空の蒼さを 見つめていると
昨晩は風邪も忘れて見ていたのだが、実はまだ治っていなかったらしく、せっかくシュレッダーが来たというのに、試す気力も殆どなく、ぼーっと一日うつらうつらして過ごす。videoの整理だけが進む。夜になって、ようやく復活してくる。が、大事を取ってそのまま寝ることに。
そういえば、3月の試験は、試験日が4日だったので、そろそろ、その準備も始めないと…
職場で微妙に流行している感じの風邪に移ったのか、午後になって微熱が出て、ぼーっとしてしまう。でも、せっかくの観劇日なので、退社後は雨の中、Bunkamuraへ。
SFということだったが、むしろレトロなSFというか、例えば手塚治虫の作品のような印象だった。「贋作・桜の森の満開の下」が安吾の小説と共に、「火の鳥・鳳凰編」を一つの下敷きにしていたような意味での、そのもの、というわけではないにしろ。(でも、ここでもひっぱるのか、と思ったあのテーマは手塚の「ライオンブックス」の中の某短編とは本当に関係無いんだろうか ?)
既に一ヶ月経っているだけあって、ほぼ皆、台詞は綺麗に出ていた。松たか子・宮沢りえの姉妹もさることながら、橋爪功の韜晦を秘めた駄目中年振りが素晴らしくて(^^;;
野田秀樹の作品としては、「oil」(感想)の最後にか細く消えていった、あの「他者への呼び掛け」シーンが今回、再び復活したのが、感動的だった。しかも、凄いのはそこで出逢った(いわば、呼び掛けに応えた)光景こそが、今回の本当の終幕になるところ。
それは希望というには余りにも…な光景なのだが、しかし、希望と絶望を並置する台詞の中に、新たな希望を見出すような、ほの暗い「明るさ」も見せていて、「oil」から、初めて前に進んだ気がした。
今回は、実はもう1回、(来月末近くの)チケットを買っているので、全体を知った上でもう一度見ると、どう違って見えてくるのか、それもまた楽しみ。とりあえずは、戯曲でもう一回、読んでおこうかな。
1500円の粗大ゴミ券を購入して、LDプレイヤーやミニコンポ等、6品を廃棄。
こうして着実にモノが減少中、となる筈なのだが、片付けを進めようとするほど、逆に買うべきモノのリストが次々に増えていくのは何故(^^;;
というわけで、現在の購入検討中リスト。
・シュレッダー(過去の書類処分用)
・ドキュメントスキャナ(チラシ等整理用)
・MDプレイヤー(MDの移行用)
・LDプレイヤー(LDの移行用)
・本棚×2
・本以外の収納棚
この中で、最初に購入を決めたのが、シュレッダー。
前から、その必要性については(売り場の前を通る度に)気にはなっていたのだが、棚の整理を進めていったら、業務上の情報資産持ち帰りに関して煩く言われる前の時代に、 自室で保管していた業務上のテキストとか、今ではそのまま捨てたら大変なことになる書類があちこちから出て来て、何とかしないといけない羽目に。
クレジットカードや公共料金の引落明細も年末、ゴミ袋3袋分くらい、まとめてそのまま出してしまったが、あれもそのまま捨てるのは気持ちが悪いので、この機会に 思い切って買うのも有りかと。
で、店頭で色々眺めたのだけど、メーカーも機種も、何だか色々と有り過ぎて選べない(^^;;
長いこと悩んだのだが、結局、安心感ということで、コクヨのKPS-X80LS
というわけで、週末は多分、シュレッダー三昧の予定。(連続使用は10分間なので実際には、掛けては放熱、の繰り返しだと思うけど)。次は…MDプレイヤー?
明日はプチ観劇月間の第3段。NODA・MAP「パイパー」@シアターコクーン。
始まってから一ヶ月近く経つけど、意識して情報を遮断してきたので、内容は勿論、どういう評判かもまだ全然知らない。素直に楽しみ。
片付け、続行中。
video tapeの整理はクローゼットにあった分も一応、チェックが終わり、30数本まで減ってきた。
その大半は昔の夢の遊民社のBSでの放送分や、小津安二郎生誕百年の時に録り溜めした(松竹以外の)小津安二郎の映画とか、なので、実際の移行にはそれぞれ時間が掛かるのだが、TV番組を録画した分の移行はほぼ目処が付いたので、ついに隣室のvideo tapeのチェックに取り掛かる。こちらは引っ越し前、すなわち1999年以前のものなのだが、1つに12個入っている収納袋が数えてみたら10袋有った。
ということは。…また120本、チェックしないといけないものが(^^;;
まぁ、こちらは録画状態が悪い筈なので、基本は処分、だとは思うけど。
今日も家に籠もり切り、の予定だったが、ふと「妙心寺」展のサイトを見ると、これって夜間延長、無いじゃん! しかも、お目当ての「鯰」の絵は後半だとしても、「虎」の方は前半のみ。
というわけで、やむを得ず、急遽、上野に。
「生活と芸術 アーツ&クラフツ展」@東京都美術館→「妙心寺」@東京都国立博物館。
感想はまた今度にでも。
有休消化日。
なので、温泉でも行きたいな、などと夢想していたのだが、なんだか雨交じりでしかも寒いので、行く気が失せ、一日、部屋の片付けをしていた。一種の現実逃避だとは思うんだけど、この中途半端な状態が、気になってしょうがないので。
ウィリアム・シェークスピア「リチャード三世」。
ふと、自室の本棚を見たら、白水ブックスの小田島雄志訳の「リチャード三世」が有ったので。というか、全集の内、これ以外、無いので、多分、昔、野田秀樹の「三代目りちゃあど」を見る前か見た後かに買ったのだと思われる(それ以外、思い付かない)。ちなみに、読んだことは勿論、忘れていた(ので、先日の舞台も、話の筋は忘れていた)。
読んでみると、確かにこのままだなと(当たり前だけど)。ただし、シェークスピアの場合、やっぱり、脚本で読む方が面白かった(汗
「japan 蒔絵 宮殿を飾る東洋の燦めき」(後期)@サントリー美術館。
展示替えも見逃せない、というわけで後期も。
「白州次郎と白州正子展」@そごう美術館。
いつも夜間ではガラガラ、なそごう美術館なんだけど、いつもよりは多くの人が。今、時代は白州夫妻、なのか。
実は余り二人に興味のない私としては、う〜ん、今一つ、だったかも。百貨店の催事場の展覧会としてはこんな感じ、だと思うんだけど、美術館(ここは一応、美術館なので)としては展示内容が散漫な印象。
二人の生活を知ったところで、生活水準的に言って、別に真似が出来るわけでもなく、とやや天の邪鬼な視線で見ていたのだが、白州正子の好きなフレーズに「血が騒ぐ」感動という表現がある、というのは印象に残った。なるほど、そういう感動って確かにありますよね。ざわざわと沸き立つような感動。私の場合、どちらかというと、interestingという場合に当て嵌まることが多いけど。
ところで、そごう美術館の次の展覧会予定は「ウェッジウッド」展。まさか、その直前に本家(の親会社)が経営破綻とは。有る意味、タイムリー?
「リチャード三世」@赤坂ACTシアター。
なかなか面白かったです。
舞台上にいくつも設置されたモニター上に、「EGN速報」 というテロップと共に、「舞台で進行中の出来事」が次々に報道?されていく演出スタイルは、メディアとの共犯関係で誕生する権力者という姿を見せて、なるほどな、と思わされたのだけど、終幕に登場するリッチモンド伯もその点で余り変わらなかったのは、人が変わっても所詮は同じ、という醒めた意見なのか、それとも、EGN速報にはそれほどの意味は無いのか(^^;;
台詞は、古田新太のグロスター公は、正直言って、言葉としては余り伝わってこなかったかも(聞き取り辛いし)。女優陣の方が凄かったです。ただ、グロスター公の「魅力」としての存在感は充分有ったかと。
それにしても、18時半からの舞台なのに、終わるのが22時過ぎ。急いで乗り継いでも24時前の帰宅に… この手の芝居を見るなら、都内に住んでないと辛いような。
ここ暫く、映像関係(ビデオテープ等)の移行を優先しているものの、部屋を本当に片付けようと思ったら、最終的に解決しなければいけないのがチラシ等、紙媒体の整理。
というわけで、この際、思い切ってドキュメントスキャナー、具体的には(定番の)富士通のScanSnap S-510を今日にでも購入するつもり、だったのだが、昨晩、改めて情報を確認していたら、何だか後継機が発売間近、らしい… S1500って、なぜ一桁変わるのかはよく分かりませんが。2年振りの新製品だから、機能は向上している筈(但し、デザインは劣化?)。ここは「待ち」だろうなと。
代わりに?これだけ短期間に酷使するなら、あった方が良いかな、と湿式のビデオテープクリーナーを(今さら!)ヨドバシで買って帰ったのだが、ウチのビデオデッキの口にはどうやら合わなかったらしく、入れてもクリーニングする前に、そのまま吐き出してしまうのだった…
世間では、LDプレイヤーは先日の発売停止宣言を受けて、さっそく品薄&高値方向へシフト中。
そんなわけで、実は何とか動かないか、ともう一度、あのオブジェ!を再試行。色々やっていたら、幾つかの条件が重なると、実際に再生を始めたのだが、一旦停止すると、またエラーになり、そうなると、LD自体がなかなか取り出せない状況に。主に駆動系の方の問題みたいだけど、やっぱり、これを使おうとするのはムリダナと。
となれば、粗大ゴミとして引取りを依頼する他ないが、それまで床に置いてあるだけでも邪魔なので、とりあえずクローゼット(その前が物で塞がっているため、殆ど使ってない)に移しておこうと、クローゼットを久々に開けてみたら。(入れたことも忘れていた)30数本のビデオテープが中に入っていた(^^;; そうだよなぁ、何か少ないなとは思っていたけど、まさかこんなところに。
隣の部屋には(10年以上前に録ったり、買ったりした)段ボール2箱分のビデオテープが有って、その整理までが(ビデオに関しての)最終地点なのだが、そこに辿り着くにはまだまだ時間が掛かりそう(^^;;
明日は、赤坂ACTシアターで、「リチャード三世」。
古田新太がリチャード三世、てそれはもう面白いに決まっている、と見た瞬間、チケットを取っていた公演。実はいのうえひでのりのお芝居を観るのは初めてだけど。あっ、明日って初日なんだ。
大掃除、継続中。床にあったビデオテープ70本強を今週一週間掛けて、30数本まで一気に減らしたところ。実際には、ここからが主に移行対象なんですが。
それにしても、5年以上前の番組を録画したビデオテープを見るのは、過去を追体験するような懐かしさがあって。幾分、ジャック・フィニイ的な感傷を感じてしまう。ちなみに、今チェックしている辺りには「コメットさん」の終盤が。クリスマスの回とか。うわっ、メテオさんが可哀相。ああっ、この作品ってやっぱり、BOXを買うべきなんじゃ…(いや、だから、モノを増やしてどうする)
「素朴美の系譜 江戸から大正・昭和へ」@渋谷区立松濤美術館。
昔、松濤美術館で開催した「眼の革命 発見された日本美術」のように、様々な時代の作品をあるテーマで(やや強引に)繋いでみせる展覧会。なんだけど、今度は特に思い付きの範囲を出ないというか、説得力が弱いかなと。割とバラバラ。まぁ、でも、一つ一つは楽しいので、別に良いですが。
会場の中心になっているのは、白隠の「達磨図」。白隠好き、ではないのだけど、この絵には確かに力が有りますね。
2階には何故か漱石の水墨画なども。漱石は作家業とは別に、楽しみとしての余技として絵を描いたということらしいが、几帳面な性格を反映してか、割とちまちまと描いていた。休みの時も几帳面な人?
とにかく、寒い一日でした。
「鉄人28号」@天王洲 銀河劇場。
思った以上に、押井守「上級者」向けの内容だった(苦笑)。勿論、その資格が充分にある自分としてはこれ位で動じはしないけど、普通の人が見たら、何だこれは、とか言いたくなるのでは…?
延々と続く野犬狩りの話(というか、これが本編)とか、場面が変わるごとに妙なミュージカルとか、櫓を組んで音頭で盆踊りとか… なかでも、正太郎少年が、自分の「正義」を見失うきっかけがアレだというのは、演出家本人と、5代将軍綱吉くらいにしか、多分、理解出来ないと思います…
没になった映画「鉄人28号」の方は、話を聞く限り、普通に面白そうなストーリーだったんだけどな… (まぁ、幻となった作品の話はどれでも面白そうですが)。
殆ど舞台に鎮座しているだけの28号の、奈良の大仏のような存在感と、あと南果歩の半ズボン姿は良かったと思いますが(^^;;
今月は、自分の中ではちょっとした演劇月間になっていて。
最初は、明日見に行く、押井守演出の「鉄人28号」。どんなものになっていることやら。ちなみに、どうせ行くなら、と発売直後に取っておいたチケットを今日引き取ってみたら、最前列の席だった(^^;;
大掃除の方は、VIDEOテープの整理をぼちぼちと。ここ3日で十数本捨てた(うち、2時間半ほどダビング)したので、それなりに順調に進んでいる筈なのだが、全然減っていないように見えるのはどうして。
一方、LDの方はパイオニアから正式に生産打ち切りのお知らせが。う〜ん、手持ち資産を移行するためにだけ最後にもう一度買い直すかというと… せめてもっと薄型の機器が発売されていたら…
1月になってから、物が壊れ掛けたり、本当に壊れてしまったり、でどうにも落ち着かなかったけど、当面の録画体制が確定して、ようやく一息。先月始めた(ばかりの)部屋の大掃除 に戻る。
第一弾の「床」に続いて、第二弾は「本棚の上」。本当は、上にスペースが空いているような本棚自体、取り替えたいのだが、それは最終的な懸案として、とりあえずの課題は、上に置いてあるコミックスの移動と、他に置き場所が無いため、買う度に適当に載せていった 結果、気が付けばジェンガのように乱雑に、しかも空高く(は言い過ぎとしても)積み重なった、DVDの山々(触るな、きけん!)の整理。
まず前者は数年前に百円ショップで不織布の収納袋に入れて置いていたのだが、あれって長年に直射日光に当たっていると、ぼろぼろになるんですよね… 日当たりの良い方は袋が破けて、もう、酷い有様に。
それを見て、床にある物の収納では収納ケースをせっせと買ったのだけど、本棚の上は収納袋でないと置き場が無い。仕方ないので、更に雑誌を廃棄して、部屋の内側の本棚の上を開け、そこに新しく買った収納袋9袋に入れ直したコミックスを移動。
そして、それで出来た「続きの本棚二つの上を繋ぐ空間(幅140cm×奥行き20cm×高さ60cm)」内に、手持ちのDVDを全て、縦に3段重ねで、隙間無く詰めてみた。
………おおっ。今回初めて、「整理された」と呼べるような光景が目の前に顕現。余りの感動に、デジカメで撮ってupしようかと思ってしまった位(^^;;
しかし、まぁ、改めて眺めると、アニメ(のBOX)が多い。のはともかくとして、半分以上は(DVDとしては)「見ていない」作品ばかりなのはどうなのかと。放送ソースより、こちらを消化する方を優先すべきかも。まずはクリスマスに届いたのに、今も未開封の「ビクトル・エリセBOX」から、「挑戦」かな(ちなみに、同じ日に届いた、ズボンを探して回る某アニメの4巻は既に見た)。
で、もう暫くして、本棚の上が片づいた後は、本題(洒落じゃなくて)である5つの本棚の中の整理になるのだけど、どこも既に物を突っ込めるだけ突っ込んだ状態で。更に難航必死。
「レオナール・フジタ展」@上野の森美術館。
会期終了一週間前だけあって、そこそこの混雑。余り一生懸命に見る気力がなくて、後から簡単に一巡り。問題の大作2点を見ると、当時の藤田には、大作を描くための構成力が全く欠けていたことが分かった。東京国立近代美術館の時は片方だけだったので、その辺がよく分からなかったのだが、そのまま仕舞い込まれて「幻の」扱いされていた方が良かったかも。
画面の構成力ということでいえば、戦争画の時代との比較をしてみたかったのだが、まぁ、それは近美でなければ無理な話で。
それにしても1960年代にボッティチェリとかベッリーニのようなキリスト教絵画に没頭しているフジタというのは、改めて考えると、すごいアナクロニズムというか。個人の宗教や幸福としてはそれはそれで有り、だとは思うけど、それを当たり前のように取り上げられても…
「新春企画 博物館に初もうで」@東京国立博物館。
牛に引かれて博物館詣り。若冲の鶏は酉年にもまた出すんだろうな。
この際、片っ端から確認しようと、今日は(これまた長らく使っていない)ミニコンポの稼働状況を確認。
CDとMDについては前からまともに動かないことを知っている(^^;;のだが、カセットデッキがまだ無事に動くのかが謎だったので。試してみると、とりあえず稼働はした。単純なものほど長く持つ、ということかも。とはいえ、A面で早送りは既に動かず。この際、これも廃棄扱い?
カセットやMDも過去の遺産が結構あるので、それもデジタル化したいと前々から思っているのだが、各ハード自体を買い直さないといけないと考えると、それは先送りか…
「岡山県立美術館所蔵 雪舟と水墨画」@千葉市美術館。「カラーズ・色彩のよろこび」@同左。
千葉は遠い。ので、滅多なことでは行かないのだけど、そうは言っても岡山に行くことを思えばまだ近い、というわけで。
ということもあり、ラインナップから過大な期待をし過ぎていたのかも。雪舟や宮本武蔵といった有名どころは正直今一つ… むしろ、今までノーマークだった分、柴田義董や岡本豊彦ら、19世紀前半の画家の作品が一番新鮮だった気が。例えば、岡本豊彦の「青梅図」の瑞々しさ。
「アーツ・アンド・クラフツ≪イギリス・アメリカ≫」@汐留ミュージアム。「制定80周年 トレインマークの誕生」@鉄道歴史展示室。
帰りは新橋で途中下車。壁紙展?という感じで好きな人には充分な展覧会なんだろうけど(ごはん三杯は行けます的な)、インテリアデザインにそれほど感心と知識のない私としては余りぴんと来なかった前者に対して、後者は予想通り、誰にでも面白い展示だった(勿論、好きな人には更にたまらない展覧会なんだろうけど(ごはん十杯でも行けます的な))。
帰ってから、念のため、RD-X5の再生をリトライ。やはり「録画も再生も出来ません」が表示される。こうなると、もう駄目なので、大人しく初期化(昨年8月に続いて)。
結局、RD-X8側に救い出せたのは「魍魎の匣」の後半と、前回の「夏目友人帖」の後半(いずれも未見部分)くらいか。今週は割と順調に動いていたので、まさか一週間で駄目になるとは正直、予想していなかった。これでまた、色々と(150時間分くらいの)ものが消滅…
まぁ、RD-X8が既に稼働中なのが救い?
ちなみに、LDプレイヤーも確認してみたところ、トレイにLDを載せて閉じてもまたトレイが開く、要するに「トレイが開閉する」だけのオブジェ、と化していた。…数年前までは確かに再生していたのに。こちらは間違いなく廃棄(粗大ゴミとして250円を払って)。…X5も併せて捨てようか、と思ったが、まだ「全く信頼出来ないレコーダー」としては「生きている」ので、駄目元での裏録用に残しておこうかと。
とはいえ、いつまた同じ事象が発生するか分からない。(X8のチューナーではまともに見られない)テレ東問題については、X5からの外部入力ではなく、ビデオデッキからの外部入力に変更することにした。こちらもテープ出入れ時のバネが弱くなっている等、稼働に一抹の不安を抱えているのだが、チューナー自体はアナログ全盛時代の機器だけあって、優秀なゴーストリダクションなのを確認出来たので。
毎回、ビデオ側でも予約を連動させるのは面倒だけど、要は外部入力だから、テレ東を録る日はビデオ側の電源を単に付けておけば良いわけで。地デジ化まではこれで何とかしようかと。
ともあれ、LDのデジタル化は(新たにプレイヤーを買わない限り)不可能なことが判明、X5からの移動も対象自体が全て消滅!したので、残りの、ビデオテープのデジタル化にいよいよ着手しようかと。手持ちの全てを移行するのは困難だけど、終わった分だけテープを捨てることが出来る、目に見えて成果が出やすい作業なので(その代わり、一つに2時間…)
久々に雨。というか、ちらちらと舞う霙。こういう日は外に出なくてほっとする。夕方、社内の食堂で、新年会。せっかくの金曜日なのに、と思うが、まぁ、この寒さではいずれにしろ、どこかに行く気力は無かったかと。
帰って、届いたメモリーを増設。劇的に早くなった、というほどではないけど、確かにスムーズ。早くこうしておけば良かった。
と安心していたのも、つかの間。録画のため電源ONとなったRD-X5にエラーメッセージ。TV画面で見ると、「容量が一杯なので録画出来ません」。いや、そんな馬鹿な。見るナビに切り替えると、録画分が全て表示されない。…こ、これはつまり。
壊れた。
「japan 蒔絵 宮殿を飾る東洋の燦めき」@サントリー美術館。
何で「japan」と言えば漆器を指すのか、この展覧会を見て初めて納得。これこそが当時の日本が世界に誇る最高の工芸技術(西洋から見れば、一種のオーバーテクノロジー?)だったんだなと。
展覧会としても、京都国立博物館との共催だけあって、見応えがずっしり。工芸を愛でる教養とセンスが基本的に乏しい私でさえ、海外から里帰りしたその展示品の数々に震えた。
あのマリー・アントワネットも「パンが無いなら、japanを見れば良いじゃない」とか言い放ちそうな凄さですよ(意味不明)。ともあれ、これは後半も絶対に行かないと。
RD-X5がその後落ち着いているのと裏腹に、今度はPCが不調。
どうも立ち上げ時の読み込みが不安定。こういう時は経験則に基づいて、ケース内部を清掃の上、メモリーを抜き差し。ここで、スロットがもう一組余っていることに改めて気付く。現在は500MX2で1Gなのだが、もしかして、これが少な過ぎる(XPでも)のでは?
というわけで、増設可能な1GX2をamazonでチェックしてみたら、メーカー品でも6千円だったので、即、注文。いや、そんな程度で済むのなら、早く増設しておけば良かったような…
「放浪の天才画家 山下清」展@東急東横店。
なかなか興味深かったです。貼り絵は大きなピースだけかと思ったら、線のように細かい紙も使っていたりして、貼り絵というより、コラージュという趣も。
とはいえ、全体を通して見た感想としては、微妙な感じで。描き初めてから数年後には世間で有名になっていた彼の場合、アール・ブリュットとして評価するのは元々無理な話で、見た印象もむしろ「普通」。
ただし、普通の絵として画家の構想力を評価する、というのもやはり無理で、並はずれた記憶力(放浪の旅の最中では貼り絵は勿論、スケッチすることもなく、帰ってから再現していたらしい)や細かい部分への執着といった部分にこそ、絵の力が存在しているのは確か。つまり、どちらの方面から見ても、何だか微妙、な気が…
単純な過大評価、ではないんだろうけど、しかし、絶賛するのもまたどうかという…
展示資料の中では、映画「裸の大将」(山下清役は小林桂樹)の横浜でのロケを本人が見学した時の日記?が面白かった。何だか、小説「ドン・キホーテ」の中にドン・キホーテの偽作小説が出てくる話みたいだ。
鎌倉への初詣、2回目。予定外の買い物が入ったせいで、ずれ込んでしまいましたが、基本的には正月は「地元(←徒歩圏内)でのんびり初詣」派、なのです。
今日は、鎌倉宮と荏柄天神にお参り。
鎌倉宮は、素焼きの皿を岩に叩き付けて割ってストレスを解消する厄を払う厄割石とか、意外と楽しいところ。入口の看板に「〜今年はうれしいことがたくさんありますように〜」とあるのも、なかなか微笑ましい。荏柄天神は3月にまた試験を受けなければいけない身としては、参拝しとくべきかと。勿論、ここでも甘酒を飲んで(^^;;
とりあえず、正月に最低限、すべきことはこれで果たした筈。本当は落ち着いて、昨年の自分を反省してこの一年の抱負を考える、とか正月にすべきことは他にも色々あるのだけど(というか、そっちの方が重要?)、予定外の買い物とか、断続的に続けている部屋の片付けとか、色々あったので(またか)、まぁ、この辺が妥当なところかなと。
そんなわけで、昨日に続きRD-X8のチェック中。今日は録画状況を確認。問題のアナログ放送は大体、我慢出来なくはないけど、テレ東だけは如何ともし難いレベル(画面内にドッペルゲンガーが!)。
色々と考えた結果、RD-X5の予約映像をRD-X8側からも外部入力で同時録画することに。
今日はRD-X5の調子が良い(?)のか、当初の予定通り、ネットdeダビングに成功。しかし、古い機体だからか、時間がえらく掛かる… 等倍速と大して変わらない位の遅さ(ということは、60時間分の移動には60時間…?)。今録画済のもの以外は、出来るだけ移動 せずに済ませたいので。
ちなみに問題が発生するのは主に再生時なので、完全にチューナー専用機としてRD-X5を扱えば、暫くは問題ない筈。とはいえ、録画済のBSデジタル番組はRD-X5内で見るほか無く、いつかは壊れる恐れが…
明日からは仕事。例年の4日から、よりは遙かにマシですが。帰りには「山下清展」でも見てこようかと(^^;; いや、まぁ、近いし。それに実物をちゃんと見た事って実は無いので。
で、結局。横浜のビックカメラで、RD-X8を買ってきてしまった。
……ええと、色々あって(cv.千葉紗子)、予定と違うところで、予定と違う物を買ってきてしまった。89,800円+25%分のポイント(正月セールで5%up)と、RD-S503と実質、1万も違わない価格だったので、それなら、RD-X8かなと。で、うち5%は長期保証に充当。しかし、こういう先行きの見通しが無いメーカーのフラグシップ機を今敢えて買うというのは、自ら墓穴に嵌っているような…
帰ってから、接続&設定。当面、2台を併用したいのに、片方のリモコンで両方とも作動してしまう。布でも掛けて遮光しないと駄目かと、(退職した後輩が挨拶にくれた)手ぬぐいを掛けたりしていたのだが、説明書の最後の最後に、リモコン設定の変更という説明が有るのを、時間が経ってから気付く。…そういうことは、最初に書いといてよ。
ようやく各種基本設定が終わり、RD-X5側からRD-X8が認識出来るようになったので、今の内に、ネットダビング。
と思ったのだが、ダビング失敗…OTL 何だか、編集機能上でファイルが上手く読めないらしい(今日は単純な再生自体は可能)。仕方ない、RD-X5側で見られる内に、少しずつ未見のものを減らして… って、ダビング自体が出来ない状況なら、RDの後継機でなくても別に良かったのでは…
でも、RD-X8を調達したことで、ようやくBSデジタル(地デジ、何それ?)のハイビジョン番組をそのまま録画・再生する、今どきの映像環境まで追い付いたのは、災い転じて福となす、というべきかも。今まではTV側にしかデジタルチューナーが無くて、しかもRD-X5では当然ながらTS録画は出来なかったので、必要な時はリアルタイムで!見ていた(昭和時代のTV視聴か)私。でも、未来には多分、残せないという(苦笑)
ちなみに、レコーダーが一つ増えた(暫定的に)分、AV用の3段ラックから溢れ出たものが。何かというと、パイオニアのLDプレイヤーCLD-C5G(笑)
正直、もう捨てたいのだけど(馬鹿でかいし)、過去のLD資産の中で引き継ぎたい、と思っていたものが幾つか有って、その内、DVD化しようと思っている内に幾年月。
実際のところ、まだ動くのかどうかさえ不明(数年前の時点で、既に「B面側でしか再生できない」のを確認済)。もし、まだ動くようであれば、作業に取り掛かりたい気もするけど、もはや諦めて、円盤だけ記念に持ち続ける方がまだしも賢明?
今日もまた、穏やかな陽気。近所の丘陵を縦断して、最終的に辿り着いた駅のデパ地下?で「西利」の漬け物の福袋を買って帰る(^^;;
勿論、最初には近所のお寺(明王院)に初詣としてのお参りをして。ここは毎年、お参りする時に(正月だけ張り出す)九星運勢の早見表を見るのが、自分の中での習わしとなっているのだけど、今年は(昨年から知ってはいたけど)数えだと、厄年なのだった… まぁ、良いや。お参りもしたし、境内で甘酒も飲んだし。やるべきこと(?)はとりあえず済んだので。
さて、予告?通り、昨年2008年に見た展覧会(一覧)のうち、特に印象に残ったもの。
1.「絵画の冒険者 暁斎 Kyosai 」@京都国立博物館
2.「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」@国立西洋美術館
3.「南蛮の夢、紅毛のまぼろし」@府中市美術館
4.「鳥のビオソフィア―山階コレクションへの誘い」展@東京大学総合研究博物館
5.「宮廷のみやび 近衛家1000年の名宝」@東京国立博物館
6.「KAZARI 日本美の情熱」@サントリー美術館
7.「狩野芳崖 悲母観音への軌跡」@東京芸大美術館
8.「五姓田のすべて」@神奈川県立歴史博物館
9.「近代日本画の巨匠 速水御舟−新たなる魅力」@平塚市美術館
10.「対決−巨匠たちの日本美術」@東京国立博物館
何だか、(印象に残った)方向性が余りにもバラバラですが。
1は京博の特別展ならではの「濃さ」に圧倒される。天一のスープのような(たまに欲しくなる)中毒性? 暁斎の多彩さ、特にその繊細さには驚いた。2は室内画もさることながら、風景画にひどく惹かれて。西美はこういう「紹介する」企画展を毎年やるべきでは? 3は近代美術史 での「南蛮文化」イメージの流行を取り上げるという、目の付け所が素晴らしく、小規模ながら印象に残った。タイトルも良いなと。
4は見せ方の勝利? 何十種類もの鶏が壁一杯に展示されている風景は夢に出そう。5は家熙ザ・ワールド展。こういう人でないと優雅な文化は後世に残せないのかと思うと、やや複雑(^^;; 6は 毎回、充実していたサントリー美術館 から、あえて一番の「イロモノ」を。正直言って、思い付きの枠を出ない展覧会だったと思うけど、「平田一式飾」を教えてくれただけでも感謝。
7や9は前々から見たかったもの。8は日本近代美術史創世期のミッシングリンクの一つを埋めるような面白さ。10はラインナップそれ自体には、それほど好感は持てなかったのだけど、振り返ってみれば、ここで見た与謝蕪村の「夜色楼台図」が 、今年見た作品の中で真っ先にふわっと浮かぶことに気付いたので、それだけでも有り難い展覧会ではあったのかなと。
もう一種類。こちらは、見ていて特に気持ちよかったもの。
1.「生誕100年記念 秋野不矩展」@京都国立近代美術館/神奈川県立近代美術館葉山館
2.「夏の美術館 あの色/あの音/あの光」@神奈川県立近代美術館鎌倉館
3.「夏の所蔵品展 -四谷十三雄の造形世界−」@平塚市美術館
4.「丸山直文展―後ろの正面」@目黒区美術館
5.「国宝 薬師寺展」@東京国立博物館
6.「モスクワ市近代美術館所蔵 青春のロシア・アヴァンギャルド」@bunkamuraザ・ミュージアム
7.「生誕120年記念 ペン画の神様 樺島勝一展」@弥生美術館
8.「山辰雄遺作展」@練馬区立美術館
9.「岡鹿之助展」@ブリヂストン美術館
10.「冒険王・横尾忠則」@世田谷美術館
1は理屈じゃなくて、(気持ちが)大きな絵画というか。2は子供達の文章や写真を含めて「夏の美術館」を作り上げていた風景に。3は失われた才能との出会い。4は2階の展示室に入った瞬間、とにかく幸福で。5は東博の会場に ウル○ラマンの石像が現れたような異世界感が面白くて。6はプチ・ピロスマニ祭り。bunkamuraも些か物足りなくはあるけど、コンスタントに素敵な展覧会を開いているので。
7はペン画の凄さもさることながら、本人の人柄に惹かれて。そういう意味では「没後30 年 熊谷守一展」も同様だけど、回顧展としては茨城県立近代美術館の時の方が良かった。8は逆に、この練馬での方が茨城の時よりも丁寧に向き合えたような。9もまとめて見てみたかった 画家だったので。10は元々は割と苦手なタイプの画家なのだが、最近のゆるい(ゆる過ぎる?)温泉主義な作品に和んだ(^^;;
年末から挙動不審気味だったRD-X5。またしても既存ファイルの再生が駄目になってしまった様子…
既存ファイルの救出(コピー)が可能かどうかはまだ不明だが、少なくとも今後の録画はもう行わない方が無難かと。というわけで、急遽、明日(3月位に予定していた購入予定を繰り上げて)、別のHDDレコーダーを調達する羽目に。この際、ブルーレイ機に全面切り替えするのが賢明なのかもしれないが、既存ファイルの救出の可能性等を考えると、今回はVARDIAで繋ぐしか無いかと。状況的にはRD-S503?
ちなみに今まで、騙し騙しでもRD-X5を長年使ってきたのは、二つほど理由が有って、一つにはアナログW録画というのがもう市場には無いこと。地デジが未だ入らない地域の者としては貴重だったんだけど。あと、もう一つは、X5のチューナーにゴーストリダクションが付いていたこと。無いよりマシという程度ではあったんだけど、ゴースト多発地帯(特にテレ東!)の者としては必須機能で。まぁ、地デジ化されるまでは、テレ東は「写る」程度で諦めるしか。
それにしても、夏にHDDごと全消滅した経験があるので、立ち直れないほどではないけど、録画分が見られないまま(となる可能性がある)のはやはり、ショック。正月からこの展開って、…これが、厄年?
あけましておめでとうございます。今年は、更新ペース及び更新方法をもう少し何とかしたいのですが…
いかにも正月らしい、風もなく穏やかに晴れた一日。
ふと思い立って、地元での地デジ中継局開設(要するにアンテナ設置)予定地まで歩いて行ってみる。本来は昨年の内に開設予定が、いつの間にか今年に延期されてしまい、しかも、3月開設予定だったのを市がケチを付けてアンテナの設計変更を要求したために更に来年まで伸びそう、とかいう某掲示板での噂まであって、どうにも怪しげな状況なので。
行ってみると、アンテナが普通に立っていた。が、多分、これは現在のアナログ局のまま、だと思われる。何せ、この山(というか丘)に来たこと自体、恐らくは小学生の遠足以来(!)という有様なので、元々の状態がよく分からないのだ。ちなみに、昔の記憶通り、今も頂上には猿舎が有った。ともあれ、地デジ対応の工事が手付かずだとすると、早くても半年後か。某掲示板の噂も真実かも…
帰りは某石原邸の横を通って駅まで出、横浜のヨドバシに足を伸ばしてHDDレコーダーをチェックした後(この分だと、あと一年近くはアナログ環境で何とかしなくてはいけないのに、現在のRD-X5は青息吐息なので)、鎌倉駅から歩いて帰宅。途中、本覚寺の境内を通ったが、振り袖に薄い水干姿で金の烏帽子を被った福娘(と呼ぶらしい)達が笹や御神酒、それに饅頭を売っていた。いつもながら、よく分からない世界だ(^^;;
さて、昨日予告?した展覧会の話は一旦書いたのだけど、長くなったので、明日に繰り延べ(元日から、だらだら長いのも「美しくない」気がするので)。
その代わり、正月中のTV番組の話題でも。
教育TVの家族向け、海外のドキュメンタリー番組の紹介枠「地球ドラマティック」の再放送として、1月3日の昼12時から「ムーミンの世界」を放送予定らしい。
実はこれ、2年前の本放送時に見たことがある。フィンランドの放送局だからムーミンがテーマなのは不思議ではないのだけど、番組中、結構、多くの時間を割いて、日本(昭和の)での流行、そしてアニメ化(2回目のアニメ時かと)の様子を紹介している様がとても興味深かった。フィンランドのクルーから見て、当時、日本という国自体が一種のファンタジーランドのように見えた、という逆説があったのではないかと。
しかし、それだけならば取り上げるほどのことでもない。驚いたのは、番組中、トーベ・ヤンソン本人が何かのパーティかどこかで、テーブル上のナプキンか紙に、ムーミンをさらさらと描いてみせる姿が収録されていたこと。そんな超レア映像、日本では他ではまず手に入らないと思う。ムーミンをどこから描けばよいのかが分かる、この「ムーミンの世界」。ムーミン好きな人は絶対、要保存です!