空の蒼さを 見つめていると


2009年4月 / 先月(2009年3月)

4/29

 休日。ふと思い立って、近所の池へ寄ってみる。

 すぐ近くにありながら、考えてみれば、ここには子どもの頃(!)、足を踏み入れたことがなかった。

 数十年ぶりに来た沼の周りの遊歩道に、たがみよしひさの昔の短編なら、静かな沼の水面を見ている内に、子どもの頃、いつも一緒に遊んでいたのにいつの間にか遊ばなくなった、名前をどうしても思い出せない友人がいて、最後に彼と遊んだのはこの沼だったことを思い出し、何かが出ている水位が下がった静かな水面を見ている内に、あの時の記憶が、実は友人が溺れたのに、恐くて黙って後ろを見ずに逃げ帰り、そのまま誰にも喋らなかった…ということだったのを急に思い出し、そして、水面から出ているものが何だったのか分かると同時に、初めて友人の名前が口から出て来た…、という展開が待っているところだなと思った。

 実際のところ、そんなトラウマが有るわけでもなく、何故、数十年避けてきたのかは不明。いつもジメジメしているし、道に大きな蛇は出てくるし、上り下りもあるし、でそう行きたい場所でもないのだけど。

 

4/28

 遅ればせながら、新人歓迎会。三年ぶりくらいにカラオケに付き合う。

 久々にカラオケで歌ったせいもあり、思うように歌えず。まぁ、初めて歌う曲をいきなり選んだせいということで>奥華子の「ガーネット」とZONEの「大爆発No.1」。とはいえ、これはリベンジしないと(←負けず嫌い)

 

4/26

 フジの花を求めて、鎌倉市内を散策。

 →安国論寺→別願寺→鶴岡八幡宮(源氏池)→国宝館→光触寺。

 で、結局一番綺麗だったのは、最後に寄った、住宅地の近くの児童公園の藤棚だったというオチに(^^;;


 光触寺といえば、普段なかなか見ることのできないご本尊の頬焼阿弥陀を国宝館の「鎌倉の至宝」展にて展示中だったので、ついでに見てきた。

 頬焼阿弥陀とは、簡単に言えば冤罪で頬にヤキを入れられた人の代わりに、仏像の顔に焼いた跡が付いて、しかもそれは修復しても直せなかった、という「身代わり阿弥陀」のエピソードなのだが(縁起絵巻等で有名らしい)、実際にお顔を拝見すると、…木がまっ黒で、よく分からなかった(笑) 向かって右側は綺麗な頬に見えたので、多分、向かって左側(つまり右頬)ではないかと思うのだが…

 ちなみに、光触寺にはもう一つ、塩舐め地蔵と呼ばれる仏様がいて、割と混同し易い。こちらはいささか妖怪めいたネーミングだが、塩商人がお供えした塩が帰りの道では無くなっていたことから名付けられたらしいが、…どう考えても、地元の人が回収していったとしか思えない。そりゃ、持っていくでしょ、貴重な塩なんだし。

 

4/25

 土砂降りの雨の中、近親者の診察の関係で、近隣の街の病院へ。

 今さらな気もするけど、初めてつばめグリルのハンバーグを食べてみる。京都の東洋亭と同じカテゴリーの調理法。値段の分、東洋亭の方が満足感が高かったけど。

 

4/24

 「一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」@サントリー美術館。

 前の出向先では、特定の地方都市へ出張する必要が時々有り、行った回数が一番多かったのが鹿児島だった。だから、薩摩切子も現地(尚古集成館等)で見たことが有るのだが、歴史的価値を除けば、垢抜け無いまま衰退した工芸品という印象に過ぎなかった。

 それだけに、今回の展覧会では正直、見違えた、という印象。なるほど、短期間で完成し、洗練されていった工芸品だったのか。

 ただ、個人的には、陶芸と違って、ガラス工芸にはそれほどの思い入れもないのも確かで。サントリー美術館の展覧会を見る位で満足かも。

 

 滋賀県の博物館の学芸員(64歳の学芸課長?)が、展示作業中に文化財を破損したというニュース。

 事情はともかくとして、そういう過去がある学芸員が展示作業に関与している限り、他の(県にある)博物館からは重要なものは二度と貸してくれないのでは?

 

4/20

 コンタクトを注文していたものと交換。仮レンズと度数は変わらないので、特別に見え方が変わるわけではないけど、これで一安心。

 左の視力が元に戻って、何が違うかというと、夕方の視界。薄暗くても世界が見える!という気持ち良さ。普通の景色が日没後でもきちんと遠くまで見える、というだけのことが何だか嬉しくて。…こればかりは利き目の矯正視力が一度落ちた人でないと、分からないかも。

 

4/19

 天気も良いので、近所を散歩。八幡宮は流鏑馬の日らしいので、中心部には出ずに、霊園の方へ。山の様々な新緑が眩しい。

 

 最近気になった、GWに開催予定の展覧会(イベント)情報を幾つか。キャラものとかコミックスもの?とか。

・日本橋三越「アスロノーツ・スヌーピー展」(公式)。

 何だこれは?と最初思ったけど、コンセプトは意外にまとも? まぁ、実質はスヌーピーグッズ展でしょうけど。生まれて2番目に買ったコミックスがスヌーピーという、実は割とスヌーピー好きな私。

・大丸ミュージアム「ムーミン展」。

 同じところで前にもやってたじゃん!と思いながらも(あれはトーベ・ヤンソン展だっけ?)、毎回必ず見に行ってしまう、実は割と(原作の)ムーミン好きな(以下略

・丸ビルホール「のだめカンタービレ♪ワールド」。

 『ゴミが散乱し千秋も恐れた、魅惑の“のだめ部屋”を今回の展覧会にあわせて再現』って、そんな「見どころ」は嫌だぁ(笑) まぁ、再現と言いつつ、生ゴミは含まれないと思いたい…

・PARCO FACTORY「西原理恵子 博覧会 バラハク

 漫画家生活25周年企画だそうで。「25年自転車操業の全て」というコピーに受ける。

 

 既に始まっているもので、美術の展覧会から。

・三鷹市美術ギャラリー「ラウル・デュフィ展 〜くり返す日々の悦び〜」。

 これを偶然に見付けたのが、今回一番嬉しかったかも。多分、小品主体の小規模な展覧会だろうけど、それもまたデュフィらしい気が。鎌倉大谷美術館くらいしか普段見る機会が無いのですよね。

 

4/18

 先週の土日は、京都に垂れ桜を見に行っていたりしたこともあって、この2週間ほど、更新が滞っていました。

 垂れ桜はまさに満開で、桜が映える好天気だったのですが、土曜なんか28度にもなる暑さで。京都の桜は毎年のように見ているけど、こんな暑さの中、歩いたことは無かったです(^^;; 写真は…、収拾着かない位有るので、その内、抜粋してお見せしようかと。

(追記) 地元の桜と京都の桜(1280X960)(960X720)の写真をYahoo!フォトにupしてみました。

 今回はせっかく大きめのサイズで撮ったのでリサイズも出来るだけ大きめで…と2サイズ用意してみたのだけど、1280X960だと(自分の場合)全画面でないと見切れてしまうことに、upしてから気付く私。

 ともあれ、京都の垂れ桜が満開でお腹一杯?な感じは分かって頂けるかと思いますので、よろしければご覧下さい。

 

 で、その間に、見聞きした他のもの。(出来れば)いずれ感想を補完したいところだけど、果たして。

 4/8  「ファン・ホーホストラーテン<<部屋履き>>」@ルーブル DNP ミュージアム・ラボ。

 4/11 「京都市美術館コレクション展 第1期 時空を旅する 美術にみる物語」@京都市美術館。「イタリア美術とナポレオン」@京都府立京都文化博物館。

 4/15  「ワルキューレ」@新国立オペラ劇場。

 4/17  「トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア」@bunkamuraザ・ミュージアム。

 

4/5

 昼から晴れるという天気予報に期待していたのに、結局、一日中、曇り空が晴れないまま終わる。天気予報の嘘つき…

 

 某漫画で言う「シュークリーム分」ではないが、「ベルギー絵画分」が足りない! と昨年辺りからずっと思っていた。

 ここ数年、ベルギー近代絵画を特集した展覧会が割とコンスタントに開催されるようになってきていたのに、昨年は、首都圏ではこれという展覧会が無かったのだ。

 ところが、先月、損保ジャパン東郷青児美術館で各所のチラシを眺めていると、「ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ」なる展覧会が。展示リストを見る限り、それなりの画家が揃っているので期待できそう、と開催先の山梨県立美術館まで行くことすら真剣に考えたが、よくよく見ると、損保ジャパン東郷青児美術館のスケジュール表の9月にも同じ名前が載っている巡回展だった。

 というわけで、9月まで待てば、今年は東京でも「ベルギー絵画分」を補給出来るらしい。今年のささやかな楽しみの一つ。

 ちなみに、「ベルギーチョコ分」も足りない、と思う今日この頃なのだが、まぁ、そちらはとりあえずレオニダスとかで良いとしよう。あと、そういえば「ベルギービール分」も…(しつこい) 

 

4/4

 夜からは雨、ということなので、午前中は住宅の桜並木を一巡り。といっても、天気快晴というわけでもないので、盛り上がりには今一つ欠ける。

 午後は思ったより持ち直した感じだったので、引き続き鎌倉を散歩してみる。最初に、先週行った本興寺の枝垂れ桜を確認してから、光明寺へ。境内のソメイヨシノは満開前ではあったけど、大寺らしい明るい華やかさに満足。実は光明寺は遠い昔に一回くらいしか来たことが無くて、勿論、桜の時期は初めて。こうしてみると、地元とはいえ、鎌倉にも行ったことの少ない場所は結構、有るのだなと。

 そのまま思い切って足を伸ばし、地デジのアンテナが今度立つはずの山まで歩く。所要時間、更に1時間… ようやく辿り着いたそこには「開発事業計画のお知らせ」の板が。そうそう、これが見たかったんですよ、ってあれ? 予定建築物の概要は載っているんだけど、建築計画の時期は? 肝心なことが無いじゃん! まぁ、今の段階で工事の気配すら無いと言うことは、夏までに完成とかは有り得ないよなぁ…

 早くて秋、遅いと年内ぎりぎり? アナログ放送の2本録画とかは今の体制では結構、無理があるので、早いこと、地デジに移行して欲しいんだけど。

 

4/3

 「国宝 阿修羅展」@東京国立博物館。

 上野の夜桜ほどの人混みではないにしろ、夜間にしては結構な人数。でも、休日の昼間とかはこんなもんじゃ無いんだろうな。

 阿修羅像にしろ、八部衆にしろ、国宝館で普通に見た像だけど、ライティングの勝利というべきかも。八部衆なんか、まさに「晴れ舞台」という感じで、嬉しそうな表情でポーズを決めているようにさえ見える(^^;; 阿修羅像は二、三回ぐるりと回った位だけど、それぞれの横顔をよく見られたのが良かったかなと。

 最後の部屋はCGによる阿修羅と中金堂の上映。VR、すなわちバーチャルリアリティという言葉は凸版印刷が制作しているこの種の映像以外、最近では滅多に聞かない気がするんですが。

 海洋堂のフィギュアは既に!売り切れ中ということで、1階で予約販売を受付中だった。立体的な感動(C.島本和彦)の余韻で、その場に有ったらつい、ふらっと買っていたかもしれないが、サンプルを見る限り、彩色がちょっとイメージと違っていて、我に返る。

 しかし、最後の部屋を見て思ったのだけど、将来的には展覧会といえば図録ではなくて、三次元のCGデータのようなものが販売されるようになるのかも。で、それを自分のPC?上で再現してmy阿修羅を見られるようになるとか、自分の「美術館」を仮想的に作れるようになるとか。きっと凸版印刷はそこまで考えて先行投資しているに違いない、と勝手に想像してみたり。

 あと、なんで阿修羅がここに居るのか、という疑問はVRで知った中金堂再建の話で納得。…つまりは巡業なのか。

 

4/2

  ここ数ヶ月、利き目である左目の見え辛さが厳しくなっていて、特に暗い場所かつ遠く、例えば照明が暗い場面の観劇などでは右目だけで見ているような状態に。

 昨年から、コンタクト はメニコンの定額制の会員に入っていて、新レンズと交換する一周年にはまだ一ヶ月ほど有るのだが、度数調整はいつでも可能な筈なので、帰りにお店へ。この時期はイメチェンを図る人が多いのか、予想以上に混んでいて待ち時間含めて2時間も掛かる。

 左目は元々充血し易いのだが、見え辛さによる疲れと、花粉症もあって今はかなり充血気味。眼科医からは、酷い有様と言われ、3種類の目薬と舐め薬?を寄越される。一日、袋の指示を見ると、一日4回+6回+4回。って、起きているときは殆ど一時間に一回は差さないと回らない計算なんですが(^^;;

 そんなこともあって、今付けているコンタクトの左は没収。その上で、新しいレンズを再調整。要望を言って一つだけ上げて貰う。私の場合、通常サイズより一つ小さめのものに昨年来して貰っているので、本来のレンズは注文生産に。といっても、今日このまま帰れないので、在庫の中から近いものを仮として貰う。

 仮だから余り期待していなかったのだが、今までより改善。電車の窓から夜景を眺めていても、左右の視力のバランスが普通に。これでようやく、花見とか今月のオペラとか、普通に見られそう。

 

 帰宅してから、世間では多くあるけど、身近で起きると何と言って良いのか難しいことを知る… これからの中で良い方向性を得られることが一番大切なんだろうけど…