空の蒼さを 見つめていると
昨日から始まった「源氏物語の1000年」@横浜美術館。
11月までやっているし、焦らずとも良いや、と高をくくっていたのだが。最初の一週間しか展示しない絵があって、しかもそれが、岩佐又兵衛ですって? 聞いていないよ!ということで。
やむを得ず、今朝、美術館へ。10時半開館の筈が、20分に着いたら、既に開場済でしかもなかには多くの人が… 日曜の朝からこの賑わいとは、この国には絵を見るのが好きな人より、源氏物語が好きな人の方が多いようです。でも、派手な(NHKの)宣伝前とあって、見るのに苦労するほどの混雑でもなく。
目的の岩佐又兵衛は、他とは全く別の緊迫感のある作品で、見に行って良かった。宮川一夫撮影による溝口健二監督の時代劇みたいな、惹きつける画面。
ところで、これだけの「ビジュアルな名場面集」を千年もの間、共有してきたというのは凄いような。そこに殆ど加わっていない私が悲しいけど… これはあれだ、今こそ、アニメで作り直すべきなのでは。
個人的には、出崎統演出の源氏物語が見たいなと。若紫を見初めるシーンは勿論、源氏は透過光。須磨海岸をとぼとぼ彷徨く源氏の後ろ姿は止め絵で。あるいは薫が出生の秘密を知ってショックを受けるシーンでは3回PANで。ああっ、何かマジで面白そうに思えてきた。出崎監督、ウルトラヴァイオレットじゃなくて、紫のアニメを是非!
とか、ニヤニヤ妄想しながら最初の会場を後にしたら、途中の廊下に、来年1月から、ノイタミナ枠で「あさきゆめみし」との情報が。う〜ん、ノイタミナか… トレンディドラマ仕立ての「あさきゆめみし」しか思い浮かばない…
家に閉じこもって準備。
例によって、荷造り自体は進まないのだけど、チケットの調達等は例年よりは順調。いつもは前日とかになってやっている、ガイドブックを切り刻む作業(笑)も今日やってしまったし。(別に変質者とかではなくて、不要ページを全部捨てて持っていくので)
一番悩んだのは、フィラデルフィアからの帰りの電車の時間。フィラデルフィア美術館で、20時45分という夜間延長ぎりぎりまで見ていくかどうかで随分と悩んだ。でも、それだとワシントン着で23:30。どうにも遅すぎるし、(幾ら巨大な美術館とは言え)4時間も見たら、充分なのではないかと。バーンズコレクションの印象を大事にしたい、という気分の方が大きそうだし。ということで、19時過ぎに撤退、20時半の電車でフィラデルフィアを出発(ワシントン着22:30)という予定にする。あとは、現地で諦めるだけだ(^^;;
「ふしぎ発見!」(スイス・サンモリッツ編)は、風景は懐かしかったのだけど、セガンティーニ美術館で、3枚の絵の部屋の方を紹介しなかったのには落胆 あれを見せないと、山小屋の風景の意味が無いのに…
ところで、アメリカでは超強力なタイフーンのグスタフが到来間近らしい。私の目的地とは直接、関係ないとはいえ、影響がどこに出るか予断を許さない感じで、非常に気になる。
昨日に引き続いて、大船で途中下車して薬を買っていたところ、豪雨が到来。 実はこの夏、今日まで強い雨に一回も遭遇していなかったのだけど、ついに降られる。
帰りに、横浜で途中下車して、少し買い足し。週末は出来れば出掛けないで済むように。
来年の「ルーブル展」の概要が主催者(読売新聞社)から告知。
西洋美術館が「ルーブル美術館 17世紀展」を準備中なのは、独立行政法人国立美術館の平成19年度実績報告書等で知ってはいたものの、フランスの17世紀だと思っていた。まさかフェルメールの「レースを編む女」まで出品とは。
ルーブルよ、おまえもか(苦笑)。いや、まぁ、この場合、おまえもか、というべきなのは日テレ・読売新聞の方なんでしょうけど。あんな小さい絵をどう展示するつもりなんだ… それにしても、日テレはモナリザ部屋を作って以来、やりたい放題な感じ。いっそ、この際、もう少しお金を出して、本社の横にでも、ルーブル美術館・日テレ別館とか作ってしまえば良いんじゃ…
個人的には、15〜16世紀の絵画がいつになっても、本格的に紹介されない方が不満。極論すれば、10点のフェルメールよりも、1点のヤン・ファン・エイクでしょ!
旅行前に、少しでも体の強張りを取っておこう、と帰りに、マッサージへ。リフレクソロジー30分と指圧60分。受けてみて、体全体がいかに固くなっていたかが初めて分かった、という感じ。ようやく表面の凝りだけが取れた位ですね、とか言われた(^^;;
行ったところは、駅の向こう側。昨晩ネットで調べた中で、デトックスフットバスとか怪しげなメニューをやっていない、普通の指圧のところを選んでみたのだが、やっている最中も、結構、多くの電話が入っていて、リピーターで繁盛している様子。割と当たりだったかも。旅行から帰ってきたら、また行こうっと。
タイトルだけが表示されて、うんともすんとも動かなかった「大琳派展」の公式サイト。 ふと見ると、いつの間にやら、中身が出来ていた。
「風神雷神図」の比較が目玉、とはチラシ等で既出だったわけだけど、サイトを見ると「4つの風神雷神図」と。
おおっ、今度は其一まで揃い踏み、なのね。数年前に出光美術館の展覧会で宗達・光琳・抱一の3つを展示していた時、何で其一まで借りてこないかな…と誰もが思ったことを、今回はついに達成。確かに、それだけでも、展覧会を開く意義は充分あるかと。国博だから、当然、裏の絵(秋草図屏風)も展示されるし。
ただ、大琳派展と銘打つ以上、海外から凄い作品が里帰り、かと期待していたのだが、(少なくとも主な作品紹介には)登場せず。正直言って、一つ一つはそれほど新鮮さはないかも。敢えて言えば、根津美術館の出張展、といった感じ?(光琳と其一の代表作が「今」見られるのはここだけ!みたいな)
まぁ、サイトの構成の通り(テーマ毎に次の絵が飛んでくるのが、ちょっと面白い)、繋がりを改めて意識する展覧会、と思うべきなのかと。
気が付けば、旅行まで2週間…
しかし、具体的には一向に進まず。まぁ、基本的には必要な物を詰めるだけ、なんですが、実は(荷物の整理整頓が出来ないので)、毎年この段階で、思いの外、時間を取ってしまう私… メーテルが鉄郎に語った、「本当の旅人は(小さな)鞄一つだけで旅をするものよ」という台詞のような、コンパクトな荷造りが理想なんだけど、その域に達するのは、一体いつのことやら…(多分、一生無理)
とりあえず、今回はアメリカなのでTSAロック付きの鍵と、一週間分の靴下(ある時から、洗濯時に絞る苦労の割にちっとも乾かない靴下だけは、使い捨ての方が賢明と気付いたのだ。)辺りを買い出し。本当は、必要な物を一気に調達出来れば良いのだけど、荷造りしていて、何かを思い付く、というのが多いので。
ついでに、茶色の靴用のブラシとか、無色の靴クリームとか。靴に合わせる茶色の鞄が一つもないことに気付いて探すが、茶色のナイロンバッグで安い(←重要)ものがなかなか見付からず。
結局、handsで処分セール品だった、ツインポートフォリオブリーフなるブリーフケース(5千円)を購入。その名の通り、二つのブリーフケースを繋いだようなバッグなんだけど、会社と往復するだけなら、二つも要らないよ… きっと、だから売れなかったんだろうな、これ。まぁ、この場合、大は小を兼ねる、ということで、軽いから良いかと。
ともあれ、来週の休日はさすがに最終の買い物日&準備日ということで、帰ってくるまでは、これ以上、展覧会を見に行く暇は無さそう。そして、その結果、この夏、行こうと思って行けなかった展覧会が幾つか。
例えば、江戸東京博物館の「北京故宮 書の名宝展」はチケットまで買っていたし、うらわ美術館の「ぐりとぐらとなかまたち 山脇百合子絵本原画展」は「ぐりぐら」はそれほどでもないけど、「いやいやえん」「ももいろのきりん」の原画は是非、見たかったし、幻の「ラジオ体操第三」の音源も展示されているらしい、ていぱーくの「ラジオ体操80周年記念展」も覗いてみたかった。
それから、元から遠過ぎて、どちらにせよ行けなかったとは思うけど、佐倉の国立歴史民俗博物館の「旅−江戸の旅から鉄道旅行へ−」は、ここ数年、観光旅行の文化史に大きな興味を覚えるようになった私としては、本来「外せない」展覧会だった。
まぁ、その分、向こうでは美術館漬けになってくる予定なのだけど…
昨日に続いて「涼しい」一日。この先もずっと、こうなら良いんですけど。
先日の靴を、改めて履いてみる。まだ違和感はあるものの、何回か履いていれば何とかなるような、気がしてきた。色にも愛着が出て来たし。というか、脱ぎ履きしている内に、左の甲に、は、履き皺が… どうなんだろ、これって返品、出来ないような… ちなみに、足が脱げないことについては、踵の内側の革の摩擦係数が低くなってきたのか、実用的な範囲になってきた。
最初からベストとはいかないにしろ、履き慣れれば良い感じになるかも、と期待して、返品はせず、このまま購入しようかと。でも、しばらくは、馴染むまで部屋の中で少しずつ履いていく方が無難かな。
今日の「世界ふしぎ発見!」はカナダで、プリンス・エドワード島等。
赤毛のアンのシリーズ(10作?)は小3の時に一回、一気に読んだきりだな、と思いながら、ぼーっと見ていると、貰われてきたアンが喋る場面の紹介が。このアンの声って、ゆ、柚姐?(^^;;
来週は(昨年の秋に訪ねた)スイスのサンモリッツとベルニナ急行らしい。自分の行った場所というのは、景色それだけで、やはり懐かしいので、忘れずに見なくては! ちなみに、当時の写真はこの日、セガンティーニ美術館の感想はこの日の辺りに。
旅行の準備。いい加減、そろそろ進めなくては。とりあえず、保険だけ、選んで加入。
「金 GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展」@国立科学博物館。
「かはく」が、女性客の動員を狙って始めた(と思われる)宝石・貴金属の科学展シリーズ。翡翠、パールと来て、今回はゴールド。学術的な部分と、いたって商業主義的な部分が同居する、どことなく「見せ物」展のイメージが強いシリーズだけど、その辺のいかがわしさも含めて、実は割と好きだったりします。
まぁ、(空いている)金曜の夜間でもなければ、行く気はしないですが。それでも、これを見るために、初任店の人達からの飲み会の誘いを断る(笑)くらいには好きだったり。
そんなわけで、元々乏しい人脈を更に薄くして見た展覧会の結論は「携帯電話はリサイクルしましょう」。実際のところ、金鉱石の20倍の含有度らしいです。
今回は割と観客の期待に素直に応える内容で。金塊に触るとか、バーを持ち上げる(重い!)とか。
そういえば、復元した「黄金の茶室」を見たのは始めて。これについては成金趣味にも程がある、と思っていたのだけど、実物?を見たら、結構、悪くないかも、と思った。秀吉の意図は多分、成金趣味と言っておかしくない程度のものだったのではないかと思うが(よく知らないが)、金属の加工技術と照明が乏しい時代に、モダンで明るい室内を構築するための手段としては、割と有り、なのでは?(値段を度外視すれば)。有る意味、アールデコ風の印象だった。
エル・ドラード展も一見、やや地味ながら(というのも妙だが)、それだけで企画展として成り立つような面白さで。動物を主体としたデザインの面白さに、ワクワクさせられた。
で、そのコーナーが終わると、GOLD展に戻って、何故か、北島の金メダルがそこに。早いな、空輸したのか?と思ったら、前回アテネの分だった。で、そこの説明版によると、金メダルは「1000分の925以上の銀に6g以上の金メッキをする」と定められている、とのことで。…それって、つまりは「銀メダル」じゃん、と思った。
ちなみに、ノーベル賞のメダル(誰かのが置いてあった)は24金らしいので、純金狙いなら、ノーベル賞の方がお薦め?のようですよ。
グッズコーナーは金箔入りのカステラとか、お茶とか。前回までの、貴金属業者とのタイアップ、という感じは余り無かった。いっそ、金先物取引についての先物会社のパンフレットとか置いてあっても良かったんじゃ、とかふと思ったのは内緒。
帰ってみると、渋谷駅下で、70代の女性による通り魔のニュースが。 渋谷もいよいよ、そういう事件の舞台に。その歳で、その発想しか思い付けないのか。というか、そういう解決方向しか思い付けない人達のために、国は何かすべきなのでは?
「ヴィジョンズ オブ アメリカ 第1部 星条旗 1839〜1917」@東京都写真美術館。
写真美術館って、木曜日も夜8時まで開いているんですね。覚えておくと良さそう。写真はそれなりに関心は有るものの、基礎体力?が無さ過ぎなので、この企画展はと全部見よう、と通しの入場券を購入。
第1部ということで、最初のコーナーにはコロタイプとか、19世紀の額装写真が並ぶ。まるっきり古めかしいが、百数十年前に自らの姿を焼き付けた、これらの人々が生きていたとふと思うと、まるでジャック・フィニィの小説の主人公の心境のような気持ちに。時を超えるメッセージとしての写真、そして、そこにあるけれど、もう届かない百年以上前の過去。
外に出ると、雨がポツポツと降り出していた。動く歩道のところに辿り着くころには強い雨に。降車駅でも斜めの雨が。
ここ一週間位、朝の天気予報で、夜は雨に注意!と何度も言われながら、一回も全く降らなかった(しかも、一度ならず、長い傘を振り回して注意していたのにも関わらず)ので、今日の「注意して下さい」も殆ど無視して、折り畳み傘しか持っていなかったのだけど、まさか、本当に降るとは。何だか、狼少年に騙された気分ですよ…
渋谷の駅の改札口に猿がいて、騒動になったというニュース。勤務先にも目撃者がいたりして、身近なところでこういう話を聞くと、ちょっとびっくり。
しかし、都心に猿とは。古賀亮一の漫画ですか、と言いたくなる唐突感だと思った。
「スカイ・クロラ」 横浜ムービル2。
帰りに横浜で途中下車。水曜の夜なら、空いているだろう、と想定して行ったのだけど、想像以上にガラガラだったのにはやや複雑な心境。でも、今度こそはそれなりに大きな画面をゆったりと(自分より前列に人がいない(笑)状態で)観ることが出来たので、目的は達成出来た(^^;;
ただし、この劇場は、スクリーンの右下側に裂け目が有るのが、(例えば白い雲だと)丸分かりなのと、音響がそれほど良くなかったのは、残念。
映画の方は予想通り、一回目よりも楽しかった。この作品の最大のポイントである、日常の芝居(仕草や表情)の演技の「意味」に集中出来るという意味で、多分、二回目が面白い作品ではないかと思う。
勿論、三回目以降がつまらなくなる、とは言わないけど、新たな発見はそれほど、増えていかないと思うので、余程の愛好家でなければ、二回観れば充分かと。
原作を探そうとしたら、本屋になかなか無くて苦労した。これだから中公文庫は… 読まなくても別に良いや、と思ったところで、駅のキオスク本屋で発見。そのまま、電車内で読む。
森博嗣「スカイ・クロラ」(中公文庫)。
なるほど、映画の脚本はよく出来ているな、と思った。原作の気取った部分を適度にカットしていて、感情の流れを綺麗に整理している。それが確認出来ただけでも、原作を読んで満足(^^;;
あと、店のシーンでは主人公はやはりミートパイを悠々と食べてから、店を後にしていた。現実的対応としてはその筈だろう、と思っていたので、確認出来て納得。(勿論、映画上で、そんなことをしていたら、時間が停滞してしまうので、その脚色は正しいわけだけど)
最初のミステリシリーズで森博嗣に飽きた者としては、続編は、図書館にでもあれば、まぁ、読んでも良いかな、という気分。ミステリが無い分、良いかもしれないけど、それほどのプライオリティは感じず。
amazonに注文した靴が届いた。 さっそく、箱を開けてみる。…ううん、微妙にイメージしていたのと色が違うような。栗色というより、チョコ色? とりあえず、室内で試し履きをしてみると、わっ、紐を目一杯ゆるめないと入らない? どうも、左の甲がきつい様子。足指は楽に広げられるので、ワイズは広めで、履いた感じ自体は良いのだけど。
返品する可能性も考えて、傷付けないよう、慎重に脱ごうとすると、今度は、ぬ、脱げない? ジャストフィットのサイズでオーダーしたかのような両足の脱げ無さに、踵を持って四苦八苦。もう少し緩く履ける方が良かった気がするのだけど。見ると、踵の内側に滑り止め用の起毛の革が使われている丁寧な仕上げなのだけど、日々の生活では履き脱ぎに時間の掛かる靴は厳しいかも。
というか、このまま、乱暴に履き脱ぎしていたら、いきなり変形して返せなくなりそう(汗
週末にでも、もう一度、落ち着いて履いてみてから、どうするか考えようかと。紐もシングルからパラレルに直してみて。
英語に少しでも慣れよう、と先週末から、BS1で朝に放送しているワールドニュースを録画して、帰宅後に見ることを始めてみた。
副音声でニュースを聞いていると(英語だけしか見ていないので、BBCとかCNNとかABCとか)で、盛んに「ジョージア」「ジョージア」と言っているのに、驚いた。ええっと、グルジア、…ってジョージア? ?
改めて英語表記の国名を見ると、本当にGeorgiaだった。しかも、ジョージア(コーヒーの!)と同様、聖ゲオルギウスから来ている国名らしい(wikipedia)。 聖ゲオルギウスといえば、いわゆるジョージ。イギリスの守護聖人というイメージだったけど、グルジアの守護聖人でもあったとは。何という守備範囲の広さ。
聖ゲオルギウスのドラゴン退治のエピソードは、東西の文化を分ける重要な説話(この場合、西のドラゴン、東の龍。他には西の天使、東の天女とか)の一つと昔、読んだことがあるのだけど、その意味からは、グルジアは「西」の国ということに。個人的には何となく、中央アジアという括りで見ていた(キリスト教国だとすら知らなかった)ので、意外も意外、だった。
グルジアを取り巻く国際情勢が早く落ち着くと良いけど。
ところで、英語に慣れる件については、ええっと、つまり、焼け石に水一滴、な感じかと(^^;;
この週末は休養日。なので、だらだらと。昨日はそれでも、夕方にはホーシーツクツクが頭上に響き渡る近所の林の中を歩いたりしたのだけど、今日は肌寒い位の霧雨だったので、いよいよ家の中で完結。
例えば、「スカイ・クロラ」の予告編祭りを見てみたり(樋口真嗣の悪ノリ気味な予告編には笑った)、勤め先の近所のマッサージのお店を比較したりと。今やっている仕事がどうしても肩が凝るようなものなので、近いうちに一回は絶対行こうと(^^;;
あと、amazonで注文している内に、つい靴まで購入してしまった… またかよ、と突っ込まれそうだけど、茶系の靴を買う、という当初の目的はまだ、果たしていなかったので、30%ポイント還元、というのを眼にして、思わず、ふらふらと(^^;; ちなみに注文したのはアントニオ・マウリッチのNEW TORINOというストレートチップのcastagno(栗色?)。
イタリア靴なのに、余り尖っていない、英国靴風のオーソドックスなスタイルなのに惹かれて。それなら、最初から英国靴を迷わず買えよ、という気もしないでもないが、この作りでポイント還元後で38千円相当というのは、なかなか無いわけで。あとは、(実際はどうか分からないが)その色合いが良さそうに思えて。
勿論、サイズだけでネットで注文した靴が足に合うという保証など全く無いのだけど、室内で試し履きするだけならamazonでの靴は送料含めて返品無料らしいので、それならと。ブラックラピッド製法の靴自体履いたことがないので、実際に試してみるのが楽しみ。どうせなら、ライトグレーのスーツも着ている夏のうちに、茶色の靴を増やしたいし。
問題は、肝心なアントニオ・マウリッチ(マウリッツィ)自体の評判が(情報が少なくて)、今一つよく分からないのだが…
…ところで、hotelを一週間前に予約してからというもの、旅行関係の準備って一切何も進めていない(この週末も何もしていない)のだけど、大丈夫だっけ? というか、他に何があったかな…
あとはせいぜいフィラデルフィアまでのアムトラックの予約を取っておくかどうか、位しか「準備」しておくようなことは無いような気がするのだけど(あえて、言えば殆ど出来なくなっている英語のヒアリングを少しでも何とか改善すべきという位?←今さらどうしようも無いけど)。
でも、前には、直前になってから荷造りしようとして初めて、スーツケースの鍵が無くなっていることに気付いて、それからスーツケースを慌てて買いに行ったりしたこともあったので、一度早めに荷造りをしてみるべきかも。大体、いつも直前になって、バタバタと準備に追われるので。
ええと、毎回の買い物としては薬とか。消耗品の靴下とか。デジカメのバッテリーとか。ドルのキャッシュを少し。他には… コンタクトの予備はどうしようかな…
「対決−巨匠たちの日本美術」@東京国立博物館。
最終日2日前。果たして混んでいた。18:15に平成館に着いて、20分待ち。そして、中にいたのも20分(^^;;
今週は最終週というのに加え、人々に何故か人気のある「風神雷神図」が今週だけ展示ということもあって、混雑するのは最初から目に見えていたし、私は「混んでいる展覧会会場」が、ヌメっとした食べ物(椎茸の煮た切れ端とか)の次に大嫌い!と来ているので、普通なら、そんなところには絶対行かないのだけど、あえて、ここに今週来たのは、どうしてもこの機会に見ておきたい絵が有ったから。
与謝蕪村の「夜色楼台図」(img)。
蕪村の絵画としては非常に有名なのに、今まで見る機会が無くて。しかも、どうやら、写真で見るのと実物はまるで印象が違うらしい。この作品がこの展覧会に展示される、しかも第一週と最終週だけと聞けば、いくら混んでいようと、最終週にもう一度行かざるを得なかった(第一週は見逃したので)。
どうせなら、他の絵ももう一度見ようかな、などと甘いことも考えてはいたのだが、会場に入って、その混み具合に閉口。会場一杯とは言わないにしろ、どこも絵の全体像が見渡せないほど人で溢れている。しかも、最前列だけでなく、会場の真ん中にもうろうろする人が溢れていて。というわけで、目的以外の全てはカット。どうせ、光琳の孔雀くらいしか初めて見る絵は無かったし。しかし、それでも前に進むのに、苦労してうんざり。どこの花火会場だよ、ここは。
で、人をかき分けて進み(芦雪の虎にだけは挨拶して)、人も少なくなった池大雅・与謝蕪村だけ、きちんと見る。この春に初公開されたばかりという「山水図屏風」。そして、その奥、部屋の隅に割とひっそりと「夜色楼台図」。思ったより小さい、と最初思った。しかし、向かい合うと、この絵がどうしてそんなにも有名なのかよく分かった。
独特のぼったりとした墨の空。リズミカルに繰り返された街並みの存在感。一つの世界を作り出している絵画と対面した時だけの静かな興奮。一人で止まって見ているのも悪いので、この絵の前をゆっくり3度も通過したのだが、それでも絵の前から立ち去るのが惜しい、そういう「いつまでも見ていたい」一枚だった。
不思議なのは、独特の暖かさ。それが人家の赤い照明から来ているのは勿論なのだけど、京都の夜の冬景色だったら、もっと寒々としていても良い筈。というか、雪が降る位なら、死ぬほど寒いわ(経験者談)。ちっとも寒く無さそうに見えるのは蕪村が敢えて目指した方向性(人のいる世界の暖かさ?)なのか、それとも、当時の人にとって、それ位の寒さは当たり前のことだったのか。どっちなのだろう…
というわけで、3回じっくり眺めて満足したので、混んだ会場で気分を害する前に、平成館から脱出。勿体ない気もするけど、この作品を見るためだけに、MIHO MUSEUMの与謝蕪村展まで行こうかと真剣に考えた位なので、これでも充分過ぎる位、安上がりで贅沢な体験だった。
「スカイ・クロラ」@渋谷東急。
渋谷東急は勤め先から駅までの帰り道上にある、いわば「お隣りの映画館」なので、便利といえばすごく便利なロケーションなのだが。今週みたいに残業無し週間だったりすると、夜19時過ぎの開演時間までほぼ1本分の時間を持てあましてしまうという、近過ぎて、逆に不便極まりない映画館でもあるのだった(^^;;
渋谷東急には暫く入ってなかったので、画面との距離がよく分からず、H列を指定したのだけど、D列位でないと、画面が小さいのね、ここ。それがまず最初の誤算。しかも、それほど混んでいないにも関わらず、開演間際になって、隣の席に体容積のかなり大きな汗くさい男の人が座ってきて、更にげんなり。夏の暑さから逃れてクールな気分?に浸るために、この映画を見たかったというのに…
映画はそうですね、(番宣含めて)世間からもれ伝わってくるイメージと、大体、相違なくて。驚きと言えば、それが有る意味、驚きだったというか。いや、「イノセンス」とかも、チャイニーズゴシックとか言った、本人の前口上に散々、騙された覚えが有るので(^^;;
既往作と比較するのであれば、これって基本的には「アヴァロン」だよな。と見せ掛けて、実は「迷宮物件」だった、みたいな。(いや、どっちでも同じことでしょ、という意見こそ正しいかもしれないが)
今までと比べて、凄い高みに上った気もしないし、新たな何かを得た、という気も余りしないのだけど(それだけに、館内の若者たち(笑)の見終わった後の評価の高さには、え?みたいな気分に)、でも、好きか嫌いかといえば、割と好きな作品かも。「攻殻」以降は好きな作品と呼べるものは正直無かったので、これが登場したことは素直に良かったかなと。
個人的には6年前にツアーで旅行したアイルランドの風景が、(当たり前ながら)その空を含めて、丁寧に再現されているのが、見ていて気持ちよかった。ああ、この断崖の上はドゥーン・エンガスのイメージだなとか。ただ、緑の中に羊が殆ど目に付かなかったのは、やや疑問。アイルランドの風景といえば、とにかく羊だと思うのだが。…カントクが、羊なんか一匹もいなくて良い、とか言ったんだろうか。
とにかく、もっと大きな画面で(かつ、隣の席に体容積の大きな汗くさい人がいない状態で!)、もう一度観よう、とは思った。その前に原作読んでみようかな…
「NIPPONの夏 −応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで−」@三井記念美術館。
何故か、今週は夜間開館しているので。内容的には余り新鮮味は無かったかな…
そういえば、その近所、日本橋三越では「絵で読む 宮沢賢治展」を開催中の様子。
昨年、平塚市美術館に見に行った展覧会が全国を巡回して戻ってきたらしい。「雨ニモ負ケズ」手帖を一度見てみたい、と思われる方はこの機会に(混んでいるとは思うけど)寄っても良いのでは? 「モ」の字が後から加えられたのが、現物を見るとよく分かります。「雨ニ負ケズ…」
帰宅すると、図書館から、未返却分について督促状が届いていた(^^;; 確かに、シカゴのガイドブックを借りたままだった。明日、返そう。というか、どうせ行くのだから、買ってしまうか。
予定より2週間は遅れたけど、平日の夜(not 水曜日)にようやく映画館に寄る余裕が。
「崖の上のポニョ」@スカラ座。
見終わった直後は、(コメントするのに)すごく困る映画だな、と思ったのだけど、映画の外に、例えば次のような「枠」を想定してみると、すごく納得出来る世界なのでは?と、後からふと思い直した。
昔は口うるさかった「ソースケ爺ちゃん」も足が不自由になって以降、めっきり口数も減り、最近では家族(息子とその嫁)が話し掛けても、返事が帰ってこないことが多い。居間に座ったまま、水槽の赤い金魚を飽きもせず見ているか、寝ているかといった具合で、周りの現実をどこまで認識しているのか、もはや疑わしい。今も寝ている「ソースケ爺ちゃん」を横に見ながらて、食後の会話をする二人。
「近頃、おじいちゃん、寝ながら、寝言を言うんですよ」「何て言うんだ」「ポニョとか何とか」「何だ、それ」「さぁ? あぁ、今、CMでそんな曲が流れているから耳に残ったのかも」「それにしても、親爺も老けたな。昔はよく、自分の若い時は…って、戦闘機に乗っていた頃の話を聞かされたけど」「おじいちゃん、パイロットだったんですか?」「いや、全然」「まぁ」「昔から法螺を吹くのが得意でさ」「あなたは嘘付くのが下手なのにね」
いや、そんな会話は全くどうでも良いのだけど(^^;;、その爺ちゃんが今、居間の椅子でずっと見続けている夢というか、心の中で冒険している世界が「これ」だと思うと、すご〜く納得出来る感じ、でしょ(^^;;
トンネルの向こうは勿論、「あっち」の世界に見えるわけだけど、崖の上が小島のように残る俯瞰シーンもアーノルド・ベックリンの「死の島」のように見えてぞっとした。そして、沈む前から、この世界自体がそもそも、そういう世界だとしか思えないというか。
そんな映画を願望だだ漏れのように作ってしまい、しかも、何も知らない子供に見せてしまうというのは、かなりヤバイのではと思った。PG13指定が必要ですよ、多分。
でも、個人的には嫌いでない方の宮崎映画。2回に1回位は(「ナウシカ」「紅」「ハウル」…)、「許せない」作品だったことを思えば、割と好意的な印象? …もう1回くらいは見る必要があるかも。
昨夜、ついに雨が降る。誰かの「雨絶ち」の祈祷が8/10までで、契約切れになったとか?
仕事の方で、先週に続いてトラブル発生。今回の原因は人に填められたとしか言いようのないもので、溜め息を付くばかり。まさか、存在していない先を例示してくる人がいるとは… こういう経験を経る毎に、あらゆる人間を信用出来なくなっていくのだな、と改めて思う。今回の相手は職場の先輩…
昨日はレコーダーの新機種を買う気で色々とチェックしていたのだが、今売られている機種は、もはやアナログのW録が不可能なのに気付く。
この地域では今年にデジタル化の筈が、いつの間にかロードマップが書き換えられていて、来年に先送りされた結果、今でもアナログでしか見られないというのに! 同じ理由でRD-X5に搭載されていたアナログチューナーのゴーストリダクション無しでは厳しいチャンネルも多く、このタイミングでレコーダーを買い換えるのは、本当に間が悪いとしか。
そこで冷静に考えたところ、中身をすっぱり諦めるのであれば、初期化したら、まだ使えるんじゃない? というわけで、昨夜、試してみたら、普通に初期化された。これで良かったような、悪かったような…
そんなわけで、HDDレコーダーを買いに行く予定、急遽改め、放熱シート等を探しに、で横浜へ。やっぱり、あの高熱状態ではいつ、再発してもおかしくない気がするので、対策はしておかないと。しかし、HDDレコーダーそのものに対する冷却グッズは見当たらず。 代替案として、ノートPC用の放熱グッズから、ゲル式のシートと、特殊無機結晶のシートを上下用で各1枚購入してみた。
あと、暑い中、ただ横浜まで出るのも虚しいので、美術館にも足を運んでみた。
「4人が創る「わたしの美術館」展」@横浜美術館。
まぁ、良くも悪くも予想の範囲内だったかなと。こういう切り口自体は有りだとは思うけど、近代美術館鎌倉館の同じようなコレクション展での子供達の言葉や写真には遙かに負けている、と思った。
HDDレコーダーは一旦、真っ白になったので、新たな第一歩というか、当分、空き容量の心配は不要に。この際、抑えていた映画の予約もどんどん入れちゃえ、ということで、さっそくBS-2の明日の昼のエルンスト・ルビッチ「生活の設計」や明後日のニコラス・レイ「孤独な場所で」の予約を入れる私。
冷却シートについては、置いても見た結果、電源を入れると、(上下とも)実際のところ、かなり熱くなったので、無いよりはまぁ有った方が良いんだろうなと。
ただ、有ったから熱が抑えられる、というものでもない様子。天板に置いていたゲルはゆだりそうな感じで熱せられていたので、少なくとももう一つ位は調達して、交互に取り出して使用した方が良さそう。あと、この時期は連続使用時間を少なくした方がやはり、無難かも。
おおっ、一ヶ月振り(あるいはそれ以上)に、「現在」まで追い付いた自分がここに(^^;;
一週間中、ずっと悩んでいたホテルの予約も、昨夜、開会式も殆ど見ずに予約を全部入れて終了。 そんなわけで、今日はようやく、日記も7月分までを補完。
ところで、今日の昼に、HDDレコーダーの中身(600GB、ほぼ全量を使用中)が全て消えてしまった。…余りのことに呆然。とはいえ、ひどく悲しい筈がそういう感情が余り起きないのは何故?
映像は永久保存ではなくて、必要な時に一度見ることが出来れば良い、と思うようになっていたのかも。とはいえ、いつか絶対見ようと思ったまま、溜め込んでいたものが半分位は有ったので、それを一つ一つ思い出して行くと、さすがに辛いものが。
まぁ、今どき、3年も前のRD-X5を使っている事自体が高リスク過ぎると言われれば、その通りだったのだけど。
ともあれ、もはやレコーダー無しの生活には戻れないので、明日、交代品を買ってこないと。…やっぱり、東芝しかないか(やや溜め息)。
朝、山の手線で人身事故。 折良く、品川で降りる直前でアナウンスが入ったので、新橋まで行って、銀座線に乗り換え。いつもと殆ど変わらない位のスムーズさで済んだ。しかも、銀座線で、たまたま先頭車両に乗ったら、途中からどんどん空いていって、最終的には1車両に僅か5人位に。昼間の銀座線でそんな空いているのって見たことがない。…既に世の中は、オリンピック休暇中?
金曜日、ということで、今日こそは映画、と思っていたのだが、人が少なくて大変だった今週を何とか乗り切ったという安堵感からか、連日夜中までホテル予約のサイトで頭を悩まして睡眠不足だったからか、頭痛が激しくなって辛い気分に。多分、一種の冷房病が睡眠不足で悪化した、のだと思うけど、この状態で、無理して見に行くこともないかと思い、大人しく帰宅。
帰宅後は、オリンピックの開会式を横目で見ながら、泊まる予定のホテルを全部、一気に予約。 これを決めない限り、毎晩悩み続ける呪いとなってしまうので…
シカゴは中心部で安いところ。とはいえ、1泊1万7千円。ワシントンは最初の3泊はエコノミーで1万2千円、最後の3泊は平均2万円(全て税込み)。最後の3泊は悩んだのだが、結局、気分良く旅行出来る方を優先。レップではなくて、ホテル自体のサイトを念のため見たら、レップの価格よりり6千円程度安いレートが提示されていたことが決定打だった。
これでようやく、旅行の計画時の最大の悩みは終了。寝不足からも解放されそう。
映画もさることながら、今週はこちらの方が重要、ということで、銀座へ。
「高橋留美子展」@松屋銀座。
今ではすっかり疎遠ではあるけれど、80年代に育った世代としては、「始めに言葉ありき」、のいわば「言葉」に相当するのが、当時の高橋留美子作品だったわけで、これは行かないわけにはいかないだろうと。
会場ではカラーイラストの原画を主に展示。「うる星やつら」と「めぞん一刻」ではその大半(後者では全部!)が記憶にあって、しかも、連載のカラー表紙であればその話数の内容・台詞、当時読んだ時の状況の記憶が今でも全てフラッシュバックするのには、くらくらしました。 やっぱり、当時の私にとって両作品の存在はとてつもなく大きかったんだな(多分、当時の私の「世界」の8割位だ(^^;;)と。
それが、 「らんま1/2」になると、どこで挫折したのか思い出せず(10巻辺り?)、知っているキャラと知らないキャラが入り交じり。「犬夜叉」は最初の数巻で挫折したので、ほとんど知らない絵(キャラ)だった。
実は絵柄が2002年位からシャープに、というかカクカクとした線に変わっているのが(今回初めて知ったけど)ショックだった。 個人的には、80年代の絵が今見ても一番魅力的に見えるのだけど…
当時、「うる星」「めぞん」ともに連載終了時に、気持ちの整理を付けるのに、すごく苦労して「封印」したこともあり、その後は全く読まなかったのだけど、そろそろ、普通に「読める」だけの時間が経過したかな… というわけで、これを機に、もう一回全て読み返してみたい気持ちに。 もっとも、過去の記憶を掘り起こして辛くなる位なら読まないままの方が良いかも、という気持ちも依然として…
会場後半では、新装版「うる星」刊行時に他の漫画家が描いたラムの原画も展示。その部屋が一番混んでいたかも。平日の夜でこうだと、この土日は大変そうだな…
確かにかなり面白かったです。似ている人有り、似せようとしていない人有り(←多数(^^;;)。色々な漫画家の原画が見られた、という点だけでも良かった。あずまきよひことか。各漫画家のコメントも割と楽しめたし。個人的には島本和彦のメッセージに共感。あと、久米田康治のコメントが長すぎて笑った。
残念だったのは著作権上の問題だと思うけど、図録にそれら34人(本人含む?)のラムが掲載されていなかったこと。サイズは小さくても良いから、入れて欲しかった。
ともあれ、思っていた以上に楽しめたので、つい、グッズなど、久々に買ってしまいました。図録の他にも、純米吟醸「めぞん一刻」とか、惣一郎さん柄のブックカバーとか。……集団心理に弱いのかも、私。
あと、どうでも良いけど、「うる星やつら」のイラストの初出先に「FMレコパル」という文字を見た時は、余りの懐かしさに思わず涙。ええ、買っていましたよ、「FMレコパル」。エアチェックという言葉がまだ生きていた時代の雑誌ですよね(しみじみ)。高橋留美子のイラストのカセットテープのラベルも勿論、使っていた覚えが…
そういえば、小学館に「…PAL」が付く雑誌って、今ではどれくらい、残っているのやら。
とりあえず、今週は「ポニョ」に行こう、と予定していたのだが、しかも、今日が一番都合が良いや、と思っていたのだが、普通有り得ないような偶然が重なった結果、予想もしなかったトラブルが発生。そして、その収拾のため、今回も映画 を見に行けず。…何だろ、映画に行けない呪いでも掛かっているのだろうか。
帰ってからのホテル予約検討で現在、悩み中。
ワシントンでは一軒、1泊100ドル(税抜き)という破格の安さのエコノミーホテルが便利な場所で見付かったので、基本的にはそこにするつもりなのだが、6泊それ、というのは(もし耐え難いほど酷かった場合)、悲惨な一週間となる危険が…
最後の2泊くらいを少し良い宿にすれば、終わりよければ、という諺のように、旅の印象もぐっと改善するので、探したところ、最後の2泊で2ランク位は上のホテルに週末特価(一泊150ドル位)で泊まれるのを発見。しかし、問題は金曜がフィラデルフィア日帰り日となっていて、ワシントンに戻ってくるのが21時か22時になる可能性もある中、その時間に、荷物を持って駅から移動して、新たにチェックインする、というのは色々とリスクが大きすぎること。基本的には3泊、3泊で分けて、新しい宿からフィラデルフィアにも出掛けた方が楽だし、帰ってきてからも楽。しかし、木曜を含めると、通常価格なので+1泊2万7千円が加算。
最初の宿に6泊すれば、4泊目からの3泊分も3万円強で済むところ、3泊を変えると、6万7千円に。気分の問題だけで、+3万6千円も払うというのは… しかし、2泊では移動日が余りにもリスキーだし、1泊では移る意味が無いし… ここに来てサーチャージで5万6千円もぼったくられているのが、かなり、後を引いている気が。あれさえなければ、もう少し強気に決められるのに…
昼間は、窓から見るだけでも、凄い雨と雷。こういうだけ時は、昼食時にも一歩もビルの外に出ないで済む職場で良かった、とつくづく思う。出ないで済む、というか出られないんだけど(^^;;
しかし、三浦半島では、今日という日すら、全く雨が降らないまま、だったらしいことを帰ってから知る。
…きっと、あれですよ。昨年の天候不順に業を煮やした、ここらの海の家のどこかが、「雨絶ち」の願いを誰か強力な呪い師、大金を払って依頼したに違いない。一ヶ月以上、雨が一滴たりとも降りませんように、みたいな願いを。密教の秘術とかに、多分そういうのがあるに違いない。水と言えば弘法大師だし。それとも、巨大ロボ並に大きな照る照る坊主でも秘かに拵えた人でもいるのか。
降らないのは良いけど(良くないけど)、それでこれだけ蒸し暑い、のは本当、勘弁して欲しい…
ホテル予約で悩み中。サイトによってはもっと安いところがあるのでは?と今までの経験を駆使して、あちこち探している内に今夜も更けていく…
暑いので、帰りに髪を切りに行く。短くして少しでも暑さから逃れようという。それにしても蒸し暑い…
シャンプー等全てをクール系のものを使うというオプション(+500円)があるのに、途中で気が付いたのだけど、この際、それを頼んでみても良かったかも。
一応、シカゴもチェック。…やはり、高い。
どこにも出掛けず、ワシントンのホテルを初めてチェック。 うわ… 想像以上だった。アメリカの場合、どこも一部屋当たりの値段なのがネックで。2人ならそれほどでもないのだけど、一人旅だと高過ぎ… むむむ、どうしたものか…
この際、7月分(の日記)には片を付ける!とひたすら書いてみたものの、半月分を一気に終わらせる、というのはどう考えても、無理が有り過ぎだった。書いても書いても終わらない…
先週予約した航空券の購入期限が間近となったので、ついに購入。ここまで進めると、いよいよ後戻り出来ない、という気分に。
今年のぴあフィルム・フェスティバルでは何とダグラス・サーク特集(青山真治が綴るサーク論)が組まれて、しかも、上映館が通勤時に歩く 途上という!何重にも信じ難いような幸運が重なって起きたのだけど。
色々事情があって、というか、主に7月中の私がかなりのローテンションだったこともあって、気が付けば、今日が会期終了日。せめて、「悲しみは空の彼方へ 」の最終上映だけでも、と思ったのだけど、さすがにチケットは既に売り切れていたのだった。ああっ、一本も見ることが出来なかった不甲斐なさに(今さらながら)泣けてくる。悲しみは空の彼方へ……
とはいえ、落ち込んでいても仕方ないので、そのまま、bunkamuraへ足を運ぶ。
「モスクワ市近代美術館所蔵 シャガールからマレーヴィチまで 青春のロシア・アヴァンギャルド」@bunkamuraザ・ミュージアム。
どうでも良いけど、展覧会のタイトル名、長いよ。
ロシアといえば、ヨーロッパの周縁地域で、絵画においても、19世紀までは最先端の流行から(良くも悪くも)遅れた題材・技法が中心だった分、20世紀に一気にTOPまで駆け抜けたような印象。かつての周回遅れが、そのまま最先端!という感じ? 中でも、マレーヴィチの画面の圧倒的な構成力は、その「一気に駆け抜けた」時代さえ突き抜けていたことが、会場の僅かな作品だけでも明らか。
それだけに、社会主義的リアリズムが国の芸術の全てとなった晩年は「普通の絵」を描くしか無かった、と言うのが悲しい。解説では、抽象を突き詰めたマレーヴィチにとって、その先はもう無かった、という意見も紹介されていたけど、これだけの画家が、社会の制約下でこういう絵を描く自分に納得していたのか。それとも、画家にとっては何であれ描き続けることの方が意義のあることなのか。色々と考えさせられた。
会場はプチ・ピロスマニ祭り。楽しかったけど、この画家についてはもっともっと見たいところ。
あと、他の方の感想で既に聞いてはいたけど、映画「アエリータ」の映像が3分ほど紹介されていたのは良かった。20世紀の芸術ムーブメントでは、映画との関わりをもっと考察する必要があると思うので。
グッズ・ショップでは例によって、マトリョーシカがたくさん。グルジア・ワインの「ピロスマニ」を買おうかと思うが、ワインは重いので止める。通常のショップの方を眺めていたら、書籍の中に気になる題名が。
「風呂とペチカ ロシアの民衆文化」(群像社)。
帯には大きく「ロシアの人はお風呂が大好き!」。そして「ロシア式蒸気風呂の知られざる世界、その利用法と歴史、民間療法から風呂にまつわる妖怪や伝統儀式までを紹介する日本初の本格的ロシア案内!!」とある。しかも、前書きを見ると、本書はロシア科学アカデミーから「世界諸民族の風呂」シリーズの第一弾として刊行されたものらしい。
実は(ここ数年余り触れる機会が無かったので、知らない人もいるかもしれないが)、私のライフワークともいうべき関心事の一つが、入浴の文化史、要は風呂(と温泉)の歴史。なので、この本が目に留まったのも、これは、何かの運命だとしか! というわけで、迷わず購入。
ちなみに、Bunkamuraの展覧会は十年くらい前から来ているけど、多分、ここのショップで本を買ったのは初めて。しかも、美術書じゃなくて、風呂の本(^^;;
隣には「ルイス・キャロルのロシア旅行記」という、ルイス・キャロル(というよりはチャールズ・ライドヴィッジ・ドジソン)が、教会関係の繋がりで、ロシアを訪問した日記が(昨年 翻訳されたらしい)が置かれていて、それも気になったが、今、読まなければいけないものでもないので、いつか機会が有ったら、ということで。