空の蒼さを 見つめていると
旅行まで一週間しかないので、ひたすら旅行の準備中。
今年は余裕を持って、2週間位前には準備完了、というつもりだったのだけど、実際には今頃バタバタ。
日程表を今まで同様にExcelで書こうとして、今年買い換えた今のPCにOfficeが入ってないのに初めて気付き、慌ててOpenOfficeを入れたりと 、「旅行の準備」以外のところで、手間掛け過ぎ。
とりあえず、今日やったこととしては日程表の作成、パック詰めのリハーサル(1割大きくなった分、やや楽になった、かなぁ…)、旅行保険の申込(今回は損保ジャパンではなく、一番安かった三井住友海上にしてみたのだけど、 緊急連絡先を含め、何も送られてこない=全て自分で印刷しないといけない、のは不便かも)、行きのNRE(30分でもゆっくり起きるべく)の予約、ドイツ観光局で以前貰った地図の整理、10月開始の新番組の予約設定(今回は控え目に)等…
ええと、あと何が残っているんだっけ?(^^;; 意識しているところでは、鉄道の予約。基本的には不要そうだけど、距離が長いところだけは予約しておきたいので。
今日、一番大変だったのは、TASHENのブリューゲルの画集の発掘。ベルリンの絵画館所蔵の「ネーデルランドの諺」に描かれたことわざの全解説を、旅行に行く前に復習しておかなくては、と思っていたのだが、画集が有る地層?まで掘り進むのに、えらい苦労をした。3年間でこんなに積もったのか…
それはともかく。画集を開いてみると、記憶の通り、確かに有った。全部で118個。これはとても覚えきれないので、この2Pだけ、コピーを取って持っていくことにしよう。って、このページ、「絵画館より許可を受けて掲載」って書いてあるな。現地のパンフレットか何かに載っている奴なのかも)。
そういえば、現地に行ったら、これだけは(買わなくちゃ等)、というものを全然チェック出来ていないままだった。例えば、美味しいバームクーヘンの店といえば、どこ?と今頃、検索してみたり。ベルリンならラビーン、ドレスデンならクロイツカム、が定番のお店らしい。ラビーンは中心部からは結構、遠いな… というか、今の内にもっと確認しておくべきことが何か有るような気がしているのだけど…
週末で月末で期末。何とか乗り切ったのは良いのだけど、帰ってきても何もする気力が起こらず。バッハのミサ曲ロ短調のCDをぼーっと聴いてみる位。
……これは(今日だけじゃなく)寝るな、絶対に。心地よく意識が落ちるタイプの音楽。ベルリンフィルの生演奏を聴きながら、うとうとしてしまう自分の姿が余りにも容易に想像出来てしまう。まぁ、それもまた贅沢、というものかも(貧乏性なので、すごく勿体ない気はするけど)。
今のだと容量がギリギリ過ぎるので、買い換えるべきか否か。ここ一週間悩んだ上に、更にHandsの店頭で一時間悩んだ末に、思い切って、メインのバッグを購入。
今まで使用していたキャリーバッグ系のものと、ボストンバッグ系のものとでどちらにするか、長いこと悩んだのだが、ボストンバッグ だと機内で潰れないための詰め方のノウハウとかがまた別に必要なのではないかと思い、今回はキャリーバッグを選ぶ。今まで使用していたのと余り変わらないので勿体ないのだけど、でも2割くらいは容量が増えるなら、その差は結構大きい筈だし…
と思って持ち帰り、家で今までのバッグの横に並べてみたら。……余り、変わらない? せいぜい、1割くらい? …………またも、無駄な買い物?
東急Handsで小さいショルダーバッグを購入。今まではだぼっとしたずだ袋のようなショルダーバッグに何でもかんでも詰め込んで移動していたのだけど、さすがにそれはお洒落ではないかも、と思い直して。考えてみたら、カメラとガイドブックと地図と折りたたみ傘程度が入れば良いわけだし。今月は正直言って、無駄な買い物が多い、買い物運に恵まれない一ヶ月なのだけど、今日は珍しく、求めているものが手に入った感じ。メインのバッグについても悩むが、今日の所は止めておく。
ところで、東急ハンズのネットショップ「ハンズネット」を覗いてみたら、メイド服特集をやっていた。…ハンズ よ、お前もか。まぁ、巷のその手のお店とは違って、「男性用サイズ(XL)有ります」という、見るだけでひどく切なくなる宣伝コピーが無いだけ、マシなのかもしれないけど。
ローマ歌劇場「リゴレット」@オーチャードホール。
オペラ月間終盤。段々、辛くなってきました。体力的に、というよりは、精神的に。 今日も豪雨の中、帰りたい気分が強かったのだけど、最後まで見たら、小雨になっていたのは救い。
昨年見たアンドレア・ロストのリゴレットが素晴らしかったせいもあり、それと比べると、どうしても、という印象。エヴァ・メイのリゴレット自体は良かったんだけど、舞台設定と演出がチープ過ぎて、あれでは誰が演じても同じだろう、みたいな感じ。ブルゾンは立派だったけど、心には届かず。一言で言えば、外れ気味。10/1の「トスカ」に行くのが億劫になってきた…
そろそろ、実際の準備に着手。とりあえずバッグに服を詰め込んで見る。………。服だけで既に一杯に。おかしい。
…前から思っていたんだけど、このバッグって容積がちょっと小さすぎるのでは? といいつつも容量が幾らなのかは不明。3年前に東急ハンズで買った物なので、もはやwoodsのバッグと言うことしか分からないのだけど、netで調べてみると、どうもこれっぽい。えっ、容量36L?? 本当にそれだけ?
いっそのこと、今回はダッフルバッグとかを買ってしまおうかとも考えているのだけど、85Lって、それじゃあ、逆に大き過ぎるかな…
翻訳家の浅羽莢子氏が今月の9/18に亡くなられたとのこと(SF作家クラブ 物故会員)。
昨日、mixiのジョナサン・キャロルのコミュでも既に伝えられていたのに、迂闊な私は見過ごしていて、おむらよしえさんの「今日のひとりごと」経由で、妹尾ゆふ子氏の「積読山脈造山中」の記述を読むまでちっとも知りませんでした…
私の狭い本棚のうち、本を手に取り易い、いわば一番良い棚には、創元推理文庫の海外ファンタジーが(いつでも読み返せるように)一列に並べてあって、左半分は昔の黒の背表紙、右半分はグレーの背表紙が並んでいるのだけど、その中でも特に好きな3作家、マーヴィン・ピーク、ジョナサン・キャロル、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの殆どの作品が浅羽莢子訳であることは、決して偶然では無いわけで。
今はドイツ月間なので、ケストナー位しか読めてないけど、旅行から帰ってきたら、買ったまま未読のジョナサン・キャロルの短編2冊をじっくり読もう、そういえば、浅羽莢子氏が訳している本という条件 だけで選んで図書館から借りてくるというのも良いかも、などと、秋以降の読書プランを考えていただけに、すごくショックなニュースでした。
『どんな人もこれを読まずに育ってはいけない、と本屋が教えてくれたものばかりです。』
とは、浅羽氏が訳した「九年目の魔法」の中で、主人公の少女に、謎めいた青年から送られてきた沢山の小説に添えられた手紙に書かれていた言葉だけど、「浅羽莢子氏が教えてくれた」本も、まさに同様のものばかり 、だったような気が。ご冥福をお祈りします。そして、教えてくれた数々の本の素晴らしさに改めて感謝を。
予約抽選速報。NODA・MAPの「ロープ」のDM会員先行予約も、上野洋子のソロライブ「YK20」の先行予約も結果的には○だった。
勿論、「Celtic Xmas 2006」もPlanktonで予約したので、12/9夜に「ケルティック・クリスマス」、12/10夜に上野洋子のソロライブ、12/28夜に「ロープ」、と気が付けば12月の予定が立て続けに決まりつつある。Celtic Xmas関連で言えば、12/17に何と地元の上大岡!の駅ビルのホールでやるルナサのライブにも行きたいのだけど、発売開始が来月(不在中)なので、どうなるかは不明。
というか、年末の忙しい時期、本当に大丈夫なのか。>自分
ちなみに、NODA・MAPの先行予約は第4希望まで申込みが出来、2公演まで当選の可能性が有る、ということだったので、2つ当選していたら、2つとも見に行くべき?と悩んでいたのだけど、全くの皮算用だった(^^;; まぁ、2回観ることを想定して、他は全て1月の休日または休前日にしていたので、無理もないのだけど。当選した12/28は平日夜だけど、年内には観ておきたい、ということで。
(答えを出さないままの幕切れとなった)あの「オイル」(当時の感想)の後での、3年半振りの新作だから、今度の「ロープ」は結構、気になっている。期待している、と言っても良いかも。
フィレンツェ歌劇場「トゥーランドット」@NHKホール。
スペクタクル! 同じフィレンツェ歌劇場が北京の紫禁城の一画で公演した時のDVDが、映像としてはひどく退屈な代物なので(見ながら何回も寝てしまった)、今回の公演 にも余り大きな期待はしていなかったのだけど、実際に観るとやはり違いますね。(あの時の撮影監督が無能だっただけなのかも…)
NHKホールの3階という悪条件にも関わらず、オケや合唱もかなりの迫力で、華やかな舞台も含めて、とにかく「観た!」という気分に。今年観た来日公演は印象に残らない薄口 なものが多かったけど、これだけは記憶に残るだろうなと思った。
ただ、主役3人で言えば、ノラ・アンセレムのリューは良かったけど、アルベルド・クピードのカラフはどうというものでもなく(「誰も寝てはならぬ」では喝采と拍手が起きて演奏が止まっていた が、そんな出来では全く無くて落胆させられた)、車椅子ながら公演に参加したアレッサンドラ・マークのトゥーランドットは、その執念は凄いと思うのだが、高音が金切り声になってしまい、 「ただのヒステリ女」にしか見えなかった。声に「怖い」までの魅力が全然感じられないのでは、トゥーランドットとは言えないよな…
本当はトゥーランドット姫といえば、いわば、究極のツンデレ系ヒロイン(求婚してきた各国の王子達を3つの問いで退けて、その首を悉く撥ねてきた姫が最後に、初めて愛を知る、というお話)なんだけど、アレッサンドラ・マークの巨体とその声を前にしては(多分、割と優秀な)私の脳内補正にも限界というものが有って ですね… むしろ、D.W.ジョーンズの短編「リトル・ドット」(「トゥーランドット」の3つの問いを魔女との戦いに引用している)とか、あるいは藤原カムイの「H2O image」の女王を思い浮かべたりと。ええと、要は「人ならざるものとの戦い」を連想して いました(^^;;
ともあれ、「お祭り」的な意味での舞台公演としては充分、堪能。カラフがせめてもう少し色気がある声だったら、満足出来たのではないかと思うのだけど。
千秋楽ということで、終了後もかなり盛り上がっていたけど、私としては地元の終バスの時間を気にせざるを得ないので、NHKホールから急ぎ退場。そのまま、渋谷駅の山手線ホームまで、まるでメロスのように(意味不明)、ひたすら走り続けた。6分強。…おおっ、やれば出来るじゃん。最近、交差点を渡る以上の距離を「走った」ことなど全く無かったけど。
ところ、余談だけど、いっそのこと、誰かアニメで「トゥーランドット」(ぽいもの)を作ってくれないかしら。上手くアレンジすれば今でも通用する、良いお話だと思うんですけどね… まぁ、大昔で言えば「ホルス」のヒルダとかが、ちょっと近い気もするけど。ヒロインの声は 、やはり釘宮理恵、よりはもっと恐い感じの方が良いか。恐い声なら…中原麻衣? いやいや…(既に妄想モード中)。
一向に返事が来ないゼンパー・オーパーの「エレクトラ」については、この際、普通にオンラインで購入しようと、公演日まで1ヶ月を切った辺りからチェックしていたのだけど、購入しようとしても割と変な席が提示されるので、まだ席が余っているから?と様子を見ていたら、…いつの間にか、殆ど無くなっていた。というか、今日、最初にアクセスした時は、いきなり最安席しか残っていなかったので、慌てて購入。まぁ、どんな席でも会場に入れないよりはマシなので。
と思ったのに、もう一度チェックしたら、下から2番目のクラスの席が復活してる… 5階席(いわゆる天井桟敷)の1列目中央やや左で31ユーロ。舞台までは遠いけど、先ほどの2階席の2列目最右翼で17ユーロよりは、遙かに見易い筈(最右翼からだと舞台が半分位見えない可能性も)。悩んだ末に、5階席も購入。ああっ、17ユーロとはいえ、払わなくても良いお金を無駄に使ってしまったことに、自己嫌悪…
明日はフィレンツェ歌劇場「トゥーランドット」@NHKホールの予定なのだけど、帰宅後、予約(ないしは確認)しないといけないものが幾つか。忘れないようにしなくては。
今年の「ケルティック・クリスマス」先行予約の申込みと、NODA・MAP「ロープ」の先行予約の抽選結果の電話確認と。上野洋子のソロライブの抽選予約は… メールが明後日来るから明日は良いのか。
猫森集会2006のオールリクエストデイに今年も参加。最後には、何故か、袋井市の市歌を皆で歌ったり。『袋井 ここがふるさと ここで生きてゆく』。…一回も行ったことないけど。
科学博物館で「化け物展」開催準備中、とのニュース(共同)。(科博のサイト上ではまだ時期しか載ってない)
「化け物展」というから、見せ物小屋みたいなものかと期待したが、「ミイラ」系の展示の様子。エジプトのミイラには興味ないけど、こういう展示なら、基本的には、出来るだけ見に行くことにしている私。
ただ、科博だと原材料を冷静に分析するだけで、味も素っ気もない展示になってしまうのでは?という懸念も。そういうモノがどうして必要とされてきたか、ということの方がより重要だと思うの だけど。
連休中は台風の低気圧に敗北。
うとうとと、眠さを必至に耐えている内に、無駄に費やして終了。そろそろ旅行の準備もしなくてはいけないのに。お陰で、日記の方も書くことはあっても、書く気力が無くて。ようやく気力が戻ってきたので、9/12以降の分を書き始めたのだけど、9/13分が多過ぎて!それより先に は進めませんでした(^^;;
ちなみに、それ以降で見に行ったものといえば、「日本×画展」@横浜美術館とか、「ドン・カルロ」@新国立劇場オペラ劇場とか。
あと旅行の準備の話とかも幾つか有るのだけど、それはまた後日。…とはいえ、今週もあと4日しか無いというのに、コンサート1回、オペラ1回、展覧会1回を予定していたりするので、感想を書いていくのも難しそう… とりあえず、今月は出来るだけ簡潔に、をモットーにすべきかも。
振替休日なので、一回休み。
地元の図書館で本を借りた後、上野で東京藝術大学大学美術館、東京国立博物館(常設)、西洋美術館の3つの美術館を巡り、そのまま、東京文化会館でフィレンツェ歌劇場の「ファルスタッフ」を観てきました。
…何というか、「文化の秋」を満喫、という感じ?
「NHK日曜美術館30年展」@東京藝術大学大学美術館。
簡単に言えば、番組の最後にやっている、昔のインタビューの短い再放送、あそこで言及されている絵を幾つか並べてみました展。
どうでも良いけど、30年展という割には、余りにも貧乏くさい企画。…まぁ、実際、大した予算は出てないのだろうけど。
国宝や重文は確か、年間の展示回数や期間が厳しく制限されていて、今年のこの時期、どうしても展示出来ないものが有る、というのは分かる。しかし、本物が展示できないとしても、どうして「鳥獣戯画」を近年の模本で済まそうとするかな。手塚治虫が驚嘆したその線の勢いが、模本に有るわけ無いのに。あるいは狩野芳崖の「悲母観音」を下図の展示で済ませるとか。
出せなければ別の絵にすれば良いだけの話で、模本でも平気という貧乏根性は、観客を馬鹿にしているとしか思えないんだけど。
大体、「文化人」なる、ただの素人が適当なことを偉そうに言うのを有り難く拝聴するという、この番組の、専政王政期の啓蒙主義思想が、私は昔から大嫌いで、「文化人」が言及した絵を展示している地下1階は狭い上に、混んでいるし、「文化人」の発言にも興味ないしで、かなり不愉快だった。あえて言えば、鏑木清方の作品を鎌倉の記念館から借りているのがおかしかった位(鎌倉では日曜でも、一日何十人?という程度しか来ない美術館なので)。あの妙な鸚鵡の絵が「名作」ばりに展示してあったのも、おかしかった。
一方、2階は作家が自分自身、あるいは他の作家について述べた絵ということで、こちらは興味深い映像が多かった。横山操の遺作の木立等、前から見たかった絵も幾つか有ったし。田中一村は、借りて来た絵があの2枚止まりなのは仕方ないとしても、説明文の中で、「最近ではその生涯が小学校の国語の?教科書に取り上げられたり、映画化されたりしている」って…、頼むから、映画の話だけは止めてよね。
歴代のスタッフや、番組内容を詳細に収録した図譜に、恐らくスタッフがやりたかったのはこの図譜の方で、展覧会はただのおまけなんだな、と思った。まぁ、それはそれで別に良いけど。
東京国立博物館にて。
「仏像展」の前後期券と、国立博物館のパスポートを購入。10月から値段が一気に千円上がるので。で、パスポートで東洋館と本館を回る。 東洋館なんて上がるの、数年振りだ… ついでに「特集陳列 中国書画精華」を見るためだったのだが、いつもながら、暗くてよく分からない… いや、明るくしろとは言わないけど、もっと前に置いて貰えないものだろうか…
本館。「夏秋草図屏風」。前に近美の「RIMPA展」で見た時は、絵の傷み具合に、がっかりしたものだけど、今回は余り気にならず、美しさが引き立っていた。これ位が、ベストのライティングなのかも。
「ベルギー王立美術館展」@西洋美術館。
ブリューゲル、ルーベンス(とドラクロワの模写)、ファン・ダイク、ヨルダーンスのしかも一級品が続く最初のフロアーがもの凄い。こんなにも高密度な展示室は海外にもそう無い筈。このペースで行くと、凄いことになるのでは?と思っていたら、途中からは果たして気が抜けた(笑)ので、安心しつつやや落胆(^^;;
途中の気が抜けた辺り、特に19世紀前半は見覚えのない絵ばかりだな…と思っていたら、それもその筈、向こうではフロアーが閉鎖中で見ていない時代だった。まぁ、見なくても良さそうだったような…
でも、クノップフにアンソール、デルヴォーにマグリットが続く最後の2室も結構、充実していたので、全体としては、割と満足。今回来ただけでもこんなに充実しているのなら、現地の美術館に是非行ってみたい!と思った人も結構、いるのでは? そう思わせるという意味では、「プラド美術館展」より、ずっと良かったと思う。あれは(過去2回とも)プラドの良さが全然伝わってこなかったので。
ただ、ブリュッセル王立美術館の醍醐味は、中世から現代まで膨大なコレクションを一気に見られるところにあるわけで、例えば、今回いきなり始まるブリューゲルに辿り着くまでに、現地では20室を通ることが必要という辺りの凄さが伝わらないのは残念。あるいは、現代美術だけで地下5階分有るという、馬鹿馬鹿しいまでの質量。
でも、久々に油絵を堪能した、という気分に。機会があれば、(空いているだろう)金曜夜にでも、また見に行きたい。(ちなみに、現地で見た時の旅行記)。
余談。グッズショップでは、ベルギービールの各種グラスを販売しているので、ベルギービール好きな人はこの機会に、好みの銘柄のグラス(ベルギービールには銘柄ごとに専用のグラスが有ります)を買うのも良いかも。ベルギーからだと割れそうでなかなか持って来れないので。あとポスターの中に、ヴァレリウス・ド・サーデレールが有ったので、あれを飾ると、これからの季節、いかにも憂鬱な冬景色という感じになるかも(^^;;
フィレンツェ歌劇場「ファルスタッフ」@東京文化会館。
公演直前にネットのみで販売されたシェークスピアシート(19千円)(の多分4番目)ということで、どういう席になるのかと思っていたら、3階3列の15。おおっ、ちょうど真ん中だ! いつも右か左(大抵、なぜか右)端の安い席から見るばかりで、センターから見ることは殆ど無いので、それだけでも貴重な体験でした(^^;;
3階センターということは、多分、元々はB席(39千円)位ではないかと。空いていると正面は目立つから、安売りして埋めたんですかね…
そんなわけで、いつもよりは遙かに良い席で見たわけなのだけど、感動がその分、多かったかというと、う〜ん、そうでもなかったのが… いや、演奏・キャストともそれほど悪くはなかった(バーバラ・フリットリのアリーチェは特に良かった)とは思うのだが、「小粒にまとまっている」的な公演で。一番、×だったのが、2幕まで狭苦しい舞台演出。3幕でようやく舞台全体を紅葉の盛りの森として見せて、それはちょっと綺麗だったのだが、そこまでが余りにも狭苦し過ぎ… 何というか、全体に「楽しさ」が余り弾けていなかった。こういう(品の良いだけの)公演なら、お金を払ってまで見に行きたい、というほどでも無いんだよな…
「ラウル・デュフィ展 ― 美、生きる喜び ―」@大丸ミュージアム。
デュフィというと、スラスラっと色を伸ばしてお終い、みたいな(ややお気楽な)イメージが強かったので、絵を描く傍ら、ファブリック・デザインの原画制作を長年手掛けていたというのは、かなり意外だった。というか、デュフィ展ということしか知らずに行ったので、いきなり、ファブリック・デザインとか聞いても、何それ?状態で。インテリアにおける布地をファブリックというんですってね(←無知)。ああ、だから、ファブリーズ…
まぁ、正直言って、それらファブリック・デザインの数々が素晴らしく感じたかというとアレなのだけど、通常とは違う視点から紹介する、という点で新鮮な展示だった。いわゆるデュフィらしい作品も良かったし。
今日は、通常とは少し変わった前売り券を現在発売中の展覧会いろいろ(という程、無いけど)。
1.東京国立博物館の「特別展 仏像」。
前期と後期で展示替えすることに併せて、前・後期券という前売り券を発売中。割引率も高い。展示替えの前後とも行かなくちゃいけない展覧会はこういう前売りを増やして欲しい。
2.科学博物館の「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」。
前売りを日時指定券として販売中。混雑緩和が目的らしいけど、どうせ当日券もじゃんじゃん販売して結局、会場は混んでいる、ということになるのでは?
実はこれ、昨年夏に大英博物館に行った時にやっていた特別展。私はエジプト文明に余り惹かれたことがない上に、ミイラさえ見せれば観光客は満足するんだろ、と言わんばかりの大英博物館の展示態度には激しい怒りすら感じたので、この(金を別途払う)特別展も当然見ず。まぁ、向こうがこちらまで出向いてくるというのなら、見てやっても良 いか、と思っていたのだけど(偉そう)、日時指定してまで買いたいわけでも無いな…
3.Bunkamuraザ・ミュージアムの「スーパーエッシャー展」(click後に音が出ます)。
ローソンで夜間特割チケットを発売中。Bunkamuraの展覧会って、勤め帰りにしか寄らないから、これで良いかも。というか、「エッシャー展」は数年前、同じBunkamuraでやっていたので、別に行かなくても…という気分だったのだけど、ハウステンボスのコレクションだった前回とは違い、今回は全てハーグ市立近代美術館からの来日ということなので、見ようかな…という方向に気持ちの天秤が傾きつつある。
ハーグ市立近代美術館も3年前に行った時に、館内を上から下まで一周したけど、エッシャーなんて1枚も見た覚えがないなぁ、と思っていたら、その前年、5km離れたところにエッシャー美術館なる分館を建てていたらしい。どおりで。
ところで、この展覧会タイトルの「スーパーエッシャー」って、どうもデジャヴーというか、遠い昔に聞いたことがあるような… エッシャー… エッシャー… スーパー エッシャー… はっ!? 『知恵と力と勇気の子』?
あれやこれやの販売作戦を繰り広げてきたNBSによるフィレンツェ歌劇場公演。
春に沸き起こったトゥーランドット旋風を使って、最後の一滴まで儲けようとする、その徹底振りはある意味清々しい(^^;; しかし、歌劇の公演で立ち見席を売ろうとするかな。しかも、立ち見で12千円って… (でも買う人は確かにいると思う)
休出日。暑い…
「リール近代美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代」 @Bunkamura。
ブラックらのキュビズム、モディリアーニと続くので、20世紀前半のパリを中心とした近代絵画展なのか、と納得し掛けていたら、後半には素朴派の絵画やビュッフェの人物画が並んでいて、途中から全く別の展覧会にスイッチしたかのような、不思議な感じ。まぁ、そういうコレクションを持った美術館の所蔵展、ということなのだろうけど。
そのため、一つ一つの要素はやや小粒だけど、例えばモディリアーニは数点ながらも見応えは有り。
なるほど、「購入したマティスの作品を売ってモディリアーニの絵画を買い求め、結果としてモディリアーニの大コレクターのひとりとなった」コレクターの所蔵作品が、この美術館の基盤となっただけのことは有る。しかし、幾らモディリアーニが好きだからと言って、せっかく買ったマティスを売るなんて理解出来ませんよ。…いやまぁ、売るも何も、マティスを購入すること自体、不可能な人間が何を言っても仕方ないですが。
特に「母と子」はモディリアーニ好きの人なら、それだけでも見に行っても損は無いかも。
個人的には、素朴派コーナーの方が興味深かったけど。この辺の画家(アンドレ・ボーシャンとか)は、世田谷美術館の「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」でもまたお目に掛かることになりそうな予感。
ところで、この展覧会で一番興味深かったのは、音声ガイドをダウンロード販売する、という新商法。以前から、この手のガイドは借りる前に試し聴き出来たら、と思っていたし、あの機械も大きくて邪魔、と思っていたので、これは良いアイデアなのでは? まぁ、音声ガイドを主に利用する層と、携帯プレイヤーを日常的に活用している層には、実際にはズレがある気もするので、今現在で、商売モデルとして成り立つのかはやや疑問ではあるのだけど。
そこで、こういう方式が定着するべく、商品としての付加価値をより高める方策をここで提案したい。それは何かというと、内容ではなく「声」に価値を感じる層に、もっとアピールを図れば良いのだ。
実は「ペルシア文明展」の音声ガイドが俳優の上川隆也氏だったり、ベルギー王立美術館展の音声ガイドがアナウンサーの朝岡聡氏だったりと、メジャーな人物を積極的に起用するのが、最近の音声ガイド界(って何?)のトレンドらしいのだが、それではまだ甘い。「声を聴くため」だけに代価を払っても全然惜しくない、と考えてくれるコアな方々を狙うべきなのだ。名付けて、ゆりかもめ方式。
とはいえ、いきなり狙い過ぎて一般の人が引くようなものを作っても本末転倒なので、まずは俳協辺りの声優さんに担当して貰い、「一見(聴?)では普通の音声ガイド」として作ってみるのはどうか。
もっとも、ここまで書いておいて何だけど、私は音声ガイドって原則、借りない主義なので、誰が声を当てても借りそうに無い(駄目じゃん)。あ、でも、担当する人によってはとりあえずダウンロードだけするかも(←別の意味で駄目 じゃん)。
今日のニュースに、イタリアの議員が、来春に予定されているレオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」の日本への貸出について見直しを求める質問状を文化相に提出した、との記事が(東京新聞)。
…いや、あの。貸出するのを見直ししろ、とかいう以前にですね、初耳なんですが、そんな話は。
改めてイタリア文化会館のサイトを久々に確認したら、「日本におけるイタリア2007・春」なるものが。6MB近くもある、嫌になるほど重いPdfファイルを開いてみると、なるほど、色々なイベントが。
美術関係で主なところを抜き出すと。
・「レオナルドの才知展」(仮訳)
ウフィッツィ美術館で開催中の展覧会が東京に巡回。(主催・協力:NHK、朝日新聞社、東京国立博物館、日立製作所)
・「パルマ−イタリア美術、もう一つの都」展
コレッジョ、パルミジャニーノ等。5/29〜8/26。(主催:読売新聞社、国立西洋美術館、パルマ・ピアチェンツァ美術監督局)
・「ペルジーノ展」(仮称)
ペルジーノの作風の変遷を辿る。(主催・協力:損保ジャパン東郷青児美術館、日本経済新聞社、アートプランニングレイ)
・「ヴェネツィア派展」(仮称)
豊田市美術館で3/27〜5/20に開催後、大分、東京、鳥取に巡回。(主催・協力:豊田市美術館、中日新聞社、イデア・ジャポン)
・「モディリアーニと妻ジャンヌの物語」展(仮称)
(主催・協力:東京新聞、Bunkamuraザ・ミュージアム、札幌芸術の森美術館他)
・「マリーノ・マリーニ彫刻展」
5〜6月。(主催・協力:イタリア文化会館、マリーノ・マリーニ財団)
レオナルドはどうせ?読売だろう、と思ったので、朝日だったのはやや意外。国立博物館なのも同様。ところで、「受胎告知」が、いわゆるレオナルドらしい絵かというと、若い頃の作品だけ有って、やや違うわけだけど、「ダ ・ヴィンチ・コード」以後、レオナルドの絵画作品としては初の来日だから、かなり混むだろうな、とは容易に予想出来る。夜に行けばガラガラの状態で見られた「白貂を抱く貴婦人」の来日時は良かった。
ちなみに、ウフィッツィ美術館で現在、開催中の展覧会とはこれらしい。どちらかといえば科学博物館の方が似合いそうな内容だけど、紹介されているコンテンツをパラパラ見ると結構、面白そうではあるかも。例えば、このページでの、素描「聖アンナと聖母子」の足の話(ビデオ参照)とか。
主催の筆頭に登場するNHK.が、(実物は少ない筈だし)映像展として、この展覧会を仕切るつもりなのも容易に予想出来るところだけど、それはともかく、NHKの来週の放送予定の中に、ちょうどレオナルドを取り上げた、ちょっと面白そうな番組が(と言っても、制作したのはNHKでは無いけど)。NHK教育で9/13の19時からの「地球ドラマチック」。
失われたとされるレオナルドの壁画「アンギアリの戦い」をずっと追い求める科学者の話、って、美術にまつわるロマン(とある種のうさんくささ)が、「ギャラリー・フェイク」辺りの1エピソードにでも有りそう!
ところで、「イタリア2007・春」に戻ると、現在予定されている様々なイベントを下まで眺めると、一番最後は101番の「お花見」だった。
「新築なったイタリア文化会館は、絶好の桜の名所・千鳥ヶ淵に位置し、桜の時期には花見客との触れ合いの場になります。」
「交流イベント」の一環として加えたい気持ちは分かるけど、それは「日本におけるイタリア2007・春」じゃなくて、単に「イタリア文化会館における日本2007・春」だと思う…
今週、更新が途絶えていたのは、帰宅してからの時間を全て、hotel予約のために当てていたから。(…まぁ、その合間にも、水曜千円の日にシネセゾン渋谷で「時かけ」をもう一度観たり、Bunkamuraの「リール近代美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代」を夜間延長で見たりはしていましたが)
お陰で、9/4にドレスデン(10/11)、9/5にミュンヘン(10/9〜11)、9/7にベルリン(10/12〜15)と予約して、hotelの予約は一応、終了。今回は最終的には、全てBOOKINGSを利用してしまった。
ベルリンは3泊だし、少しでも安く上げるために、ツォー駅近くのエコノミーなホテルという方向性で考えていたのだけど、隣のティーアガルテン駅横のNovotelがhot dealとして格安レートを提示していて、一日悩んだものの、食事が付かなくても、やっぱり旅の最後はバスタブがある広い部屋でくつろぐ方が良いか…とすっかり申し込むつもりで、翌晩に再度チェックしたら、hot deal分の部屋が塞がっていて、「後悔先立たず」という言葉を久々に痛感する。しかし、落胆しつつも、一つ一つをチェックしていたら、Mercureのチェーンホテルの中に、市中心部(ポツダム広場から地下鉄2駅)のhotelがあって、そこでもhot dealの提示が有った。
考えてみれば、ベルリンでの目的地は絵画館やフィルハーモニーが有るポツダム広場付近と、東の博物館島の2カ所に集中しているわけで、ツォー駅の西よりもむしろ便利(例えばフィルハーモニーから歩いて帰れる)、と思い当たり、予約決定。しかも、hot dealだと3泊で177ユーロ(朝食無し)なのに、3泊からの連泊価格として199ユーロ(朝食付)が提示されていることに気付く。朝食は1回で13ユーロなので、この方がかなり得。中心部の3星hotelのシングル(バス有)でビュッフェの朝食付きで1泊66ユーロ。ということで、まぁベルリンについては割と上手くいった方かと。Novotelが塞がっていて結果オーライだった?
ちなみに、今回の宿泊費はフランクフルト(139+54)、ミュンヘン(58+58)、ドレスデン(92)、ベルリン(66+66+67)で、足してみると、何と600ユーロジャスト(^^;; 初日のメッセぼったくり価格が響いているけど、8泊分としては、無難なところに落ち着いたかなと。安宿だとしても、基本的にはシングルで、自室にトイレ、シャワーは欲しいとすると、これ以上は余り下がらないようだし。
とりあえず、旅行準備の一番の難所(自分にとっての)を無事?超えたので、後は鉄道の計画等を少しずつ立てていこうかと。
先ほど、ベルリンからair mailが。何事かと思ったら、コーミッシェ・オーパーの「金鶏」のチケットだった。うわ、早っ。…というか、送ってくることになってったけ? 改めて購入時に受領したメールを見ると、INVOICEのpdfが添付されていたのだった。そうそう、このファイルを現地で見せれば、チケットの代わりになると思っていたのだけど、違ったのね。しかし、びっくり。
今日の「新日曜美術館」は、「箱・不思議な美の小宇宙」。
箱の話ということで、名前が出るかな?と期待していたら、果たして桑原弘明氏(のSCOPE)が結構、詳しく紹介されていた。うちのようなところにも今日一日で4,50件、検索してくる位だから、初めて知った人にはインパクトが有ったのかも。人気が出るのは嬉しいけど、基本的にマンツーマンでしか見られないオブジェだから、展覧会に今以上に人が押し寄せるようになると、見るまでに順番待ちになってしまいそうなのが、ちょっと何とも。でも、あれは実際に見ないと、その不思議さは実感出来ないし な…
ちなみに2004年の展覧会の感想と2005年の展覧会の感想。
毎年、12月に開催しているらしく、今年もギャラリー椿で12月に開催予定、らしい。今年は新作だけでなく今までのものも集めた、例年よりも大規模な展示になるようなので、年末の割と忙しい時期なのだけど、忘れずに駆け付けたい。
ドイツ月間。往復の航空券を購入。今までは半分、夢の「計画」だったけど、航空券を買ってしまうと、今更、後へは退けないぞ、というレインボーマンのOP曲の心境に。いわゆる、覚悟完了?
ベルリンフィルの10月分の発売日ということで、10/14のチケット(ノリントン指揮によるバッハのミサ曲ロ短調)を購入。思ったより早く(現地時間の朝8時?に)発売が開始された上にサイトが激重だったので、ちょっと焦ったが、別に慌てて買うほどではなかった。併せて、コーミッシェ・オーパーでも10/13の「金鶏」を購入。ベルリンフィルの方は少しばかり張り込んでB席前半(58Euro)、「金鶏」は3番目のクラスで32Euro。多分、現地で日常的に見る人からすると、やや贅沢な席だと思うのだけど、58Euroでも9千円だから、まぁ今回は、それ位の贅沢は良いかなと。
ゼンパー・オーパーだけ10日も経つのに、回答メールの続報が一向に返ってこないのが気になるけど。…それとも、スパムメールだと思って、知らない内に削除してしまったのだろうか(有り得る)。
というわけで、実現に向けて、多少は準備が進んだような気がしないでもない休日。でも、肝心なhotelの予約が1都市以外、まだ手付かずなのが、かなり憂鬱…
ドレスデンでは多少贅沢して、旧市街近くのhotel(92Euro)にしようかと思いつつあるので、あとのミュンヘンとベルリンは50〜60Euro/1日の宿を選んで、多少は宿代を圧縮しないといけない 、のは良いのだけど、どちらも該当するhotelが多すぎて選べない…
「ペルシャ文明展 煌く7000年の至宝」@東京都美術館、「モダン・パラダイス展 大原美術館+東京国立近代美術館 : 東西名画の饗宴」@東京国立近代美術館。
体調は完全復帰ではないようだけど、↓のような事情もあって、今月の展覧会巡りは月の前半で終了したいので。
「モダン・パラダイス展」は秘かに結構期待していたのだけど、見終わってみれば、近美の企画展は詰めが甘いな、といういつもの感想。個人的には中学生以来の再会になる大原美術館の名品は懐かしかったし、主に写真を中心に良い作品を並べていたとは思うけど、この程度の「比較」なら、中高生でも出来るのでは?
一番唖然としたのは、タイトルの「パラダイス」に込められた意味が、そんなにも浅い内容だったなんて… 横浜美術館での「楽園」シリーズや、新潟県立万代島美術館での「ユートピアを探しに」(図録でしか見てないけど)の志に比べて、余りにも幼稚過ぎる。趣味に走れない国立美術館(独立行政法人だけど)としての位置付けとか、今回の2館からの選び方で大人の事情が働いたとか、色々制約は有ったのかもしれないけど、近美の展覧会は企画者の本気が全然伝わってこない。何だか、高くて安全なところから、これとこれって似てるでしょ、とか適当なことを言われているようで、余計なお世話だと言いたくなる。
次の「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」はチラシを見る限り、…もしかしたら?と思わせるものが有るので、企画者の本気を期待してみたいけど。
8/16に申し込んだJALカードが届く。今回はJALでマイルを溜めることにしたので、「4週間も掛かる」カードの発行にやきもきしていたのだけど、これでようやく、航空機のチケットを購入出来ることに。
前日の時点では、いつの間にか上映館が増えていたソクーロフの「太陽」を 、今日は映画の日だから横浜で観よう、と計画していたのだけど、午後、数日抱えていた仕事が一区切り付いて、ほっとした途端、急に体調が悪化。まるで誰かの手(神の見えざる手??)で押し付けられているような頭の重さに。それでも、観に行ってしまうつもりだったが、さすがに耐えきれず、仕事が終わるや否や、早々に帰宅。
多分、冷房と寝不足が主因の風邪の初期症状だと思われるので、とっとと寝ることにする。
その前にメールチェックだけしていたら、e+からフィレンツェ歌劇場の「ファルスタッフ」のチケット情報が。9/11,13の公演で、「シェークスピアシート」と称して、19千円でチケットを追加販売するとのこと。
重い頭で暫く悩んだのだが、たまたま、9/13は今月の振替休日で休みだったこともあり、思い切って今月の観劇予定に「ファルスタッフ」も追加。
それにしても、「トゥーランドット」のゲネプロに招待するとか、奇抜な売り方を色々編み出して来る辺り、「ファルスタッフ」の売れ行きは余程良くないのだろうか。確かに、この公演については、ボンファデッリが復帰する等、不吉なキャスト変更しか聞かないのだけど。とはいえ、20千円以下なら、まぁ買いかと。(追記:一つ上のD席(25千円)までは既に売り切れているので、この価格なら買いたい人は結構いる筈なのだけど、情報が広がっていないのか、皆、「ファルスタッフ」のことはもう忘れることにしたのか、9/2現在も依然として販売中)
ちなみに、どんな席かは不明。1時間前に引換番号順に、会場で席を引換するらしい。「S010〜」という番号で、SはシェークスピアのSだとして、まさか百何番じゃないだろうか ら、私の場合は〜番?
ところで、今月はドイツ(旅行準備)月間であるにも関わらず、6月に続いて、今年2回目のオペラ月間でも有るのだった…
9/16は新国立オペラ劇場「ドン・カルロ」、9/19に「猫森集会2006」、9/21はフィレンツェ歌劇場「トゥーランドット」、9/26にローマ歌劇場「リゴレット」、10/1に同じくローマ歌劇場「トスカ」。
どさくさに紛れて、オペラじゃないのも一つ混じってるけど(^^;; 問題はそこじゃなくて、それで10/7に休日を挟まずに旅行に出発、というきついスケジュールの方。それにも関わらず、更に9/13にフィレンツェ歌劇場「ファルスタッフ」をそこに付け加えてしまって一体どうする つもりだという…
いいや、もう寝よう。