空の蒼さを 見つめていると


2008年3月

3/30

 冷たい曇り空の中、午前中は桜並木をもう一周。桜が満開となったこの期に及んでダウンコートが必要となる時が来るとは思わなかった。

 桜並木の中に、ソメイヨシノの花に混じって、明らかに違う、ピンク色の桜の花が一枝。どうやら違う桜の枝がソメイヨシノの樹から出ているようなのだが、誰かが接ぎ木したのか、それとも枝に落ちた種から育ったのか、割とミステリー。普通に考えれば、前者なんだけど、誰が一体何のために?

 

 午後は天気も悪くなったので、ここ数日の最終回をまとめて消化。しかし、それでも空き容量は増えない… 予定外に録ってしまった「とことん!石之森章太郎」の第4夜(約5時間)を早く何とかしなくては。

 あと、マイルの事後登録の期限がぎりぎり(搭乗後6ヶ月)であることを思い出し、秋の旅行でのスイスエアーの搭乗券を必死に探し出したりと。提携先のANAに送るためなんだけど、ANAって出向していた時期にしか使ってなかったから、現在は0マイルなんですよね… まぁ、でもせっかくのマイルをみすみす捨てるのも勿体ないと思って。

 一方、JALの方は夏以降、(旅行代金の決済含めて)大口の買い物を全てJALカードで行ってきたこともあって、気が付けば3万マイルの大台に。自分でも(その散財振りに)びっくりです よ。こちらは、どう使うのが得かな… アジア2(東南アジア)の3万5千マイルまでなら溜まりそうな気もするけど、東南アジアに行く予定もないしな。とりあえず、今年中に国内で1回?

 

 BShiの「ベルヴィル・ランデブー」。いずれ再見しようと思って、付けながら他の作業をしていたら、終わる数分前に電波障害?で受信が中断… あああっ。まぁ、いずれBS2でも放送されるだろうけど、どうせなら、BShiで録りたかった。あ、最後にお詫びのテロップが。ということは、NHK側での放送ミスだったらしい。じゃあ、BShiでも再放送があるかも。

 

3/29

 「アイーダ」@新国立劇場。

 久々にスペクタクルとしてのオペラを堪能した!という感じ。特に巨大なエジプトの神殿を背景に、豪華な衣装の総勢200人を超えるキャストが舞台を埋めるように勢揃いして合唱する第2幕の迫力には満足。2頭の馬まで舞台上に走って来たし。世界に誇れるオペラパレスというキャッチコピーには、ええかげんにせえよ、と言いたくなる新国立劇場だけど、この「アイーダ」はスタンダードなものとして充分に「世界に誇れる」演出だと思う。

 

 夜は住宅地の桜並木をぐるりと一周、散策する。

 今月は色々なことが思うように進まなかったり、桜が予定以上に早く咲いて花見するタイミングを逸してしまったり、と割と散々なことが多かった気がする一ヶ月だったけど、今日一日を取ってみれば、それなりに幸福な3月の終わり方だったかも。少なくとも、こうして桜が咲いている時期に、桜並木を普通に歩ける位の健康でいるというだけでも 。(←昨年はこの時期、インフルエンザだった!)

 

3/27

 昨晩は頭痛で寝込んでしまうほど体調が落ち込んでいたり、いささか不愉快なことが発生したりと、更新する気力は更に低迷、な今日この頃。

 東京では桜が満開だというのに、夜桜を見に行こう、とか浮かれる気分にすらなれず、家で3月までの最終回を黙々と消化中。HDDの残りも少なめだし、改変期を乗り切るためにも今から空けておかないと。

 

 というわけで、しばらく余計なもの(映画とか)は余り録りたくはないのだが、来週日曜のBShiでのアニメ映画劇場は「ベルヴィル・ランデブー」なので要保存。おばあちゃんがハードボイルドなんですよね。

 

3/23

 などと言っている内に桜が咲いた(この辺ではまだ咲いてないけど)。

 だからというわけでもないけど、補完の推進は一旦停滞。というか、この週末は思うように物事が進まなかったりして、テンション低迷中。今日、横浜に見に行った「ばらの騎士」も一幕が余りにもつまらなかったんで、そのまま帰ってきてしまった位だし。

 まぁ、そんなわけで、明日以降に先送り… 明日になればどうなるというものでもないと思うが。

 

 ちなみに、まだ書いてない感想は展覧会だけでも既に4つ… 「ハマの謎とき−地図でさぐる横浜150年」「GOTH展」「ルノワール+ルノワール展」「池田満寿夫 知られざる全貌展」。

 

3/21

    3/14分を補完。完全に一週間遅れのペース。桜が咲くまでに、何とか追い付かないと。その時期は更新どころではなくなるので。

 

3/20

 せっかくの休みだというのに、寒々とした雨… まぁ良いや。休養日で。

 

3/18

 予約の都合上、HDDレコーダーの下段にあるビデオデッキを2年振りくらいに起動してみたら、その操作環境には色々と隔世の感。

 最初、動作が不安定で、もう二度と動かないかと思った。ちなみに、その下の段には2年前の時点で、B面しか再生出来なくなっていたLDプレイヤーが(^^;; こちらは…もはや動くかどうかすら定かではない。

 

3/17

 朝はさすがに暖かいなと、薄手のコートだけで出勤したら、帰りはむしろ寒かった…

 

3/16

 空の色が(この背景のように(^^;;)薄くなって、すっかりと春モードに。そろそろ、今年の桜見の計画を考えなくちゃ。

 

3/14

 「山寺 後藤美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展」@大丸ミュージアム東京

 地方の私立美術館紹介シリーズ?第2段。 ロココから印象派以前の近世フランス絵画が中心。バルビゾン派とか。フランス絵画に殆ど興味がない者にとっては、何故、その時代?と不思議だけど、一人一人詳しい解説が付けられているので、 よく知らない分、「勉強になる」という意味では、ちょっとだけ得した気分に。

 あと、今では無名の画家が並ぶ中でコローとかが出てくると、それなりの絵でも魅力の違いが歴然と有ったりして、なるほどなと思ったり、思わなかったり(どっちだ)。

 有る程度の予算で数を集めたコレクションという印象で(それにしても、この時代の作品だと1点幾ら位?)、(どの時代だろうと存在する筈の)すごい傑作にはさすがにお目に掛かれ ず。とはいえ、大丸ミュージアムの場合、年間パスで入館しているので、この内容でも不満はなし。むしろ、こういう地味な(失礼)展示を見る機会が増えたことの有難みの方が大きいかも。

 

 とまぁ、ここへはそんな淡々とした期待で、これからも寄る予定。ちなみに、今後の展示スケジュール「オックスフォード大学・アッシュモリアン美術館蔵 ピサロ展」の文字が。

 以前の英国への旅行でオ ックスフォードに日帰りで行った際、 ざっと回ったことが有る美術館だけど、日本の陶磁器が有ったことと、ウッチェロの絵が目玉だったことと、ラファエロ前派の部屋が有ったことの3点位しか記憶に残ってない… 展覧会を開くほど、ピサロなんて有ったっけ?

 

  大丸ミュージアムの良さとしては、雨でも濡れずに行ける、という点も。自分の中では重要ポイントなので、それだけでも評価が高い。(駅から近いのも同様。)

 今日はまさに豪雨だったけど、それも関係なく。と思ったら、帰宅時に乗った電車が、雨のため、下車駅に着くのが定時より数分遅延。駅前のバス停が強い雨だと濡れる場所なので、待ち時間の少ない電車を わざわざ選んだというのに! バスが去った直後の到着となり、次のを待つ間に横殴りの雨でずぶ濡れの状態に… この腹立たしさをどこにぶつければ?(多分、JRにだ)。

 

3/13

 今期最後の(いきなりインフルエンザになったり−昨年のように−しなければだけど)有給消化日。

 髪を切りに行くついでに、出光美術館と、西洋美術館へ。平日昼の前者は意外にも混んでいて、平日夕方の後者は予想通り、割と空いていた。

 

 「西行の仮名」@出光美術館。

 御子左家での私家集制作と西行の関わりを、筆跡の比較から考察していくミステリー的な仮説の面白さは、出光美術館ならでは。 へえ、西行の真筆って、こういう字なんだ。

 後半は「西行物語絵巻」。俵屋宗達と尾形光琳が描いた(写した?)絵もさることながら、その物語内容(特に娘との 大河ドラマ的な展開)に驚いた。

 北面の武士として恵まれた人生だった若き善清(西行)。友人の死を知って世の無常を感じ、出家を考える。自宅に帰宅するが、懐いてくる幼い娘を 、未練を断ち切ろうと、縁の下に蹴落としてしまう… 今ならば、幼児虐待では? 通報しました。この場面、(出家の意志を翻意させるのはもう諦めている)奥さんが、善清とは会話もしない、という描写が妙にリアル。

 直後、出家して、修行したり、あちこちへと旅を続けたりする(名所図絵的な意味合いもある絵巻なので)。数年後、都に戻った時に、実家の様子を外から伺うと、そこには元気に育っている娘が。しかし、その娘から「外に変な乞食坊主がいて気持ち悪い」と言われて、黙って立ち去る西行。

 いつしか、奥さんも出家したことを風の便りで聞く。成長した娘は、両親の行方を捜しているという。巡り合わせで、その後、西行は娘と感激の再会。娘も両親に倣い、仏門への道を志 す。娘は裕福な家(冷泉家とかだっけ?)で大事に育てられていたが、ある日、家を抜け出し、そのまま西行の元で剃髪、望み通り、出家する。

 娘が戻ってこない家では大騒ぎとなっていたが、その晩、既に出家したとの連絡が届いて嘆く一同。…次は親権者からの略取誘拐ですか。通報しました。

 で、色々あって、最後は(有名な、その望月の如月の頃に!)西行が亡くなり、奥さんも亡くなり、娘もまた亡くなってハッピーエンド。…なんか、色々と間違っているような気もするけど、往生こそが人生の最高の終わり方という考え方の絵巻なので、「そして誰もいなくなったオチ」で終わるのだった。

 というわけなんですが、慕われていた筈の娘から「外に気持ち悪い人がいる」と言われる辺りの凶悪展開が素晴らしい(^^;; 史実との整合性は置いといて、これはぜひ映像で見たい物語だなぁ。

 

 「ウルビーノのヴィーナス」@西洋美術館。

 「会期初めの来場がオススメです」ではないけど、現地で一度見た作品を混んだ状態で見るのもどうかと思い、早めに、それも午前はむしろ暇な中高年で混むことが多いので、夕方の時間帯に入館。

 目玉の「ウルビーノのヴィーナス」は2つ目の部屋の中心。さほど混んでいないのを良いことに、近寄ったり、遠ざかったりして、じっくり眺める。現地では一枚にそこまでの時間は掛けられないわけで、それがこういう展覧会の持つ意味? まぁ、ただの貧乏性という気もしますが… 一見では勿論、ヴィーナスに目が行くけれど、時間を掛けて見ると、むしろ赤と緑の配置のバランスの妙に、感心。名画の条件とは、一瞬でも一目を惹くと同時に、時間を掛けて見ても飽きが来ない、ということなのかと。

 肝心な?ヴィーナスについては、個人的な萌えポイントは両足の膝(笑。いや、私は映画「クレールの膝」のような膝フェチとかじゃ別に無いですけど、この膝は美しいと思います(^^;;

 そんなわけで、思った以上に再見の体験は充実して満足。ただし、階上に上がった後半は失速。会場を出る前に、これはというのをもう1点欲しかった。

 

 展覧会以上に印象的だったのは、(奥さんに付き合って来た?)おじさんが一人、後半の会場の真ん中の椅子で(持参してきた)「週刊新潮」を読み耽っていたこと。元々絵画に無縁な人で、一瞬見渡せば、(題材は同じだし)飽きてしまったのだろうけど、実際にそういう人を見掛けると、思った以上のインパクト。

 その姿がいわば、展覧会に対する批評にもなっている。というのは言い過ぎで、絵を見るより週刊誌を読む方が有意義な時間の潰し方だと思っている人が美術館に居た、だけのことだとしても、そういう人をも面白がらせるだけの力がこの展覧会には無かったのも事実。

 本当は、「ウルビーノのヴィーナス」の影響力がその後、どこまで伸びていったのかを見通してみる展示が有れば、ぐっと分かり易くなった筈。勿論、レンブラント、ゴヤ、ヴェラスケス、アングルといった後世の横たわる裸婦像の名画を同時に借りることは不可能としても、例えば、公式サイト上とかで画像の変遷を辿るバーチャルな展示を行うこと位は出来るわけで、そういう見せ方こそが今どきの展覧会の目指すべき姿なのではないか。…と思うんだけど、違うかな?

 

 為替相場が1ドル100円の大台を切ったことで、円急騰とか騒がれているけど、主要通貨の中でドルが一人負けしているだけで、円自体は(他の通貨に対して)ちっとも高くなってないですよね。1ユーロ156円という今の為替レートでは、ヨーロッパを旅行しようにも、現地の物価(主に食費)が高過ぎ。6〜7年前までは1ユーロ110円台だったというのに…

 これはもう、あれかな。今年こそアメリカの美術館を見に行け、という天からのお告げ?(←違います)

 

3/12

 「松伯美術館所蔵 上村松篁展」@そごう美術館

  こちらは少なくとも徹底した写生を繰り返した人だったことは分かった。そして、構図の工夫のポイント、見せたかった色・題材が何かということも、どの絵を見ても、ありありと分かった(^^;;

 天才の絵というか、凄い絵描きの絵にはそんな逡巡の後など微塵も見えないわけで、いわば、(かなり)努力した凡人の絵だったわけなのだが、個人的には結構、嫌いじゃないタイプの画家。どうやって描くかという点では参考になる気もするし。 その意味で、対象を捉える過程がよく分かる写生帳の展示が一番、興味深かった。

 こちらの鳥は息子と違って、生き生きとしているのも好印象。ただ、どちらかといえば鳥らしいという以上に、妙に人間くさい表情だったのがおかしかった。あとは兎。私が仮に、日本画の中から、鳥の画集を作るとするならば、息子は勿論、松篁の絵も多分、入れないと思うのだけど、兎画集の場合なら、堂本印象らと並んで、松篁の兎は是非入れたいと思った。独特の愛嬌が魅力的。

 ともあれ、上村家三代の絵は一度、じっくり見比べてみたかったので、今回の展覧会2つは好都合だった。あとは一番肝心な松園の展覧会こそ見たいのだけど…

 

3/11

 「上村淳之展」@日本橋三越新館ギャラリー

  飛んでいるにしろ、泳いでいるにしろ、画面の鳥が「生きた」鳥に全然見えない。実際に沢山の鳥を飼った上で観察している人が、こういう余りにも上手くない絵を描くというのは…わざと? 正直言って、不思議でしょうがない。

 会場の略歴で若い頃、画家になるのを両親(父親は勿論、上村松篁)に反対された、と書いてあったけど、その画力では苦労するだろう、と単純に心配したからなのでは?

 パリの三越での展示の帰国記念とかで、向こうで受けたインタビューが、会場に置かれていた図譜に載っていた。

 鳥を飼っていることへの質問が中心で、東南アジアから鴫を輸入したが、向こうの魚では無いので何も食べない、ドッグフードをふやかして与えてみたら食べるようになった、といった飼育の工夫から、父親が白鷹を描きたいというので探したが見付からない、しかし、狩野派の作品にあるので絶対居る筈だという父親の言葉に再度、探してみたらロシアにいることが分かり入手した、といった話など、実のところ、絵を見るよりも、そのインタビューの方がずっと面白かった。

 ちなみに、パリで受けた絵ベスト5が紹介されていたが、パリの会場に来たフランス人は背景に月が浮かぶ絵が好きだったようで、その浅薄な東洋趣味には苦笑。

 それにしても、こういう絵の存在意義が、どこにあるのか不思議… もしかしたら、旅館の大きな廊下とかには合っているのかも。調和の取れた色彩で、しかも(鳥の形以外)何も描かれていない「余白」だけの絵画。そこにあるけど無い、という「見えない」絵画として。

 

 新銀行東京がどうしようもない経営状態で、都議会で紛糾している件。

 都民でない者が口を挟む義理もないわけだけど、(最初からこうなることが明白だった)無茶な銀行を選挙公約通りに強引に設立しておいて、今になって旧経営陣だけに責任を押し付けようとしている都知事を見ていると、何だか「東の海神 西の滄海」の斡由の終盤の言動がオーバーラップしてしまう……のは私だけですか?

 「民のために起つといいながら、あえて堤を切って勝利にこだわる。自らが主だと言い放ちながら、更夜に白沢に全ての罪をかぶせる。……それがお前か」

 と、六太のように啖呵を切ってやりたい気が。もしかしたら、本人は、斡由のように、「自分は正しかったのに…」と今でも本当に信じているのかも。

 もっとも、麒麟ではなく都民が選んだ知事なんだから、その結果責任だって都民にあるわけで。この際、毀損した税金はそういう知事を選んだ代償として諦めた上で、さっさと清算するのがまだしも得策だと思う。 

 

3/9

 Run&Walk3回目。住宅地の外周の雑木林の中を往復。45分。3.6km。

 思ったより、距離が有った。これなら、散歩としてはそれなりに効果がある、と考えても良さそう。

 

 今週土曜夜に放送予定のNHK(BS2)の「ミッドナイトステージ館」での「昭和演劇大全集」。今回は、第三舞台の「朝日のような夕日を つれて」。

 いや、前に同じくBSの放送で見たから。しかも、今見ると、悲しくなる位の風化を起こしていたし。とスルーするつもりだったのだが、放送予定をよく見ると、「今回放送されるのは87年の再演ヴァージョンで、今回が初放送」とのこと。あれ? 前回見たのって… 91年バージョンだったっけ?

 まぁ、構造自体は基本的に同じだとしても、この作品の場合、80年代という時代の気分の渦中にあった時の公演の方が、輝いている可能性は高いような。もう一度だけ、見てみようかな。

 そう言えば、文化祭で行うクラスの演劇の戯曲を、当時読んでいた戯曲(別役実と野田秀樹と鴻上尚史)からの影響だけを頼りに、私が高2の夏休みに四苦八苦しながら書いていたのって、85年のことだったんだよな…  もうそんな昔なのか……

 

 机の横板は大丈夫そう…なので引出を入れ直す。ずっと邪魔だったので、やれやれという感じ。

 

3/8

 暖かな一日。休日の外出時に、1月以来、初めてダウンコートを脱いで春秋用の薄手のコートに。ダウンコートは仕舞い込んでももう大丈夫かも。

 Run&Walk2回目。今回は北側の丘陵を縦断して、その更に先の某駅まで下るコース。Run&Walkが使えるようになったら、まずこの丘陵を歩いてみたかったのだ。

 計測結果は2時間04分。10.1km。前から思っていた通り、このコースがちょうど10kmだということが確認出来た。ということは、上り下り含めて時速5kmということだから、結構、早足なのでは?

 PC画面で見るリプレイで、自分の歩いた道のりが地図上に再現されていく様を見るのはやはり面白い。高さもmax 141m、min 29mと表示されるし。ただし、このリプレイ画面は距離に関わらず、1画面分に収まるように表示されるので、今日みたいに長く歩くと、地図の縮尺も小さくなってしまうのはちょっと残念。

 

 そのまま横浜まで出掛けて、ついでにハンズへ。「ウルトラSU」とかいう、もう少し強力な接着剤を購入。今度は念には念を入れ、完全に固着するまで一晩待つことに。

 

3/7

 藤原歌劇団「どろぼうかささぎ」@東京文化会館。18時半開演に何とかギリギリで間に合う。

 

 日本初演というのが不思議な位、楽しい公演。アルベルト・ゼッダの指揮のお陰なのか、序曲から最後まで、ロッシーニのテンポが弾んでいた。ところで、序曲はパスタを茹でるのに良い曲として有名? なるほど。

 始まってすぐ、ファブリッツィオ家の使用人でありながら、家の息子ジャンネット(出征中)の恋人として公認されているらしいニネッタに、ジャンネットの母親である女主人が、性に合わないという理由から、少し辛く当たる、という場面が出て来て、これはどこの「true tears」ですか、とおかしくなってしまった。

 言うなれば、メイドさんとその家のぼっちゃんが(色々と有った末に)めでたく結ばれる話ということで、メイド漫画のあの人なら歓喜しそうな作品だなと。同じロッシーニの「セビリアの理髪師」が大好きらしいし。

 

 歌手の中では、ジャンネットを演じたテノールのシラクーザがやはり頭一つ飛び抜けていた感じ。勿論、ヒロイン・ニネッタのチンツィア・フォルテも悪くは無かったのだけど、前に見た「夢遊病の娘」の時ほどのインパクトは感じられず。まぁ、それは今回、全体のアンサンブルが良かったということなのかもしれないが。

 影の主役?のかささぎは、ラジコン操縦で舞台上空を見事に飛び回っていた。「三つのオレンジへの恋」でも(お姫様が魔法で変えられてしまった後の)大きなネズミが舞台上を同じくラジコンで走り回っていたし、最近の演出の流行り?

 今回の席は3階右側で、舞台自体はよく見えたのだが、、舞台が余りにも右側にあったので、帰ってきたら、首が痛くなっていた(^^;;

 

3/6

 帰宅時。セブンイレブンに寄って、今さらながらセブンアンドワイで予約していた「yom yom」を引取り(要らないけど(^^;;)、続いてファミリーマートに寄って明日の藤原歌劇団の「どろぼうかささぎ」のチケット(@ぴあ)を発券する。どちらも本来の通勤ルートから微妙に位置がずれているのが難点。

 いつも思うことだけど、この街(の東口)はなんでサンクスとam pmばかりなんだろう。am pmなんか200m四方に3店舗も有るというのに(多すぎ)。

 

3/5

  ここ数年のau(に限らないのかもしれないが)の多機能化は、LISMOやワンセグ等、私にとって有難みのない方向ばかり向いていて、がっかりさせられることしきりだったのだけど、この春にスタートした「Run & Walk」というGPS機能を活用して、歩いた(走った)コースを地図上に再現するというアプリは、ちょっと面白いと思っていて、W61CAを購入したら、まっさきに試してみたいと思っていた。

 そんなわけで、天気が良くなった本日の帰り。最寄り駅からの帰り道を、いつものバスではなく徒歩で帰ってみることに。駅を出るや否や、アプリを起動して。

 というわけで、Run&Walk1回目の結果。10分。0.89km。

 ……うわっ、失敗。ここ数日、色々弄っていたため、途中(半分弱の位置)で電源が落ちてしまった。

 でも、PCでサイトに接続してリプレイを見ると、思っていた以上に楽しかった。時間と距離と消費カロリーが非常される他、歩いたコースが地図上に再現され、更には高さの断面図の表示まで出てくる。この10分間だとmin:8m、max:23m、平坦なようで意外に上り下りが。何というか、TVのマラソン中継で、画面の隅辺りによく表示される、コースの図解みたいな感じ? ちなみに画面の上の方では人が走っています(^^;;

 次回は帰宅するまで計測してみるつもり。

 

3/4

 机の横板がまたしても外れる。……もっと強力な接着剤でないと駄目なのか。

 

3/3

 例の運慶の仏像がオークションに掛けられる、というニュースの続報として、地元?足利の市民が中心となって、国による購入を求める署名活動中というニュースが。

 まぁ、日本に残したいという気持ちは分からなくもないけど、どうして、こういう時、日本人はすぐ署名活動に走るのか不思議。しかも、国が買え、ってそれは国民の税金でしょ。

 こういう場合、まずは自分たちで出来る限りのお金を集めた上で、更に寄付を募るという方向性が自然なのでは? 英国やスイスで絵画コレクションの防衛を市民のお金で行った、という話はよく聞くけど、日本でそういう話を聞いたことがない(税制が違うとかは勿論有るとしても)。こういう活動の「善意」自体を疑うわけではないけど、ただの署名者が何 万人いようと、それが何かを生み出す(べきだ)とはとても思えないな。

 

 ! ふとみると、昨日せっかく付けた机の横板がまた下がっているような気が…

 

3/2

 長年使っていた携帯をようやく機種変してみた。

 今まで使っていたのがW22SA(!)だったので、何と40ヶ月以上も使っていたことに。

 W22SAに対しては、致命的に文字変換が駄目なのに、2年位前から耐えきれなくなっていたのだが、替えるタイミングを外していた。今回は道具として使いやすいモノということで、防水で、かつそこそこ打ち易いW61CAを選択。色はローブフワイト。ちなみに、携帯のカメラについては全く不要(というかむしろ邪魔)なのだが、auではカメラ無しという選択肢は事実上無いに等しいので。

 実は今までも白だったため、見た目はそんなに変わった感じもしないのだが、さすがに40ヶ月分の時代の進歩は大きくて、操作の快適度は全く変わっていた。…今までの苦労は何だったのかと。

 何が出来て何が出来ないのか、メニューを色々弄って確認中。とりあえず、分かったこと。自宅ではまだワンセグは映らないらしい…

 

 部屋の天井の照明の器具が壊れて買い換えた話は先月したが、壊れていくのは照明だけではなかったようで、机の引出の右側のレール部(とでもいうべき横板)が、ここ一ヶ月くらい、随分と下にずれていていたのだが、昨日、とうとう(突然)落ちてしまった。当然ながら、引出もガタンと落ちてしまい、それはそれは大変なことに。しかも、今の部屋は散らかりすぎていて、落ちた引出を置くスペースすら無いのだった…

 そんなわけで、携帯を買ったついでに、横浜の東急ハンズに寄って、接着剤も購入。色々有りすぎて悩んだが、接地面が広いので、基本の木工ボンドにする。帰って接着。1時間後、大体良さそうなので、引出を付け直す。…大丈夫かな?

 それにしても、最近、毎週のように東急ハンズに寄っている私。しかも、ポーチ、洋服ブラシ、スラックス用ハンガー、静電気防止グッズ、靴ブラシ、スポイト、耳用洗浄液、爪ヤスリ… と必要なのかそうでないのか、よく分からないものまで、気が付けば、色々と買っている。何だろ、微妙に実用的な小物を探すのが一種のストレス解消策になってしまっているのかも。

 

3/1

 私の中での埼玉県での美術館巡りの日(というわけで、早起き)。

 

 「没後30 年 熊谷守一展」@埼玉県立近代美術館。

 熊谷守一の回顧展を見るのは、2002年に茨城県立近代美術館で開催された「へたも絵の内 展覧会 熊谷守一ものがたり」(→感想)以来。

 言うまでもないことながら、熊谷守一の絵を見ると、元気が出る。その意味では、今回も満足。まだ見たことのない人がいたら、これを機に、ぜひ体験すべきだと思います。

 ただし、前回の展覧会と比べてしまうと、展覧会的には今一つ「楽しくなかった」ような。

 点数的には余り変わらないのだが、今回は、あの悲痛な「陽の死んだ日」が無いという、回顧展としては画竜点睛を欠く内容だったことや、各要素の変化(深化)が強調されている等、学校の講義を聴かされているような構成だったこともあって、絵の楽しさから逆に遠ざかってしまっているような印象があった。

 特に図譜については疑問。一点ごとの収録サイズが小さく、資料的に、とにかく載せましたという感じで、(図譜でも)見て楽しんで貰おう、という意識が欠如していた。山下裕二の序文も何だか煮え切らない文章で、良くも悪くも今回の展覧会の意義の曖昧さを象徴しているような文章。というか、これなら、もっと他の人に頼むべきでしょ、と思った。

 

 埼玉県立近代美術館に行く時には必ず寄るのが、常設展。

 ここの表示プレートの特徴として、表題や作家名について、漢字の他にローマ字、平仮名が併記されていて、改めて眺めると平仮名表記が割と不思議。

 アーティスト名の「らすろ・もほり=なじ」とか、ファミコン時代の復活の呪文みたいだし、「えいきゅう」(瑛九)の「あおのなかのきいろいまる」なんて、絵本の「かいじゅうたちのいるところ」(祝、映画化!)みたいな言葉の響き 。

 一度、全ての芸術作品の作家名/画家名を平仮名で書いた上で作品と比べてみると、今までとは違う「作品」に見えてきて面白いかも。ちょうど、熊谷守一の絵を見た後の、「世界」の見え方の「新しさ」というか。

 

 で、その後は「橋本雅邦展」を見るべく川越に向かおうとしたのだが、こういう日に限って、何故か川越線が強風のため、ダイヤ遅延… 大宮まで行ったものの、それ以上待つのに耐えきれず、そのまま 方向を変えて、帰宅してしまった。結論としては、川越はやはり、遠い、ということで。