空の蒼さを 見つめていると


2003年 3月

3/30

 今日の新日曜美術館は、松岡正剛がゲストの「狩野芳崖・悲母観音」の回の再放送の筈なので、忘れずに見なくては、と朝、TVを付けたところ。始まったのは、この春からの教育TVの番組紹介だった。

 …騙された、と思ったが、語学講座の各アシスタントが担当する言葉で歌を歌う(池澤春菜が「夢見るシャンソン人形」とか)イベント場面なども出てきたので、 考えようによっては得だったのかも。ちなみに、そういう意味も含めて?今春の「フランス語会話」は(最初は)見ようかと思っていたり。

 とはいえ、私の場合、数の数え方や、挨拶位ならまだ覚えている「スペイン語会話」の方が、まだしも実用的だとは思うけど。フランス語は会話以前に発音すら出来ません(^^;;

 

 ずっと無音状態が続いていた自分のパソコンが、2ヶ月近く経って、ようやく音が出るように。長く懸かったけど、その間、何もしなかったから当たり前といえば、当たり前。寝ている間に修理してくれるこびとさんがいるわけでもなし。

 結局、HDDの問題ではなくて、音源自体がいかれてしまったらしいと判断、メーカーに修理を依頼すると高く取られそうなので、とりあえず、安いサウンドカードを買ってきて差してみたら、あっけなく復活した。この2ヶ月間の悩みは一体、何だったのかという… 

 もっとも、付属のスピーカーを認識しなくなったので、ヘッドフォン専用機になってしまったとか、安いだけ有って音も何だか安いとか、実は微妙に不安定っぽいとか、若干、問題は無くはないのだけど、でも、「音が有る世界」がこんなにも自然だとは思わなかった(^^;; メールが来ると通知音が鳴るというレベルのことにすら、今は感動してしまう私。

 DVDを始めとして映像も再生可能な状態に戻ったので、先日の摩砂雪版「残酷な天使のテーゼ」をコマ送りで再生してみたりと、駄目な休日をさっそく満喫。

 

3/29

 来月以降の気になる展覧会を、再度、チェック。記載しなかったものも含め、行きたいものが結構出てきた気が。と言いつつ、来月一杯は、桜を見ることが最優先!なので、実際は殆ど行かずに終わってしまう可能性が無きにしも。

 

 先週末の辺りから、脇の下のやや下側に痒みを感じたのだけど、そのうち治まるかと高を括っていたら、気が付けば、胸から背中に掛けて、どう見ても湿疹がボツボツと(ポツポツのレベルを越えている)。しかも次第に痒みと痛みは酷くなる… これは放っておいては駄目だ。と午前中、地元の皮膚科へ。

 医者は一目見るなり、『あー、それは「帯状疱疹」ですね』。どんなものか説明した上、「帯状疱疹とは?」というパンフまでくれる。なるほど。水疱瘡が再発したものなのね。いわゆるヘルペス。2,3週間後には自然治癒するらしいが、たまに痛みが残ることがあると言うのが、やや不安。

 ウイルス自体は、水疱瘡に懸かった人なら誰にでも有るが、免疫力が低下した場合のみ発症するとのことで、原因としては老化や疲労、ストレス、外傷等。…分かり易すぎ、私。職場が変わったストレス(とは思ってなかったけど)と睡眠不足。実際に発症するのは7,8人に1人ということで、殆どの人は発症することなく一生を終えるらしいのに。

 …こういうのって、あれだ。大抵の人は、道を歩いても、水たまりに填ってしまうことなどまず無いけど、填ってしまう人は何回でも填る、というような。で、私は勿論、後者。バスター・キートンの映画に、大学生のキートンがハードル競技で全てのハードルを引っ掛けてしまう、というギャグが有るのだけど(最後の一つだけ倒れないのが笑えるのだが、戻ってきて自分の足で蹴飛ばしてしまうという自虐的なオチが更に付く)、そんな感じ。今月は、トンビにも襲われるし(^^;;

 塗り薬を2種類と抗ウィルス薬の飲み薬を出して貰ったのだが、この薬がまたやけに高い。平日は来られませんと1週間分にして貰ったら、6千円。今月までは2割負担なのに、そんなになるとは…

 というわけで。少しは軽くなったような気もしないでもないけど、今のところ未だ、胸と背中がムズムズと痛痒い状態が続いているのです。

 

 でも、先ほどは幻冬舎で、冬目景サイン入りの画集「羊のうた 絵顧録」の注文に奇跡的に成功したし、人間万事塞翁が馬ということで。

 

3/28

 エヴァお試しディスクの映像特典、摩砂雪版のフルサイズOP「残酷な天使のテーゼ」は、流石に良く出来てますね。細部を既に忘れ掛けた者の記憶を再活性化して全編をもう一度見たいと思わせるという、文字通りのプロモーションビデオとして。でも、これ見れば、全編見ちゃったのと、有る意味、同じような…

 

Art 明るい窓:風景表現の近代展  横浜美術館 2003.2.1〜20033.30

 17世紀から20世紀に掛けての、ヨーロッパと日本の「風景」表現の変遷の過程を、社会的な背景を考慮しつつ比較する、というのが、この展覧会のテーマ。こういうテーマ設定型の展覧会こそ、もっと開催されるべき。夜間観覧ということで、横にある3本の満開のモクレンの薄紫が夜空にぼうっと浮かび上がって、春めいた感じの美術館に入る。

 今回は特に、昔から頭の中で引っ掛かっているテーマでもあるだけに、興味深い展示だった。堅実な解説にも好感を持ったのだが、ただし、なるほど!というところまで、明快に語ってくれないので、却って、欲求不満が高まった部分も。19世紀英国の「ピクチャレスク」趣味(要するに、ただの風景じゃなくて、メリハリの効いた風景が流行したらしい)でも、写真と絵画の関係でも、風景画と権力の関係(見えるようにすることは権力の誇示と密接な関係がある 、というフーコーみたいな話)でも、どれでも良かったのだが、時代と論点を絞り込んで、その代わり、もっと突っ込んで解説してくれた方が良かったかも。

 150年前の風景写真も数多く展示されていて、その中には戦地の風景(死体を含む)を撮った恐らく最初期の写真(アロー戦争の)も有ったのだが、その際、写真家は美的なセンスから !死体の配置等も演出したと推測されるとの解説がされていて、写真報道はその黎明期から既に見る側の欲望を反映する演出と無縁ではないのだなと思ったとか、色々な発見はあったのだけど…

 個人的に一番受けたのは、黒田清輝が私の地元の町を連作「…5景」で描いていたこと。どれもバリバリな印象派の色遣い(オレンジと水色とか)で、一体、どこの5景やねん、と心の中で突っ込みを入れてしまった。 当時のこの町の眺めは、絶対、そんなんじゃ無かったってば。

 結局、風景そして風景画については、依然として引っ掛かったまま。今回はまぁ、「考えるヒント」を幾つか貰ったということで。

 Novel。上遠野浩平「ブギーポップ・スタッカート」 。老執事萌え、とでも要約しておけば良いんでしょうか。それにしても、どうして、この国の「執事」は、ポールだのセバスチャンだのと… 皆、ただものじゃないし(^^;;

 

3/26

 アフタヌーンでの冬目景の新連載「ACONY」。

 とりあえず立ち読みしよう、と思ったら、ミギーのフィギュアのせいで、雑誌が紐で縛られてる… 欲しくもない付録のため、雑誌を買わざるを得ない羽目に陥るのは納得がいかない。第1話を読んだ限り、新連載の方は、リアルタイムで追い掛けなくちゃ、といった高いテンションの作品にはならなそうなので、単行本待ちにしても問題無さそう。

 冬目景の場合、(これ以上、更に何か新しく始めて欲しいというわけではないのだけど)単行本2冊分くらいの量で、最初から最後まできっちり構成したサスペンス系の作品とかをむしろ読みたい気が。一話毎に登場人物が1人ずつ減っていって、最終話ではもはや2人くらいしか生き残ってないような奴。…それでは、「ZERO」と変わらないのでは?

 

 Amazonで予約していた「押井守シネマトリロジー」がようやく、「KENJI KAWAI CINEMA ANTHOLOGY」と一緒に来る。遅かったのは、送料をケチったAmazonが後者の発売まで発送を遅らせていただけだったらしい。一ヶ月以上も差があるから、いくら何でも別送すると思ったのに… 発売時期に差がある場合、絶対に別注文にしないといけない、という教訓を得る。

 正直、これだけ遅れると、「押井守…」の方は、もはやどうでも良くなってきたというか(^^;; しばらく観る気も起きないので、後者の方だけ、チェック。「紅い眼鏡」「TALKING HEAD」「Avalon」と、今回のCDの大半は既に持っているのだが、買いそびれていた「STRAY DOG」のために買った、という感じ。余り期待してなかった特典CDに「紅い眼鏡2000」のテーマ曲が入っていたのが、個人的には嬉しい。ぜひ単独で聴きたかった曲なので。

 Comics。熊倉隆敏「もっけ」2巻

 

3/24

 実は、今日までが休みだったので、平日の休みを生かすべく、「二つの塔」を(今度は字幕版を)、丸の内ピカデリー1まで観に行く。

 どちらかというと、画面に集中出来る吹き替え版の方が有り難いのだが、サルマンの声は、やはりリー様本人でないと。ただし、ゴラムは吹き替え版の方が、むしろ良いかも、と思った。「滑稽ながら哀れ」な感じが際だっていて。最近、ゴラムの吹き替え版の人が喋る、「二つの塔」のCM(「もう一度見に行かないと!」)をTVで見掛けるようになったが、あれはかなりツボに填った。

 それにしても、ファラミアの下りには、やっぱり不満が残る。「解り合えた」に至るまでの展開が無さ過ぎ、というか。SEEを出す時(出すのか?)は、その辺が補完されないものかと。

 

 9時前に流れた「東京ラブ・シネマ」の予告編を見る。なるほど。こういう曲だったんだ。ちょっとしか流れなかったのだけど、「青空のように」「冬のリビエラ」みたいなメロディ(NIAGARAな人だともっと適切な例えが出来ると思うのだけど) 。言ってみれば、大滝詠一の黄金パターン。通して早く聴きたい(先週と同じ事を言っている(^^;;)

 

3/23

 天本英世氏、死去… 追悼の意味を含め、今、もう一度見たいのは、一番輝いていた?スペイン式決闘のシーンかなぁ。

 

 展望台が新しくなったらしいので、江ノ島まで。せっかくなので、家から歩いて行ってみることにする。

 予想通り、橋の所まで2時間、距離にして約10キロだった。歩こうと思えば歩けない距離ではない、ことを確認。

 ただし、湘南の海辺を歩くのは決して好きではない、ことも再認識した。生ぬるい潮風に、打ち上げられた海草の匂い、それに日焼け止めの乳液の甘ったるい香り等の混ざった匂いが、昔から好きになれないのだ。だから、「旅行をするとします。行くのは海岸ですか?山奥の湖ですか?」という心理テストだったら、絶対、後者を選ぶ と思う。人嫌いであるとか閉じこもっているとか判断されても、澄んだ空気の方がマシである。

 

 昼時だったので、その途中、稲村ヶ崎で小休憩した。ベンチに腰掛けて、持ってきた「銀座木村屋の餡パン」を囓っていたら、突如、後ろから風圧が。

 な、何事? と思う間もなく、衝撃音、そしてバサバサと遠ざかっていく一羽の大きな鳥 ……トンビに襲われた、らしい。

 しかも、先ほどの攻撃の際、羽で叩かれたらしく、頬に鈍い痛みが。帰って鏡を見ると、一本腫れた線が薄く浮かび上がっていた。大袈裟に言えば、トンビ襲撃による負傷者である。

 改めて、公園入口に目をやると、なるほど「トンビに注意。食べ物を狙って、空から襲ってきます」との看板が。そういえば、トンビの問題をTVで聞いたことがあるような気も。しかし、自分の身に起きるとは考えてもいなかっただけに、まさか、という感じ。後方から滑空して突っ込んでくるので、直前まで音や気配が無い、のが敗因。こういう所では自分の背中の安全を確保しつつ食べなくてはいけないらしい。…ゴルゴ? なお、無意識に守ったのか、パンは取られなかった。

 

 江ノ島は十何年前に来た切りなのだが、全然変わっていなかった。以前は、昭和30年代から変わって無さそうな、土産物街の旧態依然な様に嫌気が差したものだが、今となっては、むしろそのレトロ振りが却って良い味になって いる気も。ただし、江ノ島丼を初めとして、食事の値段は相変わらず馬鹿みたいに高いし、島内のエスカレーター は有料、なんてことを続けている限り、観光地としての地位復活はまず駄目だと思う。…もっとも、私は、江ノ島には思い入れは無いので、駄目なままでも別に構わないけど。

 ところで、肝心な新展望台だが、島の上まで何とか歩いて上って、そこで眼にしたのは、「オープンは、みどりの日」という告知だった。…ここまで来て、そのオチ?

 

3/22

 昨年のトルコ旅行で、チャイ、つまりトルコ風の紅茶、を淹れるための2段式のヤカンであるところの(←何故に英文直訳調?)チャイダンルックを買ってきたのだが、帰国後、今まで使用してみたことがなく、単なる「台所上のオブジェ」と化していた。

 帰国直前、わざわざ、金物市場(エジプシャンバザール)まで行って調達してきた物であり、イスタンブール空港を歩いている時、蓋がガチャガチャ鳴って、非常に恥ずかしい思いまでしたというのに、これでは余りに勿体ない。というわけで?肌寒い今日の午後、チャイダンルックで初めて、チャイを淹れてみることに。

 チャイという以上、黒海沿岸のトルコ紅茶が望ましいのだが、濃く出る紅茶なら問題無かろうと、アッサム(日東紅茶の安物)を使用。葉を上のヤカンに入れ、下のヤカンでお湯を沸騰させた後、そのお湯を上のヤカンに注ぎ、更にまた火に掛ける。本当は15分位、時間を掛けて蒸すようだが、そこまで悠長ではないので、10分で火を消し、一緒に買ってきたチャイグラスに注ぎ、下のお湯で2倍くらいに薄めて出来上がり。

 うんうん。ほぼ思った通りの味になったかと。砂糖を少し入れると更にgood。まぁ、チャイグラスで啜れば、それだけで、雰囲気は出るけど。普通の紅茶より、遙かに強く出るので、やる気の起きない暑い夏や寒い冬の午後に、気分を入れ替えるには良いかも。

 ちなみに、チャイダンルックは、日本で買うと4,5千円みたいだけど、私が払ったのは、1千万トルコ・リラ。と言っても、日本円だと850円くらい。本当はもう少し安く買えた筈だけど、ステンレスのポットが千円以下なら充分安いような。グラスは一緒に買ったもので、1個50万トルコ・リラ。50円弱。安い。

 

 ビデオの整理をしていて、昨年BSで放映した時に録画したきり忘れていた、鴻上尚史の作・演出による「朝日のような夕日を連れて'91」を発見。

 生・録画を問わず、第三舞台の芝居を実際に観るのは初めてだったのだけど、…うわぁ。今観ると、時代と共に風化した部分が、かなり「痛い」。流行に関わらない不易な部分は、今観ても分かるけど、あくまでも80年代の作品、という気はした。神経質的な狂騒とか。91年の時点で既に、賞味期限ぎりぎりだったのではないかと。高校の頃、この芝居の83年版の戯曲を読んだ時の興奮までは、残念ながら蘇らなかった。

 この作品は、物語の核となるゲーム(新ゲームを企画するゲーム会社の社員達の話なので)が公演毎に違っていて、83年版だとルービックキューブが上手く使われているのだが、この91年版ではネットゲーム。スーファミとハビタット程度しかない時代に、「数年後にはスーファミでネットゲーの時代が来る」とは、さすがに先見の明が有った、と見るべきなのか。

 ただし、ハビタット以上の「リアルさ」をイメージすることまでは出来なかったようで、実際には「ヴァーチャルリアリティ」の方にストーリーを集約していた。懐かしい言葉。「クラインの壺」とか、当時はそういうのがトレンド(死語)だったんだっけ?

 それにしても、91年と言えば、湾岸戦争の年かと思うと、色々と感慨深い。

 

3/21

 近所の丘陵を縦断するウォーキング・コースへの近道が、丘陵の斜面にある公園墓地の一番奥からの登り路なので、いつも通り抜けていくのだが、今日は流石に、普段は閑散としている霊園内に沢山の人が来ていた。霊園内は日差しも明るく、まるで行楽気分。こういう所だと、お墓参りも楽しくて良さそう。休憩所では、お土産に干物も売っているし(^^;;

 

Comics 小田扉マル被警察24時 実業之日本社

 昨年12月の単行本なので、今さらではあるけど、ようやく読んだので。

 今までの単行本にもまして、その「面白さ」というか、読み終えた時の「妙な感動」について、説明に困る作品。何だか凄い作品を読んでしまった、という困惑?

 もっとも、それに大きく寄与していると思われる、後半の予想を上回る展開は勿論、素晴らしいのだが、中盤の、女刑事の藤蜂子や警察犬ホルモンといった登場キャラクターが次々に増えてくる辺りの、のどかなまぬけさ加減が、個人的には一番、好き。いや、後半ですら、そのまぬけさが消えないのが 、この作品の凄いところ?なのだが。

 …う〜ん、ちっとも、ピリッとしない感想だな。と思ったけど、まぁ、良いか。

 Comics。小野敏洋「ネコの王」4巻。もはや、自制とか遠慮とか、これっぽっちもないような。第1話なんか、かーみかーぜーの…

 

3/20

 休みだったので、一日ぼーっとTVを眺めていたりと。いや、国際情勢とは何の関係もなく、年度内に連続休暇を消化するという理由からの休日だったのだけど。

 

 そんなわけで、暇な午後、3時のお茶として、この前、レピシエで買ってきたお茶を入れて飲んでみる。

 レピシエには、季節ものとして毎年飲むSAKURAを買いに寄ったのだが、「桜風味のお茶」に、昨年の緑茶の他に、桜花の塩漬けらしい「さくら茶」と「さくら焙じ茶」が加わっていた。レピシエの焙じ茶といえば、昔、某声優に薦められて飲んだ「ほうじ茶フルーツ」で失敗した記憶(マスカット風味、だけど味は単なる焙じ茶)がまだ残っているのだが、桜風味なら、普通の焙じ茶とそれほど変わらず飲めるのでは、と昨年の緑茶に続いて、この焙じ茶も少し買ってみたのだ。…毎回、良いように買わされている?

 で、飲んだ感じ。SAKURAやSAKURA VERTに比べると、桜の香りが弱いような。飲んでいる内に、口の中には残るのだけど、逆にすっきりしないというか… どうやら、私は焙じ茶というものには、香ばしさに代表されるスッキリした飲み口を期待している様で、こういう柔らかい?焙じ茶というのは、肌に合わないようなのだ。

 やはり、やや塩味の効いたお饅頭をお茶請けに、SAKURAを啜る方が、ずっと美味しいと思う。それと、今年は他のお店の桜紅茶も飲んでみることにしようかと。レピシエ以外だと、どこが美味しいのだろう?

 

 昨日、TVを付けたら、手塚治虫が「鳥獣戯画」について熱弁を振るっていた。どうやら、大昔の「日曜美術館」のアンコール放送だったらしい。これは気楽に描いた線なんですと、自分でもさささっと兎の絵を描いてみせるところは、貴重な映像だったかも。

 美術番組は、時代を経ても古びないというか、やっていることは今も余り変わらないのだが、高山寺の風景を写した映像が余りにも不鮮明かつブレまくりなのには、驚く。ここ20年くらいで、確かにビデオカメラの技術は全然変わったんだなと再認識。あと、BGMが不気味な不協和音だけのシンセサイザーだったのにも。当時は、そういうのが流行していたんでしょうか。

  Comics。橋口たかし「焼きたて!!ジャぱん」6巻。

 

3/18

 歓送迎会で遅くなったので(まだ有ったのか)、一点だけ。ただし、個人的には、かなり興奮しているニュース。

 4月14日から始まる、フジTVの月9のドラマ「東京ラブ・シネマ」の主題歌は、何と、大滝詠一の新曲だそうですよ! (予告編で、既に曲が掛かって、テロップも出た らしい。「風立ちぬ」系の曲調とか)。同様にドラマ主題歌として作られた「幸せな結末」から、多分、5年振りの新曲。

 大滝詠一の曲を、現在進行形で語れる時は滅多にないので(^^;;、ワクワクしてます。CDSの発売も待ち遠しいけど、まずは曲を早く聴きたいもの。

 

3/16

 この春、教育TVで再び始まる「プリンプリン物語」は、リアルタイムで見ていた、非常に懐かしい作品なので、最初は見続けよう、と思っているのだが、月〜木の18:10〜18:25という帯番組なのが、ネック。多分、最初の一週間くらいで録画・視聴のサイクルから脱落する可能性が大。

 それより、春改編のアニメは、どう考えても、やっぱり多過ぎ。とりあえずチェックしようか、と思った作品だけで、10本以上有る… せめて、その1/3には絞り込まないと、これからの3ヶ月間 、録画したビデオを見るだけで、日々の生活が一杯一杯になってしまう。個人的な小津の懐古特集も再開したいし、山のようにアニメを見ている場合じゃないと思うのだが。

 

 昨年は、高遠、三春、弘前といった(今までは遠くて行けないと思い込んでいた)桜を見に行くことが出来、やれば出来る!ということが分かったので(^^;;、今年は、角館の桜でも見に行こうかと、漠然と計画中。あと、出来たら身延山の久遠寺にも。

 というわけで、現地の開花情報のサイトを予め探しておく。角館なら、こことか。久遠寺の垂れ桜だとここ辺り? ところで、今回発見した身延山久遠寺の「オフィシャルホームページ」。冒頭のflashはともかくとして、「ヴァーチャル参拝」コーナーとは何のつもりなのかと…

 Comics。平野耕太「ヘルシング」5巻、夢路行「あの山越えて」1巻。

 

3/15

 4月からの教育TVの番組改編のお知らせを見ていたら、「パパ・トールド・ミー」の場面も少し出てきた。…わ、やっぱり、知世、関西弁喋ってるよ。何か、激しく違う 気が。

 

Comics こがわみさきセツナカナイカナ  エニックス

 前作の感想でも書いたように、今回もスマートかつキュートに描かれる「関係性の再発見」が、読んでいて、とても心地良い。ただし、出来ることなら、そこから 先へもう一歩踏み出して貰えないものカナ? と思ってしまうのは贅沢な望み?

 ちなみに、表題作は、人の心が読めてしまう少女を主人公に、だけど大切なことは声に出して言わないと伝わらないよ、という話。その「伝えたいこと」としては、「(女の子が)コートの下にジャージを着込むのは萎えるので止めて欲しい」ということとか(違)。

 

3/14

Art 英国ド−ルハウス展  大丸ミュージアム 2003.3.6〜3.18

 ドールハウスといっても、「リカちゃんハウス」のように、人形のための家、ではなく、ましてや「ヘレーネや、そのクリスマス・ツリーはうまく隠しておくんだよ。」で始まる話でもなく(当たり前だ、というか、分かりにくいボケだ)、何かの建物を内部の装飾、調度に至るまで精密に再現したミニチュアハウスをそう呼ぶらしい(英国では「ドールズハウス」らしいが)。

 誰の役に立つのか見当も付かなかった「大トルコ展」とは違い、とりあえず、少なくとも森薫には非常に役立つ展示だとは思った。

 今回のハウスを見た限りでは、ドールハウスは、神が「細部に宿る」ようなリアルさを志向しているわけではないようで、ある種、記号的というか、中途半端なものを感じはしたのだが、会場を出たところの売り場での、ドールハウスの各種セットや、色々なパーツの精巧さには興奮 。展覧会の外のshopがこれほど面白かったのは初めてかも。

 ガンプラを初めとして、ロボットやメカのプラモデルには昔から興味が惹かれないのだが、こういう小世界での世界の再現というのには弱い私としては、思わず、色々買って帰りたくなったほど。

 しかし、精巧な食器になると、ミニチュアのカップや皿が、一つで数万円… それは、オリジナルの食器より高いのでは? 貴族の部屋を再現するには、同じくらいのお金が掛かるということなのか。そういえば、来ている人達(女性が圧倒的に多かった)は、暇とお金に余り困っていなそうだし。自分の家に手を入れる場所が無くなった主婦の、次の趣味なんでしょうか?

 

3/13

 「忍者マスク」とか、とても付ける勇気がないとか、散々「悪口」?を書いた、あの立体マスクですが、あれからどうなったかというと。

 実は今、使っているのです(笑) というのも、毎朝、職場の駅の改札を抜けた途端、鼻がかゆくなるし(花粉というより、空気が悪いだけ?)、それに第一、せっかく買ったのに勿体ない じゃないですか(誰に対して言い訳しているんだか)。

 とはいえ、あれを付けて電車に乗る勇気は未だに無いので、今のところ、改札を出る直前から職場までの区間だけ。すれ違う人はほとんどいない時間だし、マスクをして歩くのなら、それほど変でもない(個人的感覚)ので、まぁ、良いかと。…でも、その程度しか掛けない のなら、普通のマスクでも同じことでは?

 

Comics 黒田硫黄セクシーボイス アンド ロボ2巻  小学館

 やっぱり、時々は、こうやって「美味しいもの」を読まないと駄目でしょ。(3日に1度とは言わないにしても)たまには、うなぎが食べたくなるようなもの ですよ。もっとも、作者の他の作品と比べると、薄味というか、画面自体はさほど凝っていない気はするけど、その分、表情に集中出来るのが、却って、この作品の良さになっているような。

 

3/12

Art ヘンリー・ダーガー展   ワタリウム美術館 2002.11.29〜2003.4.6

 ほぼ白紙の状態で見た1回目と違い、ジョン・マグレガーの解説付き画集「ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で」位は読んで来たのだが、でも、新たに付け加えることもないかな…

 改めて見たら、主人公のヴィヴィアン・ガールズの描かれ方が、背後の敵から走って逃げる場面が多いのは、気になったけど。それが「原作」自体の特徴なのか、それとも挿絵としてドラマティックな場面をダーガーが選んだ結果なのか、といった理由も含めて。

 ところで、前回、1Fで売っていたマグレガーの新しい研究書(洋書)には、その豊富な図版に凄く惹かれたのだが、1万5千円という半端でない価格と、それ以上に半端でない重さ(巨大な箱のような本だった)に躊躇して、結局、購入の決心が付かなかった。しかし、今回は思い切って(重い思いをしても)買って帰ろうと、考えていたのだが、既に品切れだったのには、落胆。世の中には、物好きな人も結構いるものなのね… いや、人の事は言えないか。

 いずれ補充されるとは思うが、強い意思がある時でないと、とても買えない(というか、持って帰れない)本なので、今度見付けても、その意思が残っているかは不明。

 Comics。こいずみまり「LET IT BE!!」1〜3巻。有馬景太郎「月詠」6巻。

 

3/11

 そういえば、すっかり忘れていたけど、amazonに予約していた押井守シネマ・トリロジーは、一体いつになったら送ってくるつもりなんだか。…まぁ、来てもどうせすぐには観ないから同じといえば同じだけど。何となく15%引きに騙されたような気がしないでも。

 

Novel シオドア・スタージョン 「きみの血を  ハヤカワ文庫

 今頃、読む。類型的な物語だなと、最初の辺りは余り気が進まなかったのだが、読み終わってみれば、上手くまとまっているようにも思える小説。…だけど、これ、吸血鬼小説じゃないじゃん。あえて言えばミステリ?

 

3/9

 ところで、昨日、ドラッグストアーに寄ると、最近、着用している(というより「装着」している?)人を時々見掛ける、あの忍者マスクが売っていたので、試しに買ってみた。

 実際に、二つ折りの紙マスクを開いて、付けてみる。なるほど… さすがにユニ・チャーム社製だけあって、立体構造はよく出来てます。ということは、このデザインは元といえば… いやいや、その点に関しては深く考えないことにする。

 付けた感触としては、口元に空間があるので、確かに「息苦しさ」は、軽減。ただし「しゃべりにくさ」が無いかといえば、少し嘘。顎を動かさないのを前提にしたデザインなので。

 しかし、問題は、やはり、このマスクを付けて、日中の往来を平気で歩けるか、ということ。最近の人は、知り合いじゃない人の眼は気にならないらしいので、これも平気かもしれないが、そこまで割り切れない私には、これを付けて電車に乗るまでの「勇気」はない。まぁ、皆が皆、こういうマスクをするような時代が来れば、別かもしれないが…

 ちなみに、もし、そういう時代が来れば、観光で来た外国人からは感心される、春の日本の風物詩となるのかも。Japanese Ninja Styleとか言って。街ですれ違う人が全て影の軍団、みたいな世界を想像すると、ちょっと嫌。

 

3/8

 日常の細々とした買い物日。通勤経路が変わったのを機に、定期券をsuicaにしてみたり。

 今まで地下鉄との兼用定期だったためsuicaに変更出来ず、区間外から乗る場合、(定期でない)suicaと定期券で切符を買わないといけない(しかも、その切符は入場時のみ必要で、回収する場所がないので、手元に残って邪魔になる)、という不便極まりない生活に永らく甘んじていただけに、ようやく私のところにも21世紀がやって来たような気分。

 

 そんなわけで、pass caseを買い直したりした他、日々の暮らしでの快適さupを図り、前々から欲しかった、大きな傘を買ってみる。

 傘を差していてもよく濡れるのは、差し方の問題というより、要するに傘が小さすぎるからだと思うのだ。というわけで、親骨の長さ75cmの物を、置き傘用を含めて2本、折り畳み傘も1本購入。傘など百円shopで買える時代に、イトーヨーカドーのノーブランド物なのに、1本2900円は結構高い気がしたが、無くさない限りはずっと使える物なので、これ位は出しても別に惜しくはない(と自分を説得した)。大きいけれど、軽いので、持った感じは非常に快適だし、それだけでもまぁ良いかと。

 ちなみに、2本買った大きめの傘には「水切れバツグンハイテク快適傘」というラベルが付いていて(^^;;、更に「この製品は台湾でテフロン加工されたものです」と書かれていた。テフロン加工… フライパンのように水を弾く傘?

 

3/7

 ここ2日ほど、行きの電車内が余りに寒いので、膝掛けを持参してみる。始発の電車なので 、座れるのは良いのだが、最近のJRは動き出すまで暖房を入れない&その後も暖房は弱いため、降りる直前まで車内が暖まらない→最初はとても眠れなくて降りる直前で眠くなる 、という状態が続いていることへの対応策。

 ちなみに、(遠い昔、年末の甲子園ボウル観戦用に買った)大きな膝掛けは、凍えるような車内でも、思った以上に効果的だったのだけど、持ち運ぶと、鞄に他の物を入れるスペースがなくなるのが難点。マフラーで代用する方が無難?

 

Art 大トルコ展  サントリー美術館 2003.2.18〜2003.4.6

 こういう展覧会は、必要な人にはすごく有用だと思う。ただし、「必要な人」はものすごく限られているような。例えば、ギリシャの食器の様々な形と名称がどうかとか、ローマのランプ皿のデザインはどういうものかとか、オスマントルコ時代の女性の服装はどうだったのか、とか、そういうビジュアルに関する知識のディテールが必要な人。

 そうでない者としては、様々な小物のセンスを自由に、というか勝手に楽しむ他はないが、(トルコ美術を代表するイズニックタイルや、端麗な書跡も置かれている等、目を引くものも結構あるのだが )例えばモスクの内側のように、分からないながらも「圧倒される何か」に欠けるので、満足感までは得られないかも。

 真ん中に設えた、マネキンの女性達がポーズを取っている「コーヒーセレモニー」の再現セットが妙な存在感。マネキンが西洋風の顔で、「トルコ女性」に見えないのだが…

 なお、今年は日本におけるトルコ年?だそうで会場には、「トルコの時代」とかいうポスターが貼ってあった。…もし隣国で戦争が始まったら、それどころじゃないだろうけど。

 

3/6

 とりあえず隔日くらいの更新ペースを目標にしてみようかと。などと思っている矢先に、飲み会があって、最初から躓く。まぁ、可能な時に書く、ということで。

 

Novel 我孫子武丸 「少年たちの四季  集英社文庫

 以前、ジャンプJブックスで出ていた「ぼくの推理研究」と「死神になった少年」を合本して文庫化。著者曰く、「ジュヴナイル」として気合いを入れて書いた物、らしい。

 実は本文よりむしろ、デビュー時に著者が大プッシュしていた乙一が解説を書いている(勿論、著者が依頼したわけだが)という事実の方が、感慨深かった。というか、第2話の「凍てついた季節」のような、子供が心理的に追い詰められていく話なら、(ミステリとしての出来以前に)その心理描写という点で、乙一の作品の方が既に、遙かに優れていると思った。「死にぞこないの青」を読んでしまった後だと、どうも物足りない。我孫子武丸は、自分が苛められっ子だったことはないだろう、と思わせてしまう生ぬるさ。

 その不満を除けば、手堅い文章かと。書かれてから時間が経ったからか(第1話は10年前)、取り上げられている題材は、今読むには、ちょっと辛いものがあるけど。

 

3/4

 相変わらずCDが聴けない私のパソコンだが、録音なら出来るのでは?とふと閃く。やってみるとOpenMGへの録音は可能。それをNW-E10にチェックアウトするのも、単なるデータ伝送なので問題なし。

 ということで、今まで通り「保存しておいて、外で聴く」ことは出来る、のが判明。当面の懸案事項が解決した感じ。ただし、media playerで映像を見ることは出来ないままなので、何とかしなければいけないのは変わらず。

 

Novel バリー・ヒューガード 「霊玉伝  ハヤカワ文庫

 なるほど、確かに「石」の話。

 前作の「鳥姫伝」ほど鮮やかな印象ではないけれど、エンターテインメントとしての比重はより高まっていて (解説にもあったように「インディ・ジョーンズ」ばり?の冒険活劇度)、キャラクターが馴染んでいる分、前作より全体を通して読み易かった。(ただし、インディ・ジョーンズのシリーズでも、1作目より、2作目の方が好きかというと、必ずしもそうとはいえないわけで…)

 この巻で好きなところは、「夢幻観」を抜けた直後、一行が穏やかな風景に佇んでいる場面。まったくもって、全てこの世は夢まぼろしよ。うーい。

 

 Comics。野中英次「魁!!クロマティ高校」6巻。細野不二彦「GALLERY FAKE」27巻。読むペースが、ちょっと落ちてます。

 

3/2

 先日来の無音パソコン状態から復活すべく、色々。別ドライブへ丸ごとバックアップを取った後、一度リカバリーを掛けてから、バックアップを復元して、…「つい先程までと同じ状態」にまた元通り(^^;; 当たり前と言えば当たり前な のだけど。

 問題は、リカバリーを掛けて初期状態にインストールし直した時にも、音声だけは元に戻らなかったこと。ど、どうして? それで駄目なら、現在、行方不明のSoundMaxのオーディオドライバーを個別に再インストールしてみる方法くらいしか思い付かないのだが、私の機器に対応しているドライバーの確認方法自体、分からない有様(すみません、初心者なので)。悪戦苦闘している内に、段々と、音声の再生など、どうでも良いことのような気がしてきたので、とりあえず、また先延ばし。

 

 新日曜美術館は、先週のボスに続いて、ブリューゲル。ゲストは、作家の中野孝次と絵本画家の安野光雅。

 沢山の物を描こうとすると、視点は上に上がるという安野光雅の体験談?は多少、興味深かったものの、全体の内容は、ありのままの農民を描いた画家、という程度で、文化人がそれらしいことを言うだけの昔ながらの「教養番組」だったのには、失望。先週とはえらい違いだ。

 中でも、中野孝次は何しに出てきたのかと思った。後で確認してみると、「ブリューゲルへの旅」というエッセイで知られている人らしい。とても、そうには見えなかったが…

 

Comics イラ姫最終シスター四方木田2巻 集英社

 先日、作者のイラ姫さんから、このサイトをご本人の「イラ姫の城」のリンクへ追加した旨のご連絡メールを頂く。どうやら、1巻の感想を昔書いたのが目に留まったらしい。何でも書いておくものである。 ここが、自分の好きな漫画(に限らないが)の作者に実際に読まれたことがあるのを知ったのは今回が初めてなので、ちょっとドキドキ。

 というわけで(というわけでもないのだが)、2巻の感想も。一言で言えば、懐かしいなと。この頃は、ウルトラジャンプも毎月購入していた(その後、置き場所が限界に達したため、雑誌を買うのは控えることにした)ので、見覚えのある話が多いのだった。

 この作品の場合、やはり、背景に空を取り込んだ(または、逆に空から俯瞰した)見開きカットの開放感が印象的。自分達の狭い世界の頭上には(日頃忘れているけれど)星空が広がっていることに、ふと気付いたような開放感。

 ところで、連載中、最終回かと思い込んだ「ヘルベチカへの遺言」が、この2巻の山だとは思うのだが、何度読んでも笑ってしまうのは「−30度の演芸」。そりゃ、泣くよね。

 

3/1

 本当は、もう少し経ってからにしよう、と思っていたのだけど、このままではおちおち他人の日記も安心して読めないので、今朝早く、目が覚めたのを幸い、「二つの塔」を観に行く。

 今回は、平日の帰りにでも観ることが可能な字幕版でなく、吹き替え版に。開場前の列に並んでから、映画の日だったことに初めて気が付く。どうりで混んでいると思った。

 感想は…書き出すとネタバレしまくるしかないわけだし、今日のところは長い文章を書く気力もないので、パス。一言で言えば、充分過ぎる位には堪能。PJの独自解釈も概ねOK。ただ、ボロミアより思い入れのあったあの人については、これも有りかとは思うものの、ベストのアレンジとまでは思えず。まぁ、その辺は「王の帰還」を観ないと何とも言えないけど。

 ところで、私は映画を観るまで、エントはもっと背が高いと思い込んでいたのだった。原作を読み返してみたら、「少なくとも14フィート以上」って、何メートルだっけ。…5メートルないのね。寺島龍一の挿絵だとそれよりは有りそうなのだが。