空の蒼さを 見つめていると
金曜は早く帰れたので、海岸まで行って、花火を見た。今年は最後の数分に重点を置くという一点豪華主義。予算の乏しい地元としては正しい考え方だと思ったけど、水中花火が無かったのは納得出来ない。あれこそが海岸の花火の良さだと思うのに!
週末はまたしても写真(今度はリアルな方)の整理をしたり、HDDレコーダーの整理をしたり。「ねぎま」の最終回を今頃見たりしている位なので、ちっとも追い付けてませんが、7月改編分はまったり系が多いのですね。とりあえず見た範囲では割と好印象だった「かみちゅ!」「苺ましまろ」辺りを中心に、まったりと見続けようかと。
英国旅行については、表紙のページを作成。私はこう見えても、形から入る主義なのです。というか、形だけ入ってる、という気がしないでも。
あと、なかなか感想を書くまで辿り着かないので、読んだものはタイトルだけでも載せておこうかと、旅行から戻ってきた週から補記してみたり。普段、いかに本を読んでいないかが、逆に分かったりしますが、まぁ、それはそれで。
先日、横浜美術館から、「わたしの美術館展」開会日(7/29)ご招待の葉書が来た。
昨年、開館15周年イベントとして実施していた「横浜美術館コレクション わたしが選んだこの1点」に投票したためらしい。もっとも、結果発表された投票数のベスト3には落胆させられた。大観の「霊峰不二」が2位というのには、…馬鹿じゃないの?と思わず言いたくなったし、1位の下村観山「小倉山」は昨年、常設展で見て、確かに面白いと思った絵だけど、昨年展示されたばかりの絵を何故選ぶのか理解出来ない。最大公約数というのは、つまらない結果しか生まないことを再認識 。
そんなわけで、行く気が相当に失せた「わたしの美術館展」だが、こうやって開会日だけでも招待するという姿勢は割と感心。行ってみようかな、と思ったのだけど、明日の夜は地元の海岸での花火大会なのだった。早く帰れるなら、やはり、花火が優先だよなぁ。夏だし。
先日の英国旅行の写真ですが、こちらにてupしました。前にも書いたように、 ごく一部の風景に片寄ってますが。
ところで、画像を整理中、自分で一番受けてしまったのが、エディンバラの街で、本屋らしき店のショーウインドーを写したこの写真。
なめ猫だ!と懐かしさの余り、思わず撮ってしまった写真だけど、改めてよく見ると、他に置かれているものもかなり不思議。右下の奈良美智だけはまぁ良いとして、右上の「Happy Birthday」は何故か、眼鏡の女性ばかり5人も写っているポストカードだし、左上の「BANK HOLIDAY BRITAIN」は、バンクホリデーというせっかくの3連休が雨である様子を集めた、随分と皮肉に満ちた?ポストカード。そして、何と言っても、真ん中の「Catalogue Man」の表紙のインパクト(^^;;
ええと、ここの店主は、なかなかあなどれない趣味をしている、と思いました。
それから、書き忘れていたけど、念のため。
アルバムの後半(具体的に言うと102枚目)に、大英博物館の展示品として、リンドウ・マン(Lindow Man)という、泥炭層の中で20年前に発見された、2千年前の他殺死体(儀式のための?)のスナップショットが登場するので、ミイラとかそーゆーのは全く駄目、という方は注意して下さい。
Novel。川上弘美「おめでとう」新潮社。図書館本。何だか読んだことがあるような… ひょっとして文庫になっていた? まぁ、新鮮に読めたから、別に良いけど。
6月の「北斎と広重」という展覧会で、会場の北斎の肉筆画に、娘のお栄による加筆も有り得る、と注釈されているのを読んで、そう言えば、杉浦日向子の漫画で、お栄が主人公の作品が有ったことを思い出し(「百日紅」?)、もう一度読 みたいな、と思っていた矢先だったので、昨日の訃報は何ともショックでした。
あの作品では、北斎はお栄のことを確か一種の悪口で呼んでいたような覚えがあるのだけど、何だったっけ。…化け十? やっぱり、今度買ってこよう。
東京創元社のメルマガでの「近刊案内」より。
『ななつのこものがたり』 加納朋子・文 菊池健・絵
駒子シリーズでお馴染みの著者&装画家コンビが描く物語の世界。
おおっ。前にbk1の著者インタビューで、絵本「ななつのこ」として触れられていたあれですね。楽しみ…って、発売日は書いてないのか。近刊という以上、9月か10月?
写真は…明日辺りにでも。多分。
Novel。今野緒雪「マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ」コバルト文庫。
旅行については、今日の更新は何も無いです(^^;;
夏以降の展覧会をチェックしていて、見付けた映画祭。「ドイツ時代のラングとムルナウ」。期間は9/10〜9/19で、場所は有楽町朝日ホール。
いかにも蓮實的なテイストの映画祭と思ったら、やはり「メッセージ」に惹句を寄せていた。というのはともかく。
ドイツ時代のラングやムルナウを綺麗なプリントで見られるのなら、とシネフィル的にはもの凄くそそられるのだけど、ロードショーを見る習慣が途絶えてしまっている現在、こういう映画祭だけ通う、というのも人としては、どこか間違っている気がして、悩み中。
ちなみに。「ドクトル・マブゼ」といえば北杜夫、と思ってしまうのは私くらいの世代まで?
Comics。古賀亮一「新ゲノム」1巻(コアマガジン)。
旅行の写真の整理で日が暮れる。
今回は日程的にはエディンバラ2泊、ウィンダミア2泊、ロンドン4泊と、ロンドンでの滞在が一番長いのだが、デジカメで撮った約3百枚強の内、最初の4泊まで が2百枚を超え、それ以降は、日帰りで旅行したオックスフォードでの70枚と大英博物館内の写真(主にケルト関係)20枚を除けば、10枚も無かった。
要するに、ロンドンでは全く写真を撮らなかった、ということになる。
美術館巡りに日々の大半を費やしていたので、当然と言えば当然だけど、それにしても余りにも極端(^^;; まぁ、風景的なハイライトでも、それから「有る意味、ハイライトなこと」も旅の前半に集中してしまったため、ロンドン に来た時には観光気分が消えてしまい、すっかり日常モードに入っていたため、周りの写真を撮る気にもならなかったのだ。
こうやって振り返ってみると、せめて、もう少し撮っておけば良かったか、と思わないでもないけど。
ともあれ、近いうちに、フォトアルバムで(その極端に片寄った)写真集をお見せ出来るかと。全部、というわけにもいかないので、その半分位は。
Comics。竹本泉「さくらの境」1巻(MFコミックス)。
今回の旅行については、ちゃんと旅行記にまとめる予定。(いや、昨秋のイタリア旅行も、決して未だ諦めてはいないけど)
とはいえ、早くても一ヶ月位は必要だろうから、幾つかの内容に絞った形で、簡単な感想を先に書いていこうかと思案中。
元々の個人的な目的からすれば、ナショナル・ギャラリーの約70部屋の展示で一番凄いのはどの部屋だと思ったか、とか大英博物館に対していかに憎悪を抱くようになったか、といった話をまずしたいところだけど、多分、(ごく少数の人を除く)殆どの人には全くどうでも良いことだと思う。
なので、この時期にロンドンに行った人間に求められている体験談、即ち、同時テロ後のロンドンの交通状況ということで、地下鉄の話でも、今日は書いてみるつもりだったのだけど 。 ……ええと。何というか、タイミングが悪過ぎ、というか合い過ぎ。
…また、今度にします。
Novel。森岡浩之「星界の断章 I」ハヤカワ文庫。
早急に何とかすべきなのは、恐らくHDDレコーダーの整理。先程、ディスクの使用量を見てみたら、録画済分が180時間を超えていた…
勿論、一週間やそこらでそんなに溜まるわけはなく、5月後半以降、TVを見ている暇が無くなってからの2ヶ月分の蓄積。
中には既に見た番組や、今さら見る必要のない番組(耳を慣らす意味で見ようかと思い、一連の英会話系番組も録っておいたものの、見る暇が全然無かった)もあるので、実際には150時間位だろう、とは思われるのだけど、それにしても、どうやったら消化出来るのやら。
まぁ、それだけ長いこと遠ざかっていたお陰で、所謂「安いアニメ」をむしろ、今はとてもとても見たい気分(B級フード中毒者と似たような感じ?)なので、まずは新番組のそれ系の方から(笑)一通りチェックしようかと。多分、半日 以上見ていたら、さすがに飽きてくるのではないかと思うけど。それに、そうやって予約リストから早く落としていかない限り、今後も録画データが毎週20時間ずつ増加していくわけだし…
そんなわけで、DVDソフトを新しく購入しているような場合では無いのだが。
Hugo Strikes Back!で「ドリームチャイルド」のDVD(Amazon)が 間もなく発売なのを知る。「アリス」のために英国に行った、とは言わないにしろ、英国に行くついでに、オックスフォードのクライストチャーチを見に行ったり、大英図書館に「地下の国のアリス」のオリジナル本を見に行ったりする位には、至ってミーハーな私としては、勿論、買うしかない 素敵な作品。
前にビデオで見たのは結構前になるので、そろそろ見直しても良い頃だと思うし。
(ちなみに、別件 の方だけど、「ヴィクトリア朝のアリスたち」にはメアリー・ヒルトン・バドコックの写真は載っていません。←本棚から出して確認した)
というわけで、amazonに飛んでみたところ、「The Celts 幻の民 ケルト人」(Amazon)が発売されますよ、というお薦めが。ちくしょう、amazonに見透かされてるよ(^^;;
BBCが86年に制作したドキュメンタリーシリーズなんで、今見ると古いところも多いとは思うんだけど、でも、やはりこれを越えるケルトについての映像ソフトは今も無いわけで、持っておく価値はあるような。ちょっと高いけど。いっそ、合計7千円以上だと22%引き+送料無料のDVDirectでまとめて買ってしまおうか…
あ、DVDirectの紹介や発売元ポニーキャニオンの紹介ページによると、全6話でNHK教育放送時の未放送分(各話10分)を含む完全版らしい。6千円強でも5時間分なら高くはないか。よし、併せて買ってしまお っと。
Novel。恩田陸「図書館の海」新潮文庫。
旅行の後の、この開放感って、中間とか期末とかの試験の後と、よく似ていると思う。
特に私の場合、(日頃の無知が災いして)事前の一ヶ月近くを「…月間」と称して、行く場所の予習と事前準備に追われてしまうので(まるで一夜漬けの試験勉強のように)、なおさら、長い試験(勉強)が終わったかのような気分に。もう、関係する本を読まなくても良い、という安堵感。あるいは、逆に何を読んでも良いという開放感。
例えば。今回、結局、そこまで辿り着かなかった英国史やヴィクトリア朝の社会史の本を、これからバリバリ?読むことだって自由!(…まぁ、それは試験が終わった後に、勉強だって自由に出来ることに感動しつつ、実際には絶対やらないのと多分、同じだけど)。そう、自由。
図書館に行ったら何を借りても良いんだ、とか本屋で新刊を買ってもそのまま読めるんだ、とか世の中のことが皆、凄く新鮮に感じられてしまう。
さてと。何から始めようかな。
とりあえず。帰ってきました、ということだけ。
今回の旅行について、感想を一言で言うと、「暑かった」、ということに尽きるかと。スコットランドや湖水地方で連日、30度以上、ってそんなの有り?
しかし、私が行くところ、どこもかしこも異常気象… 地球温暖化に対して、皆もっと熱心に取り組まないと駄目ですよ? このままでは大変なことになってしまいます。
あぁ、でも、日本の「蒸し暑さ」はまた独特。この暑さの中、明日からまた仕事なのか…
それでは、明日から10日間ほど、旅行に行ってきます。
帰宅するなり、大変なことが起きた、と家族が言うので、何事が起きたのかと思ったら、確かに大変なことが起きていた…
とはいえ、明後日行く予定に変わりはないけど。
来週、更にテロが再発するかといえば、それは東京でも起こり得る、というのと同じ程度の「可能性」だと思うので。この世界に「安全な場所」なんて無い。ロンドンでこの時期、同時テロによる爆発事件が起きることまでは予想してなかったですが。
まぁ、最初の数日はロンドンに向かわないし。ただし、湖水地方を発ってロンドンに到着する予定の13日時点でも、公共交通網はまだ復旧していないかも…
来年の「マリンスキー・オペラ」の先行予約。
1/12の「ワルキューレ」でD席、1/14の「ジークフリート」でF席が当選。この際、一つは観よう、とD席まで書いた「ワルキューレ」はともかく、「ジークフリート」でF席が取れたのは予想外の幸運。「神々の黄昏」は落ちたけど、D席+F席で3万だから、自分的に一ヶ月に使える観劇費としては、それでもかなり超過。
先月分の振替休日。買い物dayその2と、終わってしまう前に芸大美術館の植物画展と(そのついでに)西洋美術館の「ドレスデン美術館」展へ。
前者は中高年のおばさんで混んでいて、ボタニカルアートは今や主客力のある展示品だということをまじまじと知らされる。皆、ルーペ持ってきてるし。何というか、ヘムレンさんの集団に圧倒されるムーミントロール? 柴田是真の下絵だけでも行ったかいは有ったけれど。
後者は、会場の外にパンフレットを置いている旅行会社がいつものトラピックスじゃなくてGLOBALだったのが驚き。こういう世界でも熾烈な場所取り競争があるらしい。しかし、GLOBALとはまたえらく高いツアーの会社だな。
ということで。感想を未だ書いていない展覧会は延べ14に。一時は一桁まで減ったのに… これも旅行から帰ってきた後で、何とかしたい(とはいうものの、3月に見た分とか今さら思い出せないようなものも多数あるけど…)
アーサー・ランサムの「アマゾン号とツバメ号」、読了。湖水地方の湖の中の小島をキャンプ地にして、夏の間、子供達が探検家(海賊)のごっこ遊びを繰り広げるといった話。このシリーズだけ、岩波が文庫化しないのは何故?と前から思っていたが、家族や地元の農家の人達を「土人」として見なす辺りの洒落っ気が、今の日本だと通用しないのだろうか。
面白かったのは、イギリスの子供達なので、毎朝、対岸の「土人」のおばさんの所までいって、お茶の時間のために、牛乳を貰ってくること。牛乳付きの無人島生活なんて有り?と思うが、あのロビンソン・クルーソーもそういえばヤギを飼い慣らしていたような覚えが。
1巻の展開としては普通で、続きをぜひ読まなくては、というほどでは無かった(2巻からが面白いのかもしれないが)。出来たら子供の時に読むべきシリーズだったと思う。とはいえ、子供の頃、何度か手に取ろうとして毎回挫折していたのは、やはりこういう健全でアウトドアな世界は昔から私には向いてなかった、ということかも。
多分、物語よりも、ボート操縦のリアリティとかにワクワクすべき作品なんだろうけど。佐藤さとるで言うと「わんぱく天国」の遊びのディテールみたいな感じ?
ところで、ずっと書いていた「英国月間」の「月間」とは元々、準備として読んだ本の感想を書く「月間」という趣旨だったのだけど、今回は殆ど書けずに終わる。まぁ、それほど読んだわけでもないけど。帰ってきてから暇が有れば、復習として幾つかは書いておきたい。ちなみに、中で一番面白かったのは、(マンホールの写真で有名な)林丈二の「ロンドン歩けば…」。
風邪を引いて、2晩ほど無為に過ごす。この直前の時期に風邪を引くことまでは予想の範囲内だったので(毎回、引いているから)、帰宅後、速攻で早く寝てしまうことで、大事に至る前に何とか治したのだけど、新番組の録画とか、ライブの申し込みとか、幾つも逃していたことに後で気付く。まぁ、2日で治っただけで良しとしなくては。
今日は旅行用の買い物dayその1。
英国の北側に行くなら、レインウェアが必要だろうと、御茶ノ水の登山用品店で、レインコートを買う。アイルランドに行く時もそう思って買ったのだが、上半身までのジャケットだったため、割と酷い目に会った(^^;;ことを鑑みて、今回は膝下の長さのもの。ちなみに、ゴアテックスのウエアは、選んでおけば一番確実だろうと思いつつ、3万円という水準にいつも躊躇ってしまうため、まだ買ったことがない(今回もブレステックという素材)
あと、私にとって、旅行中、最大のリスクといえばやはりコンタクト紛失なので、今回は思い切ってスペアを購入することに。何せ、裸眼だと何も見えないに等しいので、多分、日本まで帰ってこられない(笑)
今までもこのリスクについては結構悩んでいて、使い捨てコンタクトを購入(一昨年)とか、普段は全く使用していない眼鏡を作る(昨年)とか、一応の対策は講じてきたのだけど、いずれも見え方は遙かに劣るので、この際、スペアを作ってしまった方が安全という結論に。いや、コンタクトを使い始めた年以外、本当に無くしたことは一回も無いのだけど、今まで無かったから、今後も絶対にない、とは言い切れないわけで。特に今回のように、景色か美術館か、という旅程で、綺麗に見ることが出来なくなったら、その大半が味わえなくなってしまうと考えると…
ところで、「見る」ということでいえば、今回の「英国月間」の一冊として読んだ高山宏「奇想天外・英文学講義」(講談社メチエ)の中の一節には、思わず笑ってしまった。
「グランド・ツアーは、大変奇妙な旅だったといっていい。旅といっても、行くのは主に美術館だ。旅先で、現地の人と交流するわけでもなく、ただひたすら美術館巡りにだけ時間を費やすのである。どっかのだれかさんそっくり。」
……悪かったな(^^;;