空の蒼さを 見つめていると


 blog そらのはて小人たちが騒ぐので
 2009年7月 / 先月(2009年6月)

7/31

 「江戸の幟旗−庶民の願い・絵師の技−」@松濤美術館。

 美術館の壁一杯に縦長の幟が張られた光景は、なかなか異色。色々と勉強にもなった。そして、今日の帰りの電車は、…特に遅れなかった(^^;;

 

 月初に続いて、個人的な感慨を一つだけ。

 この2ヶ月、コミュニケーションが上手く行かなかった件があって。

  最初に違う反応をしていたら、こうはならなかったのでは?と、頭の中で幾度と無く、繰り返し考えてみたものの、マルチエンディングのゲームでその先は何を選択してもbad endしか有り得ない隘路に填り込んでしまったように、最終的にそうならなかった展開は思い付かず。(そして、そんなことをしている内に、周りではひぐらしが鳴く季節に(^^;;)

 となれば、こうなったこと自体が必然だったというか、元々の目的だったと思うべきなのかも。(相手が最初から望んでいた)あるべきところ、に落ち着いただけ…?

 ちなみに、最後に米澤穂信「ボトルネック」の話が出て来て。

 肉親からのメールを読んだ主人公が最後に「うっすら笑った」という、どちらとも取れる(といっても、私からすると明白に思える)ラストが強烈なあの作品だけど、そういえば、あの日の私は、外から見れば、きっと、口の端にうっすらとした笑みを浮かべていたに違いない、 そう思った。

 

7/30

 「ジョルジュ・ビゴー展−碧眼の浮世絵師が斬る明治−」@東京都写真美術館。

 に寄ってから、小田原行きの湘南新宿ラインに乗って帰ったら、今度は横須賀線の人身事故による運転取り止めに巻き込まれる。

 この場合、横浜から京浜急行が唯一の正解なのだが、2分近く停まっていた横浜を出た直後に、10分以上前に横須賀線の鎌倉−北鎌倉間の踏切で人身事故が発生して現在も運転中止中、という表示を出すという、何かの嫌がらせとしか思えない(^^;;連絡に、次の戸塚から戻る気力を無くしてしまい、座れないまま、つい大船まで行ってしまう。

 勿論、大船からの下りは動いておらず、バスに振替を考えるも、振替の切符を貰うまでで10分以上の行列、そして鎌倉行きのバス停も100メートル以上の行列。2台に乗れず、3台目で八幡宮まで乗り、そこでバスを乗り換え、下から歩いて上り、家まで辿り着いたのが10時。恵比寿駅に着いたのがそもそも7時40分だったから、いつもより1時間は余計に掛かった。

 しかし、この日のニュースは7時間停まっていた某路線のことで持ちきりだったらしい。横須賀線だって1時間半、停まっていたことには変わりないのだけど…

 で、帰ったら、また別のところに…

 

7/29

 「ヘルシンキ・スクール写真展  風景とその内側」@資生堂ギャラリー。

 どこかの駅で非常停止ボタンが押されたその安全確認とやらで、帰りの電車が遅れてきて、最後まで座れないまま、バス一本分、遅くなる。また、このパターンか…

 帰ったら、また一部、カビが復活していた(^^;; 再び、エタノールと脱脂綿で除去作業。

 

7/28

 靴のカビを根治するためには、除菌のウエットティッシュやスプレー程度ではもはや駄目で、アルコールそのもので殺菌しなければ、と思い立ち、帰りにドラッグストアーでエタノールの瓶と脱脂綿、ピンセットを買ってくる。気分はもう、野戦病院である(笑)

 特に被害が酷いコバと底を縫いつけている紐、靴の内側といったところを片っ端から、エタノールで殺菌、殺菌、殺菌。しかし、この蒸し暑さ、朝には毎日、霧が立ちこめるほどの湿気の中で暮らしている以上、これ位ですぐにどうかなるとはとても思えず…

 

7/27

 歯医者でのクリーニング再び。今回はとりあえず、これで終了でOKらしい。やれやれ。

 近親者は今日、無事に退院。手術に加え、2週間入院したのに、全部で6万も請求されなかったと聞いて、びっくり。私なんか、30分程度の手術を受けただけで1万以上払ったというのに(^^;; まぁ、保険の負担割合も随分と違うけど…

 

7/26

 今週の日記をまとめて書こうと思っていたところ、ベルギーの展覧会情報をチェックしていて時間を費やしてしまったので、今週は割と簡略版で↓。

 というのは、秋に予定しているパリへの旅行の際に、ブリュッセルくらいなら日帰りで往復出来るよなぁと王立美術館の展覧会をチェックしていたのだが、残念ながら10月以降は不明… どうやら、デルヴォー展は予定されているようなのだが、それだけでは余り惹かれない。と思いながら、色々探していたところ。

 ルーヴェン(よく知らないのだが。ブリュッセルから電車で30分らしい)の美術館で「ロヒール・ファン・デル・ウェイデン展」を開催予定という情報が。

 …これって、もしかしたら、北方ルネサンス好きにとって、もの凄い展覧会なのでは? 知ったばかりの公式サイトを見ても、作品そのものは出て来ないのだが、協力美術館の一覧だけでも錚々たるラインナップ。

 普段、ヤン・ファン・エイクを神の如く(笑)崇めている私としては、ファン・デル・ウェイデンはその師カンパンと並んで、どうしても「その次」の画家になってしまっているものの、どこかでその1点を見る度に「良い絵」だなと、しみじみ思う画家なので、恐らくまとめて見たら、かなり感動するような気が。

 これは何とかして、ルーヴェンまで行く方策を考えるべきかも。ブリュッセルの中央駅で窃盗に遭った者としては、あの二の舞に遭いたくはないので、慎重に計画を立てないといけないけど…

 

7/25

 西洋美術館主催の講演イベントを聴きに行く。谷川 渥「〈うつし〉の美学――イメージの起源神話」。予想通り、シャープで面白い内容。

 なぜか、無料観覧日だったので、展覧会も見て帰る。「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」「かたちは、うつるー国立西洋美術館所蔵版画展」@国立西洋美術館 。

 

 常設展の「新収蔵品」にハンマースホイが。実は「独立行政法人 国立美術館」のサイトで美術館購入一覧を見ていたばかりだったので、おおっと思う。国民の税金を(間接的にでも)使っているからか、購入価格が公表されていて、すごく興味深かったのだ。安い作品だと数百万だったりする中、ハンマースホイはさすがに段トツのお値段で、241,644千円。

 果たしてハンマースホイ1点で2億4千万というのが、安いのか高いのかは人によって意見が分かれるところだろうけど、質的には納得の作品だと思う。今年度、他に「頑張って買った」のは、京都国立近代美術館の岡本神草「拳を打てる三人の舞妓」の31百万円辺り。まぁ、これも購入したこと自体は当然な気が。

 

7/24

 「伊勢神宮と神々の美術」「染付−藍が彩るアジアの器」@東京国立博物館。

 

 帰ってみたら、チューリッヒ歌劇場から、2009-2010シーズンの公演案内がAir Mailで来ていた。

 一昨年、スイスに行く前に、公式サイトでチケットを購入して以来、メールでの案内は時々来ていたが、紙の案内が来るのは初めて。というか、チケット購入の際、きちんと住所を記載した筈なのに、途中でデータが切れていたのか、末尾の番地が無い宛先で、郵便屋さんも、ここで良いんですよね?と確認して投函していったらしい(^^;;

 まぁ、もう行くことは無いけど(笑 でも、オペラの愛好層というのは本来、気に入った公演さえあれば、世界の反対側からでも駆け付ける(暇とお金はある)、ということなのかも。

 

7/23

 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」@新宿ミラノ。

 今週こそは何事も起こらず、ようやく!観られる。感想は今さら過ぎるのであれだが、こういう分かり易い方向にサービス、サービスだったのはやはり意外な感じ。もう一度くらいは観てみるべき?

 

7/21

 歯医者でクリーニング。これで終わりかと思ったら、もう一回来いとのこと。帰りの電車が遅延と、接続悪化の不幸 の連鎖。しかも、こういう時に限って、自分の前だけ座れない不幸…

 

7/20

 「インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン」@科学博物館。 発掘品もさることながら、発掘する先生がどんどん年を重ねていく様が凄い…

 帰りに近親者の病室をお見舞い。休日の病院の受付は人がいなくて、不思議な空間。

 

7/19

 今日も引き続き、鎌倉。

 鎌倉に来たいという人がいて、何故、この暑い時期にわざわざ鎌倉?と地元民としては思ったのだが、幸か不幸か、今日はそれほど気温は高くなかった(蒸していたけど)。

 というわけで、最後に足を伸ばして(というか、電車を乗り継いで)、鵠沼海岸の天然氷のかき氷屋さんにも行ったのだが(池澤春菜嬢とか絶賛、な人が多いので、前から行ってみたかったのだ)、暑い中で食べるかき氷の有り難さをそれほど実感することが出来ず、残念…

 でも、氷はなるほど、一味も二味も違うもので。最初は基本からかと、カマクラという、霙と和佐盆のみのかき氷を食べたのだけど、季節限定のスイカ(塩を掛けて食べる!)にするべきだったかも。

 

 暑くないと言えば、出るときは曇りだったので、まぁ大丈夫かと(今年初めての!)半袖で、かつ無帽で歩いていたのだが、…今見ると、腕と顔が結構、赤い(^^;; 日焼け止め、塗っておくべきだった。

 

7/18

 鎌倉を少しうろうろと。とりあえず、国宝館を覗いてみる。

 「美術の中の動物たち」@鎌倉国宝館。

 絵画の方は氏家コレクションの北斎の肉筆画の中から蛇とか鳥の絵が出ていた他は、お馴染みの涅槃図とかで、それほど新鮮味も無かったが(前回も出ていたし)、彫刻・工芸は意外と面白かった。マニアックなことに歓喜天立像が置かれていたり(いや、動物って。そりゃ象面だけど…)、十二神将立像の頭の上のミニ十二支が可愛かったり、中でも毛作り人形とかいう縫いぐるみみたいな動物のミニチュアがキュート!

 ネーミングだけじゃなくて、PRにも上手になれば、もっと人を呼べそうなのに…

 

 ところで、動物と言えば、若宮大路を歩いていたら、どこかの店の店先(マットが置いてあるようなところ)に、服を着せられた大きな犬の置物が。と思ったのだが、よく見たら、顔(ブルドッグだった)が動いている! いやぁ、お腹ごとべたったと座り込んでいるし、どう見ても置物かと… 店の犬なのか、お客の犬なのかはよく分からなかったけど(紐も付いてなかった)。

 ちなみに、関係ないけど、今居る部の隣の部の部長さんは、かなりのブルドッグ顔。最初に見掛けた時に、「のらくろ」の連隊長をとっさに連想したのは勿論、今に至るまで、本人には内緒。

 

7/17

 講演会「きのこ文学のすすめ 〜イメージのワンダーランド〜」@INAX:GINZA 8Fセミナールーム。

 言っては何だが、こんなニッチな感じの講演会、大して人は来ないのだろうな…と思っていたら、会場の席は満席(200人強?)。キノコ好きの人が多いのか、キノコ文学好きが多いのか…

 予め読んでおいた、講師の飯沢耕太郎氏の「きのこ文学大全」(平凡社新書)の内容のエッセンスというスタイルだったので、基本的には来なくても良かったような気もしたが(^^;;、(作詞したらしい)キノコ姫とかいうインディーズの曲のCDを掛けたり、これからの様々なキノコ本企画を熱く語ったりしていたので、それはそれで面白かった。

 ちなみに、キノコ切手のコレクターでもあるそうで、世界のキノコ切手の分布についても語っていた。キノコ好き民俗のスラブ系の国々がやはり多いらしく、反面、キノコ恐怖症なアングロサクソン(英国、アメリカ)には殆ど無いとのこと。そしてキノコ好きでは世界でも有数と思われる日本は、何故か切手に関しては冷淡らしく、国際キノコ年を記念して発行された椎茸の切手1枚だけ、なのだそうだ。というわけで、日本のキノコ切手コレクター(多分、10人程度?)の悲願は、日本でキノコ切手のシリーズが発行されることらしい。

 それはともかく、日本で最大のキノコ文学の小説家といえば、泉鏡花だそうで、4作も書いているのだという。生憎、どれも読んだことはないのだが(今度、読んでみるつもり)、さもありなん、というか。

 

7/16

 明日は講演会を聴きに行く予定を入れてしまったので、今日こそはヱヴァを観に行こう、と前日、上映館のスケジュールとか、映画館までの所要時間とか、色々計算して備えておいたのだが。

 今朝、いつものように朝食としてクラッカー(クラコットという低カロリーのもの)を囓っていたら、…奥歯に被せていた詰め物が取れた。予兆もなく、なぜこのタイミングで…?

 この状態で一日でも放置すると、すぐに歯の形(というか歯並び)が変わって、そのままでは被せることが出来なくなるので、慌てて保険証と診察券を探し出し、昼に電話。幸い、夕方(18時)に行っても大丈夫とのことにつき、急遽、前に働いていた街の歯医者に行くことに。

 当日ということで、割とあっけなく、ガンガンと叩いて(^^;; 被せてお終い。虫歯で外れたわけではなかったのことで、ほっとする(しかし、何故だ…)。

 というわけで、またしても、映画に行けず… 何か、映画に行けない呪いでも掛かっているんだろうか。

 

7/15

 近親者が手術のため、今週入院しているのだが、その手術が今日有って、無事に終わったらしい。まぁ、何よりではあるかと。

 

7/14

 余りの蒸し暑さに、入浴後、汗が引くまで、じっとしていたり、といったことがいけなかったのか、あるいは単にうつったのか、急に風邪気味に。

 急ぎやることもないのを幸い、さっと寝ることにしてしまう。

 

7/13

 色々あって、帰宅前に一時間だけ、カラオケに寄ってみる。半額dayとかで120円って、もはや缶ジュースの値段なんですが(^^;;

 何だかんだ言って、「ノーザンクロス」も割と歌える(ような気がする)ようになってきた。あとは滑舌の問題かなと。

 

7/12

 散歩。坂道で体がいつもより…軽い? ダイエットの成果が出て来たのかも。まぁ、単に筋力が付いてきただけかもしれないけど。

 

 川崎市市民ミュージアムで今週末より開催予定の「サンデー・マガジンのDNA-週刊少年漫画誌の50年- 」。

 まぁ、どうせ両誌のお祭り記念イベントなんだろうと(実際、そうだと思うけど)、余り期待していなかったのだが、公式blogで紹介されている原画の参加リストを見ると、(少なくとも歴代の作品については)震えてしまうほどの蒼々たる作品群。

 「あしたのジョー」のラストシーン? 「デビルマン」のクライマックス? これは漫画好きなら、行かないと嘘でしょ。展示替えがあるから2回は行かないといけないのか。

 ちなみに、畑健二郎氏と赤松健氏の対談(日記で書いていた奴)は、この展覧会の図譜用に収録したものらしい。

 

 ところで、原画と言えば昨年、色々と話題になった、あの作品が無かったのはやはり当然の結果というものか(苦笑)。本来ならアニメ化作品なんで当然、入っているところだろうけど…

 

7/11

 「日本の美・発見II やまと絵の譜」@出光美術館。「考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-」@INAXギャラリー。

 今日も有楽町で用事。その前に、ちょうど良いや、と出光美術館に16時40分に入ったら、17時までですが良いですか?と訊かれる。最近、金曜夜に来ることが多かったから17時閉館までなんて忘れてたよ…

 気持ちに余裕が無かったのが残念だったけど、岩佐又兵衛の凄い作品を見られたので、それだけでもまぁ、満足。宮川一夫が撮影した溝口映画の一場面みたいな、その場に居合わせている、感じが凄い。

 時間が微妙に余ったので、ついでにINAXギャラリーでキノコ展も見てしまうことに。キノコの標本、キノコの写生、キノコの切手… 昨年、仕事場にもキノコ図鑑をいつも持参しているといっていた声優界きってのキノコ好き(というか、他には余りいないと思う)片岡あづさ嬢なら、絶対行くべき展覧会(^^;;

 目から鱗だったのが、キノコにとって、いわゆるキノコの部分は胞子を作って飛ばすためのいわば「花」に過ぎなくて、本体は地中に張り巡らされている菌糸の方だという説明。ああっ、そう言われてみれば…

 

 来週の7/17(菌、じゃなかった金)の夜には飯沢耕太郎氏による「きのこ文学のすすめ 〜イメージのワンダーランド〜」という講演会もあるとか。

 会場に展示されていた数々のアリス(飯沢氏の所蔵品)を除くと、きのこ文学といっても具体的に思い付かないのだけど、何だかとても面白そうな予感がします。予約して行ってみようかな… って、ヱヴァは?

 

7/10

 土日に混んでいる映画館には行きたくないので、ヱヴァを観に行くなら、金曜夜かな、と思っているのだが、しかし、とりあえずは(段々混んでくる筈の)ゴーギャンの方が優先かと。

 

 「ゴーギャン展 2009」@東京国立近代美術館。

 NHKが本気を出して、PRを始める前に(要は「日曜美術館」「迷宮美術館」で取り上げる前に)、とりあえずサクッと行ってしまおう作戦。果たして、金曜の夜はまだ混んでなかった。(今がチャンスですよ!)

 ゴーギャン50点というのは、思っていた以上に、かなり壮観。それにしても、現地で見た筈の作品を幾つか覚えていないのは、…ゴーギャンの絵も結構、皆似ているし、ということで(苦笑)。さすがに、プーシキン美術館の2作品は覚えていたけど、あそこはゴーギャンだけで10点以上は有ったような。

 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の前には、15分くらい立っていた。(親切な解説ビデオやパネルを見た後で)それだけ時間を掛けて、見ても見ても、ゴーギャンの気持ちにはなかなか追いつけないというか。殆ど絶望のような、暗い絵なのは確かなのだが、絶望だけかというと、そうとも言い切れず… あの独特の色合いが「意味」を掴みにくくしているような。

 ちなみに、左端のアヒルみたいな鳥が非常に気になるのだが、本人の言葉によると、この鳥は言葉の虚しさを表しているらしい(^^;; つまり、こうして何かを言おうとしても、アヒルの戯言ということ? ガーガー。

 出口に、あのゴッホバスに続けて今回もやります!なゴーギャンバスが発車間際で停まっていたので、せっかくなので乗せて貰う。運転手さんは妙にお喋りだった(バスの運行費はNHKが出してるとか)。そして日本橋口とかいう謎の東京駅前で下車。…ええと、どこですか、ここ?

 

7/9

 昨晩、サントリー美術館に行こうと思っていたら、仕事で押して行けなかったので、六本木→恵比寿と無理矢理、2つ行ってしまうことに。

 「天地人展」@サントリー美術館。

 「天地人展」は既に1回行っていて、日本史に興味のない私にとって、これほど展示品の大半に興味を惹かれないサントリー美術館の展覧会は初めてだったのだが(汗、上杉本洛中洛外図屏風を(会員として)無料で、しかも近所で見られる機会は放っておけないので、そのためだけにもう1回来たのだった。

 過去2回(九博と東博)見た時は、押すな押すなの混雑振りで、右から左へそのまま移動していくだけだったので、それほど皆、熱心に見ていない今回の状況が新鮮。やっぱり、歴史好きの人達が多かったのか…

 画面のあちこちに遊びの場面が描かれていて、ブリューゲルみたい、とか思ったり。でも、今日はハシゴということで、2回見たところで、退散。また、いつか見る機会もあるだろうし。

 「コレクション展「旅」第1部 東方へ 19世紀写真術の旅」@東京都写真美術館。

 写美のコレクション展は文化史好きにとって、地味に面白いので、最近では欠かさず見に行くようにしている。今回も第2部、第3部も行くつもり。

 

7/7

 YOKO KANNO SEATBELTS「超時空七夕ソニック 〜次回公演は22世紀を予定しております。〜」@さいたまスーパーアリーナ。

 (本当はこの日のことについてこそ、もっと書こうと思っていたのだけど、他の日を先に補完していたら、力尽きました(^^;;)

 とにかく、最初から(パンフの行列に並んでいたら、時間的に結構、危なかった…)、最後まで(Gabriela Robin降臨!)、素晴らしくて。この日の幸せな記憶だけで、あと5年は生きていける、という感じ。

 ちなみに、400レベル、つまりは4階席だったので、基本的には割とまったりと。上からまるで「マクロスプラス」でのライブ会場を見下ろしているような、不思議に既視感のある会場風景でした。

 (勿体ないので、後日、もう少し、補完の予定…)

 

7/5

 蒸し暑い…けど、動かないと運動不足になるので、八幡宮まで行って、ついでに「お釈迦さまの美術」@国宝館を覗いてくる。帰りに地元駅の近く(でもないけど)のセブンイレブンで、7/7のライブチケットを発券。

 

 あとは、7月の新番組を幾つかチェックしたり。続けて見た3作品とも、美術が小林七郎だった。

 で、その一つ「青い花」。万全なスタッフ陣による隙のない初回。という以上に、個人的には、丁寧にロケした、久々の地元アニメというのが楽しみのポイント。

 ところで、奥平あきらの定期はJRと江ノ電の連絡定期のようだけど、連絡定期って、乗換駅(鎌倉駅)も普通、券面に記載されているのでは…? あと、定期持っているのなら、鎌倉駅前から連絡通路を通って、西口に回る意味ないじゃんとか(わざとなんだろうけど)、駅前にオレンジの江ノ電バスしか描かれていないのは何かのタイアップなのか(実際は青の京急バスと半々位)とか、本題と関係ないところを都度、突っ込んでしまう私(^^;;

 (それにしても、奥平あきらのCVが、ED見るまで、儀武ゆう子と気付かず、不覚…)

 

7/4

 スコッチグレインのファミリー・セール最終日。

 殆ど冷やかしのつもりだったのだけど、匠コーナーに、インペリアルのサンプル品でボルドー色のストレートチップが有って、試しに履いている内に惹かれて、購入してしまった(^^;;

 インペリアルのボルドー(バーガンディ)は、スコッチグレインの中では珍しく色気がある気がして、前から気になっていたので、これも運命?かと。 あと、7/1に対する衝動買いとして、これ位は許しても良いかと。

 現行モデルではボルドーが有るのは、930と938だけど、私が買ったのは936のモデル。試作品?(ソールは何故か黒) 930のメダリオンは気取った印象が強かったので、むしろ936で良かったかも。ちなみに、価格は29,000円。インペリアルUはいずれも47,250円なので、ざっと4割引。

 ソールの刻印が間違っていたり(EとEEEで違う刻印を付けていること自体、初めて知った)、表に色むらが有ったり、なので、相応の価格だとは思うが、3万以内で、この色の革靴を買えるのなら、充分すぎるくらいに納得。というか、インペの傷物を購入 するのはセールで最もお得な買い物という気が。福引きも当たったので、ちょうどバーガンディのクリームも入手出来たし。

 本当は今月、本店のセールの方で、ライトカーフのUチップを(多分、履きやすい。という実用的な理由で)2割引で買おうと考えていたのだけど、そちらは取り止め。大体、玄関に、自分の靴を置いておく場所がもう無いし(汗

 

 「世界ふしぎ発見」はアイルランドの回。

 ダウジングを使用した「不思議」演出は止めて欲しいが、自分の行ったところが少しでも出てくると、やはり楽しい。(霧で全然見えなかった(笑))モハーの断崖とか、ニューグレンジとか。

 

7/3

 「neoteny japan」@上野の森美術館。

 前から思っているのだが、展覧会で見る、つまりアート関係者が作ったアニメーションは大抵、冗長で、しかも面白くない、という印象があって、今回でも、鴻池朋子は(アーティストとしては実力がある方だと思うのだが)アニメーションはやっぱり…だった。(毎回、見て損したと思わないのは束芋くらい?) 作る楽しさと見る楽しさは違う、と作家の人にも少しは分かって欲しいような。

 というか、つまらない絵を見ても腹が立たないのに、つまらないアニメやパフォーマンス映像は2分も見るだけですごく時間を無駄にされたような気がする、のは私だけ? 私が単に短気なだけ??

 

7/2

 表参道で、新人歓迎会。果たして、主役の一人は来なかった(苦笑)。でも、70人近くのスケジュールを取って決めた会なので、当然ながら実施。

 飲み会は別に好きではないが、サービス精神は割と旺盛で、実はこの手の司会も割と得意だったりするので、会としては、まぁまぁ成功に終わった(筈)。参加者がハイエナのように料理をかっさらっていった結果、幹事のテーブルだけには最初から最後まで、食べるものが何もなかったことを除けば… まぁ、サラダの葉っぱと、ピザの小さなピースを2切れくらいは食べたけど。…歓迎会ダイエット?(涙)

 

7/1

 余りこういう個人的な感慨はここに書かないことにしているのだが、今年もまた、適切に評価されない状態が少なくともあと一年続く、ことが判明して、溜め息を付く…

 7年前にある種の決断をしたことで配属された今の部署は、社内的に(というかグループ内的に)元々、真っ当に評価されない部署なので、私個人のというより、主に部署の地位的な問題なのだが、7年も不当な状態が続くと、いい加減、落胆するというか、少ない給料以上に働こうという意欲はしばらく失せるというもの。

 私がもし、社会人としての自分に存在意義を掛けていたら、どうかなっていてもおかしくない頃かも。幸か不幸か、そんなつもりは無いので、今のところ、何とかやっているわけだけど。

 それにしても、こういう時って、普通はやけ酒とか、やけ食いとか、やけスイーツとか(?)、その手の蕩尽行為でストレス解消を図るところだけど、先月から実はダイエット強化月間なので、余計なカロリーは増やしたくない。となると、買い物? オリンパス E-P1のツインレンズキット(=約13万)をどかんと、(ついカッとなって!)衝動買いする位のことをしないと納まりそうもないけど…

 

 明日は新人歓迎会。親睦会の幹事のため、司会をしないといけないので、東急handsでパーティグッズをチェック。酔っ払いの衆を仕切るためにも、本当は鳴り物が欲しかったのだが、会社の行事を盛り上げるために自分の金でわざわざ買うこともないか、と思って取り止め。…何だかんだ言って、昼間の失望が結構、後を引いている(汗

 ちなみに、4月に入った新人(の歓迎会を7月にやるのもどうかと思うが)は2人いるのだが、うちの係にいる方の1人は昨日から風邪で休んだまま。…明日、参加できるのか? というか、来られるの?