評価が辛そう、な気がしないでも。
チラシ等で知った展覧会情報(というのを時々、やってみようかと)。
日本の近代美術について、ここ数年、強く関心を持っているのが、一つは日本神話を描いた明治期のバタ臭い洋画といった「和洋折衷」なイメージの折り合いの付け方で、もう一つは戦前の「大日本帝国」が抱え込んだアジアそして南洋と美術の関係。要は歴史的な(異なる2つの世界の)「はざま」を反映した美術。そういう意味で見逃せない展覧会 が、今2つほど(私から見れば)地方で開催されているらしい。
奈良県立美術館の「特別展 神話〜日本美術の想像力」と豊田市美術館の「近代の東アジアイメージー日本近代美術はどうアジアを描いてきたか」。
前者は目玉?の山本芳翠の「浦島図」は前に見たけど、これらキッチュとも言える奇妙な画面には、引き裂かれた当時の状況を読み解く重要性があると思うし、単純に妙な魅力があって面白い(筈)。
後者は私の関心にそのものズバリ当て嵌まる企画展。ただし、戦前美術のアジアのイメージはエキゾチシズムだったと同時に、それらを描く美術が、当時の日本の占領政策を補完・正当化する政治的な 「制度」であったことも間違いない。その辺を前面に打ち出しているのかまでは展示を見てみないと不明。
そんなわけで、後者は何とかして見に行きたい。とはいえ、11月と言えば連休だったり、京都行きだったりするので、豊田市まで行く時間とお金が果たしてあるかどうか… 行くなら名古屋まで新幹線を使うしかないよな… しかも、この展覧会、展示替えもあるし(^^;;
ソフトの方は序盤の展開を早く進めてしまいたくて、ついグリーン車料金を払って帰りの電車に乗ってしまった私。…だ、駄目過ぎる(色々な意味で)。
見てない展覧会が溜まっているので、銀座・東京方面をとりあえず、帰りにまとめて。
「美術を変えた9人の画家」@ポーラミュージアムアネックス。
11点とはいえ、銀座で、無料で、これだけの質の作品が見られるなんて(しかも空いている環境で)、すごい贅沢。
「テーマ展示「うみのいろ うみのかたち−モネ、シスレー、青木繁、藤島武二など」」@ブリヂストン美術館。
ひらがなで「うみ」とか書くと、南の島のまったり日常コメディかと思いきや、嫉妬とコンプレックスが画面を暗く覆う「重い」作品だった「うみものがたり」を何となく連想してしまうが(私だけ?)、それはそれとして、ここの展示は見飽きているようでも毎回、何かしらの発見があるので油断が出来ない。今回の中では、古賀春江の余り見たことのない作品も出ていて、こんなのもあったのか、みたいな楽しさが。
「古代カルタゴとローマ展」@大丸ミュージアム。
9会場の巡回展だけあって、CG映像とか、結構、力が入った展示。最後の辺りで、大きなモザイクがいくつも(立てて)展示してあるのも、おおっという驚き。会場に入らなかったのか、一番大きなモザイクはテレ朝本社に展示してあるらしい。ってどこだ。六本木か。国立新美術館に行くついでに寄ってみようかな。
昨日開始したソフト。…ええっと、このBGMて、「convenience story」? 先達へのオマージュという意味合いで? それとも正統進化という秘かな自負?
靴(ライダーIII)はとりあえず今回は、7.5のワイズGで注文しよう。とようやく決心して、相場を確認すると、ここ数日でポンドが急に上がって(というか戻って)いて1ポンド150円台に。1ポンド200円以上したここ数年を思えば、まだお得なのは間違いないのだけど、今月前半が140円程度だったことを思うと、買い時を逸してしまったような。というか、今このタイミングで買うのはさすがにどうかと。決済までにもっと上がりそうだし。
円が急落しているのは対ユーロも同様なので、旅行に関して言えばちょうど、比較的円高の時期に行けて良かったとは思うんですけどね…
でも、ドルの外貨預金という観点からすれば、その内、一度大きく円安に振れて貰わないと、為替差益が得られないという。自分に都合の良いレートとはものによって色々です(^^;;
ところで、帰国後一週間が経ち、日常生活にも復帰してきたかなと。
なので旅行前に注文して、旅行中に届いていた、最近流行り?のあのソフトを寝る前にようやく開封。とりあえず最初だけ。
HMVのネットショップで10/20まで、発売済のDVD3枚以上購入で30%オフというマルチバイキャンペーンをやっていたので、 前から欲しかったBBCドラマ版の「高慢と偏見」を買おうかと思うが、あと2点が特に思い付かない。そうだ、買おうかと一瞬悩んだのに、今の「ゲゲゲの鬼太郎」のネコ娘萌えDVDが有った、と思い出し(^^;;、この際、ついでに買ってしまおうかとも思うが、あと1枚が特に…
大体、今amazonで「高慢と偏見」は何%引きなんだっけ、と確認してみたら28%引きに割引率が上がっていた。ええっと、それじゃあ、今無理して3枚買うこともないよなぁ… ということでマルチバイ中止。
一方、発売予定のものなら気になる(欲しい)ものは、幾らでもあって。
中でも一番嬉しい驚きなのは「カラスの飼育」 の発売!
この映画については、上映時のパンフレットで高橋源一郎が書いていた「アナ・トレントのアイドル映画」というのが至言。アナ・トレントの魅力ということでは、実は「ミツバチのささやき」よりも大好きな作品だったりするわけですよ。まぁ、作品の質はだいぶ違うけど。というか、カウロス・サウラが(よせば良いのに)お得意の複雑な枠構造を映画の語りに持ち込んでいるのが、逆にうざかったりするのだけど、その辺は無視無視。
「ミツバチのささやき」でお姉ちゃんが演じていたような、無邪気な残酷さを見せる少女を演じるアナの大きな黒い瞳に吸い込まれそうになるだけで、もう充分?です。
主題歌?の「ボルケテバス」(だっけ)も見終えた後、思わず口ずさんでしまようなチャーミングな曲だった(遠い)記憶が。
今年春に取り掛かった(まま、中断している(^^;;)ビデオの整理中に、この映画が発掘され時、(DVDも廃盤になっていたので)これって結構貴重?と思ったのだけど、紀伊國屋書店で発売のニューマスターなら、安心してDVDを購入出来るというもの。
「鉄 −137億年の宇宙誌」@東京大学総合研究博物館。
私が好きなタイプの総合的な展示、なんだけど、展示自体は(インタビュー頼りで)地味、かな… 一つ一つは最先端の科学だったり、とレアなものが出ているというのは(何となく)分かりましたが。
その後、お店でようやくチャーチのライダーを試着。季節柄、品薄ということで、店にあった7F、8Fのみ履いてみたのだが、どちらも帯に短し襷に長し的な。恐らくFだと、間の7.5ではないかと(想像)。でも、7Fでも足が入ることは入るので、実は7Gの方が履き慣れれば、ジャストサイズなのではないかとも… どちらを選ぶべきか。
そして、夕方から、渋谷O-WESTで、卒業という名のliveに参加。
友達という名のユニットが結成された時、実はまだ初対面同然の6人で、何が友達だよ、とすら正直思った(らしい)メンバー達が、この1年、一緒に活動する間に、正真正銘の、しかもかけがいのない「友人達」にいつしかなっていた、という出演者全員による手紙の朗読の場面は、思っていた以上に感動的でした。
土曜日。日常に復帰しての初めての土曜日なので、ゆっくり起きて、グダグダと過ごす。天気も悪かったし。半月放って置いた結果、blocに追加していない展覧会が溜まっていたので、狂ったように(27件分を)追加する(^^;; そんなに行けるのか、自分。
不在の間、HDDレコーダに溜まっていた作品を可能なものから、随時、チェック中。その代わり、9月に見切れなかった作品は全く手を付けられないままの一週間。…このパターン、前にあったような。
「ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ」@損保ジャパン東郷青児美術館。
ブリュッセルの王立美術館からのコレクション展。つまり、行った時に、向こうに無かったもの。殆どは(仮に知っていても)無いことに気付かなかったと思うけど、作品自体は王立美術館だけあって悪くは無かった。
フランスの画家の作品も含めて、割と単純明快なベルギー近代絵画史を打ち出していたのが特色。つまりは、今までベルギー絵画の紹介時に付き物だった象徴主義や幻想絵画といった方向性が一切無くて(アンソールでさえ薔薇の絵だった)、印象派やフォービズムを純度高く受け継ぎ、光と色彩が溢れる形で発展させた、という流れ でまとめていた。(闇の方は?と言いたくなるけど、Bunkamuraの展覧会とちょうど相互補完関係にあるから良いのか…)
お陰で、リック・ワウタース(ワウテルス)が 珍しくちゃんと位置付けられていたのは良かった。もっと、知られるべき画家だと思うので。ただ、(これで日本に来たリック・ワウタースの作品って、せいぜい10枚目位だと思うのだけど(想像))、本当に魅力的な作品がきちんと紹介されたことは多分まだ無くて、だから、「誰も知らない」状態が続いているのは残念。
マティスのように重要、とは勿論言えないけど、マティスと同じくらい魅力的かも、な作品は結構ある、この画家の日本初の特集展を開くような意欲的な美術館は無いのかと。「ベルギー美術」詰め合わせセットはそろそろもう良いからさ。ちなみに、今回、王立美術館のミュージアムショップで悩んだ末、唯一買ったのがリック・ワウタースの画集(アントワープ王立美術館の作品のみで構成)だった。
(ちなみに、どういう絵や彫像を作ったかというと、こんな感じ。余白が多いのは元々、絵の具を買うお金が余り無かった時の工夫らしい)
というわけで、やや物足りなくは有ったけど、これで今回の旅行に関連した、自分の中での「ベルギー月間」はお終い。
秋冬の買い物その2。秋冬物のスーツを注文。 この夏に、少しばかりダイエットをした(継続中)こともあって、気が付けば、サイズの合うスーツが1,2着しかなくなっていたので、冬が来たらまずい、ということで。
秋冬の買い物その1。この2年、靴に関しては黒のストレートチップといった仕事用のドレスシューズを増やすことを最優先にしてきたが、とりあえず数だけは揃ったので、そろそろオフ用のものも欲しいかなと。で、秋冬といえば、やっぱりスェード。しかも、まずはチャッカーブーツだろう、ということで。
となると、基本はチャーチのライダーかと。オフ用で買うには(日本で買うと)高いが、海外通販だと税金を払っても何とかなりそう。あと、海外だとクレープソールではなくてダイナイトソールのライダーIIIが選べるのも良くて。とはいえ、全く履いたことのない靴を通販で(しかも海外の)買うのはギャンブルにも等しいので、このままではちょっと無理。今のポンドの為替相場は割と円高に戻ってきているのでチャンスなんだけど。
近いうちに、日本で取り扱っているお店で試し履きしてみないとな…
今回はベルギーに寄ったということで、お土産は当然ながら、チョコレート。それはお徳用の(普通に「甘い」)CORNE Port-Royalだったが、自分用に買って帰ったのが、(雨の)グランプラスで買ったガレのプラリネだった。
そう、ガレのチョコといえば、前のオランダ・ベルギー旅行の最終日前日に、同じくここグランプラスの店で購入しながら、その直後、中央駅での発車間際に鞄ごと盗難に遭ったものの一つ。あの時はデジカメや日記が無くなったことが何よりショックだったが、せっかく買いながら食べることなく終わった、このガレのチョコレートも非常に残念なものの一つだった。だから、思いも掛けず、その機会がやってきた、6年振りのリベンジという意味で、今回は絶対に持ち帰るという強い決心から、盗難に遭わないための細心の注意を払い続けて、日本まで持って帰ってきたのだ。
…まぁ、その後、ガレも日本に出店し、今では有楽町西武とかに店があるらしいのだが、そこで買っては(今の私にとって)意味がないので。
で、食べてみたところ。
っ!! 美味しい! 決して一つの甘さでない、上品な味わいの重なり。一桁上の美味しさ、というのがあるのを身をもって体験した。美味しいチョコレート、てこういう世界があるのか… 深い満足と共に、6年前の旅行にようやく自分の中で、一つの決着を付けることが出来たと思った。じゃあ、今度いつか、西武に買いに行こうかな(^^;;
パリから帰ってきました。
実のところは、昨日の午後には帰っていたわけですが(会社が帰国後、2日間は必ず休むようにというのを、狭い意味で解釈して)、昨日はぼーっとしている内に寝てしまったので。
今回はまぁ一言で言えば、隙間を埋めに行った旅だったというか。いや、心の隙間じゃないですよ(というか、そんなのは少し旅した位では埋まりません)。
18年前、学生時代にスペインを一ヶ月旅行した最後に一週間滞在して美術館を見た筈なのに、何を見たのかという記憶が薄れていて、覚えているのは当時付けていた日記(11/7〜11/16)の内容程度。昨年、ワシントンで「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」を見たことで、理論上?はレオナルド・ダ・ヴィンチの全油絵を見終えた筈なのに、(「モナリザ」を除く)ルーブルの諸作品は見たと言えるのかもはや怪しいもので。
これはまずい、と殆ど忘れてしまった記憶の隙間を埋めに、いつかもう一度パリには行かねば、と思っていたのだった。
それが今年になったのは、NYに行くのを今年は自粛したとか、マイレージで行けると思ったとか、色々な事情の結果、割と消去法で決まった旅行で、しかもパリもブリュッセルも一度は行った街なので、いよいよ、隙間を埋めるような旅行だったということ。そんなわけで、新鮮な感動とかは余り無かったような。その代わり、ほぼ予定通り行動して、ほぼ予定通り、見ようと思っていたものは見てきた、という感じ。
ちなみに、(予定と殆ど代わらなかった)実際の日程は↓
10/3(土) 成田発、夕方パリ着。凱旋門(の周りだけ)。
10/4(日) 中世美術館、パンテオン(シャヴァンヌ)、ノートルダム大聖堂、プティ・パレ、市立近代美術館、ギメー美術館、建築・文化財博物館。エッフェル塔(今回は上まで!)
10/5(月) 朝から夕方まで、ルーブル美術館(の絵画フロアーの全部と彫刻部門の一部+特別展の「ティッツアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼ…」)。北駅の下見。
10/6(火) 北駅からタリスでブリュッセル南駅へ。王立美術館(近代部門、古典部門)+(新設の)マグリット美術館。
10/7(水) ルーヴェンへ日帰り。M美術館で「ロヒール・ファン・デル・ウェイデン展」、聖ペテロ教会(D.バウツ)。ブリュッセルに戻り、「エラスムスの家」(ボス!)、(時間が余ったので)また王立美術館。
10/8(木) ブリュッセル南駅からタリスで再びパリ北駅ヘ。サン・シュルピス教会(ドラクロワ)、「ドラクロワの家」(で2日分の「ミュージアム・パス」を購入)、オランジュリー美術館、オルセー美術館。
10/9(金) シャンティイへ日帰り。コンデ美術館。パリに戻って、サン・ラザール駅の構内を見てから、ギュスターヴ・モロー美術館、ポンピドゥーセンター、ルーブル美術館(の考古学部門を歩いた(だけ))。
10/10(土) ジャックマール・アンドレ美術館(+特別展でルーマニアのフランドルコレクション展)、オペラ座(シャガール)。バトームーシュでセーヌ河クルーズ(←数少ない「観光」)。
予定外に行ったのはノートルダム大聖堂、モロー美術館、バートムーシュ辺り。予定外に行かなかったのはグランプラスのルノワール展とピナコテークのオランダ絵画展(いずれも行列してた)くらい。今後、詳細な感想を書くかどうかは不明ですが(今までの経験上)、印象に残った(特に良かった)ものだけ幾つか書いておくと。
中世美術館の一角獣のタペストリー、パンテオンのシャヴァンヌ、ルーブルは…、レオナルドの「ラ・ベル・フェロニール」とヤンの「ロランの聖母子」、特別展のティッツアーノの「ダナエ」(まさかナポリのカーポモンディ美術館の作品がここで見られるとは!)、「ロヒール・ファン・デル・ウェイデン展」に来ていたロンドン・ナショナルギャラリーの「読書するマグダラのマリア」、コンデ美術館のピエロ・ディ・コジモの「シモネッタの肖像」とジャックマール・アンドレ美術館のティエポロの壁画。
どれか一点だけというのなら「マグダラのマリア」が一番「好きな」作品になったかと。……どうして、ナショナル・ギャラリーで見たという印象が残っていないんだろう。
(ブリュッセル王立美術館とオランジュリーとオルセーとモロー美術館はかつての記憶がまだ(一応)あったので、今回、新たな感動という意味では対象外)
それでは、明日から一週間ほど、旅行に出掛けてきます。