若干の後日談


7/21

 20日 の体調不良を引きずって帰国。というか、着陸時、降りるまでの数十分間、これほど切実にトイレに行きたくなった帰国は今まで無かった(笑)。それまでの10時間近くは平気だったのだから、多分に精神的なものが大きいようなのだけど。

 帰ってきたら、日本は全然暑くなかったというし。涼しさを求めてヨーロッパに行った私の立場って一体…

 

7/22

 保険会社に、盗難に逢ったことを正式に連絡(旅行中は証書番号が不明だったため)。 すぐに請求の案内を送るとのこと。購入時の保証書や領収書は既に無いと言うと、せめて説明書が有ると(査定の際に)可能性が高くなるのだが、との話。…それなら、まだ有るかも。少し期待感が涌いている。もう一度、探してみることにしよう。…強い期待は禁物だとしても。

 

7/23

 体調はあっけなく、平常に復帰。疲れから来る精神的なものが中心だったからなのか。 それとも「石」が流れてしまったのだろうか。いや、本当に「石」のための痛みだったのかもよく分からないのだが。

 Contax T3の箱が見付かる。説明書が出て来なかったら、これを送り付けてやろう(迷惑)。これで、とりあえず、0回答(T3分は全額却下)は無くなったと思うので、ややほっとする。あとは落ち着いたところで、探すことにしよう。

 

7/27

 というわけで、必要な証拠書類を探してみたところ、「良いお知らせと悪いお知らせが有ります」という結果に。

 →良いお知らせ

 Contax T3とPentax Optio330の説明書が出てくる。箱を送らないでも済みそう。二大盗難品に一応の証拠書類が出てきたので、一安心。

 →悪いお知らせ

 無くなった物の中に、Nikonの単眼鏡も含まれていたことに初めて気付く。あのカバンの中に入っていたとは現地では全然思い付かなかった… こちらは保証書も残っているのだけど。盗難届も出してないし、保険は無理か。幾らしたっけ。2万円弱?

 あと、Compact Flash(256M)は保証書と箱の両方が出てきたけど、箱に貼られていたシールを見ると22,800円。盗難届に書いた金額は12,500円だったから自ら1万円分、請求可能な金額を減らす墓穴を掘ってしまったらしい。……やっぱり、無くなった時は自分でも被害額を出来るだけ少なく思いたかったわけで。エビデンスがフルセット揃っている数少ない物だったのに。

 

8/1

 帰りに池袋 に寄る。東武百貨店の食品売り場にベルギービールのコーナーがあるというので。行ってみると、確かにあった。値段が向こうの3倍なのはやむを得ないところ。あの時飲めなかったランビックのクリークを買い、ついでにヒューガルデンとウェストマールのダブルと、向こうで飲んだビールを買う。池袋なんて、そうそう行かないし。

 

8/2

 暑い一日。昨日買ったクリークを飲む。これで、「あの日」の「乾き」がようやく潤せた気分(^^;;

 

8/9

 届け出後何日までという期限はないらしいが、いつまでも放置しておけないので(生活に困るというより、気分的に落ち着かないので)、休日を一日中、保険金請求のための資料集めに専念。

 といっても、新たに保証書や領収書が出てくるわけはないので、購入した当時のヨドバシカメラでの購入価格表(ネットで検索したら、そういうページが存在した)を出したり、支払した通帳のコピーを取ったりと、可能な限りの補強材料を集めて、補足説明を書いていたのが大半。査定の結果がどうなるかはともかく、自分として出来るだけのことはしておかないと。

 結果として、請求した物品・金額は次の通り(この表を請求書に添付し、別途書いた補足説明を更に付けた)。

品名 購入場所

金額

購入時期

領収書 添付書類
カバン 1 ロフト 渋谷店 15,500 2003年6月
カバン 1 イトーヨーカドー 2,500 2002年9月
カメラ(contax T3) 1 ヨドバシカメラ 80,000 2001年3月24日
デジカメ(Pentax Optio330) 1 ヨドバシカメラ 65,000 2001年8月4日
コンパクトフラッシュメモリー 1 ヨドバシカメラ上大岡店 12,500 2002年10月27日
帽子 1 ダイクマ 3,000 2002年6月
チョコレート詰め合わせ(箱) 3 ノイハウス、ガレ(ブリュッセル) 23Euro 2003年7月19日
ベネルクス・ツアー・レイルパス 1 HIS  19,800 2003年7月4日
    (請求額計) 190,730      

 購入場所は割と適当だが(今さら覚えていない)、購入時期は正直に記入。どうせ証拠書類は無いのだし、いつを書こうと変わらないのだが(経過期間で減価償却評価されるらしいので、古いほど損になる)、 自分の中で自信を持って主張出来る内容にしておく。ちなみに購入時期は、自分の日記から調べた(^^;; ファイル自体はその後も更新しているので、証拠的価値はないけど。

 請求額については、コンパクトフラッシュは届け出額として、単眼鏡は諦める(その代わり、届け出たものについてはエビデンスが無くても主張しようという考え)。Euroは今日のレートで計算(134円)、レイルパスは購入額19,800円の2/5(未使用分2日)として計算。

 送られてきた送付用の封筒に資料の一切合切をギュウギュウに詰めて、保険会社に送付。どうなることやら。

 

8/12

 保険会社から、封筒を受付したとの連絡。

 驚いたことに、概ね、請求通り計算してくれるらしい。予想以上だ。コンパクトフラッシュに関しては、価格のシールが実際に有るので、そちらで見てくれるとのこと。動揺している中での届け出額が違ってもそれは仕方ないとの話。もっと官僚的で杓子定規な対応をされるのではないかと覚悟していただけに、嬉しい誤算。こんなことなら単眼鏡も請求してみれば良かったかも。小物はエビデンスが一切無くても何も言われなかったし。

 ただし、レイルパスについては、実際の損失額しか補償出来ないとのこと。買い直した切符は?と訊くと、それは補償の範囲とのことに付き、切符を探してみて、有るか無いか連絡することにする。

 減価償却のため、年間で約1割減となることを確認されるが、それは元々書いてあることなので、予想の範囲内。大雑把に見て、15万円位(切符が出てきたとして)と皮算用する。それだけ無事に戻ってくれば、大きいのだけど…

 

8/14

 幸い、ブリュッセル・アムステルダム間の37Euroの切符は保存していた。翌日の空港までの切符3.1Euroと合わせて40.1Euro。5,500円位。2日分で計算した7,920円よりは低いが、実額なので仕方ない。ただし、どうせ出るなら、アーネムまで行っても良かったかも、とふと思う。

 保険会社に連絡すると、FAXではなくて、現物を送って欲しいとのことに付き、郵送する。

 

8/17

 保険会社から、切符が届いたことと、切符の金額についての確認の電話が来る。これで揃ったので、後は書類を上げて、決裁に回すとのこと。一週間位は掛かってもおかしくないので、来週まではとりあえず待つことに。

 

8/21

 入金通知のシール葉書が保険会社から来る。既に、本日付けで口座に振り込まれているらしい。早っ。

 振込額は155,622円。細かい内訳は不明だが、予想よりはやや多かった。結局、数万は持ち出しとなったわけだけど、それ位なら、諦めが付く範囲。暫く高いカメラを買わなければ、実損も発生無いし。

 ちなみに今回入っていた旅行保険の支払額は、僅か2,890円。

 損保ジャパンの「off!」というネット加入の奴で、しかもカスタムで一番安い設定にしていたのだけど、支払額を100円上乗せして、携行品限度額を100千円ではなく、300千円にしていたのが命運を分けた感じ。今まで海外旅行の保険なんて無駄そのものと思っていたけど、貰ってみると、入っていて本当に良かった、というのが偽らざる実感 。

 

8/23

 ヒューガルデンを飲む。これで、あの夏も終わった。としみじみ思いながら。

 


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