空の蒼さを 見つめていると
せっかくの休みなので、普段行かない美術館に行ってみよう計画その1、金沢文庫と歴史博物館。どちらも県立博物館。
前者は最近、運慶作であると確認されたと巷で話題の大威徳明王坐像を含む「金沢文庫の仏像」展のため。
ノラ猫に運慶と名付ける某白薔薇姉妹(妹)のように特別、仏像が好きというわけではないのだけど、まぁ近所だし、ということで。感想としてはポスターの写真はよく撮れているな…と。現物は小さいので、よく見ないとそこまでの迫力は感じ難い。
図書室は近世の歴史資料や、色々な絵巻の図録が豊富で、そういう調べ物をする時には役立ちそうなので、覚えておくと良いかも。私がそういう研究をすることは一生無い、と思うけど。
ちなみに、今一つ分かりにくい金沢文庫までの道程だけど、金沢文庫(の駅)を東側に出た後、歩道が緑色に塗られた道を辿っていけば着くので、それも覚えておくと良いかも。まるでオズの道のような?
後者は「ようこそかながわへ」という、20世紀前半の神奈川の観光文化を扱った特別展。2005年に江戸東京博物館が開催した「美しき日本 大正昭和の旅」展の神奈川版という趣。
興味深い指摘(神奈川が観光キャンペーンを始めたきっかけは震災後、観光客が落ち込んだままだったから、とか)や資料の展示は幾つか有ったものの、「美しき日本」での欲張りな展示と比べると視野的にはかなり見劣り。でも、地元の資料というのはそれだけで面白いもので。
特に、昭和15年の三浦半島の観光地図に、鎌倉及び三浦半島全域が軍事機密地区として指定されていて、写真撮影が全面禁止されている旨の説明がされていたのは驚きだった。表紙にも「この地区に入る時は写真機を持参しないことを薦めます」的な断り書きがしてあって。うわっ、時代が時代なら、鎌倉の街をカメラを提げてふらふら歩いている観光客は全員逮捕(軍事機密法違反で)ですか。
来年のことなんて分かんないよー、と思いつつ、(前回の「指輪」の時は失望の方が大きかったので、今回は控え目に)「3つのオレンジへの恋」のF席と、「イーゴリ公」のE席を購入。後者がE席なのはNHKホールだから(F席だと見るだけも良いところなので)。本当に、来年の1,2月の平日なんて、自分がどうなっているか、予想も付かないのだけど。
チケットを確保した後は、近所の丘陵を縦断。
天気も良く、山の藤も満開で、至って健康的な一日。しかし、歩きながら聞いていたのが「われものらじお」2の特典CDだったためか、ちっともそういう気がしなかった(^^;; ところで、この一週間、毎日のように小山剛志の声を聞いていた気がするのは気のせい? …ではないな、間違いなく。
BShiで放送した新作「セカンドファイル」の方は3本とも録画したきり未見のままだけど(岸田森のいないSRIなんて…)、GW中にBS2で旧作を結構まとめて放送してくれるのは有り難い。どうせなら全部放送してくれれば良いのに、とも思うが、大人の事情が色々有るんでしょうね。…まぁ、こちらも録画してもしばらくは見る暇が無さそう、なんだけど。
「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」@Bunkamura。
ようやく、金曜の夜に展覧会に寄る余裕が復活してきた(と良いのだけど)。先週も実は飲み会の前に、サントリー美術館に寄ってみたし(そう言えば、書いてなかった)。
展覧会はBunkamuraらしいセンスの企画展。結末が悲劇だからか、彼女(ジャンヌ)が亡くなるまで何を考えていたのかを巡るミステリーのような展示。と思うと、割と興味深かった。
帰りにbook1stで昨日買い損なった冬目景他のComicsを購入。ついでに、特集がヘンリー・ダーガーの「美術手帖」の5月号も。
BTでダーガー、って二重の意味でスノッブな感じで、正直どうかと思うのだけど、今のところ、日本語の資料というだけで貴重なので。開くと思った以上にカラー図版が多くてちょっと得した気分。
そういえば、原美術館にもそろそろ行かないとな。
財布を忘れたことに、朝、会社に着いてから気付く。
とは言え、往復は定期だし、昼は会社の食堂でカード決済なので、別に問題ないかと思っていたのだが、帰りにバスの接続待ちで駅前の本屋に入ると、「イエスタディをうたって」の5巻が出ていたので、それはさすがに買わなくては、と他の新刊数冊と併せてレジに出して、いざ払おうとした段階で、初めて(財布が無いことを)思い出す。…サザエさん?
恥ずかしい思いをしながら、財布がないことを説明して、本を戻したのは言うまでもない。(こちらで戻しておきますから、と言われて更に恥ずかしかった)
しかし、一週間くらい前に購入した筈の「幻影博覧会」2巻もまだ未開封だし、かつての冬目景の熱心なファンとしては、駄目過ぎな自分を反省。(とはいえ、晴のフィギュア付き限定版は余計なお世話だと思う)
オイタって何ですか?、なCDを購入(というか到着)。とりあえず、カラオケverで掛け声ばかりを先に聞き込む業の深い私…
春アニメの感想を日々書いていたら、気が付けば30作品を超えていた。……何をやっているんだろう、と自分でも思った。
夕方からディファ有明。今も余韻がまだ残っている位、予想通りの楽しいイベントでした。ヘヘイ!(←この辺が余韻)
4月第1週に有った最初の配属店の同期との飲み会に続いて、昨日は2つ目の店の後輩との飲み会。
どちらも実は、4,5年振りの再会だったりするので、どうして立て続けに、という感じですが、お互いの無事(お互い「何もなかった」わけでは無いけど)を確認出来たのは何よりかと。それにしても、どちらでも、私は「変わってないね」と言われたのだけど、それって本当に喜んで良いことなんだろうか…
「西部の娘」@新国立劇場。
ホモキ演出ということで、もっとアグレッシブな演出かと思ったら、段ボールでの舞台構築という以外、余り変わったところはなく。それよりも(下が見えない)左翼の席を取ったら、芝居の半分弱が左側で演じられていて余り見えなかったことの方がショックだった。もっと真ん中で芝居してよ… 「西部の娘」も見るのは初めて。合唱は非常に美しい作品だと思 ったけど、いかんせん、お話が牧歌的過ぎ。そして、その他大勢の人達が良い人過ぎて可哀相(^^;
…う〜ん、私はどうもプッチーニと相性が悪いような。今年になってから観た新国オペラ(「さまよえるオランダ人」「蝶々夫人」)では唯一眠くならなかっただけ、良いのかもしれないが。
明日は「真・うたわれるもの」のテーマを歌いに、ディファ有明まで。
勿論、発売開始後1分でチケットが売り切れたとかいう某イベントなのだけど、先月の発売日当日にたまたまインフルエンザによる自宅謹慎中だった(かつ熱も殆ど無かった)のを幸い、オペラ公演のEF席購入で日頃鍛えた?素早さで、さくっと確保していたのだった。
…結果だけ見ると、まるでそのために休んだというか、インフルエンザに罹っていたかのようですが、それはあくまで結果論なので誤解無きよう。
この前の日曜に休日出勤した分の振替休日。冬のように寒い一日でしたが、混まない内に、と新国立美術館(というよりThe National Art Center,Tokyoと呼ぶ方が実態に近いけど)の「モネ展」へ。
「大回顧展モネ」@新国立美術館。
とはいえ、最初の辺りはかなり混んでましたが。まぁ、日本人が大好きなモネだしなと。絵を見る気になるギリギリの人口密度。休日だと、多分、足を止めずにそのまま出て行くことになりそう。
・しかし、日本(の地方美術館)にモネって本当に多いんだなと。良いのも有るけど、モネという名だけで買ったろ、それ。みたいなモノも有って、海外組とのギャップというか、凸凹感が結構有った。
・玉石混淆なのはともかく、量的には日本での展覧会としては多目。しかし、「今、何故モネの回顧展なのか」というそもそもの開催意図がよく分からず。
・周りの小部屋では、モネの絵画の特色が20世紀の現代絵画に発展的に受け継がれている、的な作品紹介がされていて、気分転換としては良かったけど、それって、絶対、後付けの理由だと思う…
・まぁ、「モネは沢山の人が来る=儲かる」という大人の野望に尽きるのかと。
・モネの絵に対するイメージを深化させる、あるいは新たな発見を与えてくれる、という点では期待に添えない内容かと(大体、日本の所蔵作品なら半分は既に見た絵だし)。
・モネについては歳と共に(←昔は私も普通に凄く好きだった)、自分の中で却ってよく分からなくなっているだけに、もう少し何かを得て帰りたかったのだが…
で、モネばかり見ている内に、良い線がきちんと引かれた絵を無性に見たくなったので、遠いので行くか迷っていた府中市美術館の「動物絵画の100年」へ。
芦雪を多く見られたのは良かったけど、ゆるゆるな絵もOK、という趣旨の展覧会だったので(「きゃふんきゃふん」との鳴き声付きの、仙がいの子犬とか)、そういう意味では少し物足りなかったような…
気が付けば、一週間以上、空いたのは、インフルエンザにまたしても罹って今度は寝込んでいたとか、あるいは春からの新番組のチェックに日々没頭していた、とかいうわけでは別になくて(まぁ、後者は有る程度そうだけど)。先週と今週、幾つかイベントごとが有って、若干忙しかったのが、その理由。
例えば土日には、京都へ桜を見に行っていたりしていました。
今回は枝垂れ桜はまだ早かった反面、ソメイヨシノが満開の時期だったので、疎水沿いとか、ソメイヨシノが綺麗な場所を中心に。
土曜日は雨が降る中、山科からインクラインに掛けて山越えまでしてしまい、思っていた以上にhardな一日を送ってしまったのだけど、日曜(の少なくとも午前中)は麗らかな日差しの中、嵐山の山桜や、大沢池に映った満開のソメイヨシノをのんびり眺め歩く、「あらあら、うふふ」(cv.大原さやか)とい った微笑みが思わず零れるような桜日和でした。
もっとも、その後、(止せばいいのに)平野神社に久々に行ってその俗っぽさにゲンナリしたり、賀茂川(鴨川)を北大路から丸太橋まで歩いて疲れたり、一応平安神宮に入って垂れ桜が咲いていないことを確認したり もしましたが。個人的には、この時期は亀山公園からの嵐山、天龍寺、大沢池の眺めだけで充分に満足出来るな… そう思えば、実は日帰りでも良いのかも。
桜の場合、紅葉と違って、去年と違う景色を見るわけではないのだけど、同じ光景に再び巡り会うことにこそ、ほっとするというか。そんなわけで、今年も京都の桜を見ることが出来て、それなりに満足。
桜日和なので、今まで行ったことの無い場所へ行こうと、鶴見の三ツ池公園に。
桜の名所というよりは、(子供連れの)花見の名所という感じ。池の周りの丘に桜(ソメイヨシノばかり)が植えられているので、花見場所と言っても清潔感が有るというか健全な雰囲気なのは良いけど、箱庭的な風景には陶酔するような桜の凄さもまた欠如していて。良くも悪くも県立公園らしい安全感。近所にいたら別だけど、まぁ、二度は行かなくても良いかなと。満開でしたが。
「オズの魔法使い」のドロシーの「there's no place like home」(やっぱりおうちが一番だわ)では無いのだけど、結局、色とりどりの山桜に染まる地元の丘陵の美しさに勝る公園はそうそう無いなぁ、といういつもの感想に。あと、住宅地の桜並木も今日が満開。帰りに堪能した。インフルエンザで寝込んでいる内に、桜が散らなくてつくづく良かった。
そういえば、「とりどり」で思い出したが、今日、家の近くの雑木林の斜面で、コゲラ(だと思う)の姿を見掛けた。キツツキの仲間について(樹を叩く音ではなく)姿を見掛けたのは初めてなので、ちょっと嬉しい。