空の蒼さを 見つめていると


 blog そらのはて小人たちが騒ぐので
 今月 (2009年8月) / 先月(2009年7月)

8/30

 ここのところ、慌ただしく展覧会を回るばかりだったので、今日は(投票に行った他は)一日、休養日として家で大人しく過ごす。結局、今月行った展覧会はのべ34件に。多すぎるよな、やっぱり(^^;;

 台風が近付いているせいか、湿った風の流れがやけに冷たく感じるのだけど、…もしかして風邪気味なのか、私?

 

8/29

 朝起きて、バス会社の地元の事務所に電話してみる。携帯 ? 白いの?ああ、ありますよ、とあっけないまでに問題解決(^^;; 携帯を受け取って、そのまま、(無くす前に今日予定していた)展覧会巡りに出掛けることにする。もっとも、朝一番で出掛ける予定がそれどころでは無くなったので、最初よりは(これでも)短縮版。新橋→両国→日本橋→横浜(買い物)。

 

 「建築家 坂倉準三展 モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」@パナソニック電工 汐留ミュージアム。

 「特急“燕”とその時代」展@旧新橋停車場「鉄道歴史展示室」。

 常設展示室 企画展示「江戸東京ねこづくし展」@江戸東京博物館。

 「特別展 知られざるタオの世界 「道教の美術 TAOISM ART」 −道教の神々と星の信仰−」@三井記念美術館。

 

 帰ってきてから、携帯に「探せて安心サービス」のアプリをダウンロードしたのは言うまでもない(^^;;

 

8/28

 前回出来なかった六本木界隈の美術館のハシゴ。今回は逆ルートで。この方が、駅まで歩かなくて済む分、楽かも。

 「美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展」@サントリー美術館。

 「光 松本陽子/野口里佳」@新国立美術館。図譜を購入。

 

 家に帰って、カバンの中身の整理をしようとして、……携帯が無いことに気付く。

 帰りの電車の中で乗換をチェックしていたので、電車の中、降りた駅でダッシュしている最中、駅からバスまで同じくダッシュしている最中、バスの中、のいずれかの筈なのだが、全然思い出せない。

 auのサイトで位置を特定する「探せて安心サービス」というのがあるのを知るが、アプリの事前ダウンロードが必要だった。時既に遅し。というか、そもそも電池が無くなりかけで、自分で電源を切っていたので探しようも無かった。バス会社に連絡するのは時間的に無理そうだったので、とりあえず、auのサポートセンターへ家の電話で連絡し、回線の停止を依頼。

 出て来なかったら、買い直すしか無いが、う〜ん、そんなに困るものはないかな… 特にバックアップを取っていないメールくらいか。まぁ、この際、無くなってしまうのも運命かも(^^;;

 

8/27

 地元の花火大会。

 昨年に続いて、砂浜まで歩いていける(笑)ニューバランスのレザースニーカーで、海岸まで直行。今年は一ヶ月遅れのせいか、色々勝手が違って、海岸が満潮で普段の半分くらいしか砂浜が無く、例年以上に混み込みで、海岸の西の端まで歩いてようやく、一人分のスペースを確保。ちなみに、シートは駅近くのスーパーの中にある100円ショップで購入(^^;;

 空気もすっかり秋の風、上弦の月が浮かんでいる。

 花火は時間を絞り混んだ(僅か40分!)だけあって、単位時間当たりでは充実。特にいつも一社提供の10分間のフィナーレは今年も「おぉーっ」という歓声が途切れない程の凄い物量の花火だったのだが、あいにく風が微妙に海→岸だったため、中盤からは煙の中から見えてくる、みたいな状態になって、何とも勿体なかった。火薬の匂いが鼻を突く位の勢いだっただけに。

 でも、やはりこれだけのものを(無料で!)見られると感動。先週末の金沢文庫の奴はこれに比べてしまうと養殖モノというか、なんか本物感が足りないことが分かった。

 帰りは西の端から出たことと、いつもと違いバス通りから住宅地を上るルートを使用して歩いてみたことで、時間を大幅に短縮。海岸出口の渋滞5分強を含めて家まで(途中に坂道を上って)37分、ということは普段ならこのルートなら実は30分有れば、海岸まで歩いていける、ということ? 実はウチの辺りって結構、「海に近い暮らし」だったのかも(^^;;

 

8/25

 GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト@潮風公園〈太陽の広場〉。

 実のところ、私はロボットアニメの感受性が欠如していて、ガンダムについても自分の人生において特別な存在だったこともなく… 要はお台場に等身大ガンダムが立っているからといって、見なくちゃいけない!という使命感のようなものはさらさら感じなかったのだが、この前、たまたまMay'nのライブでZepp Tokyoに行った時に、意外と近いな、ここ。と思ったのがきっかけで、帰りに電車の行く先をちょっと替えて15分ばかり乗った先に有るというのなら、まぁ見ておこう的な好奇心で、帰りに寄ってみた。

 そこに立っているモノが、「ガンダム」かどうかというのはともかく、広場に立っている立像を皆が取り囲んでいる姿は、「ウィッカーマン」的というか、疑似宗教の発生の現場に立ち会っているようで、なかなか興味深い光景だった。定時に行われている水芸?も見られたし。

 

8/24

 夏風邪、というか、ここに来て、冷房にあたる。仕事中、わんわんと頭が痛むが、(冷房のない)外に出ると、普通に治る(^^;; 帰宅後もとりあえず冷房は禁止で、温めの湯に長く浸かって寝る。お陰でまぁ、何とか復活した様子…

 

8/23

 武蔵小杉→六本木一丁目〜神谷町→日比谷。

 

 「サンデー・マガジンのDNA-週刊少年漫画誌の50年-」(後期)@川崎市市民ミュージアム。

 展示替え後の原画を見に行ったのだが、前期とそれほど代わり映えが… まぁ、見開きの滝沢国電パンチが見られたので良しとする。

 「高島屋史料館所蔵名品展」(前期)@泉屋博古館分館。

 前期の展示が今日までだったので、やむを得ず。岡田三郎助「支那絹の前」の不機嫌な顔つきと滑らかでない塗り方の相乗効果による不愉快さ。まさか、わざと…? 竹内栖鳳の水墨画によるベネツィア夜景は他の画家との、雪月花の三幅画の一つだったのね。上手いことは上手いけど、技巧が前に出て余り感動出来ないタイプ の絵。

 「館蔵品展 花・華- 日本・東洋美術に咲いた花 -」@大倉集古館。

 地味に面白い(のかもしれない)という、いつもながらの大倉集古館らしい展示。

 「第15回 秘蔵の名品 アートコレクション展〜日蘭通商400周年記念 栄光のオランダ絵画展〜」@ホテルオークラ東京〈アスコットホール〉。

 題名からは「Golden Age」の絵画展のようだけど、実はオランダ現代美術展だったという(^^;; それはそれで、貴重な機会だが… 19世紀のメスダフとかブライトネルの絵も1点ずつ。

 「やきものに親しむVII 中国の陶俑 ―漢の加彩と唐三彩―」@出光美術館。

 唐三彩には興味がないというか、あの独特の色彩が好きになれないので、あえて行くこともないかと思ったのだが、そこは出光美術館。嫌いな位の私でも充分に楽しめる内容。とはいえ、興味を惹かれるのはやはり、唐三彩以外で。漢時代の人物と禽獣が貼り付けられた台の、各人形(人と禽獣)のフリーダムさが特に楽しかった。

 

 10月の旅行を見越して、少しでも展覧会を消化しておくということで始まった、今月の展覧会巡り。もはや死のロードと言いたいくらい、キリがないというか、かなりヘトヘトな感じなんですが、この辺でさすがに一つの目処が付いた、ような気も。ちなみに、今日までで幾つ行ったかというと、ええと、…28個だった。どうりで大変なわけだ(^^;;

 今週の平日は、金曜日以外は行かなくても良いか。でも、木曜は地元の花火大会があるし、そういえば、ガンダムも見ておきたいような。「サマーウォーズ」もまだ観ていないし…

 

8/22

 「光 松本陽子/野口里佳」@新国立美術館。

 もっと後に見るつもりだったけど、アーティストトークの前に見ておこうということで。これはあれだな、夏の夜にこそ(秋の夜でも良いけど)見たい展覧会。また、夜間延長時に来よう。

 

 14時より、3階講堂で、野口里佳さんのアーティストトーク。若い人中心に8割以上の入り。展覧会だと、キャプション的な説明はタイトルの一言だけで、状況や、時には内容さえ想像するしかないようなことが多いので、デビュー以来の作品を作者自ら語ってくれたこの機会は貴重。思った以上に率直にというか、普通に何でも話してくれる人だったのはちょっと意外。

 沢山の(少なくとも20以上)質問にもそれぞれ答えてくれていたし。ただ、少数ながら身勝手な決め付けをしている質問もあって、それにはきっぱりと「いや、違いますね」と即答していたのも印象的だった。

 一応、メモも取ったので、話の内容は有る程度は復元可能。個人的にも整理しておきたいし、内容を知りたいという世間のニーズ?も結構あるんじゃないかとは思うのだけど、時間的にちょっと厳しいかも 。


 「金沢まつり花火大会

 近所なのに電車を5本!乗り継いで現地入り。今年はまだ花火を見ていなかったので、やはり見ておこうということで。

 海岸は結構空いていたので、これは最前列がベスト、と思って波打ち際の割と近くに場所を取って待っていたら、花火はほぼ真上に上がって、大変だった。ここでは長いシートに寝っ転がって真上の花火を見る、というのが 推奨スタイルらしい。腰掛けるだけのシートしか用意していなかったので、太股の後に差し伸べた腕を組んだ状態で、上半身を反り返るという、何だかストレッチのような体制で花火を見る羽目に^^;;

 普通の花火と、どこかの会社の提供するスターマインを交互に、という打ち上げスタイル。悪くはなかったのだが、すごい盛り上がりというほどではなく。

 行きはシーサイドラインで行ったら、混雑で結構掛かったので、帰りは文庫まで歩いて帰る。途中で県立金沢文庫のある称名寺の前に出て、ここからなら知ってる!と思った。

 

8/21

 「トリノ・エジプト展」@東京都美術館。

 前にも何回か書いているのだが、実はエジプトとかミイラには全く興味がない私。なのだが、チラシで見た石棺の写真が割とスベスベな感じで、夏の夜に見るには良いかなと(^^;; そんな気楽な感じで見るには、そう悪くはなかった。海の方は… どうしようかな。

 

8/20

 夏バテ気味の中、展覧会を見て帰ってきた後にホテルを探し続けることをこれ以上続けていたら、精神的にも肉体的にも厳しいので、思い切って片を付けることに。

 本当はカルチェラタンというか5区の安い宿で3泊、ベルギー2泊後、ルーブルの近くで少し良い宿で2泊、という予定だったのだが、休日前後の安い宿が空いていないため、結局、順序を変えて、1区、オペラ大通りの東で3泊、最後に5区で2泊ということに。 1区というのは、まぁ、お上りさん的な便利さも捨てがたいということで。

 最後はどうしてもバスタブが必ず有る、狭くない部屋でゆっくり過ごしたかったので、分不相応にも「Executive Single room shower and bath large bed」とかいう部屋を予約してしまった。standardだと75ユーロの宿なのにExecutiveだと135ユーロだという… でも、まぁ、200ユーロが当たり前、のパリではかなり安い方なんですが。

 というわけで、最初3泊が(140+朝食12ユーロ)×3。ベルギー2泊が1万5千円(旅の窓口で予約したので)×2。最後が135ユーロ×2。1ユーロ140円とすると、7泊で13万円強。

 予定よりは高くなってしまったが、インフルエンザの余波を受けて会社から1泊少なくさせられたことや、昨年5万6千円も!!払わされたサーチャージが0になったことを思えば、許容範囲内かと。余り値段をケチると、その分だけ確実に部屋のランク、つまりは旅行中の気分に反映することになるので。

 何より、ホテルのチェックで睡眠不足が続くというホテル地獄にこれ以上、付き合わなくて済むかと思うと、ほっとした、というのが一番大きなところ。

 

8/19

 「牧島如鳩展 〜神と仏の場所〜」@三鷹市美術ギャラリー。

 絵もさることながら、人として面白いというか。イコンの画家として出発しながら、後に仏教も習合した「宗教画」を描くようになるのは、有る意味、分かるような気もするのだが、その結果のモチーフが「立った(復活した)釈迦」「横たわる(涅槃の)キリスト」というのが、驚き。

 ロシア正教の聖歌が流れる中、牧島如鳩の絵を見て回るのも不思議な体験で、その展覧会を三鷹市の駅ビルでやっているのも更に不思議。上手くは言えないが、見て良かったと。

 

 帰ってから、またホテルをチェックしている内に深夜に。早く何とかしないと、体が保たない(^^;;

 

8/18

 「99歳の細密画家〜プチファーブル・熊田千佳慕展」@松屋銀座。

 先週、展覧会が始まってすぐ亡くなられてしまったため、図らずも回顧展となった展覧会。う〜ん、余り意識してなかったのだけど、どうやら私は虫が余り得意ではないようだな…(汗

 でも、作者の生き方には感動させられるところがあって。ちょうど8/26(水)のBShiで18時から「虫の村に生きる画家〜熊田千佳慕93歳〜」を放送するらしいので、改めて見てみようかと。93歳ということは多分、6年前の番組の再放送?

 いつもデパートに行っても何も買わないのだが、たまには、ということで帰りに、松屋の地下で出店最終日だったGARDEN SALON DOLCEのマカロンを買ってみた。北九州のお店らしいので、次に買うのはいつの日か分からないが…

 

 ホテル。この際、ブリュッセルだけは決めてしまおう、とビジネスライクに片付ける観点で、南口駅前のイビスに。味も素っ気もないらしいが、往復するための単なる拠点と考えれば、ここが一番便利なので。

 

8/17

 「ビュフェとアナベルー愛と美の軌跡展」@そごう美術館。

 殆ど人気のない、夜間のそごう美術館で、静かに絵を見ている時の幸福感、というのは他ではなかなか味わえなくて。だから、内容が微妙であっても余り文句は言わない。というか、ここで見る画家は(来る作品のランクにも寄るのだろうけど)、微妙な人が本当に多いような… ぶっちゃけて言えば、せいぜい1.5流から、更にその下というか。

 で、ビュフェもやはり、その一人だと思った(^^;; ヴェネツィアを描いた絵の力強さは良かったけど。

 

 ホテルが決まらない… 毎日3時間くらい、サイトをチェックしているのだが…

 

8/16

 ようやく夏らしく、からっと晴れた一日。とりあえず、鎌倉の展覧会を片付けておくことにする。

 

 「美術の中の動物たち」@鎌倉国宝館。「建築家 坂倉準三展 -モダニズムを生きる人間、都市、空間」@神奈川県立近代美術館鎌倉館。「珠玉のコレクション 美術館はぼくらの宝箱 子どもたちの視点がくれるもの」@神奈川県立近代美術館鎌倉別館。

 3つ回って、鎌倉別館から出ると、夕方の日差し。人気も少なくなった八幡宮の横の道を下ると、何か有意義な休日の午後だったような気分になってきた。いや、まぁ、単なる錯覚、なんですけど。

 

8/15

 地の果て、というイメージがあるので、今まで言ったことの無かった佐倉のれきはく。「百鬼夜行絵巻」展もあって、思い切って行ってみることに。調べてみると、乗換無しで行ける(笑)JRよりも、京成の方が駅から楽に行けるようなので、今回は船橋で乗換(してみたら、駅が離れてるなんて知らなかった…)。ちょうど入口まで着くバスに接続するよう行ったので、時間的には2時間強で着いた。意外と近い?

 しかし、13時過ぎについても食堂が(他にないから当然だけど)混んでいて、食べれない… ちょうど、企画展の解説をするというので、結局、それを聞いた後、15時近くになってから昼食。

 「日本建築は特異なのか −東アジアの宮殿・寺院・住宅−」@国立歴史民俗博物館。

 結構、気になっていた企画展だったので、ちょうど解説も聞けてお得だったかも。中国、韓国、日本の建築を比較し、共通性と異質性を考えるという展示で、比較する要素によって、中韓vs日だったり、中vs韓日だったり、と単純には言えないようだが、お寺の軒を支える組み物が、中国・韓国では一般の住宅にも普通に使われているのに対し、日本では仏教(および神道)建築にしか使われていないという話が面白かった。

 恐らく、仏教建築が入ってきた時、その立派さに組み物は宗教建築に使うものだという刷り込みがなされてしまったのではないか、という話。なるほど、そういう「誤解」って結構、ありがちのような…

 「百鬼夜行の世界−百鬼夜行絵巻の系譜−」@国立歴史民俗博物館。

 あれ? 国立の国文学研究資料館の方が会場広いよ?(こんなに広い建物なのに…) 前回買った図譜「百鬼夜行の世界」を見て慄然とした、国際日本文化研究センター蔵の「百鬼夜行絵巻」の巻末、不気味な黒雲と共に、シルエットの獣に騎乗した、角のあるサタンのような者のシルエットを実際に見るのが楽しみだったのに(今回は展示替え後だから、当然後半だと思っていた)、実際は前半の方を展示。

 そうか、初日に(メディア向けに)美味しいところを展示するというパターンなのか… 前から思っているのだが、こういう絵巻を前半後半で展示替えするというやりかたは、観客軽視の発想なのでは? 展示期間通じての展示に耐えられないというのであれば、前半と後半で、違う絵巻を全巻展示すれば良いだけのこと。…それとも、絵巻は一度に全巻展示すると、保存上、問題があるとか?

 

 ところで、れきはく。私は漠然と歴史民俗関係の原資料がどどんと展示されている施設を想像していたのだけど、全然違いましたね。何というか、巨大な複製展示館。いわゆるシュミラークル。

 まぁ、民族的な風景やモノは複製を展示する他無く、またそれが一番分かり易いのは確かだけど(それにしても、例えば法善寺横町の風景を精密に再現することが、国立博物館の使命なのかは不明)、埴輪から始める古代から、現代(の少し手前)まで、あらゆる(複製品の)展示物で埋め尽くされている。

 博物館というのは(展示品が何かさえ分からないとしても)本物のオーラを感じる施設だと思っていたので、ここの展示品のインパクトの無さにはちょっと唖然。そのボリュームはとても一日では見て回れないほどだし、決して退屈ではないにしろ、方向性としては明らかにサイゾーの「退屈巡礼」施設のカテゴリーに入るような…

 というか、この施設の(研究というのは勿論として)、展示の目的が、子ども達へに歴史をイメージで理解させる、という意味合いなので有れば、何でわざわざ佐倉に国立の施設がなくちゃいけないのか、理解できない。場所的に千葉県民専用じゃん。こういう施設こそ、都内の便利なところに置くべきだったのでは…

 (とはいえ、この施設の設立経緯を簡単に調べてみると、色々と妥協というか、政治的な同床異夢の結果だった様子が見えてきて。後の考察の中では、国際社会の中でのアイデンティティ、つまり東京と成田空港の間で外国人も訪れやすいということが理由の一つだったのでは?と書かれているのもあるのだけど、ええっ、本当にそれが理由で?という感じ。) 

 往復で3時間以上、電車に乗っていて体がすっかり冷えたので、東京で鰻を食べて帰る(^^;;

 

8/14

 「美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展」@サントリー美術館。

 ここは会員だと、オーディオガイドが無料で借りられるので、時間が有るときは大体、借りているのだが、今回のは通常部分(声:松尾佳子)の後に、更にパックンの一言ガイドみたいものが付いていて、しかも、それがどれも「おらが自慢」みたいな内容(日本にあれば、国宝級のものを収集している的な)ばかりになっているのが、すっごい変だった。…誰が作ったんだ、今回のガイド内容。

 

8/13

 May'n SUMMER TOUR 2009「LOVE & JOY」@Zepp Tokyo(2日目)。

 2227番という番号の割には、ちょっと高台のような場所に立てたので、通して良く見られた。3時間以上立っているのは、さすがに辛かったけど(^^;;

 最後の(真空の)ダイアンモンドクレパスはさすがに鳥肌もの。それ以外でも、その声の力には満足したのだけど、私はやっぱり菅野よう子の曲が好きなのであって、May'n自身の歌が全て好きなわけではないようだなと思った。

 そんなわけで、プロフィールとかにも今まで余り関心が無かったので、最後に「十代最後の夏のライブでした」という言葉に実は驚く。ええっ、「部長」(と言われているらしい)って(まだ?)19歳だったんですか。で、来年の1月には武道館でソロライブ決定とのこと。う〜ん、19歳といえば、うちの職場のまだ頼りない新入社員の女の子と同じだよな(汗

 

8/12

 明日のチケットをファミリーマートで発券しようとしたら、プリンタの調子が悪いらしく、待たされる。さらに、要領の悪い店員のために、復旧まで10分近く待たされる。機械のせいだし、しょうがないかと。

 

 「奇想の王国 だまし絵展」@Bunkamuraザ・ミュージアム。

 無くした、と思っていた前のミュージアム・フレンズのチケットが出て来たので、「だまし絵展」にもう一回行ってみる。…うわっ、会期終了間近だけあって、夕方18時台なのに、人が多い。一度見たこともあり、ほぼ素通りしてしまう。というか、目的は展示替えの日本の絵、主に其一だったのだが、気が利いている程度の作品だったのが残念。そのまま、20分足らずで会場を後にしてしまう。

 

 中途半端に出たことで、電車の接続が悪くて。品川周りで帰ったのだが、それも乗換駅毎に悉く、発車した直後に着く、という間の悪さ。地元駅に着いた時もバスがぎりぎり、の時間だったので、必死に走ったのだが、こういう日に限って、出発を何が何でも急ぐタイプの運転手だったらしく、あと10m足らずで(見えているのに)置いて行かれ、呆然と次のバスを待つ羽目に。

 最初にファミリーマートで待たされることさえ無ければ… と思うと、急に憎たらしくなるが(^^;; まぁ、こういう(不幸な)日もあるよね、ということで。

 

8/11

 出勤時に台風直撃したら、駅までの道が車で渋滞するかも、と思い、とわざわざ早く起きて、一本前のバスで出掛けたら、雨自体が殆ど降ってなかった。のは喜ぶべきなのか…

 

 「道教の美術 TAOISM ART」@三井記念美術館。

 ナイトミュージアム期間を利用。あれ? 顔輝の「蝦蟇仙人図」が狩野芳崖の模写へ、「不動利益縁起」が模本の「泣不動縁起」に、って展示替えの結果、明らかにレベルダウンしているような…

 でも、新しく加わった中にも面白いのはあって。例えば「伊達政宗泰山府君祭都状」。神道で言う祝詞みたいなものなのだが、文中の「政宗」の箇所だけは本人自署らしい。やっぱり、こういうのは自署でないと効果が出ないのかも。しかし、あのAre you ready?のおっさんがね…(←大間違い)

 

8/10

 一日限りの有休取得日。だけど、日中は断続的に強い雨が続く。花火は勿論、朝一番には中止の告知(もっとも、元々の時間が来た時には全く降っていなかった、のは皮肉)。

 

 仕方ないので、先延ばしにしていたhotelのチェックを始める。が、余りに多過ぎて(パリ市内で当日、予約可能なホテルが860件以上!)、すぐには決めかねる。ブリュッセルも(さすがにそんなに宿はないものの)、当初見込んでいた宿が高すぎたので、まだ未定。パリについては最初に地区を決めてしまうしかないのだろうな。正直どこだって良いといえば良いだけに、却って決断しにくいのだけど…

 この段階が、私の場合、計画を立てる上で一番悩むところなので、あと一週間やそこらは、ずっと引きずりそう…

 とりあえず、航空券のチケットだけは休みの今日の内に、(期限より少し前だけど)マイルを一部交換の後に購入まで。ぎりぎりまで残しておくと、ついうっかり忘れてしまったりするのが恐いので。

 そんな悩みからの現実逃避、ではないのだが、秋の連休時の京都のホテルだけは予約した私(^^;;

 窓無し携帯不通(と書いてある)部屋で一泊9千円は高いと思うのだが、あの時期の京都のホテルは元々、空き部屋が出ないようなので、珍しく3泊空いていたところで、一応確保。本当は、温暖化の影響か、最近では連休の頃は紅葉はまだ早い印象が強いけど、そうは言っても、連休でもないとなかなか京都までは行けないし。あと、京博の「日蓮と法華の名宝」もどうせなら見たい、ということで。

 

 ところで、今週は(もう後回しに出来ない)予定がつまっていて結構、多忙な感じの予感。

 火:「奇想の王国 だまし絵展」の最後の展示替え。水:「道教の美術」の夜間延長週間。木:May'nのlive(つい、買っていた)。金:「シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展」の展示替え前半。

 先週さぼった?ツケで、一日も空きがない状況に。来週は来週で、いくつか有るしな… そんなわけで、ホテルのチェックも全く進みそうにない…

 

8/9

 「画家の眼差し、レンズの眼 近代日本の写真と絵画」@神奈川県立近代美術館葉山館。

 余りに蒸し暑いので(今年初めて冷房を入れた)、家にいても仕方ないかと思い、図書室での資料調べも兼ねて行ってみる。美術館の図書室は冷房も効いていて快適だったが、(駅までの)往復の蒸し暑さにめげる。

 

 明日は一日だけ休み。元々はこの時期はカーっと暑くてバテバテだろうから、一日くらいのんびりとしよう、という予定だった。

 しかも休みが決まってから、よく見たら鎌倉の花火大会の日でもあったので、この際(今年はまだ花火を見てないので)花火を海岸まで見に行こう、といそいそと計画していたのだが。

 この分だと、間違いなく中止だな… というか、雨で一歩も出られない公算大。それはそれで、まぁ良いか…(良くないけど)

 

8/8

 とにかく行きたい美術館を一気に減らそうということで、武蔵小杉→立川→武蔵小金井→両国、という一日。本当は、武蔵小金井の後に三鷹(三鷹市民ギャラリー)も入れる予定だったのだが、途中の豪雨も有り、次回に延期。いや、一日5つ離れた場所を回ろうとすること自体、さすがに無理があったというか。

 

 「サンデー・マガジンのDNA-週刊少年漫画誌の50年- 」@川崎市市民ミュージアム。

 「百鬼夜行の世界−百鬼夜行絵巻の系譜−」@立川国文学研究資料館。

 「特別展 魅惑のカンバン・ハリガミ展」@江戸東京たてもの園。

 「「写楽 幻の肉筆画」ギリシアに眠る日本美術〜マノスコレクションより」@江戸東京博物館。

  色々と書きたいこともあるのだが、これだけ回ると、ちょっと書く余裕が… 最初の3つについてだけは、どこかのタイミングで書いておきたいけど。

 

8/7

  「生誕150年 ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ」@新国立美術館。

 今週前半、旅行の思案でどこにも寄らなかった関係で、行ってない(行くべき)展覧会が溜まって危ない状態。そこで、今日は新国立美術館→サントリー美術館というハシゴの計画を立てていたのだが。「ルネ・ラリック展」に軽い失望を覚え得つつ、展示室を出ると。 美術館の外側はいつの間にか、もの凄い豪雨。

 サントリー美術館(というか東京ミッドタウン)へは直線の道路でせいぜい500メートル位だが、一歩外へ出たら、それは死を意味する、という位、降っている中、 足を踏み出すのはどう考えても無理。ここは戦略的撤退しかない、ということで、元来た乃木坂の駅への通路を戻る。雨に濡れない通路を以前に確かめておいたことが役に立った。というか、雨を防ぐという意味でのガラスの有り難さをつとに感じた。今の私にとっては、ラリックのガラスより貴重(^^;;

 で、表参道から銀座線乗換、新橋で横須賀線乗換、という全く濡れない径路で帰宅してみたところ。家の方は全く降らなかったらしい。この地域限定性が、ゲリラ豪雨という奴か…

 

8/6

 「コレクション展「旅」第2部「異郷へ 写真家たちのセンチメンタル・ジャーニー」」@東京都写真美術館。

 昨日予約した便をチェックしてみたら、その値段での残席が無くなり、同じエコノミーなのに1万円高い席に跳ね上がっていた。うわっ、危ないところだった…

 

8/5

 というわけで、どこにも寄らず、早く帰ってきて、予約実行。

 改めて検索してみたら、帰り(10/10)の便があと9席の表示に変わっていて、ちょっと焦った。とりあえず、予約だけを取り急ぎ確保。購入はマイルの交換後になるので、週末に落ち着いたところですることに。

 

 安心したので、この機会にオペラの上演状況もチェックしてみた。パリのオペラ座とバスティーユ。あと、ブリュッセルのモネ劇場。

 オペラ座はグノーの「ミレイユ」が上演期間だったが、既に全てsold out! 前に(料理の「ミレイユ風」を調べるためだけに)原作を読んでみたことがあるだけに、ちょっと残念… バスティーユは「セビリアの理髪師」とKORNGOLD という人の「DIE TOTE STADT」。「セビリア」はパリで見る必要も無いし、後者のように知らない20世紀の作品を見てもな… まぁ、夜間延長を含めて割と忙しい予定なので、オペラに行けない(行かない)くらいでちょうど良いかも。帰宅直後、高熱で寝込んだドイツ旅行の二の舞になったら、今や大事になりかねないし。

 と割り切るつもりだったのだが、後者について調べてみたら、コルンゴルドって戦前のあの亡命映画音楽家で、ジョン・ウィリアムスの映画音楽の源泉として有名な人でもあった。で、作品は当然ながら、「死都ブリュージュ」、でオペラとしての評価も高い。と結構、興味を惹く話題がいくつも出て来た(^^;; しかし、まぁ、今回は(木曜はオルセーの夜間、金曜はルーブルかポンピドゥーセンターの夜間の予定なので)パス、かな…

 ちなみに、モネ劇場の方は迷う以前に、この期間、歌劇自体がなかった。

 

8/4

 パリの日程、悩み中。

 今回の予定だと、ちょうど最初の日曜が月初第一日曜で、パリでは大半の美術館が無料。本来は有り難い筈なのだが、それはつまり、有名な美術館がいつも以上に混む、ということで… となると、その日は比較的マイナーな美術館を回る日にすべきということで。かといって、回ることが出来る量には限界があるし…

 中世美術館、パンテオン、ギメ美術館、市立近代美術館、建築・文化財博物館、くらいかな… あとプティ・パレか。月曜にルーブル(とポンピドゥーセンター?)、木曜の昼に戻ってきてオランジュリーとオルセー、金曜の夜に再びルーブルかポンピドゥーセンター。土曜の午前にジャックマール・アンドレ美術館というところ?

 金曜の日中がまだ空けてあるのだが、そこも思案中。一番思い切って行動するならば、ボーヌまで往復してファン・デル・ウェイデンの代表作をこの機会に見てしまう、というもの。でも、さすがに結構しんどい気が…

 ところで、ジャックマール・アンドレ美術館。コレクションにウッチェロが有るということで、常設展だけが目的だったのだが、サイトを覗いてみると。9月からの展覧会にVAN  EYCKの文字が! この青いものを被った男の絵って、確か…ルーマニアのブカレストの美術館所蔵だった筈。なるほど、そのコレクションの展覧会らしい。 行くまでの遠さから、見ることを諦めていた絵だっただけに、凄い嬉しい。というか、こういう時は「運命」に近いものを感じます、ええ。

 というのは、ともかく、そろそろ飛行機の方を押さえないと危ない気が。明日、落ち着いて予約しよう。

 

8/3

 今回の旅行。お金うんぬんより、行く機会を逃さない、ことの方が重要なので、この際、自分で買うことにする。

 今年切れてしまう分含めて2万マイルはクーポンに替えて3万円分として交換することに。航空券に交換する場合、2.3倍位の交換比なので、割安ではあるけど、普通の等倍交換よりはマシ、と思って。それに自分で買って(今回)乗れば、ショッピングマイル含めてまた1万3千マイルくらい溜まる筈なので、まぁ余りダメージはないかなと。

 となると、問題は日程。パリの美術館で休みが多いのは火曜、続いて月曜。一方、ブリュッセルの美術館は全て月曜休。となると、パリが土日月で、ブリュッセルに火水、再びパリに木金と泊まるのが正解かな…

 

8/2

 「生誕100年記念 中島敦展―ツシタラの夢―」@神奈川近代文学館

 雨の中、丘の上の文学館なんかに行きたくなかったのだが、日本近代文学史上、私が最も尊敬する中島敦の回顧展で、しかも最終日である以上、どうしても見ないわけにはいかなくて(じゃあ、もっと早く行けよ)。

 

 帰ってきてからは恒例のカビ対策(汗、に加えて、秋の旅行の計画にいよいよ着手。…しようと思ったら、予想もしていなかった、ショッキングな事実が判明!

 溜まったマイレージで行こうと思っていたのに、いざ予約を取ろうと思ったら、マイレージの利用席数はかなり限定されているらしく、10月のパリ往復ってどの日ももう、全然、取れないという。飛行機のエコノミー席自体はまだまだ空いているのに… 勿論、エールフランスの提携マイル利用もほぼ同様。他の都市にする、という考えもあるけど、今年はもうパリ(とブリュッセル)ということで、頭の中はほぼ決まっているしなぁ。

 休みを取るタイミングを、3連休のない普通の週の平日にずらすと、(インフルエンザの呪いに掛かった会社が、出勤日の2日前までに帰国しろ、とか言っているので)、休みを一週間、確保出来なくなるし…

 かといって、先延ばししようにも、マイレージの内、1万マイル強は10月末に失効してしまうし。う、う〜ん…、どうしようかな…
 

8/1

 「特別展 知られざるタオの世界 「道教の美術 TAOISM ART」 −道教の神々と星の信仰−」@三井記念美術館。

 地味にやってはいるものの、かなり凄い展覧会。世界に4点だけの本とか、平気で展示されてるし。あと、展示品の所蔵先の広がりがとにかく半端じゃなくて。

 色々と「知る」ことが多かったのだけど、特に納得したのは、鎌倉の禅寺は道教的な像(閻魔等も含めて)を多くて持ち込んでいる等、道教の影響が大きいという説明。なるほど、自分の中の道教的なイメージがどこか、鎌倉のお寺の仏像と重なる気がしていたのは、気のせいじゃなかったんだ。

 他にも、妙見菩薩とか赤山禅院とか前から個人的に関心のあるテーマが多くて、興味深かった。

 とはいえ、道教の基礎知識自体に乏しいので、(勉強のためにも)図譜を買って帰ろうと、見る前から決意していたのだが、実物を見て(今日は)即座に断念。普通の「ぶ厚い」図譜2冊分は有るよ(^^;; 歩かずに帰る日にしよう… その代わりに、次回までの入門書として「道教の神々と祭り」という本をショップで買って帰る。

 

 隣の千疋屋のマンゴーカレー、前から一度ぜひ食べてみたかったので、昼前に来たこの機会に食べてみました(前に午後寄ったら、凄い行列だったので)。

 で、感想。甘い(^^;; 付いてくるマンゴーソースが甘いのは当然なんだけど、ルー自体が甘口で。とろっとしたポークとか美味しいことは美味しいと思うのだが、カレーは中辛派の私としては1回で充分かと。

 

 「メキシコ20世紀絵画展」@世田谷美術館。

 世田谷美術館は遠いから原則、「行かない」美術館なのだが、そうは行ってもメキシコより近いか(当たり前だ)ということで。

 本当は続けて、その後に横浜の近代文学館まで行くつもりだったのだが、気が付けば、既に3時過ぎで時間が足らず。…やはり、駅から微妙に不便すぎるわ、ここ。