空の蒼さを 見つめていると


2006年3月

3/30

 (省電力モードなので)簡単に。

 

 明日3/31から4/2まで、ハイビジョン特集「天才画家の肖像」のシリーズをBS2で再放送の予定らしい(高校野球とかで放送が不安定な時期なのがちょっと不安だけど…)。

 3/31の21:00〜が円山応挙、4/1の20:00〜が曾我蕭白、4/2が同じく雪舟なのだけど、お奨めは何と言っても、蕭白の回。蕭白が好きな人なら、必見と言っても良いかと。

 中でも、ボストン美術館の竜図を元々の状態で見たい、ということで、同じ間取りの寺を探してきて、同寸大の写真の複製をそこに立ててみる番組後半の試みが面白かった。というか、あの辻先生が凄く楽しそうだったのが印象的だった。あのお寺って、その後、一般公開してないのかしらん。複製でも見てみたいと思う人は多いと思うんだけど。

 

3/29

 週末、上大岡に出たついでに、D.W.ジョーンズの「バビロンまでは何マイル」上下巻を購入しようと思ったら、下巻しか無かった。これだから八重洲ブックセンターは使えないんだよ、と憤懣やる方なく帰ったのだが、昨日、ここなら問題無かろうと寄った渋谷駅前の紀伊国屋書店には一冊も無かった… どういうこと? 結局、いつも通り、Book1stまで行って購入することに。

 こういう「探している本だけ無い」時は、違う本ばかり目につくもので、ミステリーランドの最新刊が綾辻行人(しかも館モノ?)と法月綸太郎の 二人というのは超強力じゃない?とか、トーベ・ヤンソン挿絵の「不思議の国のアリス」(Amazon)が出てる!とか、結構、気になる本が 色々と有ったのだけど、正直言って、ここ暫く本を読んでいる暇がないので、D.W.J以外は「見なかった」ことにしておく。

 

 それでは今現在がどういう状態かというと。

 今週になって、PC環境の著しい不安定さからは解放され、歯の治療も終わり(実は先週まで通っていた)、ようやく落ち着いて日々を過ごせるようになってきたところ。

 なのだけど、そんなこんなで、某試験の準備を、それどころじゃないよと今まで放置してきたつけが回ってきてしまい、あと半月ほどはそちらに時間を取られる見込 。毎年のように、桜をふらふらと見ている暇すら無いかも… そんなわけで、それが落ち着くまでは、ここもひたすら薄味の更新とする予定。それ位、自分を縛らないと駄目な気がするので。

 だから、実はD.W.Jも買ったは良いけど(ハヤカワの新刊はまだだけど)読む暇は全く無かったりするのだった。…まぁ、それでも読んでしまいそうな気はするけど。

 

3/25

 戻ってきました。

 

 大体のところは順調かな。というか、net radio関係に必要なソフトを入れ直した位で、とりたてて何もしていないので、正直言ってまだよく分からないのだけど。

 M170は写りには不満は無いけど、解像度的には(予算を更にオーバーしても)19inchの方がbetterだったかも。今まで1024x768の狭い世界で生活していたからなぁ。ここを含めてwebを見る際に、文字が小さい… DPI設定を125%upにして、まぁまぁ普通に見られるようにはなったけど、表示が凄くダサくなってしまったのが情けない。例えば、ファイルの右上のプログラム終了の「X」が、何このでかさ?みたいな。

 

 とりあえず、今困っていることといえば、RDの番組ナビゲーターが何故かRDを認識してくれなくなったこと。

 ネットdeナビでは見えるので、番組ナビでの問題のような気もするのだけど… でも、ネットdeナビもアドレス入力時に直接IPアドレスを打ち込まないと見えないので、ネットワーク上の設定? 番組ナビにはすっかり頼り切っていたので、使えないと凄い不便。こういう時は、はてなででも質問してみたら良いのかしらん。

 

3/23

 期末の忙しい時期だけど、谷山浩子コンサート(バンドバージョン)へ。

 まぁ、近くのSHIBUYA-AXだったので。「ステージに駆け上がったり、椅子の上に立ち上がったりすること」は危険ですのでお止めください、という事前注意が流れたけど、いやいや、今日に限って絶対それは無い、と(多分、会場にいた人全員が)思った。というか、ここって椅子が有ったのか、と驚いた。話によると地下から出てくるらしい。

 「ゲド戦記」の挿入歌の作曲をしたとかで、MCで「ゲド戦記」の話が出る。

 「指輪物語」「ナルニア国物語」と併せて「世界3大ファンタジー」とも呼ばれるんですけど(初耳だ。というか、そんなことを言うのは多分、日本人だけだ)、私なら「ナルニア」の代わりにエンデを入れたいなと。そんなの、どうでも良いことですけどね、とかいう感じで。

 へぇ。エンデを評価しているというのは、ちょっと意外な感じ。エンデって今にして思えば、熱心に読んだのは若気の至りというか、二流の作家だったと思うので。ただ、ルイスよりはエンデの方が作品によっては「黒い」ので、谷山浩子的にはその選択は妥当なのかも。どうでも良いけど、どちらもユーモアにはやや欠けている作家だな。

 で、「ゲド戦記」は2巻が特に大好きで、あの歪んだ「王国」、の歌詞も実は2巻の世界をモチーフにしているのだそうだ。知らなかった。

 というか、「ゲド戦記」って私は中学の頃に一気に読んだきりで、一度も読み返したことが無いから、実はよく(殆ど?)覚えていなかったりするのだった。夏までには読み返そう。問題は4作目以降の「ゲド」も読むべきか否か、ということなんだけど…

 

3/21

 買いました>PC+モニター。

 まぁ、今のままでもまだ何とかやっていけそうですが、いつ起動すらしなくなるか不明という、頭上で16トンの重りがユラユラと揺れているような生活はもう嫌!なので。

 出来るだけ今の設置環境(=狭い机上)を変えないということから、PCはエプソンダイレクトのMR2100をカスタマイズして、モニターはナナオのM170を選択。調子に乗って割と高めのスペックにしてしまったので、よほどのことをしない限り、「重い」という言葉で苦しむことは暫く無いのではないかと期待。週末には(いずれも届く筈だから)新環境に移行の予定。

 

 今日はその買い物もあって新宿西口を彷徨いていたのだけど、ビックカメラが実質的に占拠しつつある小田急ハルクで、普段寄ったことのない中2階というフロアーにトイレを借りに上がったら、乗馬のコーナーがあって驚いた。いえ、最近どこかで流行ってるらしいナショナルのジョーバではなくて、本当?の乗馬の方。

 例えば鞍が238,000円で売っているのが目に入ったけど、高いのか安いのかさえ、全く分からず。あと乗馬服とかも売っていて、なるほどこういう世界もあるのだなぁと。乗馬というと、「ルードウィヒ」のロミー・シュナイダーのイメージというか、ハイソな人達の趣味という感じなんですけど、実際は必ずしもそうではないのかも。でもお金は掛かりそう…

 

 車内の吊り広告で気になっていた「東京駅ルネッサンス」とかいうイベントをJRのサイトで確認。

 この中でステーションギャラリーの「東京駅の歴史展」には寄ってみようかなと。まぁ、駅長室にある横山大観の絵なんてどうでも良いけど、東京駅が所蔵する美術品がまとめて見られる機会らしいので。20時までやっていて、しかも無料らしいし。

 ちなみに、今回のイベントの記念グッズのページを開いてみたら、発売開始して4日位しか経っていないのにも関わらず、軒並み完売していた。…恐るべし、鉄な人達。

 

3/19

 で、昨日。HDDのリカバリー作業を実施してみたわけだけど。

 初期化しても不安定なまま、だったので、現状の状態にまたGhostで戻してしまった。準備として、各種ソフトのCDや設定を探すのに半日以上掛けた私の労力って一体… ともあれ、このPC、ソフトというよりハード的に寿命が割と近いようなので、動いている内に、後継機をこの際、調達してしまおうという方向に、方針転換中。

 そんなわけで、とりあえず液晶モニターは自分の目で見ないと、と横浜まで出掛けてみたものの、花粉症(?)が余りに酷くて、画面をじっと見ることも出来ず、20分も保たず撤退。…何しに行ったんだか。結局、モニターの良し悪しも(落ち着いて見ていられなかったことも有って)よく分からず、どのメーカーを信じたら良いのやら。まぁ、一目見て分からないのなら、どれも買っても同じ、なのかもしれないが…

 

Art スイス・スピリッツ‐山に魅せられた画家たち  Bunkamuraザ・ミュージアム 2006.3.4〜4.9

 ハロースイス。というわけで、教えておじいさん、教えてー、アルムのもーみーのきーよー、風に牧歌的な山岳風景を描いた19世紀の絵画の展覧会を予想したのは私だけではなかったと思うけど、違いましたね。むしろ、現代アート展じゃん。スイスの山をテーマにした現代アート展。いかにも、といわんばかりのセガンティーニのチラシに騙された〜

 まぁ、結構、面白かったからそれはそれで良しとしますが(←偉そう)、普段スイスの画家の絵を見る機会の無い者としては、まず基本?をもっと沢山見たかった、という気も。

 (夜間観覧で人も少ないこともあり)ノートPC内の「アルプス観光ホテル」の世界を長いこと彷徨いてみたのは面白かったけど、だからと言って別に何も残るわけではない し。

 出展作の中では、キルヒナーの力強さが群を抜いていた。でも、一番インパクトが有ったのは、何と言っても会場に置かれていた牛(柄の)ソファー。あれって、展覧会が終わったらどうするんだろう。

 

3/16

 PCはそれ以上悪化もしない代わり、改善もせず。

 というか、一昨日は(今まで敢えて抑止していた)SP2への更新、昨日は最適化ソフトでの不要ファイル・レジストリの削除、とやれることはやってみたのだけど、結局駄目だった。残りは初期化しかないので、今は各種ソフトをインストールし直すためのCDや、様々な接続設定を捜索中。あと幾つか見付かれば、週末には元に戻る、かもしれない。

 そうそう、今回改めて感じたのは、今や日常生活の大半?をネット経由で行っているのに、その端末を、相当にガタが来ているPC一つに依存している自分の脆弱なインフラ環境。後継機云々もさることながら、サブ機としてのノートPCを用意しておいた方が良いのではないかと、ヨドバシに見に行ったりした。どうせなら、旅行時に持ち出せる、軽くて長く電源が保つもの、が欲しいわけで(それ位しか使わないので)、Let's noteがベストなのだけど、やはり高かった。というか、モノ自体が無かった。…まぁ、必要性についてはもう少し考えようかと。

 ところで、今どきのノートPCがもし一つあるのなら、デスクトップは別に要らないような気がしてきた。ネットに繋ぐ以外、大したことしてないし。

 

 Novel。「七つの黒い夢」新潮文庫。アンソロジー。ダーク・ファンタジー七篇とある。著者は乙一、恩田陸、北村薫、誉田哲也、西澤保彦、桜坂洋、岩井志麻子。乙一の短編もそう言えば久しく読んでないなぁと思い、つい購入していた。もっとも、どれも「小説新潮」に掲載された短編で、うち乙一の短編は2002年だから、最近の、というわけではなかった。

 この手のアンソロジーが大概そうであるように、個人の短編集よりは明らかに物足りない内容。特に乙一と恩田陸が期待ほどでは無かった。一方、桜坂洋の「10月はSPAで満ちている」は意外と良かった。ダークでもファンタジーでも無かったけど。

 

3/12

 PCの不調の理由はどうやらハードではなく、windows自体が酷く不安定になっているためらしい。起動すると、その時点で既に画面全体が(タスクバー含めて)まるでスロットマシンのように、大きく上下に高速でガタつく凄い状態に。(充血が治っていない)目にひどく悪いよ……(という問題ではないけど)。

 気が付けば起動ドライブの残り容量も割と少なかったので、不要なファイルやプログラムを削除し、設定を思い付く限り軽くし、デフラグも実施し…と色々やってみた結果、一時的には少しマシになった(動きも止まった)ので、方向性としては間違っていないと思うけど、結局、根本的には改善せず。その内に、ガタつきも戻ってしまった。

 ただ、IE等を立ち上げると画面がピタッと止まるので、今のところは、ネットを見る分には今まで通り可能(なので、こうして書いている)。

 ソフト上の問題なら、初期化してインストールし直せば、すっきり回復する可能性も半分位有るとは思うのだけど、追加で入れたソフト2,30の内、半分位の元ネタやID、暗証が行方不明というのが憂鬱。けれど、入れ直すにしろ、後継機を調達するにしろ、それらを予め確保しておく必要が。少しずつでも探しておかないとな。いずれ手に負えなくなるだろうし…

 

 ええと、閑話休題。

 ノルウェイ大使館のサイトの新着情報に、MOMAでのムンク展開催と、日本におけるムンク展の情報が。最初、MOMAのムンク展が日本に巡回?とか興奮したけど、よく読むと、どうやらそういうことでは無いらしい。ムンク作品の装飾性に焦点を当てるとか書いてあるし。ともあれ、(先月のインターンシップ募集で知った)ムンク展の開催予定と時期が公式に公開されたのは、恐らく今回が初めてではないかと。

 国立西洋美術館(上野) 2007年9月22日〜12月16日
 兵庫県立美術館(神戸) 2008年1月12日〜3月23日

 …まぁ、随分と先ですけどね。関西に至っては、さ来年の話だ。

 

3/11

 一難去ってまた一難。

 先々月末頃の「すべてが駄目になる」週間から一ヶ月経ち、ようやく落ち着いてきたと思っていたら、今日からまたしてもPCが不調。液晶に妙な点滅が入るようになってきた。液晶自体の寿命かと思ったのだけど、重いソフトを起動すると画面自体がガタガタと揺れ動くようになってきたので、表示する側の問題なのかも。

 突然、起動すら出来なくなった先月とは違い、今回は予告があるわけで、いつお陀仏になってもショックを受けないよう、ファイルとかメールとか、重要度の高いものから、外付けのHDDにバックアップ中。まぁ、いずれは後継機を用意しないと。確実に(そう遠くない内に)いつか駄目になる日が来るとは思うので。

 そんなわけで、今後、ここの更新がいきなり止まったら、風邪とか目の充血とかで更新する気力も無い。ということが勿論、一番高い可能性だけど、次にはPCが亡くなっているという可能性も考えられるので、その際は気長にお待ち下さい。少なくとも、管理人本人がこの世から失踪した、という確立よりは高い筈なので。

 

 と私信めいたことだけ書いておわるのもあれなので、一つだけ新しい?情報を。

 東京国立博物館のサイトに2006年度の主な展示予定がup。

 既に情報が出ている「プライスコレクション展」もさることながら、「仏像 一木にこめられた祈り」が個人的にはすごく楽しみ。向源寺蔵の国宝・十一面観音菩薩立像は是非、一度見てみたかったので。勿論、現地で拝むのと、美術館で見るのでは雰囲気が全然違うとは思うけど、それでも実際に見ることが出来るのは嬉しい。あと、円空・木喰の代表作というのもどういうのが来るのか、非常に興味があります(まぁ、木喰の仏像は唇が厚いので、余り好きでは無いんだけど)。

 

3/10

 またしてもほぼ一週間ぶりですが、今週は日中は平常通り行動していたものの、喉が痛かった上に、一週間ずっと目の充血が引かず、帰宅後は(痛くて)即、コンタクトを外していたので、何もする(見る)気が起きず、ぼーっと過ごしてました。「トゥーランドット」のDVDを、画面を付けずに音だけCDのように聴いてみたりとか。

 

3/9

Art ベオグラード国立美術館所蔵 フランス近代絵画展  日本橋三越 2006.2.22〜3.12

 余り乗り気ではなかったのだけど、「ナルニア」の前売りをチケット屋で買った時に、会期終了間近のこれの招待券が300円で売っていたので、それならということで。

 結論的には、大体、妥当な売値だった(^^;; まぁ、400円台なら妥当?という感じなので、100円分くらい特をしたという感じ。色々と台所事情を窺わせるコレクションで、ルノワールの素描が多いのも、絵を描く人には却って面白かったりするのかも、と思いつつ、でも、お金を取って「見せる」というレベルではないだろうというものも多くて。

 この程度の作品を集めるのなら、印象派ではなくてより現代の画家の方がもっと豊かなコレクションになったのでは?と思いながら見ていたけど、余計なお世話かも。少なくとも、印象派ならこうして日本みたいな国で外貨を幾らか稼げるわけだし。

 正直言って、見ないと後悔するというほどの作品は一つも無かった気がするが、マティスの絵だけは小品でもやはり格好良かったので、まぁ良いかと。

 

3/8

Cinema   アンドリュー・アダムソン ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」  丸の内ピカデリー1

 平日の昼間だというのにえらく混んでた。もはや水曜日には映画を観るべきではない、ということ?

 まぁ、これもディズニー映画だと思えば、腹も立たず。(そう考えると、ディズニーという言葉はつくづく便利。信頼と安心のお子様クオリティー)

 もっとも、この場合、問題は映画化したスタッフにあるのか、原作の弱さにあるのか、結構、微妙。子供だましの「ロード・オブ・ザ・リング」風冒険活劇という新たな方向性はどうかと思うものの、原作準拠でやっても映画として面白いかというと…

 なまじリアリズム系の映像で再現した分、お菓子欲しさに自分の兄弟姉妹を売る意地汚い子供、というこの話の身も蓋もなさがあからさまになってしまっているのが何とも。原作だと最後の奮闘がもう少し強調されていて、それまでの意地悪さも帳消しの印象なんだけど、映画だと皆派手に戦い過ぎてエドの活躍は埋没していた。というか、ピーターまで弱気で駄目な長男として描かれていたので、ますます、なぜ彼等がナルニアの王になるんだか、さっぱり分からず。

 せっかく戦時中の話という設定を膨らませたイントロにしたんだから、もっとそれを活かした映像にすれば良かったのに。

 ともあれ、このシリーズの場合、原作と同じで7作作れるかどうかで価値が決まる、と思うので、この程度でも良いから、責任を持って最後まで制作して欲しい。出来たら、「最後の戦い」だけはもう少し想像力豊かなスタッフに作って欲しいけど。

 

Art ジョン・ハウ:ファンタジー画の世界   カナダ大使館高円宮記念ギャラリー 2006.2.27〜3.31

 「ロード・オブ・ザ・リング」でのジョン・ハウとアラン・リーの役割分担すら、(DVDの映像特典をちゃんと見ていないので)よく分かっておらず、アラン・リーの方が(邦訳の文庫の表紙にになって親しみもあるし)ロマンティックな画風だなぁという位の印象しかない私だが、青山一丁目のドイツ観光局までパンフレットを取りに行ったついでに、途中のカナダ大使館にも寄ってみた。

 ギャラリー(というかカナダ大使館自体)初めて入ったのだけど、外のエスカレーターで上がった2階が入り口で、そこから地下2階に降りるという何だか不思議な入り方。

 そうだなぁ、割と説明指向のイラストのような。シリマルリオンのような映像化されてないものからの絵だと、なるほどそうなのか、と感心するものの、「指輪」とかだと、ゲームのパッケージイラストみたい、という印象(まぁ、実際そうだったりするわけだが)。あぁ、でも黄金城のイラストは映画より格好良かったかも。

 まぁ、「中つ国」好き好き大好きな人なら、一度くらい見に行っても良いんじゃないでしょうか。無料だし。

 

3/6

 花粉症と風邪の相乗効果か、喉が腫れて息苦しかったり、目が充血してコンタクトを入れていることさえ出来なかったり、歯医者に行って仮に入れ直した詰め物を一時的に外したため、歯抜けで変だったり、と色々と大変な月曜日。特に、コンタクトを外しているのは大きくて、代用に眼鏡を掛けても、大抵のことは出来ない状態。…このまま寝てしまおうか。

 ところで、今週は3/8に、有給消化日を取るつもり(予定)。

 今の時期は、(平日でないとどうしようもないという)特別な展覧会も無いし、映画でも観ようかと。順当に選べば、やはり「ナルニア」? 「原作に割と忠実だが面白くならない」という世評の低さに、観に行く気分が今一つ盛り上がらないのだが… まぁ、その前に、風邪引き(気味の)状態と目の充血を治す方が先決ですね。

 

 先日、東博で見付けたチラシに3/12に開催される「日本の絵解き」サミット(明治大学リバティ・アカデミー)なるものが。

 公演やディスカッションの後、各地の社寺に伝えられてきた「縁起」や「曼陀羅」に対して絵解き口演を実際に行ってみせるとのことで、なかなか面白そうな企画。しかし、それだけマニアックな催しに一日付き合うだけの暇と覚悟が今有るかというと…

 

3/5

Art 前川國男建築展  東京ステーションギャラリー 2005.12.23〜2006.3.5

  建築系の展覧会は守備範囲外としているのだけど。この展覧会を最後に、当ギャラリーは東京駅の改修(復元)工事で、2011年まで閉館予定とのことに付き、最後にもう一度、と出掛けたら、金曜夕方だというのに凄い混んでいた。 いつも、ここで絵を見に来ていた人より、建築関係の人の方が多い、ということ?

  展示を見てどんなものを建築した人なのか、初めて知った位、建築には疎い私には、へーとか、ほーとか、その程度の興味本位で一周したのだけど、見に来ていた人は誰も熱心に見ていたので、ちょっとびっくり。若い女性が多かったような気がしたけど、建築科の女子学生とかだったりするんでしょうか。

 私が利用している建物だと、東京文化会館と東京都美術館。あとは全国の紀ノ国屋書店とか。 昨秋に訪ねて都美術館と似ていると思った福岡市美術館もそうらしい。

 なるほどなー。バラック建築や、その後の高層ビル、と時代ごとに必要とされる合理的で近代的な建築物をデザインし続けた偉大な建築家だったのは分かったけど、今現在の時点で 判断してしまえば、はっきり言って、余り好きではないものが多いような。

 例えば、東京都美術館は狭い敷地に広い展示スペースという要求に見事応えた建物らしいけど、あの無意味に広いロビーを延々歩かされる辺りとか、建物にこちらを合わせることを要求させられる 感じ(しかも、あの上り下り)がいつも苛々する。当時としては最もベターな案だったかもしれないが、今見てもベスト、とはとても言えないと思う…

 というか、こういう近代建築はその功罪を両方ともきちんと説明してくれないと、門外漢の私には納得しがたいところが。その道の人にはいずれも常識なんだろうけど…

 但し、亡くなる前まで制作していたスケッチブック(に付けられた会話)は面白かった。なるほど、建築というのは上手くいけばこの上ないほど楽しい仕事なのかもと思った。

 

 ところで、最後の展覧会としては、出来たら、絵画展の方が良かった、という気も。

 ここの赤煉瓦の壁はどんなにエキセントリックな(国芳から、バリ島の魔神に至るまで!)絵 が置かれてもよく合ったのが何と言っても印象的だったので。小山田二郎、香月泰男、有元利夫といった作家の絵をここで見られたことは、とても幸福な体験だった。5年後の改装後の新美術館でも、あの赤煉瓦の壁を利用した展示室の様式が残されていることを祈りたい。(3/3)

 

Art オラファー・エリアソン 影の光  原美術館 2005.11.17〜2006.3.5

 こちらもあと一日ということで、入り口に並ぶ位、たいそう混んでいた。原美術館って、駅から「微妙に遠い」感じから、行くのがつい後回しになってしまうのが難点。

 私の知る限り、原美術館の狭さを最も上手く使ったインスタレーション。見せているのが、実体そのものではなくて周囲の壁に映し出した影(であり光) という辺りが、なかなか穿っていて、しかも美しい。だけど、個人的にはもっと意地の悪い方が好みかな。 これだと、東急ハンズとかの癒し系グッズと似たような展示に見えなくもないので。(3/4)

 

Art 特集陳列 幕末の怪しき仏画-狩野一信の五百羅漢図  東京国立博物館 2006.2.14〜3.26

 続いて、「微妙にでなく遠い」東京都現代美術館にも行こうと思ったが、時間もないので、今日のところは東博へ。

 ごついおっさんが(多分)5百人。民衆を救ったり、竜宮城に出掛けてみたり、はたまた大工仕事まで請け負ったりと、五百羅漢の中の人も大変だな、という感じ。 色々と間違ってますが、気になさらずに。でも、こういう絵の基礎知識が無いので、どこまでが狩野一信の独自性なのかよく分からないのは残念。それが分かるような人には凄い面白いんだろうなぁ。

 絵面的に一番面白かったのは黒背景の七難図。不幸な図像の方が、想像力がいきいきと働くのが人間の常。にしても、ここで三角木馬を目にするとは…

 有名な増上寺の五百羅漢図も2幅ほど展示。こってり度が全然違 いますね。いつか、こちらを全幅見たい。「天一」で頼むならやはり、こってりだろう、という感じで。(3/4)

 

3/4

 「オラファー・エリアソン 影の光」@原美術館と、「特集陳列 幕末の怪しき仏画-狩野一信の五百羅漢図」@東京国立博物館。

 ええと、感想は皆、明日へ。その代わり、というわけでもないけど、(行くかどうか微妙なものも含めて)3〜4月の展覧会をblocに幾つか追加。1、2月は(寒さに負けて)展覧会に殆ど行かなかったので、今月からはもう少しアクティブな生活を目指そう、という希望を込めて。

 

 最近、NHKの番組ばかり取り上げているような気もするけど。「BS世界のドキュメンタリー」から、来週放送予定のBBC制作の「芸術のわな」というシリーズ。面白そうな予感がふつふつとするんですが、どうでしょう? とりあえずは全話録画しておくつもり。

 あと、放送予定の一番下にある4/16の「夫には7秒の記憶しかない  イギリス・元指揮者と妻の20年」が凄そう。7秒の記憶。「ぼくの記憶は80分しかもたない」どころの騒ぎじゃないですよ。多分、本当に壮絶な話だと思うけど、出来たら見ておきたい。 

 

3/3

 東京ステーションギャラリーの「前川國男建築展」へ。感想は明日にでも。凄い混んでいて驚いた。

 

 parcoのLOGOS GALLERYで3/31〜4/12の間、「学校用品店」臨時開店とのこと。

 あー、確かに。大三角定規とかは、ちょっと欲しいかも。まぁ、有っても置き場所に困るだけなので買いませんが。

 販売商品の一覧の中には「音楽家肖像画セット」なんてものも。音楽室の壁の上の方にずらりと飾ってあったアレですよね。ハイドンとかモーツァルトとか、ベートーベンとか。なるほど、そう考えたことは無かったけど、あれって業者から(セットで!)購入した「学校用品」だったんだ。どこの学校を出た人でも同じような肖像画のイメージを記憶している気がするから、実は、どこかの一社だけが制作しているのかもしれない。

 

 本日のBS2のクラシックロイヤルシートの演目は、ノイシュバンシュタイン城・ミュージカル劇場の「ルードヴィヒ2世」。話には時々聞くが、観光客向けのミュージカルなので、まぁ多分、結構イタい出来なのでは無いかとも思うのだけど、いざ見ようと思ってもそうそう見られるものでもないので、一応録るだけ録っておこうかなと。

 でも、この手の(録ってもどうせ観ない)音楽番組がHDDレコーダーの残量を圧迫しているのも事実。まぁ、DVDに落としておけば良いのだけど、オペラの場合、1枚に全部入らないので幕単位で整理して、とか思うと、つい億劫でそのままにしてしまう。半年経っても見ない番組は思い切って「捨てる勇気」が必要かも。

 まぁ、それを言い出したら、購入後2、3年経っても読んでいないcomicsの単行本の山とかはどうなんだ、という気もしますが…


 

3/2

 BS-hiのハイヴィジョン特集を何となく付けたら、山岳地域に巨大な穴が空いている様を上空から撮影した、もの凄い風景が映っていたので思わずそのまま見てしまった。

 「神秘の巨大穴 “天坑”の謎に迫る」という回らしい。直径6百メートルにも及ぶ巨大な内部に、中腹に空いた洞窟を通って入り、そこからロープ1本で2百メートル降下して、中に到達する調査隊。しかも、その巨大な穴の最深部には更に洞窟への入り口が有って、中には地下水脈が蕩々と流れる巨大な地下世界が広がっていて…

 うわぁ、まるで「失われた世界」で、更に「地底旅行」の世界では無いですか。内側の空にどうして翼竜が飛んでないのか、不思議な位。

 というか、「調査隊の前に驚くべき光景が広がっていた」の台詞とか、このワクワク感はむしろ、懐かしの「水曜スペシャル」のような気がしないでも(^^;; NHKなので、演出は押さえ気味ですが(でも、ヘビは出てきた)。

 後半は、地下洞窟で発見された骨から、パンダの祖先は俊敏な肉食獣だったと推測する話(それはそれで驚きだけど)等が中心で、探検モノとしては息切れ気味だったのが残念だったけど、でも、まぁ、凄い世界を見たという気分。

 

 …ええと、最初に書こうと思っていたのは、そんなことでは無かった筈なのだけど、何だったっけ。まぁ、良いや。

 

3/1

 先週から、京都国立博物館「大絵巻展」の公式サイトが公開されているけど、代表作品だけでも展示替え時期が複雑で、いつ見に行ったら良いのかよく分からない… というか、展示替え予定の一覧位、出し惜しみせずに早く出して欲しい。

 見どころとして紹介している場面(鳥獣戯画の有名な兎と蛙の相撲とか)は5月後半の展示が多いけど、信貴山縁起絵巻なら、最初の飛倉巻が一番面白い場面だし… とはいえ、何回も行けるわけでもないしなぁ。

 京都国立博物館の展示といえば、3/25〜4/9の特別展観「18世紀京都画壇の革新者たち」も是非見てみたいラインナップなのだけど、そのためだけに行くかというと、ちょっと微妙。勿論、この時期なら花見とセットにする、という考え方もあって、桜の開花 予想も気にしていたのだけど、4/7には某ライブのチケットを既に取っていたりするので金曜日に休んで、という手は使えない。かといって、土日往復で、博物館にも寄って…だと慌ただし過ぎる。この際、いっそ、ライブは諦めるか… でも、開花 予想の通りに、京都で3月末開花(だと4月第一週の週末頃には満開)するとは限らないし… う〜ん、悩み中。(で、悩んでいる内に、泊まる宿も無くなる恐れもあるのだった)

 5月?も「大絵巻展」を見に行かないといけないし… そういえば、京都国立近代美術館で4/11〜5/21に開催予定の「フンデルトヴァッサー展」も多分、巡回無しの展覧会なので、ウィーンでフンデルトヴァッサーハウスを見に行った者としては是非、覗いておきたいのだが、そうすると、5/20位に行くしかないということ? その週が駄目だと、5月も京都まで 複数回往復することになりかねない。

 いくら、私が「そうだ、京都行こう。」と、JR東海ばりにmy favorite thingsを口ずさんでいるかと言って、月に何回も通えるほど、そうそう暇ではないし。う〜ん、どうしよ…