空の蒼さを 見つめていると


2008年2月

2/29

 フィリップ・プルマン「黄金の羅針盤」上下(新潮文庫)。

 「丕緒の鳥」の興奮でつい書くのを忘れていたが、今週読んでみたのが「ライラの冒険」の原作。前にも書いたように、予告編でのニコール・キッドマンの意地悪なお姉さん振りがツボだったので(笑)、この機会に読んでみるのも良いかもと思って。ファンタジー好きを標榜しながら、こういうマスメディアが宣伝するタイプのファンタジーって(ハリポタ含む)、全然読んでいなかったりするので。

 読み始めて、とりあえず、げんなりしたのが、味のない訳文。そうだ、文庫になった時、本屋でパラパラ読んでみたものの、この文章が引っ掛かって買わなかったんだ…

 内容は、オックスフォード出身の作家の例に漏れず(?)、C.S.ルイスの末裔、つまりはパラレルワールド系のファンタジーだったけど、印象としては、何だか大味。浅い、とも言えそう。でも、その分、2時間の映画にするには確かに向いているとは思った。映画会社のプロデューサーなら、一読するなり、映画化権を買いに走ろうとすること間違いない。そんなわけで、映画は見ても良いような気がしてきた。

 しかし、原作はこの先を読む価値があるのか、かなり疑問。まぁ、ここまでしか読まなかったら、有る意味、まる損ではあるのだけど。

 客観的な意見を参考にしよう、と(ファンタジー小説のレビューとして、私が信頼している)石堂藍「ファンタジーブックガイド」を開いてみたら、フィリップ・プルマンについては、意外なことに高評価。どうやら、キリスト教的な価値観への反逆というのがポイントらしい。その辺は第2部以降の展開の筈。う〜ん、一度は最後まで読んでみた方が良いのかなぁ。しかし、第一部が余り面白くなかったのに、無理して読むのも…

 

 ちなみに、今回の「yom yom」が、「ライラの冒険」小特集というか、ミニ宣伝雑誌の趣きだったのには苦笑(新潮社だから、当然だとはいえ)。

 でも、もう一つの小特集「ファンタジー小説の愉しみ」の方では、萩原規子が「お気に入りの翻訳作品」として、タニス・リー、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、ジョナサン・キャロル、マーヴィン・ピーク、ピーター・S・ビーグル、としごく真っ当なラインナップを挙げていたのに、少しほっとした。

 

2/28

 小野不由美「華胥の幽夢」(講談社文庫)。

 「丕緒の鳥」を読んだ勢いで、つい読み返してしまった(^^; 「乗月」は久々に読むと、心に沁みますね… ところで、表題作の「華胥の幽夢」は元々、十二国記の世界で殺人ミステリを描いたら?という、冗談めいた企画から出発したのではないか、と雑誌(メフィスト)掲載時に(割と真剣に)思ったのだが、そうだとすると、今回の「丕緒の鳥」は元々、どういうニーズに応えようとした作品なんだろうか。

 「yom yom」の場合、ジャンル的なカラーが明確にあるわけではないので、雑誌に合わせたと考えるのはちょっと無理があるかな…

 

2/27

 セブンアンドワイで予約した「yom yom」は、昨晩「梱包準備に入ります」メールが来て以降、今日も状況に変化無し。

 このままだと2/28にすら届かないの?と落胆したまま、帰宅の途中、渋谷駅内の長い通路の途中にあるキオスクの書籍コーナーの前に、「yom yom」の宣伝チラシ(小野不由美の新作と大書した)が。

 ふと立ち寄ってみると、…何だか、普通に置いてあるんですけど>「yom yom」最新号。買ってそのまま、帰りの車内で(小野不由美と、あと、とりあえず森見登美彦だけ)読んだのは言うまでもない。

 結局、2冊買うことになってしまったけど、まぁ、それは気にしない。でも、どうせ2冊買う羽目に陥るのなら、予約は(わざわざ取りに行かずとも)配達されるamazonでも良かったかも(^^;;
 

 小野不由美「丕緒の鳥」。

 分量のせいもあるとは思うけど、読み終えて、いつも以上に連想したのが中島敦。

 勿論、漢字が多い、というだけの類推ではなくて、思わず溜め息を付くような読後の印象において、かなり近いところまで来ているような。(もっとも、そう思って、帰宅後、中島敦の諸短編を実際に、パラパラと読み直してみると、思いの外、一見似ていなかったりもするのだが…)

 ともあれ、純然たるサイドストーリーながら、待たせた読者を全く失望させない出来に満足。「十二国記」とはこういう作品だったな、と改めて思いだした。

 

2/24

 「誌上のユートピア 近代日本の絵画と美術雑誌 1889-1915」@神奈川県立近代美術館葉山館。

 地味な企画だろうと踏んでいたのだけど(そして実際、地味ではあったのだけど(^^;;)、思っていた以上に盛り沢山な展示。

 「ヴェル・サクルム」等、当時の雑誌の表紙を飾るクリムト、ビアズリーの「サロメ」一揃い、藤島武二のアールヌーボー風の婦人像、杉浦非水による三越呉服店のポスター、神坂雪佳の「百々世草」…

 うらわ美術館辺りでやりそうな展覧会、と思っていたが、それもその筈、ビアズリー等、うらわ美術館の所蔵作品が多かった。しかも、会場で図譜を見たら、神奈川県立近代美術館葉山館、うらわ美術館、愛知美術館の3館共催だったのを知って納得。

 当時の日本の美術の動向に強い関心がある者なら必見の展覧会かと。そうではない私のようなものでも、同時代的な視点で俯瞰してみるという意味で、それなりに興味深い展示だった。でも、やはり、地味な内容なので、遠く(うらわ美術館とか)の開催だったら、わざわざ行かなかったような…

 

 ところで、葉山館に行こうと、ずっと思っていたのには理由があって。

 昨年夏の旅行でエルミタージュ美術館を回った時、日本で時々やる「エルミタージュ展」での作品が果たしてどうなのか、もう一度確かめてみようと思ったのだ。実際の館内が、思った以上に、2,3流のフランス絵画で溢れていたので、日本での展覧会も意外と、実態を反映しているのかな?と。

 帰国後、ここの図書室にすぐにでも来るつもりが、スイス月間が発生したり、葉山館の企画展に強い引力を感じなかったりで、足が遠のいたまま、気が付けば、年まで変わっていた(家からの所要時間は1時間弱なのに…)。今日ようやく、過去のエルミタージュ展の図譜を幾つか、眺めてみたのだが… うわ、向こうで何を見たのか、もう覚えてないや(^^;;

 結論としては、全体的にはやっぱり、どうでも良い作品が来ているなと。向こうでも印象に残った作品もあるけど(エリンハの「オランダの室内」とか)。逆に言えば、日テレが時々行う「ルーブル美術館展」での目玉(「トルコ風呂」とか)クラスの作品は、ほとんど来ていないような。昔の「ダナエ展」がその意味ではピークだった? どうしても見たい作品は見ちゃったから、まぁ良いですけどね。

 

 気になっている展覧会。損保ジャパン東郷青児美術館の展覧会予定に、『西洋絵画の父「ジョット展」〜ジョットとイタリア美術の遺産〜』なる文字が。

 何とジョットですよ、ジョット。全ての道はローマに通ずる、のローマに該当するような画家。しかるべき作品が来るのなら、大事件といって過言ではない位。なのに、今年のマスメディアのイベント予定の中で、どこも筆頭に挙げていないことを考えると、まぁ、ごく小品なんだろうな… 小さな板絵とか。で、あとは全て他の作家という… でも、日本で「ジョット展」と名が付く展覧会が開催されるだけでも、凄いことかと。

 

2/23

 会期終了(間近)の展示をまとめて回る一日。

 「あかり/光/アート展」@松下電工汐留ミュージアム → 「横尾忠則の壺」@SCAI THE BATHHOUSE →松井冬子「Narcissus」@成山画廊 → 「バードハウス−小鳥を呼ぶ家−展」@INAXギャラリー1 → 「杉山礼香 展 - 見えない本 -」@INAXギャラリー2。

 今日の昼間は暖かかったけど、強風のせいで砂嵐がひどくて、コンタクトには辛かった。特に2件目に行こうと、日暮里からSCAI THE BATHHOUSEに向かっている時は、両側の谷中墓地の土が舞い上がって、それはもう大変なことに。…二度とこの道は歩かない、と固く決心するほどだった。

 

 展覧会の中では予想通り、「あかり/光/アート展」が(文化史好きにとっては)抜群の面白さ。「灯台下暮らし」の灯台が、海岸の突端にある「…灯台」ではなくて、室内の「灯台」のことだとは何かで聞いたことはあったけど、実物を見るまで実感を持てなかった。なるほど、棒にお皿を掛けたようなものが灯台なんですね。確かに、この真下はそれは暗いわ。

 特に面白かったのは戦前・戦中辺りの照明事情。他と同様、電力(照明)についても節約が叫ばれていたようで、「電気は大切に」と、横にでんこちゃんが居そうなコピーの下に「お金の問題ではない。勝つためだ」と描いてあるポスターなどが展示されていた。

 現代アートの部門では杉本博司、桑原弘明、宮島達男を紹介。桑原弘明のScopeを3つ見ることが出来たのには、ちょっと得した気分。

 

2/22

 2/26からBS2での再放送が始まる「カウボーイビバップ」。

 2話ごとの放送なんですね。確かに半年放送するよりも、3ヶ月間位の方が見るには良いかも。wowowでの放送以来、基本的には見直したことのない(傑作選みたいなソフトだけは買った記憶があるけど)者としては、今回の再放送はタイムリーというか、割と有り難いところ。まぁ、欲を言えば、この際、テレ東版(最終回)の方がより見たかったりもするわけだけど…

 

2/21

 「北斎 富士を描く展」@日本橋三越新館。

 「冨嶽三十六景」と「富嶽百景」の展示。三十六景の方は何度か眼にしているし、今回のコレクションが全て良品というわけでもなかったので、食傷気味…というのは大袈裟にしても、それほど新たな感動は無かったのだけど、「富嶽百景」の方は全部見るのは初めてだったこともあり、そのアイデアの多彩さにはやはり驚かされ る。

 ところで、北斎の風景画は真似出来ないな、と改めて思った。これが広重だと、風景の(見た目の)リアリティというのがあって、宿場町なら、馬の尻のアップを大きく入れる、とか映像表現上、参考に出来る(=パクれる)アングルや演出が沢山有るのだけど、北斎の風景は独特の誇張があって、それをいくら真似しても「北斎の絵のパロディ」にしかならないような気がする。

 そんなわけで、広重の風景の方が「役に立つ」という印象なのだけど、北斎の、意表を付くためなら何でもする、といわんばかりのインパクト重視の画面も、たまに見ると、相当に「面白い」なと。 元気が出るというか。

 

 ちなみに、この展覧会は自分で描いた(撮影した)富士の絵(写真)を持参すれば無料ということで、数年前の正月、住宅地の外れから撮った富士の写真を前日、プリンターで印刷して持参。

 持っていったのは、広角での一面の青空の下、水平線に小さく突起した富士と、望遠で相応に大きく撮った富士、そして住宅地の通りの奥に見える富士が目の錯覚で大きく見える様(を望遠で再現したもの)の3枚だったのだけど、それまでの持参分が貼られている掲示板を見ると、いかにも絵葉書的な(山梨か静岡で写したような)堂々たる富士の写真が殆どだったので、ここは敢えて変化球の方が良いかなと、3枚目を受付の人に渡したのだった。富士の浮世絵でいえば、日本橋からの富士、と似たような発想・アングルということで、北斎・広重的と言えなくもないかと思って。

 もっとも、受付の人は、どういう写真かには全く興味がないようで、「はい、はい、富士ですね、どうぞ」と極めて事務的に回収されたのだった(^^;; 

 

2/19

 (もはや何年振りか思い出せない位)久し振りに「十二国記」の新作(短編)が掲載されるとあって、巷で話題沸騰の「yom yom」次号(2/28発売予定)。

 実際には知らない人の方が多いだろうし、都内の大型書店であれば、恐らく普通に入手可能でしょ?とは思うものの、発売日にもし入手出来なかったら…と想像するだけで、そのショックに打ちのめされそうになってしまう、至ってチキンな私は、amazonで予約出来るようになった時点で、即予約していた。

 しかし、amazonだと届くのは早くても発売日(当たり前だけど)。発売日の帰りには絶対読めないわけで、結局、待ちきれずに本屋で探して1冊、amazonと計2冊を購入してしまう公算が大。というわけで、本日予約可能となったセブンアンドワイで予約(してamazon分はキャンセル)。これならば、発売日(2/27?)に仕事が多少遅くなろうとも、職場の近くのセブンイレブンで回収さえすれば、帰りの電車で確実に読める筈。

 今まで数年待ったのだから、半日(というか数時間?)位遅くなっても、どうでも良いのでは? と思える人は、心の渇きがまだまだ足りないと思います。

 

 待望の新作といえば、何とジョナサン・キャロルの新作も、4月に東京創元社文庫から刊行予定らしい。(当社のメールマガジンからの情報)

 タイトルは「薪の結婚」(仮)。「The Marriage of Sticks」(amazonのOnline Reader)という作品ですよね。

 浅羽莢子氏亡き後、東京創元社はジョナサン・キャロルの翻訳から手を引いちゃうのかと、かなり危惧していただけに、こうして新刊が(しかも文庫で)出るのは、二重の意味で嬉しい。(ちなみに、訳者は市田泉氏)

 ところで、紹介文の「かつてない衝撃と戦慄の結末!」って、殆ど全てのジョナサン・キャロル作品に通用しそうな文章のような気がするんですけど(^^;;

 

2/18

 朝、コンタクトを付けていた時に左目のコンタクトが外れてしまった。

 洗面ボウルに落ちたような音がしたので、いつも通り、その上に落ちている。と思いきや、見当たらず。数分間探しまくるも見付からず、やむを得ず、手を洗い(その時点で、もしあれば、流れてしまうのだが)、スペア用に昔作ったコンタクト(度が強い筈だが、元のより見えにくい…)を入れて、更に床下等を探すが、やっぱり、どこにもない。時間ももう無いため、捜索を諦め て、そのまま出社。

 職場で、目が乾くなと思って目薬を差してパチパチと瞬きしていると、左目から何かが零れた。コンタクトがずれた?と思ったものの、視力は変わらず(入れてないと全く見えないので)。しかし、何が落ちたのは間違いない。下の床をよく眺めると、……? コンタクトの半円がそこに。何故?

 ……ええと。左目の中に2枚入っていた、ということらしい。勿論、片方は黒目の上ではなく、まぶたとの間に挟まっていたのだろうけど。全然、気付かなかったよ(^^;; ええ? でも、あの時、絶対、音がしたような気がしたんだけど、あれって、気のせい? まぁ、見付かっただけでも(あるいは、本当に「落ちた」のが駅のホームとかでは無かっただけでも)良かったとしよう。

 もっとも、昨年来、視力が落ちてしまってこのコンタクトが目に余り合ってないので、早く作り直さなくていけないことに代わりはないのだけど。度を上げても、視力が出るかどうかが問題…

 

2/17

 微妙に寒い休日。

 どこかに出掛けよう(せめて神奈川県立美術館葉山館位までは)と思っていたのだが、今一つ決心が付かず、今日も一日、そのまま引き籠もってしまった。

 その反動で、というわけでもないが、blocに4月辺りの展覧会をガシガシと16件も追加。多少やりすぎ、な気もするけど、まずは予定を挙げないと、見に行く気持ちにすらならないので。今回追加した中では、平塚市美術館の速水御舟展、横須賀市美術館のライオネル・ファイニンガー展辺りが、割と楽しみかな?(いずれもかなり先だけど)。

 

 そういえば、追加するのを忘れたけど、日本科学未来館で春に開催予定の「エイリアン展 …モシモシ、応答ネガイマス 。」がかなり気になっている私(^^;;

 英国での展示が元になっているようなので、「空想としてのエイリアン」のコーナーに大伴昌司のグラビア図解とかは出て来そうにないのが残念。とはいえ、これは何というか、まぁ、一度は行かねばなるまい的な企画(例え大したことがない内容でも)。しかし、「地下展」 も結局、行かなかったように、うちからだと行くのが億劫な場所なのがネック… 精神的には埼玉や千葉に出るよりも遠い位。

 ともあれ、これほど、あのゆりしー向き?の展示も無いような。どこかのラジオで、本人にメールしてみようか(^^;; 

 

2/16

 メロンパン、その後。久々に何の予定もない土曜日。ということで、軽い昼食として、近所のパン屋のメロンパンを数年ぶりに買って食べてみる。

 ああ、なるほど。こういう感じだった。サクサクとあくまで軽い触感。メロンパン好きの人からすると、こ、これは!という感動が有るのかもしれないけど、単品でこれだけ食べると、正直物足りないのだった… ちなみに、新宿takanoのメロンパンは先日、新宿の地下道を歩いていたら、takanoの出店で普通に売っていた。今はメロンパンのブームが去って幾数年、という時期なのかも。

 しかし、緑色のふかしまんみたいで、間食で食べるにはボリュームが有り過ぎそう。菓子パンって、普通、いつ食べるものなんでしょうか。お昼だと物足りないし、かといって、おやつには多い、みたいな。まぁ、普通に売っていることは分かったので、今度 (空腹の)タイミングが合った時には一度食べてみようかと。

 

2/15

 「ロートレック展」@サントリー美術館

 展示替え前半終了間近だったので、後半も行くかどうかはともかくとして、とりあえず行っておくことに。というか、今年はまだ展覧会に全然行けてない…

 ロートレックは今まで、どうもピンと来ない画家の一人だったのだけど、今回まとめて見たことで、初めて自分の中でイメージが出来た感じ。(知識的な意味で)得るところの多かった展覧会。

 

2/13

 結局、朝早く起きて、箱根湯本へ。そこまでしても、温泉に行きたかった私(^^;;

 午前中は天山、午後は一休とハシゴして、午後3時17分のロマンスカーで新宿に向かい、午後7時からはキリスト品川教会で新居昭乃のライブと、身も心も癒される一日。

 天山は平日だけ有って、気持ちよく空いていたが、今年一番の冷え込みだけあって、空気が寒かった。ハシゴした隣の一休に至っては、谷からの風が顔に痛い程の冷たさで、まるで北国の温泉に浸かっているような気分に。まぁ、温泉も(多分、いつもよりは)ぬるめで、半身浴するには都合が良かったけど、出ると瞬く間に体が冷える… 午前と午後で延べ2時間半以上は温泉に浸かっていた。お陰で、全身の隅々までマッサージを受けたような開放感。寒い冬の日は温泉に限ります。

 ロマンスカーに全部乗るのは初めて。というか、湯本→新宿間を全線一度に乗ったのも多分、初めて。というわけで、実は結構、ワクワクしていたのだが、感想としては思っていた以上に、つまらなかった(^^;; まぁ、当然と言えば当然なのだが、車窓が面白いわけでもなくて。昔住んでいた相模大野を通過した時だけは、ちょっと懐かしかったけど、あそこは線路の方が下なので、景色は殆ど見えないのだった。

 周りのおばさん達の騒々しい会話から逃れるべく、復習の意味も兼ねて、ベスト版の「sora no uta」を携帯プレイヤーで久々に聴いてみたのだが、他のアルバムと違い、これってやっぱり、退屈… 同じような曲調の曲ばかり続くからいけないのか。

 

 「新居昭乃 LIVE 2008 Valentine's Day Special Live〜2月の庭〜 」@グローリア・チャペルキリスト品川教会。

 会場は天井に数十個の照明が組んであって、思いの外、普通のホール。勿論、十字架やパイプオルガンが教会であることも思い出させてはくれるのだけど。今回は新居昭乃のアコースティックなライブということで、皆静かに席に座って音楽を聴く、という形だったけど、むしろ、ここでは、「天使にラブソングを」ばりにゴスペルソングを歌う黒人歌手と共に会場総立ちで盛り上がる、みたいなライブが最高に似合うんじゃないか、と思ったりもした。まぁ、宗派?が違うから、それだけは無いだろうけど。

 前面はまるでスクリーンのような四角い壁。いつものように映像を映したら良いのに、と思っていたら、後半はガンガンと映像を流しまくり(^^;; しばらく、ライブに行っていない内に、更に映像ストックが増えていた。太陽の塔での影絵が良かったです。

 ところで、今回メインの新曲が「ARIA」のED「金の波 千の波」だったから、言うわけじゃないけど、新居昭乃ってアテナさんを彷彿とさせるところがありますよね? 歌声は凄いのに、本人は至って天然キャラというか、何というか… 今回は数日前に雨漏りで天井が抜けてしまった事件をさらっと話して、会場を驚かせていた(が、本人も相当ショックな事件だったらしく、「雨漏りなんかに負けないぞ」とか叫んでいた)。

 ともあれ、今回はアコースティック(本人によるピアノの他、ギターとバイオリン)なライブということで、その歌声自体をたっぷり聴けて満足。場所が品川で、帰宅するに楽だったのも良かった(^^;;

 

2/12

 今回は季節柄、休みの内に一度くらいは日帰り温泉に行こう、と決意していて、平日の今日に行くことまでほぼ予定していたのだが、…よりによって、今日に限って雨。うー、悔しい… とはいえ、雨に濡れるのは嫌だし、無理に出掛けたとしても露天が楽しめないので、結局、引き籠もりきりの一日。なんか、こうしていると、いよいよ駄目人間みたい(みたいじゃなくてそう、という天の声が…)。

 かといって、(今回の休みで最終日の)明日は、夕方から品川の教会で新居昭乃のライブがあるしな… どこかに行って家に戻っていたら、ライブに間に合わないわけで。

 …いっそのこと、昼前に箱根湯本に行って、その後、ロマンスカーで東京に直接出ることにしようか? というか、そこまでして温泉に行きたいのか>自分。いや、まぁ、行きたいなと。そんなわけで、行くかも(^^;;

 

  ビュールレ・コレクションでの強盗事件発生。(東京新聞asahi.com

 ちょうど4ヶ月前の10/12、スイス旅行の際に、開館の曜日(火水金日)に日程を合わせてまで、わざわざ見に行った美術館だけに、このニュースには驚愕。

 確かに個人の邸宅の中を家族(かどうかは定かではないが)数人で見せている美術館という雰囲気だっただけに、単純に荒っぽい強盗だと、どうしようも無かったのかも。屋敷の前は普通の道だし。

 ニュースの写真に盗まれた4枚が映っていたので、美術館で買った40P足らずの薄いカタログで内容を確認。4枚ともカタログに載る位(多分、展示作品の1/3位)の名品だったことは間違いないが、現地で見てきた者としては実は、何となく納得し難い選択基準だった。

 4枚の内、セザンヌの「赤いチョッキを着た少年」は分かる。リーフレットの表紙にも登場する位の、美術館の顔だし、一目見れば分かる、セザンヌの人物画の中でもトップクラスの名品だから。

 が、しかし。あとの、モネとドガとゴッホはどうなんだろう。ゴッホなら、花の絵よりももう1枚の、浮世絵風の「種を蒔く人」の方が重要では?とか、この美術館の場合、モネよりルノワール(何と言っても「イレーヌ嬢」!)ではないの?とか。疑問は尽きない。

 どれも有名過ぎて市場で「売れる」絵ではないので、その手のコレクターが自分の趣味で指定した作品を盗ませた可能性も有るけど、そうでないとしたら(やり方もかなり単純だし)、もしかして、絵の良し悪しも分からない馬鹿な強盗団が、有名な画家の絵を4枚適当に選んだだけ、なのかも。

 何にせよ、腹立たしい限りだけど、今回盗まれた絵(特にセザンヌの「赤いチョッキを着た少年」が)いつか戻ることを祈るばかり。

 

2/11

 天井の照明(シーリング照明というらしい)を買いに、横浜のヨドバシへ。

 今まで照明器具に対する意識とか知識が全くなかったので、その場で決めなければいけない(今晩も真っ暗なのは嫌だし)という中では、正直言って、ベストの判断は出来なかったという感じ。

 結果的には、東芝ライテックのFVH98300Rというのを選んだのだけど、6畳の部屋に10畳用の照明(86W)は明らかにオーバースペック(今まで普通の蛍光灯で70Wだった)。しかし、リモコンでの無段階調光というと、このサイズから上しか無くて。ナショナルなら70Wで調光可能なリモコンタイプも有ったのだが、ナショナルのは何故か、クール色しか無くて。見た目、どう見ても明かりが青い(というか緑)んですけど…

 不承不承、これを選んだという感じで、何か「負けた」気分… 勿論、調光は可能なのだけど、実際に付けてみると、50%に落としたところから更に数段階下げた辺り、でちょうど良い位だった。無駄だ…

 

 BShiで放送した「日本美ナンダコリャこれくしょん」。

 山下裕二が出演者の一人(含む監修?)ということで、予想されたものが割と登場。三越の天女像とか。そんなわけで、(自分が)知らなかったものの方がインパクト大だった。

 新潟の三角亭、じゃなかった三楽亭とか。綾辻行人の小説に出て来そう(事件が起きるには狭いとは思うけど)だし、全国の寺社仏閣を模した建造物が建ち並ぶ耕三寺なんてところが広島の島にあることも知らなかった。いずれも、地元の人なら、何を今さら、みたいな施設なんだろうけど。そうだな、鎌倉近辺で言えば、(上半身しか無い)大船観音みたいな感じ?

 ちなみに、強引に番付を付けると見せ掛けて、結局しないというのはわざと、なんだろうけど、ちょっとずるいような…

 

2/10

 一週間前から机上の照明スタンドの調子がおかしいのだが、それとは別に、今朝、部屋の照明器具がとうとう壊れてしまった… 照明の故障月間?

 数年前、点灯管のカバーが熱で劣化して砕けてしまった結果、二度と外せなく(回せなく)なっていたのが、今日、点灯管自体が臨終に。となると、照明器具一式を交換する他無い。今日は夕方から出掛ける予定が有るため、買いに行くのは明日にする予定。

 夜帰ってくると、部屋は真っ暗だろうけど、まぁ、一晩くらい仕方ないか… 部屋の照明を今どきのもの(無段階リモコンとか)にようやく更新するチャンスが来たと考えることにしよう 。

 

 というわけで、夕方から、初台のThe Doorsへ。

 このライブハウスって、本当に新国立劇場オペラ劇場の目の前なんだ。恐らく、今日ここにいる観客で、両方に入ったことのある人って他にはいないだろうな… というか、私がここにいることの方が、多分、間違いなんだと思う(^^;;

 そんな場違い感を覚えつつも、全体としては楽しかったです。こういうのに参加すること自体、随分と久し振りだったので>丸顔まんまる祭。

 

2/9

 寒い。雪が降るという予報に家で大人しくしていたけど、こちらでは結局(雪は)降らず。

 

 ケネス・ブラナー「魔笛」@DVD。

 映画館では見損なってしまったのだけど、「魔笛」好きとしては見ないわけにもいかない。とamazonで26%引きの内に購入。映画ソフトとしては高いけど、オペラのDVDとしては高く も無いので。

 う〜ん… 「魔笛」好きから見ても、65点位? 合格点ぎりぎりという程度。オペラの映画化としては、こんなものかなという気もするけど、映画としてはかなり駄目だった。

 特に気になったのが、色調。冒頭の戦場シーンが昔のテクニカラーみたいな色で、何故?と思う。「ここ」は「現実」ではないの? 映画「オズの魔法使い」の冒頭/結末の現実=白黒、間のオズの世界=テクニカラーの極彩色、だったように、テクニカラーは現実ではない世界を表現すると(ファンタジー映画においては)理解すべきだった筈なんだけど、この映画ではむしろ、「魔笛」の世界の方が殺風景な色調。それもただ何となくそうだ、という位の確信を欠いた色調。逆に途中、白黒画面でのダンスシーン(イメージ画像?)が挿入されるところがあって、そちらは恐らくアステア&ロジャースのミュージカル映画のイメージだと思うのだが、だから何?という感じで、色における審級が最後までよく分からない映画だった。

 こうしてみると、ベルイマンの偉大さが改めて感じられる。いや、あのベルイマンの「魔笛」が優れた作品かというと、実は微妙なのだけど、少なくとも、降りしきる雪の中にパミーナを立たせたところは間違いなく「映画」だけの美しさ(あれがあるからこそ、パパーゲーノとパパゲーナが鳥の服を脱がせながら歌う(春が来る)シーンも納得出来る)。一方、この「魔笛」では、映画として心が震えるシーンには、ついに会えず。

 まぁ、若々しいザラストロを演じているパーペの声の美しさと、そのチャーミングな表情を楽しむ映画、として割り切れば、この「魔笛」もアリだとは思うけどさ…

 

 ちなみに、じゃあベストの「魔笛」は?と言うと、ベストにはまだ会ったことがない、というのが回答で、恐らくはそんなものは現実には上演不可能というのが作品の性格から言って真実だとも思うのだけど、自分が見てきたこの中から敢えて選ぶのなら、TDKコアから出ているチューリッヒ歌劇場の「魔笛」かな。優等生がきちんと考えた「魔笛」という感じ?

 今はどちらかというと、もっと「壊した魔笛」を見てみたい気分だけど。チューリッヒ歌劇場の新バージョンとか、あるいは昨年、日本で公演したコンヴィチュニーの「魔笛」辺りをDVD化してくれないかな…

 

2/8

 唐突だけど、冬休み一日目。連休+3日間の休みなので、実際は6連休!

 こういう機会はそうは無いので、NYの美術館巡りをするとか、せめて国内での旅行に出掛けるとか、本当は有効に活用すべきなんだろうけど、割とドタバタと決まったので、どこに行くという予定を立てる気力もなく。決まった時点で、新居昭乃ライブとか、既に予定も入っていたし。まぁ、どうせ寒いようなので、基本は引き籠もりで良いや(良いのか)。

 でも、初日の今日は久々に映画へ。いくら何でも、T.バートン位は観ないと駄目な気がするので。

 

 「王朝の恋−描かれた伊勢物語−」@出光美術館。

 同じ有楽町ということで、先に出光美術館へ。平日の昼にしてはやけに混んでいた。観客層はその殆どが60台以上の中高年層。

 「伊勢物語」というのは、歳を取ると急に面白くなるものなのか(恋愛モノだけど)、古文の時間に「伊勢物語」がきちんと含まれていたのがその世代までなのか、それとも「紫式部日記絵巻」と「あさきゆめみし」の原画が並列される「源氏物語千年紀展」とは違い、「伊勢物語」が少女漫画に(多分)なっていないのが若年層への訴求度の違いなのか。この極端さは何なんだろうと、 少し疑問に。

 とはいえ、私も、「伊勢物語」といえば、京都人が東下りして富士山見て(こんな僻地に来たのかと)ショック受ける話でしょ、位の知識しか無いんですけど。

 しかし、紹介されているエピソードを読むと、幼馴染みと結婚する話有り、妹に思慕を寄せる兄の話有りと、何だか今どきの秋葉で拡大(というより縮小)再生産されているような物語が結構有るのに驚き。もしかして、中高年に独占させておくのは勿体ないのでは? いっそ、イラストを付けて三才ブックス辺りから出版してみるというのはどうだろう。

 などと邪念に走るような(教養が無い)者としては、主に(琳派とかの)ビジュアル的な展覧会として見た次第。というか、昔の人も割とイメージとして読んできた作品なのではないかと。八ツ橋とか、宇津の山とか。

 目玉の重文の「伊勢物語絵巻」は、僅かの部分しか展示していなくて残念。でも、イタチとかカマキリとか、背景に細かく描かれた動植物を解説している辺りは、出光美術館らしい面白さだった。

 

 ティム・バートン「スウィーニートッド」@丸の内ピカデリー

 一方、昼の映画館はガラガラだった。

 う〜ん、良い作品だとは思うんだけど、真面目に作り過ぎていて窮屈、という感じが。ミュージカルの作者に遠慮し過ぎ、とは言わないにしても、本来、もっといい加減な作りでも良い話なのでは?

 帰宅してから、昔のバートンを見たくなってしまい、とはいえ、「ビートルジュース」とか持っているわけではないので、やむを得ず「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズエディション」、ではなくてその特典映像の「フランケンウィニー」を見て和む。本当はこういう時は「バットマンリターンズ」のペンギン攻撃のシーンを見たいような。惨めな想いから逆ギレする孤独さへの共感というか。…今度DVD、買っておこう。

 

 久々に映画館に入ったので予告編が色々と新鮮。

 特に「ライラの冒険」はいきなり長々とメイキングが始まったので、最近はこういう予告編が流行しているのか、と少し驚いた(後で、普通のタイプの予告編も流れたけど)。

 ちなみに、「ライラの冒険」は、予告編的には割と力が入っていた。主人公の女の子の行く手を阻む(か追い掛ける?)悪女としてニコール・キッドマンが出ていて、実はこういう意地悪なお姉さんキャラというのは割とツボだったりするので(笑)、いきなり見る気になってき た(^^;; 今まで何となく避けてきた原作を一度読んでみて、決めようかな。

 一方、ナルニアの2作目「カスピアン王子の角笛」は1作目同様、LtoRのコピーのような戦争ファンタジー映画ぽい。最後までこの路線で強引に押し通すつもりなんだろうか。泥足にがえもんとか、そんな画面にはなりそうも無いんだけど… ともあれ、「さいごの戦い」だけは映像で見たいので、それまではお布施を払わないと。

 そういえば、悪女といえば、「魔術師のおい」で主人公の男の子を誘惑する魔女こそ、この手の悪役の原点という気もするわけだけど、そちらは前作「ライオンと魔女」の魔女と同程度の表現だろうな…

 あと「犬と私の10の約束」とかいう邦画が有って。ネットの「犬の十戒」が元になっているとかで、まぁ、映画自体はどうでも良いんだけど、主役の犬の名がソックスって… やっぱり、わざとだよな…

 

2/6

 「サロメ」@新国立劇場。

 新国立劇場(オペラ劇場)の公演に行くのは2ヶ月振り。寒い雨の中、公演に行くのは億劫。まぁ、初台は雨に濡れないで劇場に着けるだけ、マシなんだけど。

 「サロメ」という作品を一度、実際に見てみる、というのが目的だったので、失望した!というほどではないけど、少なくとも凄さを感じさせるような公演では無かった。前列にマナーの悪い夫婦が座っていたこともあるけど、これ位の席でこの程度の舞台を見るなら、海外の公演をDVDで見る方が得られるものは多いのでは?と思わないでも。

 そんなわけで(思っていた程、刺激的でもなかったが)、サロメの最後のモノローグはさすがに凄いと思った。銀盤の上の(生首の)ヨハナーンに口付けしたサロメが、お前の口は苦い味がするわ、と言った後。

 「これは血の味? いえ、これは恋の味だわ。(うっとりと)」

 やっぱり、肉をガツガツ食っている国の人間(この場合、原作のワイルド?)の書く台詞は違う。今度から、口の中を噛んでしまい、出血がなかなか止まらない口内炎の時は、「これは恋の味」と言うことにしよう。

  

2/4

 東嶋和子「メロンパンの真実」講談社。

 図書館で借りた本。何故これが目に留まったかというと。家の近所にメロンパンで知られるパン屋さんがあって、その前を通る度にメロンパンという存在を思い出すから。とはいえ、得てして名物の類は地元民は食べないように、そこでメロンパンを買ったことは久しく無いのだけど。

 この本で扱われていたのは、メロンパンの起源。で、その答えなのだが、4年前のドキュメンタリーなので、もうネタ晴らししても良いかと思って書くと、実は…結局、よく分からないらしい(^^;; まぁ、広島の米国市民説とか、説は色々有るようなんだけど。何だ、と思いつつ、食べてみても中身?が入っていないメロンパンに相応しいオチのような気も。

 巻末には筆者がお薦めする各地のメロンパンが20ほど上げられていて、その中には近所のパン屋のメロンパンも(多分、それが縁で、この本が市立図書館に有るのだと思う)。

 中で一番惹かれたのは、新宿高野のクリーミーメロンパン。フルーツパーラーならではの、マスクメロンをふんだんに使ったメロンパンらしく、「焼きあがりは午前10時、午後4時、午後6時半の一日3回。合計1300個が、焼きあがり時間から十数分後には完売する」と書いてあるんだけど、今もまだそんな状況なんだろうか。一度位は食べてみたいような。

 とりあえず、近所のパン屋のメロンパンだけでも、久々に食べてみようかしらん。 

 

2/3

 大雪。休日なのを幸い、一歩も外に出ることなく、一日を過ごす。寒いのは嫌。

 

2/2

 この夏、東博で予定されている「対決−巨匠たちの日本美術」(公式)。

 あはは。こういう分かり易さは嫌いじゃないです。まぁ、組み合わせの中には、どう見ても「対決」じゃないだろう、みたいな人選も有りますが。とりあえず、芦雪の「虎図」に再び会えるのが嬉しい。

 

2/1

 マリインスキー・オペラ「イーゴリ公」@NHKホール。

 金曜夜18:30開演って条件厳し過ぎ、と思ったけど、ホールには思ったより人がいた。皆よく来られるものだ(自分のことは置いておいて)。

 「だったん人の踊り」というか「ポロヴェツ人の踊り」は期待していた以上のスペクタクルで。あの曲に合わせて6,70人のダンサーが舞台狭しと(語彙が月並みで済みません)踊りまくる様は圧倒的だった。美麗かつ勇壮とでもいえば良いのか。前半のクライマックスだったあのシーンを見ただけで、(休憩時間に)もう帰って良いかも、と思ったほど(^^;;

 それだけに(今回の構成での)後半は今一つ、かなと思わないでも。まぁ、踊りが見られただけで良いですけど。今でも頭の中で、あの音楽が回っているほど。…坂本真綾の「THE GARDEN OF EVERYTHING」でも聴いてみようかな。